リリカルフユーチャー 11章-1

１１章は　BoAからGoDまでの間なので
２話のみだったりします


日本には昔から強力な魔導使いがいる　　というお話

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　　【SIDE SION】
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春の【PT事件】
冬の【闇の書事件】
そして年末の【闇の欠片事件】と
怒涛の１年も幕を下ろし





某年正月　in我が家


海鳴市の魔導師・騎士たちに　やっと平和な時間がやってきた






「だからってコタツにミカンでフル装備なんて
　すっぱり捨ててかかってきなさいよ」
「「「「断る（の）!!」」」」

なのはさんたちがアリサさんの発言を速却下したのって
初めてじゃなかろうか。



日本には　一家に一台魔法使いがいる。
一度掴まってしまうと　そう簡単には開放してくれない
バインドのプロもびっくりの【コタツ】という名の魔法使い。
使い魔と少年であるはずのフェレットですら抜け出せない。


アリサさんを除いて　すっかり掴まってしまっている魔法少女たち。
もっと時間を大事に使おうよ。


　　[[そういう紫音君も　しっかり捕獲されてるようだがね]]

面目ない・・・






そうして魔法少女＋＠がコタツムリになっている頃
もくもくと作業している子もいる。



リインフォース（９歳バージョン）


年末の欠片事件の際　記録できたデータを整理しているらしい。
管制人格だった彼女でも開けなかったブラックボックスファイルの解析を
彼女なりに進めているのだろう。

もっとも　オリジナルのファイル自体はリミティがドジったとき
正常に自己消滅してしまった。
リインがいじってるのは　辛うじてサルベージできた断片と
年末に出てきた俺らの偽者やマテリアルたちから記録できたデータだ。



「リイン、まだがんばっとるん？」
「すみません主　もう少しだけ」
「同じことを昨日も一昨日も言っとったで。
　休める時に休んだほうがええよ」
「ですが・・・」
「せやったら主命令や。
　がんばりすぎもあかん　ほどほどにせな」
「・・・はい」


職権乱用だと思うのは俺だけ？





でも　今まではやてさんを振り切ってまで作業していただけに
既にかなり整理がついた状態になっている。

マテリアルたち本人のデータは消滅したときの分析記録がある。
彼女たちを再構築するのは無理だけど
リミティとリインの共同作業によって
ストレージ内で躯体構築できるくらいにまで復元が進んでいた。


整理する過程で　真名やデバイス名称、本来持っているはずの技能が分かってくる。
ここからの改変もできるけど　本人達は既に本局製未名の模造書からは切り離されており
これを本人たちにそのまま適用することはできない。
それでも　何かしらの対策を練ることは出来る。

彼女達も　将来復活宣言をしているので
リインはそのときに備えているのだ。





「へぇ　こんな子だったんだ　そっくりだね」

躯体名【星光の殲滅者】　と書かれた躯体データを見たなのはさんの第一印象は
自分によく似ているなぁということだった。
そりゃアナタを原本にしてるそうですから　似るでしょう。


なのはさん・フェイトさんは　それぞれのマテリアルには会っていない。
なので今はこういうデータでしか　彼女達を知ることが出来ないわけだ。



「姿はそっくりでも　性格はまるで反対だったわよ」
「そうなの？」
「根はなのはと一緒だったけどね」
「そっかぁ　今度は会えるかなぁ」


まるで生き別れの妹（というか双子？）と再会したいような扱いになってるね。
隣でフェイトさんがトランスしてるのは　アリシアと重ねたか？


「わたしも彼女と会ってみたいな」
「わたしは今度会ったら　いろいろとケリつけなあかんな」



マテリアル復活まで　もうしばらく先の
正月のある日のこと。




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　　（あと）


なのはちゃんが星光さんの姿を知っておかないと
この先で困ることが判明したので　急遽挿入したお話

ちなみにこの躯体データは　後で何かに使われます



こたつの魔力って怖くね？




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