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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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それでは大変おまたせいたしました
ニコ鉄のシリーズ1ヶ所終劇しましたので
予告どおりこちらの更新を再開いたします。

たぶん月1,2ペースになるんじゃないかと思います
気長にお付き合いください。




当ブログでは4つ目の小説(3つ目休止してますが)となります。
今回も長編 原作知識有オリ主1名となる予定です。

カテゴリー : 再構成 トリップ 原作崩壊とか








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とある世界の用語で【テンプレ】というものがある。

物語を始める上で前座を作るべく使われるそれは
たとえば トラックに轢かれ 気づいたら物語の世界にいたり
たとえば 乗っていた飛行機が墜落して 気づいたら物語の世界にいたり
たとえば 帰り道、突然現れた凶悪犯に刺され 気づいたら(以下略



わたしこと、神凪のぞみ
今まさにその【テンプレ】の被害に遭っていた。

それ自体は問題ない むしろ嬉しい。
腐女子暦十数年は伊達じゃない。

ただ、テンプレそのものが非常に遺憾だった。
というのも・・・






「というわけでぇ~ 事務整理してたらくしゃみしたくなって
くしゃみの衝撃で昇天予定の人の隣にいた君を間違えて押しちゃったのよね~」
「で、気づかないでそのまま決定しちゃったって 冗談じゃないわよ!!」
「だからこ~やって謝ってるんじゃないのよ~」

そう説明する わたしの目の前の自称運命の女神。
あんた絶対事態を重く見てないでしょ
謝る気 ぜんぜん無いでしょ



「それで元の世界に戻してあげたかったんだけどさ~
さっき問い合わせてみたんだけど 某国が戦争してるじゃ~ん
輪廻の輪もいっぱいで 数十年くらい先まで空いてないんだって~
戦争ってめ~わくよね~」

あんたのほうが よっぽど迷惑なんだってば・・・




「だからその数十年待ってれっていうの?」
「そ~ねぇ~」
「あほくさ・・・」
「あたいもそ~思う」

絞めたい 目の前の自称女神を泣いて謝るまで絞めてやりたい・・・










「で~もね~ あたい思いついちゃったのよね~」
「何を?」
「元の世界に戻るのに時間かかっちゃうんだから
いっそ他の世界にとんでみな~い?」
「ハァ?」




女神曰く 私が住んでいた【元の世界】のほかにも
【いろんな世界】が数万と存在してるらしい。
もちろん それぞれの世界に輪廻の輪なるものは存在してるんだけど
空きがある輪のひとつやふたつあるだろうと なんとも安直な提案なわけだけど・・・



「いろんな世界って言ったわね」
「言ったわよぉ」
「【リリカルな世界】なんてあったりする?」
「ちょっとまってね~  あ~あるある。
しかも輪廻の輪にも空きがあるじゃない ラッキーねあなた」


言ってみるものね。
しかも すぐ出発できるみたい。





「でもね~ ひとつだけ覚悟してほしいの」
「うん、何?」
「輪廻の輪を外れると もう元の世界に戻れないと思ってほしいの~
さっきも言ったけど あなたの世界の輪はしばらくいっぱいだし
別の輪に移動させるのって けっこうめんどいのよね~」

さらりと職務怠慢発言してるあたり もうだめかもわからないわねこの女神。


「別にいいわよ 未練があるわけじゃないし。
あ、でもせっかく向こうの世界にいって平凡な人生でしたーなんてのも楽しくないわね」
「そのへんは十分考えてあげるわよ~ あたいのせいだしぃ~」



曰く 多少のチート能力くらいはつけてくれるらしい。
腐っても女神は女神なのね。
何をつけてくれるかは後のお楽しみとかいって教えてくれないし
世界をひっくり返すようなものは無理らしいけど  ま、いいわ。

そうそう チートな能力を持って転世ってのも【テンプレ】らしいわよ。
またひとつ賢くなったわね。





「それじゃ~あたいこれから書類作るから 期待してまっててね~」
「待ってるって どれくらい?」
「数日くらいだけど あなたの意識は数分後には一旦途切れるから
あなたから見れば一瞬で終わるわよ~
ううん 始まるって言ったほうが正しいわよね~」
「そう 数分後から始まるのね。 なんか実感沸かないわ・・・」
「そんなもんよ~ それじゃ新しい世界でエンジョイしてねぇ~
あたいともまた会えるかもしれないけど」
「全力でお断りよ」

2度はいらないわ 突然他界なんて・・・





ここでわたしの意識は 一旦闇の中に沈む......




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