小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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今作はまず ジミーなところから攻めます。
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<アリサさんに盛大に正体がバレてから数週間後>
しばらくは『保護犬』としてバニングス家にやっかいになってる僕。
エルナもアリサさんの自室で1日を過ごしているので
今のところ僕らの正体は他にバレてない はず・・・
はずだったのに 何故???
「お嬢様 お父上がお呼びです」
「パパが? なんだろう・・・ ごめんねラヴィ ちょっといってくるわね」
「わぅん」
「あ、いえ そのー ラヴィ君も連れてくるようにとのことです」
「わふぅ?」
予想外のご指名。
アリサさんのパパ つまりこの家の主は
お仕事が忙しくてあまり家に居ないから まだ会ったことない。
現に数時間前 長ひさしぶりに帰宅したところである。
何故僕の名前を知ってるんだろう?
「パパー」
「おぉっ アリサ しばらく見ないうちにまた大きくなったな」
「むー パパが帰ってこないからだわよー」
「はっはっは すまんすまん・・・」
会えない時間が長くても 仲良いみたいですねこの親子。
娘と二人きりになりたいと お手伝いさんを部屋から出して
あれ、今鍵掛けた?
「さて アリサ」
「なあに パパ」
「パパにはその子の紹介をしてくれないのかな?」
自分で呼んでなかったっけ?
「あ、えっと ラヴィっていって このまえ公園で拾ったの。 かわいいでしょ」
「わぅん」
「ああ かわいいな。 だが・・・」
「君、ただの子犬じゃないね」
一瞬で大雨の生を歩いたかのように汗びっしょになったよ。
「はっはっは こう見えても1日に何十、何百と相手しているからね。
ラヴィ君のような『人』も中には居るものさ」
「・・・いつから気づいてたんです? 僕の正体」
「こう見えて私は自他共に認める親ばかでね、
私が仕事中の間はうちで雇ったSPが影ながら見守っているんでね。
彼からの報告さ もちろんもう一人小さな女の子がいるのも聞いているよ」
それじゃ何 アリサさんのおはようからおやすみまでを物陰から見つめてる
忍者みたいな人がいるの!? バニングス家すげぇw
「ラヴィ君」
「あー 僕の名前、ラヴィックです。 いっつも略称だけど」
「そうか それはすまなかった。 で、ラヴィック君」
「・・・なんでしょう」
「うちの養子に ならないか?」
・・・突然何を言い出すんだこのパパさんは。
「いや、君が良ければの話だが・・・」
「あの、どうしてそうなったか話が見えてこないです」
「なあに 私が仕事の関係でこの通りだからな
アリサをひとりぼっちにさせておくのも気が引けるのだが
かといってSPの彼にというわけにもいかんし・・・」
どうやら アリサさんの為らしいです。 さすが親ばか。
しかしながら 僕としても悪くない いやむしろ良い話ではあります。
なんせこいぬフォームで生活するのはラクではあるんですが
食事が確実にドックフードですし 犬のふりも大変なのです。
「・・・ほんとうに 僕でいいんですか?」
「よくでなければ頼まぬよ。 アリサも何処ぞの株よりは喜ぶだろうて」
「養子って 戸籍とかで引っかかるんじゃ・・・」
「その辺りは任せてくれたまえ 知り合いにツテがある。
母国に住んでいた親戚の子とでもしておこう」
「あの、僕の相棒は・・・」
「2人より 3人のほうがにぎやかで良いのではないかね」
ここまでしてくれると言われれば 拒む理由は僕にはなかった。
早速次の日 ツテとコネを駆使して書類を集めたパパさん、
僕はその日の夜には正式に『ラヴィック・バニングス』の名を手に入れ、
同時に『エルナ・バニングス』という名の(戸籍上)姉もできました。
「いやぁ 本当に『うちの子』になってしまいました」
「すごい びっくりしたわよ」
「ほんとねぇ・・・」
義理の3姉弟となった僕ら、
あぁ、これでたぶん聖祥入りも決まったかもしれないね。
原作回避は もう無理だろうな・・・
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あとがき
かなり内輪ネタで進行しています。
アリサにはカミングアウトした魔法とかいろいろな重要部分は
家主は既に知っていましたということが発覚、
お得意様に管理局関係者でもいるんでしょうかねw
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