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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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原作ストーリーを貫きたい主人公が
原作破壊を招くような行動を開始(ぇ







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最近 似たような夢を見る。



ボクは見た夢は比較的はっきり覚えてるほうだから
どんな夢を見たか 起きても記憶の中に残っている。

暗い空間に ぽつんと一人の女性が立っているのだ。
銀の髪が美しく 暗闇でその髪が目立つ。 それ以外はボクと瓜二つ。
ボクもよく知る闇の書の管制人格(初代リイン)さんだ。
ボクの身体が元管制人格さんのものなのはPT事件の一件でもう疑いないので驚きはしない。




最初は そこに管制人格さんが居るなぁってだけだったんだけど
最近は 何か喋ってるように見えていた。
そして昨夜は 何を喋っているかはっきり聞き取れた。


{{ お前を巻き込んで済まなかった。 主を、みんなを頼む。 }}


確かに そう言っていた。
ボクにみんなを頼むって どういうことだ?
聞きかえそうとしたら なの姉さんに起こされた。 残念。







「夢でそう言われたの?」
「うん 今日ははっきり聞こえたんだ」
「不思議だね」
朝の練習で ボクは初めて夢に出てくる女性(詳しい容姿や名前は言わない)を明かした。

「ありすはその人に見覚えは?」
「ない かな」 (あるとは言えない)
「アリス、何かにとりつかれてるんじゃ・・・」
「ええっ!! なんでそうなるのさ」

ああ、いつもの朝だ。 ごく普通の朝だよ。






学校で授業を受けてる間も あの夢のことがずっと気がかりになっていた。
今日は6月3日 今夜遅くに闇の書が起動する まさに始まりの日だ。
もしかしたら闇の書が起動する前兆として あの夢が出てきたのかもしれない。
ボクへの 警告と救援の意味で・・・



その夜 なかなか寝付けなかったボクは
急に何処からか魔力と情報が流れ込む管が挿されたような感覚に襲われた。
これはボクも覚えがある。
はくとと契約したときにも同じような感覚があった これは精神リンクだ。

リンクを通じて 何やら慌てた感覚が流れてくる。
これは憶測だが このリンクの先はきっと闇の書で
八神さんが気絶して騎士たちが慌てたのが流れてきたのではないだろうか?
















これは 是非確かめなければならない。
なにより みんなを頼む って言われちゃったしね。





「え、ここ? ここでいいの?」
「うん」

学校帰り 鮫島さんの車で送ってもらってたんだけど
とある交差点でボクだけ下ろしてもらった。

「ちょっと用事があるんだ ありがとう。
なの姉さん、ボクの分のおやつ残しておいてね」
「うん、わかった」
「それじゃまた明日ね」
「ありすちゃん、またね」


リムジンを見送って ボクは歩き出した。
交差点をまっすぐ行けば藤見町 高町家がある。
でもボクが向かうのはここを左に向かった中丘町だ。







精神リンクを頼りに住宅街を歩いていく。
中丘町は初めて来た場所だけど その中に1件だけ見覚えのある家があった。
表札は八神 間違いない ここだ。

中に人の気配は無い。 おそらく買い物に出てるのだろう。
いきなり4人+1匹家族になったんだから 新たに買わねばならんものも多いだろうし。
精神リンクは家の中に通じている。 闇の書はお留守番かな?



人の気配はないけれど 動物の気配ならあった。

『・・・この家に近づくとは 何者だ』
念話も聞こえてきたから間違いない ザッフィーがいるね。


『答えろ!! 貴様に魔力資質があるのは分かっている』
『それじゃ答えるけど ただの通りすがりだよ?』
間違ってないよね 別に何か中に用事があって来たわけじゃないし。

『通りすがりとしてやすやす見逃すほど 俺は甘くないぞ。
お前は管理局の人間ではないのか?』
『それは違ーう 今のところはね』
そのうちスカウトがあるかもしれんけど 莫大な魔力に目をつけてとか。


『・・・ますます怪しいな』
『そんなこと言わないで もう良いでしょうザフィーラ
『!?』
『あっ いけね・・・』
うっかり名前出しちゃった。




『やはり貴様をこのまま帰すわけにはいかん!!』
ドアがバタンと勢いよく開き 青い影が一瞬にして門の前、ボクの前に出てきた。
『!!? な、に・・・』
で、 勢いよく出てきたわりにそこから動かなくなった。

「・・・出てきちゃったよ。 そのまま返したほうが良かったと後悔してない?」
「な、何故だ 何故お前が・・・」
ボクは管制人格と瓜二つだから 混乱してるねこりゃ。
身長とか髪色とか いろいろと違いはあるけど今の彼にそれを考える暇は無い。
そりゃそうだ 本来の管制人格は起動に400ページ 実体化は闇の書完成後だもん。

「ボクはただの通りがりだって正直に言ったよ。
早とちり過ぎたね 【蒼き狼】殿
「!!??!??!?」 (言葉にもならない衝撃)




騎士と管制人格しか知らない二つ名を言い当てたらザフィーラは完全に撃沈した。
もうね 人間形態になって変な格好で倒れてるんだもん。

「おーい 大丈夫かい?」
「あ、あっ あぁっ・・・」
駄目だこりゃ 完全に脳内オーバーヒート起こしてる。
このまま道端に置いておくのも可哀想だし せめて家に入れてやるか・・・
『シ、シグナム・・・ リーダー・・・』
ああ、自分で処理しきれなくなって助けを求めてるね。
ていうか騎士の念話(思念通話か)傍受できるんだ つくづく便利な身体だこと。








他の騎士が来たら厄介なので
ザッフィーを家の中に入れたら置きメモだけ置いて さっさと帰ることにした。
リビングのソファーに闇の書があるのも確認したし やることはやったしね。
ちょっとやりすぎた気もするけど。



「たっだいまー」
「ねえちゃ おかえりー」

平和な家庭に戻ってきた。
いつまで続くかボクにも分からないけど 今はこの平和をかみしめよう。









<<ザッフィーside その頃の八神家>>



「ザフィーラ、おいザフィーラ!!」
俺が目を開けると 俺の身体をゆさゆさと揺らすヴィータが居た。

「あ、ああ ヴィータか」
「大丈夫か? 救援を聞いて急いで帰ってきたんだぞ」
「盾の守護獣たるお前がやられるほどの侵入者が来たというのか?」
「あ、いや そうだな、今の俺では勝ち目の無い相手だったかな」
失礼だが アレには勝てる気がしなかった。
我らが管制人格にも見えたが 似ているだけだろう。 でなければ辻褄が合わない。
だが全てを見透かしたような目に 優秀な騎士数人分の魔力量 口先だけでこのザマだ。
下手にあそこで攻撃しようものなら やられていたかもしれん。


「ん、これは・・・」
俺の手甲に何か挟まっていた。 これは・・・



《 驚かせてゴメンね 八神さんによろしく  ありす・S・T 》



「なんや ありすちゃんが来とったんか」
「主はやて、ご存知で?」
「先週病院で会ってな でも住所教えとらんかったはずやけど」
「電話帳で調べたのでは?」
「あーそうかもしれへんね。 そうか、ありすちゃんが・・・」

主の知り合いとは ますます失礼だっただろうか。
(言葉だけで)打ちのめされたとはいえ 非礼は俺のほうだったのかもしれん・・・







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あとがき



騎士送還から数時間たらずでザッフィーとあたった主人公。
守護獣ですから 家の守りくらいはついてるでしょうと
当初の予定外ながら登場してもらいました。
そして言葉でフルボッコに遭うザッフィー・・・


夢の中のできごとは
2期SS02か3期SS03のようなシチュエーションと思ってください。
でも所詮夢です。


実は話はこのまま4話に続いちゃったりするんですが・・・

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