小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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4章突入です。
リリトラ同様 2期開始までこの章が続きます。
原作の間にあたる時間軸は
いろいろできて いいですね。
リリトラ同様 2期開始までこの章が続きます。
原作の間にあたる時間軸は
いろいろできて いいですね。
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本局移動前のフェイトと ひとときの時間を過ごして 次の日
「ありすー 起きてよー 朝なのー」
「ん、うーん・・・」
ねむ・・・
頭ボケボケしながら目を開けると
ビシッと着替えて出かける準備万全のなの姉さん。
あれ、今日どこか行く用事あったっけ?
学校じゃなかったっけ?
ゆっくり時計を見る 4時半・・・
「・・・うん これは夢だね おやすみー」
「なんでそうなるのっ!!」
バシバシと叩かれて 重い腰もとい身体を起こすことにした。
「なの姉さんがこんな朝早くに起きてる・・・」
「わたしだってやるときはやるのっ」
「じゃ何でいつもはなかなか起きないのさ」
「そっ それはそれなの・・・」
「今日は槍でも降るかな?」
「だからなんでそうなるのっ!!?」
いつもなかなか起きないからでしょう。
一緒に起こされたユーノやはくとも
なの姉さんのこの行動に 何を言っていいのか悩んでるようだった。
その日 槍じゃなくシューターの雨が降ったのを追記する。
「で、なんでボクらはこんな朝早くにジョギングなのか小1時間・・・」
みんなで走って とある場所へ向かっている。
家からそう遠くない 桜台公園だ。
どうやら今日から朝にもも魔法の練習をするらしい。
「わたし 今よりもっと強くなりたいの」
魔法の練習が始まったのは 海鳴市が樹だらけになったあの事件から。
当時 なの姉さんのこの言葉で始まった魔法の練習は
最初は晩ごはんまでジュエルシード捜索 その後寝るまでだった。
アースラに乗艦してからはジュエルシード発見までは暇だったから
昼ごはんから晩ごはんまでの間も練習にあてていた。
そして ジュエルシードがボクらの手から離れ
事件が完全にボクらの手の外になった今日からは朝も・・・
これから起きてる間、ずっと訓練漬けですね わかります。
「で、今も強くなりたいのは変わりなしと」
「うん。 わたし、砲撃とかしか取得が無いから
もっといろいろできるようになりたいの」
「でも 適正とかいろいろあるから」
「わかってる さわりだけでもいいから 教えて」
「・・・わかった それで納得してもらえるなら」
ちなみにどこまで強くなりたいのか聞いてみたら
ボクの知ってる10年後のなの姉さんより だそうな。
ボクの正体知ってるなの姉さんらしいけれど
恐ろしくハードル高いよ 目標は大きくっていうけど大きすぎだよ
相手は戦技教官だよ 管理局のエースオブエースだよ って本人に言うのもアレだけど。
ユーノがなの姉さんにいろいろ教えている間
ボクもはくとに少し 教えられることは教えてあげる。
昨日の本契約で ボクの資質を引き継いだはくとは
まだまだ始めたばかりだけれど 砲撃魔法の適正を示している。
しっかり練習すれば本当にルイン系が放てるかもしれない。
加えて はくとは格闘技の練習を始めた。
通常の使い魔は拳で戦うんだけれど
ボクが設定した能力値を1番効率よく運用できる
キックボクシングを基本に練習している。
これはボクは攻撃を受けてやったり 教本を買ってやったりしかできない。
しかもアルフさんの魔法術式も引き継いでるから
気を抜くとたまにバリアブレイクかましてくる(本人は気づいてない)
恐ろしい子だ。 いやそう設定したのはボクなんだけど。
「ううっ・・・」
「なの姉さん がんばれ」
「がんばる がんばるけど むづかしいよぉ」
久々の学校
なの姉さんが悩んでるのは休んでる間の国語の勉強。
先生が特別コース組んでくれてたんだよね たんまりと
ボク? さっさと終わらせましたよ。
忘れられがちだけど中の人はもう33歳ですから
今更小学校の問題なんて悩むまでもないですんで。
「なのはちゃん おつかれさま」
「なのは 大丈夫?」
「大丈夫 たぶん・・・」
お昼休み 屋上で食べるお弁当も久しぶり。
今日のおべんとうは何かな? うわぁまたタコさんだ・・・
「なの姉さん 午後も特別メニューだもんね」
「ありすがさっさと終わらせちゃうから わたしひとりなのー」
「今までのツケでしょう」
「はぁ・・・ フェイトちゃんもこんなふうに勉強したのかな・・・」
遠い空を見るなの姉さん。 一般的にそれは現実逃避というw
「フェイトは確か家庭教師が教えてくれてたんじゃなかったかな」
「そうなの?」
「うん リニスさんっていって プレシアさんの使い魔さんだった人」
「なんでそこまで言ってるのかしらね アリスって」
「ボクの正体話したでしょうに」
そのフェイトは今頃本局に着いた頃だろうか。
これから長い長い裁判が待ってるだろう がんばれ。
と、思っていた時期がありました。
「3ヶ月ぅ!?」
平和な日常に戻ってから4日くらい、
家でくつろいでるボク(なの姉さんは塾)に クロノからの通信が来た。
平時に空間モニターを使うのはいろいろ許可が要るらしく
ボクのケータイにかかってきたんだけど。
『そう。 フェイトの裁判、思って頼り随分短く済みそうでね』
「そりゃ嬉しいことだけど なんでまた・・・」
『彼女、庭園に自ら志願して行っただろう?
現地のガイドとなのはの救出に自分の意思で志願したことで
早期に更生する兆しがあると受け止めてくれたみたいだね。
それに彼女、嘱託魔道師になるのを望んでるんだ。 それもいい方向へ進ませている』
というわけで3ヶ月くらいで判決が決しそうなんだとか。
今5月の末だから 秋口には終れるんだね。
『フェイトは君たちとまた会えるのを楽しみにしてる。
だから裁判が終ったら 真っ先に会いにいけるよう準備してるから
君たちのほうでも心に留めておいてくれ』
「オッケー なの姉さんたちにも伝えておくよ」
『それとアリシアのほうだが 検査結果が出た』
「うん どうだったの?」
『彼女の病気は【魔障労咳】だったよ。
プレシア女史が管理局を去る当時は確かに不治の病だった病気さ。
でも大丈夫 今は完治できるだけの医療技術が確立している』
「アリちゃんの読みは大当たりだったかw」
『はぁ?』
アリちゃんがアースラで言ってた "どっかで見たことある" 症状、
実は昨日 それが【結核】ではないかという答えを出していた。
労咳って肺結核の昔の名前なんだよ。
『と、とにかく彼女の容態はまだ軽いほうだけれど
半年は入院生活になるだろうと本局の医師から聞いている。
君たちも気になっているだろうから一応伝えておくよ』
「ありがと 治るって聞いてちょっとほっとした」
『用件は以上だ。 僕も他の仕事があるからこれで失礼する』
「うん がんばって ってフェイトにも伝えてね」
『ああ』
改めて 自分いろいろ歴史壊してるなぁと思った。
でもフェイトとの再会が早くなるのは好ましい。
原作だと2期初めに再会だから 12月だもんね。
帰ってきたなの姉さんの満面の笑みが浮かんだ。
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あとがき
文系苦手ななのはさんにとって この数日が峠でしょうね。
魔障労咳は当書庫オリジナル
「今も世界の人口の1/3が感染している」とかいうCM見て思いついたネタ。
結核は終った病気じゃないんですよ(発病はうち1割ほどだそうですが)
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