小説置き場
通常は3の倍数日に更新します
取り扱い:リリカルなのは二次SS
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ちょっとだけネタを先取りした
------------------------------------------------------------------------------------
『『『 Sealing 』』』
赤い宝石のような結晶体 庭園の動力炉を3人がかりで封印する。
でも、まだ終わらない。 今回はジュエルシードだけでも次元断層は起こせる。
すぐにプレシアさんを止めないといけない。
「封印確認 大丈夫、ちゃんと制動できてる」
「それじゃ 次はクロノ君のところだね」
「でも たぶん母さんは最下層 今から行って間に合うかな・・・」
ボクもそれが心配だった。
最上階まで来たルートだと 兵は片っ端から壊してきたから戦闘は無いとして
それでも入り口まで数分 そこからさらに下に行かないといけない。
リンディさんが抑えてくれてるから揺れは最初ほどじゃないけれど
途中で断層発生もありうる。
「うーん 仕方ない、最短ルートでいこう」
「最短? 今まで通ってきたルートが1番早いんだけど・・・」
「まぁ任せて。 グラム、下層は全域サーチャー潜ってるんだよね」
『 イエス マイスター 』
「この真下に誰か居る?」
『 おりませんが 念のため後ろに5歩移動してからやってください 』
「ボクが何したいか分かってるね さすが相棒」
『 オフコース 』
「みんな離れて」
ランスモード(シーリング状態)のグラムを "真下に" 向ける。
「出力200% 本日第2射 いっけー!!」
『 ルイン カノン 』
爆音と共に ボクの足元からまっすぐ下の床天井が抜け
その光線は庭園を貫いて高次空間へと消えた。
後に残ったのは "一直線" の道。
「なるほど 最短ルートだね」
「そうだね 荒っぽいけど」
「でも道は出来た 行こう!!」
まっすぐ 文字通り一直線に下層へ向かう。
十数秒でクロノの前に出た。
対面して プレシアさんも居る。
「さっきの砲撃は君らか。 相変わらず無茶をしてくれる」
「無茶は承知 時間なかったしね」
「母さん・・・」
「失望したわよフェイト 管理局に寝返るなんて」
「もう、やめよう。 本当にアルハザードがあるかなんて分からないじゃない。
アリシアの病気も もっと時間をかけて研究すればきっと治療法が見つかるよ」
「もう、遅い」
「えっ?」
「外観では変化が無いように見えて あの子の病気は着実に進行してる。
そのまま進めば もう1年と持たないのよ」
「1年!? そん、な・・・」
「残された道は アルハザードしかないわ」
プレシアさんが何かの魔法をかけようとする。
魔法陣が大きい かなりの規模だ。
しかしその魔法が発動する前に変化が起こった。
庭園がさっきとは違う変な揺れ方を始める。
「な、何? これは一体・・・」
崩れる天井 どこからともなく聞こえる爆音
そして足元に広がってゆく虚数空間
これは もしかして・・・
「どうやら 起動プロセスを誤ったようですね。
ジュエルシードが暴走と崩落を始めている」
白く光りながら部屋の周りをまわっていたジュエルシードが
1つ また1つと赤黒く発光しながら落ちていく。
「そんなまさか!? 私の構築したプロセスに問題は無いわ」
「現実を受け止めなよ 動力炉も封印したから 庭園自体がもう持たないよこれ」
「いいや 認めない、認めないわ。
これはきっと 次元の狭間へと続く道が開いただけ そうよ、そうに決まってる」
揺れはさらに大きくなり 床が次々と虚数空間へ飲まれる。
そして・・・
「母さん 下っ!!」
プレシアさんの立っている床も 虚数空間へ落ちていく。
でも プレシアさんはその場を動こうとしない。
「わたしは、わたしはアルハザードへ行く。
もう誰にも邪魔はさせない フフフ・・・ フハハハハ・・・」
笑いながら 虚数空間へ飲まれていってしまった。
「母さん・・・」
「フェイトちゃん・・・」
プレシアさんを飲み込んでも どんどん崩壊する庭園。
「まずい!! 残ったジュエルシードを可能な限り封印して 脱出するぞ。
このままじゃ僕らも庭園ごと飲まれてしまう」
「だそうだよ。 フェイトも、なの姉さんも
気持ちはわかるけど 脱出しなきゃ」
「フェイトちゃん 行こう。
フェイトちゃんまで居なくなったら アリシアちゃんがひとりぼっちだよ」
「・・・そう、だね うん。 ごめん」
「庭園 崩壊終了。 全て虚数空間に吸収されました」
「次元震停止します。 断層発生はありません」
「了解 みんな、お疲れ様」
アースラのブリッジに戻ってきたボクらは
アリちゃんすずちゃん それに先に戻っていたはくとたちに迎えられた。
リンディさんが最後に戻り 今、時の庭園が全部飲まれるのを確認。
これで 全てが終わった。
原作からはかなり脱線しちゃったけれど できる限りのことはやったと思う。
その後ボクらは 医務室に移動してきた。
最上階の戦闘でフェイトとなの姉さんが軽い怪我を負ったんだよね。
ボク? 元気だよ。
さすがにカノン2発と封印数回撃って残存魔力がだいぶ減ったけどね。
結局ジュエルシードは あの部屋で発動中のものを封印して7個(ほとんどボクが封印)
使われていなかった5個の計12個が回収できた。
原作でも12個確保してたはずだから数は合ってるよね?
これは10年後ドクターJに持っていかれるまで管理局が大切に保管してくれるはず。
あ、そういやすっかり忘れてたけどボクも持ってるのか シリアル17
まぁ、いっか。
「アリシアちゃん 落ち着いたんだね」
「ああ、ここに運ばれて軍医に見てもらって 少し治療を受けたんだ。
でも応急処置だから 近いうちに本格的に検査を受けて欲しいってさ」
アリシアさんは今はベッドの上でぐっすり寝ている。
虚数空間へと消えたプレシアさんのこと どう打ち明けようか・・・
「でも彼女の症状 どっかで見たことあるのよね」
「アリサちゃんが?」
「似てるってだけかもしれないけど どこだったかしら・・・」
ただ似てるだけだろうなぁと このときのボクは思ってた。
「失礼するよ 傷の具合はどうだい?」
クロノと数名の局員がが入ってきた。
君も元気なんだね 原作じゃ頭から血出してたのに。
「うん 軽い切り傷だから大丈夫 ちゃんと消毒したよ」
「そうか 君の防御の硬さは正直羨ましいよ。 さてと・・・」
「フェイト・テスタロッサ そしてその使い魔、アルフ
時空管理法違反とロストロギア不法所持の疑いで君を拘束する。
僕としては抵抗せず 大人しくついてきてほしい」
「ええっ そんな・・・」
ああ、そうだよね フェイトさんもいろいろとやってたんだもんね。
「彼女は今回の事件の重要参考人だ。
母親のためと思ってやってきたのは僕も承知の上だけど
今回のこの事件は 一歩間違えれば次元断層さえ引き起こしかねなかった重大なもの、
なのはの気持ちもわかるが 管理局として関係者の処遇には慎重にならざるを得ない」
フェイトは実行犯として実際何度か対立したもんなぁ。
それにクロノの制止を振り切ったこともある。
「なのは、わたしは大丈夫。 抵抗はしないよ」
「フェイトがそう言うなら あたしも」
「ありがとう。 それとデバイスを押収しないといけないんだが・・・」
「あの、クロノ君 それ、わたしが預かってちゃ駄目かな?」
「そうだな・・・ うん、許可しよう。
本来なら厳重封印のうえ金庫管理なんだけど 君は信じるに値する」
フェイトとアルフさんに枷がはめられる。
痛々しい光景だけど 法律上仕方ないと考えるしかない。
「なのは、バルディッシュのこと お願い」
「うん しばらくお預かりするね」
『 よろしくお願いします。 サー、お気をつけて 』
クロノと局員に護送されて フェイトとアルフさんは医務室を出ていった。
「フェイトちゃん 大丈夫かな・・・」
「なのはちゃん きっと大丈夫だよ」
「アリス、あんたはどうなるか知ってるんでしょ」
「あー、まぁ・・・ 多分大丈夫でしょ うん」
ここまで原作離れしちゃうと ボクも自信ないや。
その後数日間 次元震の余波が収まるまで
ボクらはアースラでの生活を余儀なくされた。
その間 なの姉さんと一緒に表彰されたり
ユーノと一緒に魔法の練習をしたり
アリちゃんすずちゃんの雑談に付き合ったり
あれ、そいや二人は学校どうするんだろ?
ボクらは高町家全員が魔法の存在知ってるから裏合わせてくれるけど・・・
------------------------------------------------------------------------------------
あとがき
先取りネタは言うまでもなくStS1・25話のアレ。
今回のプレシアさんの処遇は ほぼ原作どおりということで
未確認だが死亡という扱いになるでしょう。
1つの章でとうとう2桁話ですね。
しかし途中で4章にしようにも区切れる場所が無い。
もう少し3章続きますよ。
隙さえあれば出てくるアリサちゃんにむしろ感動したw
当初の予定には全くないシチュエーション 絶賛暴走中。
主人公が持ってるジュエルシードの今後はまだ未定。
PR
この記事にコメントする