小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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最後の最後まで改変しちゃったよ・・・
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アースラで余波が収まるのを待つなか
何日かして 食堂でごはんを食べてるときに
リンディさんが来て そのまま合席になった。
ということは あの話か。
「次元震の余波は大分収まってきてるわ。
これなら明日にはなのはさんたちの世界へ転送できるようになると思う」
「本当ですか!?」
「なのはちゃん よかったね」
「うん」
「ただ、ミッドチルダ方面の航路はまだ空間が安定してないの。
数ヶ月か半年か 安全な航行ができるまでは時間がかかりそうね」
「そうですか・・・ いや、急いで帰ることもないんですけど」
「ボクはどっちかというと高町家に帰りたいかなぁ」
「えっ そうなの? 長老たち心配してるんだよ?」
「たまーに顔出すくらいはするけど ボクはもう高町の人間だから。
ユーノもおいでよぉ どうせしばらく帰れないんだし」
「そうだよ 帰れるまでユーノ君もうちにいればいいよ」
「じゃあ、えっと・・・ お世話になります」
「もう、仲良いんだから」
「ほんとだね」
「フフッ」
そして あれよあれよという間に1日が終り 帰りの朝になった。
「それじゃ 今回は本当にありがとう」
「協力に感謝する」
「うん。 それであの、フェイトちゃんのことは・・・」
「処遇は決まり次第連絡する。 事が事だからきっと裁判になるだろうけど
彼女は大丈夫、事情さえ立証できれば きっと無罪になる。
僕のほうでも手は打っているから 心配しないで」
「ありがとう クロノ君」
「なの姉さん、バルディッシュ返さないと」
「あっ そうだった。 クロノ君・・・」
「ああ、それは君が持っててくれということだ。
近いうち、必ず会いに行くからって。 僕もそうなるよう調整しているから」
「そうですか。 それじゃ、もう少しお預かりするねって」
「伝えておくよ」
「なのはー」
「なのはちゃん、もうそろそろ行くよって」
「はーい。 それじゃクロノ君、リンディさん エイミィさん またね」
「ばいばーい」
エイミィさんの操作で転送装置が動き出し
ボクらは光に包まれ・・・
次の瞬間には あの海が見える公園に立っていた。
「ふぅ・・・」
「帰って きたのよね」
「うん 臨海公園 海鳴に帰ってきたんだよ」
「ねえちゃ ねえちゃ」
「ん、どうしたの?」
「ただいまー だよね」
「うん、そうだ ただいまー だね」
「「「「「「 ただいまー 」」」」」
こうして "ボクらのPT事件" は終わりを告げた。
ベストを尽くした結果 原作からはいろいろと外れちゃったけど
終わりよければ 全て良しだよね。
あとはフェイトのことが決まれば 管理局のPT事件も終息に向かうでしょう。
戻ってくる いつもの日常
ボクのそばにはなの姉さんがいて アリちゃんすずちゃんがいて 高町家のみんながいて。
今はユーノとはくともいる。
しばらく平和な日々 みんなで堪能しておきたい。
年末に控える 次の事件までは・・・
海鳴に帰ってきてから さらに数日後
「ん うーん・・・」
桃色のケータイが激しく鳴っている。 あ、落ちた。
同じ部屋で寝てるなの姉さんは朝に弱い。
そんな日常も戻ってきました。
ボク? 起きてますよ。
ここ数日は はくととバルディッシュさんに強制覚醒させられてます。
バルディッシュさん 起こしてくれるには嬉しいんですけど
待機状態が三角形だから角っこが刺さって痛いんだよなぁ。
はくとも 部屋の高さギリギリまでジャンプしてボクの上に落ちてくる。
そんなアブノーマルな起こし方 勘弁してほしいんですけど・・・
落ちたケータイを拾って開ける。
思ったとおり【着信中 時空管理局】の表示。
そっか あのイベントがあるんだ とか思いつつ
あれーあれれー?とケータイを探す手に戻してあげる。
「むにゅ~ ありす、いじわるなのー」
「いいから早く出てあげなよ 向こう待ってるよ」
「向こう? 誰? うわぁクロノ君!? も、もしもし・・・」
一気に目覚めただろうね。
なの姉さんに聞いた話では 電話の内容はほぼ原作どおり。
すぐに着替え始めるなの姉さん。
既に着替え終わってるボクはその間に アリちゃんすずちゃんに連絡。
ほったらかして行ったら何言われるかわからないし。
二人とは途中で合流し 何度目かの臨海公園。
海沿いの広場へ続く道に クロノ、フェイト、アルフさんが居た。
(アリシアさんは体調不良だそうな)
フェイトとなの姉さんを二人にしてあげようということで
ボクら5人は一歩譲る。
「なんだかさ」
「ん?」
「なのは あたしたちにもみせないような顔をして・・・」
「そうだね。 もう長年の親友って感じ」
そうなるんだけどね。
「これも全部 ユーノとの出会いから始まったんだよね」
「そう、なるかな。 僕もなのはと出会えてよかったと思う。
でもそれを言ったら アリス、君だって・・・」
「僕が居なくても こうなってたんだよ」
「・・・そっか」
「フェイトが 笑ってる。 あんな顔、あたしだって初めて見たよ」
「そうなの?」
「ああ。 あたしがフェイトと契約してから知る限り 記憶にはないよ」
「アルちゃ 泣いてる。 痛い痛いとんでけーしよか?」
「えっ? あ、いや 痛いわけじゃないんだ そうじゃないんだよ」
うれし泣きだよ とはここで言葉では言えない。
アルフさんだってがんばってきたんだもんね。
「はくとちゃん、だっけ あんたの仮契約期間も もう少しで終わるんだったよね」
「うん」
「あー そういえば・・・」
「はくとちゃんはどうするんだい?」
「けーやく?」
「ああ。 本契約をしないと 使い魔はそのまま消滅する。
本契約すれば その契約が続く限りは主と一緒。
フェイトとあたしの契約は【ずっと一緒にいること】だけど
アリスとはくとも どうするかそろそろ決めないと」
ボクとはくとの出会いは温泉旅行のときで 4月末ごろ。
確かにあれからもうすこしで1ヶ月 仮契約期間が終わる。
「全く同じってわけじゃないけど ボクだってちゃんと考えてあるんだよ」
「ほんと?」
「でも 本契約するってことは一生その契約に縛られることになる。
はくとは 後悔しない?」
「しない!!」
即答だった。 はくとは足も速いが それよりも早いくらい。
「ぼくは ねえちゃが大好き。 なのちゃも、みんなも好き。
だから 離れたくない。 一緒にいたい」
「・・・分かった 今ここでやろう 本契約。 ちょうど揃ってるし」
「ほんと?」
「はくとはちゃんと考えてある?」
「うん」
「それじゃアルフさん サポートお願いしてもいい?」
「ああ 任せときな。 でも揃っているって一体・・・」
"" 汝、使い魔白兎 主、アリスとの契約のもと 以下の誓約を遵守し 移行せよ ""
"" 汝の心と技をもって その命ある限り この場に集いし者を尊い、護り ""
"" 最期の時まで己の目で見守ることを 誓わん ""
"" 我、使い魔白兎 我が素き心とこの身に代えて 主の誓約を受け入れ ""
"" 力の限りこの場に集いし者を護ることを誓う ""
"" 使い魔 白兎 ""
"" 主 アリス ""
"" 今、ここに契約を・・・ ""
「使い魔、アルフ 立会いとして両名が契約されたことを証明 っと。
契約成立だね。 おめでとう」
「時空管理局執務官 クロノ・ハラオウン 同じく立会ったことを証明する。
君らもこれで 晴れて公式に主と使い魔の関係だな」
「おめでとう アリス」
「おめでとう」
いや、なんか照れる。
というか本来この場はなの姉さんとフェイトが主役であって・・・
「ってなんで二人もこっちむいておめでとうしてるの!?」
「だってわたしたち除け者で なんかそっちでやってるんだもの」
「そんな重大イベント わたしたちを差し置いてなんてやらせないよ」
「っていうか今の誓約って わたしたちも含んでる・・・」
「うん ボクだけじゃなく 大切なみんなも護って欲しかったから」
「はくと がんばる」
「そっか。 今の契約で資質もはくとちゃんに受け渡されてるから
がんばれば 庭園でアリスが使ったような魔法も使えるかもね」
あれか ルイン系。 どうやってぶっぱなせと?
「さて 契約の儀式は想定外だったけど 時間だ そろそろいいか?」
「うん」
うわ なんかゴメン せっかくの時間ボクらの契約で使っちゃったかも。
「フェイトちゃん これ。 思い出に出来るもの こんなのしか無いんだけど」
なの姉さんが差し出したのは 今自分がつけていたリボン。
「じゃあ わたしも・・・」
うーん 生でリボン交換シーン見ると 目頭に来るものがあるね。
「ボクからは これ」
差し出したのは1枚のカード。
「予備パーツで作ったんだ 待機状態のグラムと同じカード。
ただの外装だから本当にカードでしか無いんだけど・・・」
「ううん ありがとう」
一緒にバルディッシュもお返しした。 これで気がかりは無い。
「アルちゃ はい」
「これは?」
「はくとが作ったの。 みさんがっていうんだって」
「そっか ありがとうね。
あたしは何も用意してないんだよ だから、はくとちゃん 手を・・・」
アルフさんとはくとが手を合わせ 何かつぶやいている。
これは使い魔同士でのみ可能な 魔法術式や技能などの共有儀式。
「あたしからの契約記念だ。 がんばりなよ」
「うん ありがと がんばる」
アースラの白い転送魔法陣が現れる。 お別れの時間だ。
「さようならー」
「またねー」
みんなで大きく手を振って 送り出す。
フェイトの少し控えめな振り替えしが印象的だった。
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あとがき
この重要イベントの中 別イベントまで動かしちゃいました。
時間軸的に1ヶ月いっちゃいそうだったんで良かったといえば良かったんですが・・・
契約の儀式は今回も1期SS02を参考にしてます。
こっそり地味ネタ積んでます。
地味に空気なすずかとか
地味に痛そうなバルディッシュの角とか・・・
使い魔の共有儀式はオリジナル
使い魔2匹いないとできませんね。
あーでもアルフとザッフィーならいけるかもしれん。
リリトラでは軽く流した場面も
つつけばいくらでも長く出来ることがわかりました。
奥が深いですね。
でもって長くなった3章もやっと終了
次回 いつもの設定ページです。
魔法とかけっこう新しいの出てきたからなぁ 書くこと多そう。
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