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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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最終決戦はオリジナルだらけで。
オリ主込みSSの醍醐味ですかね。






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<なのはsideからスタート>



目を覚ますと 知らない天井だった。
って言えば良いのかな? テレビでそんな感じのセリフを聞いたことがある。

わたしは ベッドに寝かされていた。
身体が起こせられない。 バインドされてる。 寝返りは打てる程度に。
念話は・・・ だめみたい。 結界が張ってある。

わたしは どうなったんだろう?
フェイトちゃんとの勝負に勝って 海に落ちたフェイトちゃんを助けて
それから そうだ、フェイトちゃんめがけて雷が落ちてきたんだ。
とっさにわたしがフェイトちゃんを押し倒して そのあと・・・
うん たぶんわたしに当たったんだよね 雷 記憶が無いや。



「う・・・ ん・・・・」
? わたしの他に誰かいる。
カーテンの 向こう?

「レイジングハート 近くにいる?」
『 イエス 』
上から返事がした。 頭の先にあるみたい。
「そっちのカーテン、どうにかできないかな?」
『 オーライツ 』



レイジングハートがふわふわ浮いて 起用にカーテンを押していく。
ゆっくりカーテンが動き 向こうにいる相手の姿が見えてきた。

それは フェイトちゃんそっくりの少女だった。
なんとなく違いはあるけれど 顔は瓜二つ。
そういえばフェイトちゃん 双子のお姉さんがいるって前に言ってたっけ。


となりの少女が ゆっくり目を開けた。
「うーん・・・ あれ、誰かいるの?」
「うん 初めまして、かな」
「母さん、じゃないね。 誰?」
「わたし、高町なのは。 あなたは?」
「・・・アリシア・テスタロッサ」
「やっぱりフェイトちゃんのお姉ちゃん」
「フェイトを 知ってるの?」
「うん 友達候補、かな」

フェイトちゃんのお姉ちゃんって 病気だって聞いてたけど
実際に話してみたら元気そうに見えるなぁ・・・
でもこれで分かった。 ここ、フェイトちゃんの家なんだ。






<ありすside>




「ねえちゃ なのちゃが、なのちゃが・・・」
「分かってる 分かってるから。
はくとがそんな顔してたら なの姉さんが心配するぞ」
「う、うん わかった」


検査云々があってアースラで留守番してたはくとと一緒に まずはブリッジへ走る。
さっきの転送で庭園の位置は割れたはずだ。
その証拠にボクらが出るのと入れ替わりに武装局員が転送室に入っていく。

フェイト、アルフもボクらと一緒。
二人とも協力的でフェイトさんはアリちゃんすずちゃんともすぐに打ち解けてくれた。
結果的になの姉さんに助けてもらったのが効いたかな? だから手枷はしていない。
でもここは管理局の戦艦 さすがにジャケットは解除してもらった。 今は私服のフェイトさん。
バルディッシュも待機状態。 紫の雷も食らってないので 別にどこも壊れてない。

そうそう ついで、といっては何なんだけど
転送のときにボクの袖口をがっちりつかんでた一般人ふたりも一緒に居る。
もうきっと、二人ともボクが何を言っても終わるまで帰らないだろう。
特にアリちゃんはそういう性格だから ボクもユーノも半ば諦めてる。






「お疲れ様。 そして、皆さん初めまして」
「あ、あの はじめまして・・・」
「リンディさん、なの姉さんとジュエルシードは・・・」
「転送先には【時の庭園】があったわ。 おそらくプレシアさんの本拠地ね」

スクリーンには庭園へ転送される武装局員が映し出されている。
おそらくこのあとプレシアさんにボッコボコにされて敗退する部隊が。

『母親が逮捕されるのを見せるのは忍びないわね』
「『そういうことでしたら』 ねえ、ボクらにできることはほとんど無いし
あとはここの局員さんに任せて ボクらの部屋にいかない?」
「いい、わたしはここで」
「そうよ なのはが大変なんでしょ」
「わたしたちだけでラクはできないよ」
「・・・そう?」


『総員、玉座の間に侵入 目標発見』
局員さんからの報告で 全員がスクリーンを注視する。
あれが フェイトのお母さん プレシアさんか。


局員がプレシアさんをとり囲み 玉座の間の後ろにある扉を見つける。
そこに局員が入ったのを プレシアさんが咎めて
広域魔法で局員を攻撃 ここまでは原作どおりだね。
違うのは後ろの部屋にあのカプセルが無かったことかな。
アリシア、まだ生きてるんだよね。 だったらカプセル必要ないし。




『本当なら わたしの魔力が万全になるまで待ちたかったけれど
事は急を要するわね もう、いいわ 終りにする』
プレシアさんが動き出した。
ジュエルシードの数は20個、十分すぎる良を入手してるはずだから
今の彼女はいつでも次元断層を起こせる状態だったんだ。


「プレシア女史、一体何を・・・」
『ロストロギア ジュエルシードを使い 次元断層を発生させ
その先にある【アルハザード】へ行くのよ。
アリシアの病気は もうわたしの手でも治せないほど進んでしまったから』
「タイミングのいい返事だな」
「こっちの会話、聞こえてるんじゃないの?」
『ええ、しっかり聞かせてもらってるわ。
フェイト、あなたにあげたリストバンドからね』

フェイトさんはハッとなって 腕にしているリストバンドをみた。
アルフさんとおそろいのリストバンド よく見れば繊維に隠れて超小型の基盤が入っている。
『あなたのおかげで ジュエルシードは集まったわ。
でもあと一歩が踏み出せないようじゃ まだまだヒヨコね』


「あと一歩?」
「母さんは わたしが管理局の船に乗れる機会があったら
その船を落とすようにって・・・」
そう言って 差し出したのは小型だけど威力はおぞましい高性能魔力爆弾。
「うわっ なんつー物騒なものを!!」
「大丈夫、信管はつないでないから」
『あなたのことだから そうだろうと思ったわ。
管理局に寝返るだなんて テスタロッサ家の恥さらしもいいところ』
「か、母さん これには訳が・・・」







『やっぱり 人形は人形でしか無いのかしらね』








・・・今、なんて言った?

「人形?」
『そうよ あなたはわたしの実の娘じゃない』
「!!?」


『アリシアと一緒に双子を身ごもっていたのは確かよ。
でも、アリシアは元気に生まれたけれど もう一人の娘は死産だった。
それを知った夫も病院の帰りに事故を起こして亡くなったわ。
わたしは悔しかった。 だから、アリシアの細胞からもう一人を生成し
双子の姉妹として今まで育てていた。 それで満足だった。
でも、運命はもうひとりの娘もわたしから奪おうとしている。 それだけは許せない。
わたしは運命に逆らってみせるわ』







<なのはside>



『わたしは運命に逆らってみせるわ』

大変なことになっちゃった。
なんでか分からないけれど アースラのみんなとフェイトちゃんのお母さんの会話が
おうちじゅうに聞こえている。
アリシアちゃんの話だと おうちが広いから館内放送がついていて
あわてていたのか スイッチが入っちゃったんじゃないかだって。


「フェイトちゃん かわいそう・・・」
「うん でも大丈夫」
「アリシアちゃん?」
「フェイトは そんなことじゃくじけないから。
わたしは(義理になっちゃったけど)お姉さんだから それがわかる」
「そっか お姉さんって凄いね。
うちのお姉ちゃんもわたしのことよく分かってくれてるし」
「大切な妹だもの」
「わたしも 分かってあげれるようになるのかな ありすのこと・・・」






<ありすside>




通信は一方的に切られた。
(オーバーSのプレシアさんには造作も無いことだろうね)

「何あれ ひっどーい」
「フェイトちゃん 大丈夫?」
「うん 大丈夫 ちょっとだけ驚いたけど」
おおっ このフェイト原作のより神経太いよw

『うわっ 大変 ちょっと見てください』
エイミィさんの慌て声と共に新しく出されたウィンドウ、
庭園に大量に発生するランクA+クラスの魔力反応。
傀儡兵を起動させたな ということは次は・・・




「次元震発生!!」
アースラまで届く空間のゆれ ジュエルシードを発動させたんだ。

「規模、中以上!!」
「庭園内のジュエルシード発動確認 数15」
「次元震、さらに震度増加していきます。
このままいくと 30分たらずで次元断層が・・・」
「振動を防御、ディストーションシールドを。
転送可能な距離を確保しつつ影響の薄い空域に移動するのよ」
「了解です。 ディストーションシールド展開」
「小影響の空域を算出、艦を移動させます」


15個ということは やっぱりなの姉さんのジュエルシードも奪取してる。
5個足りない理由がよく分からないけれど それでも十分な数だ。
庭園の動力炉を使わなくても次元断層は起こせるだろう。



止めなければ!!
ならばボクが取るべき手段は1つだよね。




ユーノにアイコンタクトを取る。 向こうもその気だ。

「「リンディさん」」
「二人とも あそこに行く っていいたいんでしょう」
「読まれてましたか」
「なのはさんもあそこにいるでしょうし 当然でしょうね」
「それで、どうするんですか?」
「あなたたちは止めても無駄でしょうね。
一度言ってもきかなかった子ですもの」

「それじゃ 転送をお願いできますか?」
「1つだけ条件があるわ。 クロノ」
管制室でエイミィさんと一緒にいるクロノがウインドウに呼び出される。
『心得てます艦長。 すぐに僕も現場に向かいます』
「そういうわけだから クロノと仲良くね」



「あの、アリスさん わたしも一緒に いいですか?」
「フェイトが行くなら あたしも当然行くぜ」
フェイトさん 一応捕縛の身なんだよ・・・

「いいわ 許可します」
「えっ いいんですか?」
「内部の地理に詳しい人がいれば なのはさんも見つかりやすいでしょう。
私も現地に向かいます。 なるべく近くでディストーションシールドを張らないと・・・」

「はくともいくー」
「ええっ!?」
予想外の人(じゃなかったね)の発言キター
「はくとだって ねえちゃの手伝いしたい。
ばいんどとかならユノちゃに教えてもらったよ」
「いやでも もしはくとが怪我したら・・・」
「なら 僕が一緒にいればいい これでも防御魔法には自信があるから」
あー ユーノが一緒ならなんとか耐えれるか。
バインド要員プラマイゼロだけど・・・





結局その場の魔法使い全員で出撃となった。
一般人であるアリちゃんすずちゃんはお留守番 来る気まんまんだったけど来ても困る。

「気をつけてね」
「絶対なのはを助けて帰ってくること 約束して」
「分かってるよ 絶対だ。 約束する」



「行こう アリスさん」
「ちょっと待って "さん" はいい加減取らない?」
「えっ? 変かな・・・」
「変じゃないけど 赤の他人行儀っぽくてすごい違和感」
「そうだね わたしたち、もう友達って言えるかもしれないものね」

「友達、か・・・」
「あれ、フェイトどしたの?」
「なのはさんにも 友達になりたいって言われたんだ。
でも わたしは返事どころか そのあとまともに会話できなかった」
「仕方ないよフェイト あの状況だもの」
「そうだね でも、終わったらちゃんと返事しなきゃ。
あと 助けてくれてありがとう ってのも言わないと」


「で、ボクの要望の答えは?」
「え、と なんて呼べばいいのかな?」
「呼び捨てで良いよ」
「それじゃ改めて アリス、行こう」
「オッケー グラム、通常状態で起動」
「バルディッシュ がんばろう」
『 Great Sword Mode Setup 』
『 Get set 』
『『 Stand by ready 』』







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あとがき



6話ではくと君忘れてたなんて言えn(強制終了
きっと8話以降で活躍してくれるさ うん(投槍



リリコレでは珍しく2視点切替で進めてみました。
主人公多いリリトラではよく使ってた手ですけどね。
以後もぼちぼち使います。



英語名義のキャラ(デバイス含)から主人公への呼び方をカタカナに変更しました。
アリサと区別するのにこうしてたけど日本人ならともかく外人はこのほうがいいかなあって。
日本人の会話はこれまでどおり「ありす」でいきます。
(本人も高町家の人間なので ひらがなで)
1章1話から地道に変更かけておきました。

ついでに2章4話 3章5話の会話も変更
そういえば仲良し組とユーノにはカミングアウトしてたんでしたっけねということで。



フェイトがものすごく協力的だったり
一般人二人組が時空航行艦に乗り込んできたりと
見返すとやりたい放題やってるなぁ・・・
フェイトが自我喪失にならなかった理由は後ほど


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