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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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リリコレを打ち込むときは 原作のほか同時間軸のリリトラも参照していますが
今回のお話の部分でエラーを発見しまして リリトラ3章2話を一部訂正しておきました。


では 前哨戦かたづけてしまいましょう。






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「フェイトちゃん!!」


食堂で警報を聞いたボクたちは 何があったのか確かめるために
ブリッジにやってきた。
スクリーンには大きな竜巻と それに立ち向かうフェイトさんが映っている。


「何これ どういう状況?」
「あの子が フェイトが海中のジュエルシードを強制発動させたんだ。
6個全て発動させるために 強力な雷魔法を打ち込んで」
「そんな 無謀な・・・」

ユーノの言うとおり 無謀だよ。
こんな大魔法発動させた後 ジュエルシード6個も封印しようとするんだから
まずフェイトさんの魔力が持たない。
仮に魔力値大容量のボクがやってもキツイんじゃないか?





「あの、わたし急いで現場に・・・」
「その必要は無いよ」
クロノが制止させる。 原作どおりだけど・・・

「放っておけばあの子は自滅する。
仮に自滅しなかったとしても 力を使い果たしたところで叩けばいい。
今のうちに捕獲の準備を」
オペレーターがクロノの指示に従う。



バルディッシュの魔力刃が途切れ途切れになってる。
間違いなくフェイトさんの魔力の残りはもうほとんど無い。

「私たちは常に最善の選択をしないといけないの。
残酷に見えるかもしれないけれど それが現実」
「でも そんな・・・」




「それが 管理局のやり方ってやつなんですか?」

ボクが口を開いた。
ボク自身 想定してなかったけど 感情が抑えきれなかった。


「そうだ」 クロノはきっぱりそう答えた。



「管理局って 何なんですか?
次元間の問題を解決する組織 それだけなんですか?」
「・・・君は 何がいいたんだ」




「問題が解決できれば 個々の生命なんてどうでもいいっていうのですか?
あなた達の守っているものは 世界なんですか?
違うでしょう、その世界に生きる生命なんじゃないんですか?
こんなやり方 間違ってる。  偽善とした犯罪者と何処が違うっていうんですか!!




言いたいことを言い切って ボクはブリッジに背を向けた。
何をする気か感じ取れたのか なの姉さんもついてくる。

「待て、何処に行く気だ」
「決まってるでしょう フェイトさんを助けに行きます」

ユーノに向かってウインクする。
気づいてくれたらしい ユーノの操作でブリッジの後ろにある転送装置が動き出す。
『ごめんユーノ 共犯になっちゃうだろうけど・・・』
『気にしないで これは僕の意思。
ふたりが困ってるときは 僕ができることなら助けてあげたいんだ。
ふたりが僕に そうしてくれたように ね』
『・・・ありがとう ユーノ君』


「指示を守ることが条件だって 言わなかったかしら?」
「ごめんなさい・・・ 高町なのは 指示を無視して勝手な行動をとります。
あとでちゃんと謝ります。 だから・・・」
「生命を尊重する真の正義の味方だったら 守ってたでしょう。
でも 今のあなた方の命令には ボクは従えませんね」
「あの子の結界内へ 転送!!」

捨て台詞を履いて ボクらはアースラを後にした。





「なんとまぁ 無茶をする子たちばかり・・・」
「クソッ ユーノそこを動くなよ。 公務執行妨害だ」
「待ちなさいクロノ、私が許可します」
「か、艦長!!」
「今あなたがしようとしていたことは執務官としては正しい行動よ。
でも、ありすさんの言うとおり 私たちが守らなければならないのは
世界そのものではなく そこに生きる生命。 命の重さは何人も同じ。
私たちは目に見えることに執着しすぎて 基本を見落としていたらしいわ」




















大空を滑空するボクとなの姉さん。
ヒモ無しバンジー もといパラシュートなしスカイダイビング状態。


『 魔力素濃度、通常の5%未満 予備システムダウン
マスター、これでは生体認証できません 』
『 マイスター こちらも同様です。 パスワード認証をお願いします 』
「うーん 仕方ないか。 いつもと状況が全然違うもんね」
「そうだね」
いつもスカイダイビングだったらイヤだなぁ

「それじゃいくよ レイジングハート」
「グラム、パスワード認証システム起動」



"" 風は空に 星は天に 輝く光はこの腕に 不屈の心はこの胸に ""
"" 我ら二人 契約に基づき 我らに聖なる祝福を 与えたまへ ""



『 簡易パスワード確認 』
『 Stand by ready 』

「「セットアップ!!」」










雲をつき抜けた先 竜巻が見える。
無事にデバイスを起動させ バリアジャケットを生成したボクらは
飛行魔法を使い一気に竜巻のほうへ フェイトさんのほうへ向かう。



「フェイトの 邪魔をするなっ!!」
アルフさん 熱いねぇ。  でも・・・

「待って、僕らは君たちと戦いに来たんじゃない」
ユーノ、うまく飛んでこられたか。
『待ってたよ。 よく転送できたね』
『うん。 リンディさんが転送許可を出してくれたんだ』
おお、ボクの叫びも無駄にはならなかったか。




「なのはさん アリスさん ユーノ君・・・」
「フェイトちゃん 助けに来たよ」
「どうして 敵同志なのに・・・」
「そんなの関係ないよ。 手伝って、ジュエルシードを止めよう」
「この状況だもの 今は敵味方関係ない。 早く止めないと大変なことになる」
「止めたら3人で2個ずつ きっちり分けよう」
「その後いつもみたいにジュエルシード賭けて一戦交えてもいい」
「・・・分かった」


ディバイトエナジーを発動させる。
グラムからバルディッシュへ魔力を補填 ボクならフルチャージしたって平気。

『 Power Chage 』
バルディッシュに光が戻った。



ボクらがフェイトさんを説得している間
チェーンバインドで竜巻を抑えてくれているユーノ。
おっ アルフさんも加わったね。 向こうは問題ないでしょ。

「ユーノ君とアルフさんが止めてくれてる。 今のうちだね」
「わたしが合図したら 一気に封印だよ」
「・・・うん」




3人が分かれる。
なの姉さんは陸地方向へ ボクはその逆 フェイトさんはその場から。


「さて 今こそ練習の成果 存分に発揮するよ」
『 イエス マイスター Lance Mode Acceleration Drive Ignition 』
光の羽が生えたランスモードのグラム、
なの姉さんが始めて砲撃を放ったあの日のレイハさんに似た形状は
この数日で会得したグラム版シーリングモード。
いやむしろエクセリオンモードかこれは。


左を見れば 桃色の巨大な魔法陣、
たぶんなの姉さんのフルパワーのディバインバスター
あれが発展して もうすぐ完成するのがSLB。

右を見れば 金色のこれまた巨大な魔法陣
こちらはピンポイント攻撃できる広域魔法 サンダーレイジ
魔力変換資質をふんだんに使ったフェイトさんのお気に入り。


どちらも呪文不要のものではそれぞれ最上位の魔法だけど
それに対ばるボクのほうは アースラで編み出した新魔法。
「目標、ジュエルシード 6箇所全て 出力130%!!」
『 目標ロックオン 誤差修正
出力増強 164番から195番まで並列処理開始 』







「二人ともいくよっ せーの」




「ディバイン バスター!!」


「サンダー レイジ!!」


「ルイン レイザー!!」






桃色と青紫色の破壊光線、大量の雷が竜巻に襲い掛かる。
その衝撃は陸地まで届き 少し海岸線を変えてしまった。






衝撃と閃光が収まると 竜巻は消え
嵐のような雨風もおさまっていた。

散っていた3人が再び集結すると それを待っていたかのように
3人の中心に封印処理されたジュエルシードが次々集まってくる。
1,2,3・・・ 6個全ての封印を確認。


「フェイトちゃん わたし、分かったの」
「・・・」
「フェイトちゃん いつも寂しい顔をしてる。 今も。
わたしは フェイトちゃんには笑っていて欲しい。
それなら 同じ気持ちを分け合っていけばいい。
楽しいことも 嬉しいときも 泣きたくなるときも 寂しいこともね。 だから・・・」





<< わたしと 友達になって欲しいんだ >>





なの姉さんの言葉に合わせるように 雲が切れ 日の光が入ってきた。
まるでスポットライトのように二人を照らす。

フェイトさんは突然友達発言をされて 戸惑ってる。
気持ちはわかるけどね。
さてと・・・



「グラム、ライトニングプロテクション準備しといて」
『 オーライツ 』
「ありす 何をしてるの?」
「すーぐ分かるよ」

ほーら もう来た。





ゴロゴロと空が唸る。 その色は通常の雷とは異なる紫色。
次の瞬間 紫の雷がフェイトさんめがけて落ちてきた。

モロに雷を食らい 落下するフェイトさん。
着水寸前でアルフさんがキャッチする。
雷はボクやなの姉さんにも向かってくるけど
ボクはライトニングプロテクションで難なく回避。
なの姉さんはフェイトさんと同じ運命にあったけど ユーノがキャッチ。

「あ、危なかった・・・
ありす、あんなのが来るの知ってたんだったら言ってよ!!」
「ごめんごめん 自分の防御で手一杯だった」
「ったく・・・  あれ、フェイトは?」
「えっ?」



気づけば フェイトさんもアルフさんもその場から消えていた。
そのついでに・・・

「アッ!? しまった・・・」
「やられたね・・・」
ジュエルシードも持っていかれたみたいだった 全部・・・






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あとがき



最後はアルフのひとり勝ちになってしまったw


こういう場面で仲間に向かって叫ばすのはけっこう好きだったりします。
リリトラでも5章使いましたね。


主人公の 最初で最後の封印作業
術式はRH譲りということで。
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