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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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スーパー魔改造タイム再び
本当に魔改造してやんよ。







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「ごめんね つきあえなくて」
「いいよ 身体が1番大事なんだから ゆっくり休むんだよ」
「わかってる はくともユーノ先生の言うことしっかり聞くんだよ」
「あいっ」

朝の練習に向かうみんなを送り出す。
ボクは風邪気味ということで今日は参加しない。
お父さんお母さんにも言って学校もお休みだ。
客商売という家庭事情上 無理してみんなに移してお店の営業に関わるのはまずい。





というのは全部でっちあげた話だったりする。
ボクがなの姉さんたちと分かれないといけない理由は別にあった。



「行ったね・・・ いいよ、出ておいで」
ボクがそう言うと それがベッドの下からひょこっと出てくる。
動物ではない 闇の書だ。

昨日八神家でザッフィーとひと悶着したあと
夜になってボクのところに来てるのを発見したんだよね。 びっくりした。
そのときなの姉さんとはくとはお風呂 ユーノは居間で恭兄さんと話してたから気づいてない。

そのまま帰ろうとしなかった闇の書、
とりあえず気配を消して隠れててもらうことにした。
素直にベットの下に隠れてくれたので 今のところ誰にも気づかれてない。
というか恭兄さんやお父さんの警戒網をかいくぐって来たわけだから
捜索のプロであるユーノでもそう簡単に見つからないのかもしれないね。





「それで君は何でボクのところに来たのかな?」
闇の書は答えない。 答えるとは思ってない。
人格起動どころかまだ1ページも蒐集されてないのだから。
精神リンクは感じるけど機械的な情報しか流れていない。 感情の概念がまだ無いらしい。

「用事がないなら 家に帰らないかい?」
闇の書は横にクルクルと回る 否定してるらしい。
「八神さんたち、心配してるんじゃないのかな?」
きっと今頃家中ひっくり返して探してるだろう。
闇の書は斜め前に倒れこむような姿勢をとる。
考えてるのか悩んでるのか 人間っぽい魔導書だなぁ・・・
「もしかして昨日のザッフィーの仕返しかい?」
また横にクルクルと回る。 否定はわかりやすい。

「うーん 困ったなぁ・・・ グラム、デバイス同士なにか聞き出せない?」
『 管制プログラムが非人格で稼動してるので厳しいかと 』
「ストレージ状態かぁ どうしよう・・・」




ボクも困ってるとき 闇の書のほうから動き出した。
ボクの机のうえにある簡易デバイスメンテテーブルに ゆっくり降り立ったのである。
「・・・君も風邪ぎみなのかい?」
『 マイスターそれは無いかと 』
「だよね」


せっかくなのでメンテツールを起動させることにした。
「確か下手にいじったら主を飲み込んで転生しちゃうんだよね 闇の書って」
『 大丈夫なのですか? 』
「ボクの考えが正しければ・・・」

ボクの身体は元々管制人格さんのもの。 一昨日の夢がそれを証明してると思う。
管制とは管理・制御と書くわけだから 管制人格に管理者権限がある可能性だってある。
ならばボクでもなんとかなるのではないだろうかと。
それに "見る" だけなら "改変" にはならないだろうし。



「・・・よし 思ったとおりだ」
メンテツールを使い かなり深くの階層まで降りたが
自動防御プログラムも緊急転生プログラムも反応しない。
ボクだからこそできる芸当だね これは。

内部プログラムも知っている言語だった。 ベルカもミッドも根本は変わらないんだね。
元々プログラマーの仕事をしてたボクにとっては軽い作業。
C級とはいえデバイスマイスター取っておいて 今ほど良かったと思っただろうか?


「原作介入 これ以上しないようにとは思ってたんだけど・・・」
 "あの人" にも頼まれちゃったしね。

「みんなを頼む、ね。 やってやろうじゃない。
みんなが幸せになれる世界 作ってやろうじゃないか あなたも含めね」











「ここはこれでOK。 これは・・・ 止めたらまずいか」
完成前(というか製作開始前)の闇の書をいじくるという 禁則事項なことをやっているボク。
いろいろ調べて改変できるところは改変していく。


見て分かったんだけど 中にちゃんと管制人格さん(起動前)が居る。
でも実体化に必要なプログラムにコピーの形跡があった。
コピー先がボクの身体なんだろうね。 実体だけの器にボクという中身が入ったわけだ。

通常ならあり得ない動作で 本来の管制人格さんのプログラムと
今闇の書を動かしている非人格の仮管制システムも損傷している。
それを穴埋めするためか 一部を防御プログラムが代行していたので
あの危険な防御プログラムを停止・消去することはできなかった。


緊急転生プログラムは完全消去した。
これで途中誰がいじっても主を飲み込んで云々は起こらない。
他にも蒐集システムをいじって 蒐集先のリンカーコアを最低1割は残すようにした。
こうすれば蒐集された人の回復も早くなる。 ページの集まり具合は遅くなるだろうけど。

他にも小技をちまちまと入れておいた。
最後にこれらが自動修復されないよう マスターOSに現在の構成を基本と認識させる。





「はい、終了。 おつかれさま」
ボクはそう言ってメンテツールから書を下ろす。
闇の書は嬉しそうに飛び回って そのまま自己転送して消えた。
もしかして最初からコレが狙いだったの?

『 厄介ごとに巻き込まれそうですね マイスター 』
「いいさ 今回はこっちから乗ってあげよう」
『 マイスターがそう仰られるのでしたら 』
「グラムまで巻き込んじゃって ごめんね。 さ、こんどはグラムの番だよ。」
『 オーライツ 』

ゆっくり休める今のうちにメンテしたいし
闇の書の中に使えそうなものがあったから それを実装してやろう。
結局双方にとってプラスになったと 思っておこうか。




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あとがき



主人公やりたい放題のお話
これをやらせるために初代リインと瓜二つにしたり
デバイスマイスター持たせたりさせてたのでした。


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