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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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この時点では完全イレギュラーなはずのスバルが
すごく動かすの楽しい件について










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<67年 7月22日 14:00 海鳴大学病院 正面玄関前>




「えっと それじゃ出発しよっか」
「おー」 「はいです」



病院の玄関前にいる子供二人が歩き始める。
紺色の髪の子と 銀色の髪の子、 傍らに子犬。
そして紺髪の子の方にフェレット。


何処に何をしに行くか説明するために
ちょっとだけ時間を遡ってみようか。






<数十分前>




「本 ですか・・・」
「そう 本」



いつものようになの姉さんのところに来たボク、
ところが何故かクイントさんに捕まった。

「この前もってきてくれた本を読み終えちゃったのよ。
新しいのもってきてくれないかしら」
「ああ、図書館の本ですか」


【負傷が激しく前線復帰は絶望的】という
人生お先真っ暗の診断をもらっているクイントさんなんだけど
そのせいかリハビリ以外の暇な時間が多くなって
結果日本のマンガ本とテレビに染まりつつあったりする。
それでいいのか敏腕捜査官・・・



「これの続きでいいんですよね それじゃパパッと・・・」
「あーありす わたしもこれ」
なの姉さんに止められた。

なの姉さんの用事はノートだった。
入院中の勉強はボクやフェイトの持ってくるプリントくらいなので
姉さんは姉さんでそれとは別に自主勉強しているらしい。
が、ノートを使い切っちゃったと そゆわけね。
まぁ文具店も図書館も離れてるわけじゃないし 問題ないでしょ。





「それじゃ改めてパパッと・・・  と?」
何か言いたそうな目線に気づいたよボク。

目線の主は スバル。
「・・・なにかな スバルちゃんも欲しいものあるのかな?」
「ううん ちがう」
このときボクはお菓子でもねだられるんかと思った。
しかし彼女の用件はさらに上をいくものだった。



「あのね わたしもいっしょにいきたいの」


「はぃ?」



どうやらお母さんのためにお手伝いしたいということらしい。
それを聞いていたクイントさんの頭上に光る電球が見えたのは
気のせいだと思いたかった。

「そ、それじゃ これもお願いできるかしらっ」
スバル慌てて書いたメモ(すごい字になってるけどなんとか読める)を渡す。
なんか5,6品目書いてあるけど 大丈夫か?

「それと できればスバルだけで行って欲しいんだけど・・・」
「はぃ!!?」
「無理よね でもなんとかならないかしら」



ああ、分かりました。
スバルちゃんに【はじめてのおつかい】をさせたいわけですね。
一昨日テレビでやってましたもんね。

「いやでも管理外世界におけるルールは知ってらっしゃるでしょう」
「そうなのよね それでもなんとかならないかしら」
うわぁ 本気だ。 そんなんで本当にいいのか敏腕捜査官・・・




クイントさんとの協議の結果
【ふたりではじめてのおつかい】で妥協してくれた。
そのかわり年齢が近い子で ということで
丁度休暇中だったリインに頼んだ次第。
ただリインも長期稼動に耐え切れなくなる場合もあるので
ボクも何事も無いように監視すべくフェレットモードでの同行ということになった。
たぶん最後は荷物持ちにされるんだろうなぁ・・・


しかしリインも街中でふわふわ浮いてきたわけじゃないのは良いんだけど
ザッフィーとユニゾンして来たのには驚いた。
某携帯会社のお父さんが来たかと思った。 喋るし。








<で、現在>



病院前から出発というわけである。
無言でザッフィーもついてきてるけど
スバルは「かわいいわんわんだね」くらいにしか考えてない。
そういや初対面だねこの二人。



「それじゃがんばっていきましょう。 まずはどこ行くですか?」
「えっとね・・・」
メモを見て考えるスバル。
ボクは緊急時以外口出し禁止なので何も言わない。

リインもメモを見て考えている。
「えっと たぶん図書館が1番近いですね いきましょうか」
「うん」

手を繋いでトコトコと歩き出す二人。
はたから見たらカワイイ光景なんだろなぁ。
ボクはそんなこと考えてる暇は無い。 不安なんだよいろいろと・・・









<数十分後 風牙丘図書館>


特に問題も無く図書館に到着 ザッフィーは外で待機。
持ってきた本を返却カウンターへ持っていき
そのまま続刊をもってきてもらう。
そのほうが自分達で探すより断然早いからね。







<2時間後 海鳴商店街>




「お、おも・・・」
「あ、あの やっぱり手伝ってもらったほうが・・・」
「それは やだ・・・」
スバルが意地を見せております。
でも既に両手に袋、背中のリュックにも入っている。
リインも同様 さらにザッフィーの横っ腹にもくくりつけている状態。
これ以上になるとボクしかないわけだけど。



なんだかんだで頼まれ物を入手していった二人、
ところが最後の1つが見つからないでいた。

「これ、なんでこんなものが必用なんでしょうか・・・
リインにはわからいないのです・・・」
それね ボクにも分かりません。 慌てて書いてたからな。
メモには [Wooden sword] と書いてある。 ミッド綴りで。
木刀ってことですか? どこで買えと?w

「うーん 困りましたです」
「ど、どうしよ・・・」
どうしましょうね。






「あれ あんた・・・」



後ろから声をかけられました。
ボクがすぐ反応して振り向いた先には
ありがたい助け舟フラグ来た。 アリちゃんだ。

「えっと はやてんとこの子よね」
「あー そうです。 アリサさんでしたよね」
「そうだけど あんたたちこんなところで何してるの?」




どうやらボクには気づいてないらしい。
丁度いいのでリュックの中に隠れて と・・・

「買い物 ね・・・  すごい量・・・」
「あ、えっと いろいろありまして・・・
でももうひとつ買わないといけないんです。
それがみつからなくて・・・」
「おねえさん わかる?」
「何が必要なのか分からないんだけど・・・
なにこれ、メモ?」
どうやらスバルがメモを見せたようだね。

「これってあれよね 管理局だかのある世界の文字。
ってことはこの子もそっちの関係?」
「あ、はい。 詳しいことはいえないんですけど・・・
それで わかります?」
「まあね これくらいはノープログレムよ。
でも木刀かぁ・・・ 商店街で売ってたかしら?」
無いんじゃないかなぁ 散々探したよボクら。





ああ、もしかしたらあそこなら ということで
なんか乗り物に乗った感じがするよ?
鮫島さんの車かな?
リュックの中だと外が見えないから推測でしかないんだけど。
ちょっとだけ顔出してもいいかな?

ばれないようにちょこっとだけ出してみた。
うん 鮫島さんの車だと思う。



車でたどり着いた先は 商店街からだいぶ離れた場所にある
観光客向けのホテルやら旅館やらがあるところでした。
なるほど こういうところのおみやげやさんならあるかもしれないね。

「木刀あったわよ これでいいのかしら」
「あー たぶん大丈夫です」
「やったー おねえさんありがとー」
「どういたしまして よかったわ」

いやぁホント感謝だわ。 あとでメール送っとこう。








<17:30 大学病院>



そのまま車で病院前まで送ってもらってしまいました。
アリちゃんもついでにお見舞いにいくことにしたようです。

メモに書かれていたものを全部そろえたスバルは
クイントさんにこれでもかってくらい褒められてました。


「にゃはは ごめんね アリサちゃんにまで付き合ってもらって」
「いいじゃない 困ったときはお互い様。
なのはも相変わらず元気そうで良かったわ」


今日一日 みんなお疲れ様 かな。





ところで 結局なんのための木刀だったんだろう?





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あとがき



どんどん海鳴に順応していくスバル
どんどん悪気な日本に染められていくクイントさんw

はじめてのおつかいネタ
最初はリインに使う予定だったんですけど
ふたりではじめてのおつかいに変更。
まぁ 動物2匹ほどいますが。
お父さんザッフィーは後付 自分で想像して笑ってしまったw



で、前回出番少なくなったなぁっていってたアリサも登場。
なんでしょう もうこの小説全体のキーパーソンですよね彼女。
いや3期本編にはさすがにそんなに絡んでこないと思うけどね。
ミッドで起る事件なわけで・・・

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