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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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人生の転機って
いつ来るもんか分かったもんじゃないってことですね。










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ミッド北部の療養地に到着し
はやちゃんとも合流したのが昨日のこと。

今日はホテル周辺を何事も無く観光して
明日はいよいよ中央部よーって話をしていたのが数時間前




そして今、
目の前には絶賛燃え盛りの空港

予定どおりというか 原作どおりというか
ハジマ\(; ̄A ̄)/チャタヨー







<71年 4月29日 19:00 ミッドチルダ臨海第8空港>



スクランブルを受けて はくとと一緒に現場に急行したボクらの目の前に
真っ赤な怪物と化した空港施設がデデーンと現れた。
先輩たち 航空836部隊のみんなもほぼ同時に到着
今夜の巡回と空港常駐の災害担当、それに初動の周辺陸士部隊が
既に消火救助活動を始めている。




指揮車両を発見した。

「失礼します 本部航空8368 8369です」
「アリスか、呼び出してすまん。 早かったな」
「いえ。 先輩、状況は?」
「貨物に密輸品が混じっていたらしい。 とびっきり危険なものがな。
そいつが爆発したのが火災要因だという話だが
空港全体が燃え広がるほどの危険物なんてどうやって持ち込んだのやら」
「そのへんは捜査官に任せましょう。 首都航空隊は?」
「あっちは毎度ながら動きが遅すぎる しばらく俺らでがんばるしかないな」
「そうですか わかりました。 救助に加わります。
それとうちの姉たちもこっちに向かってくれてますので」
「空のエースが? そいつは助かる 気をつけていけよ」
「了解」







指揮車を出てすぐに空に上がる。
はくとは地上部隊に混じってウエストゲートの防壁破壊
突入口作りに加わった。



周辺の部隊もそう多くは無い。
本部航空833、836、921 地上206
本局航空1627、2251 地上104,110
今のところ駆けつけているのは8部隊。
まだまだ召集されてはいるけど 本音を言えばこの倍は欲しい。
首都の航空隊はきっとアテにできない。 首都のこと以外はドン亀なんだもん。
この穴を埋めてくれそうなのは やっぱりうちの姉さんたちだけなのか・・・





「ありすー」
「なの姉さん 早っ!!」
「急いできたから当然なの」
噂をすれば エースさんのご到着。


「おまたせアリス。 状況は?」
「見てのとおり 密輸品の爆発が原因じゃないかって。
・・・はやちゃんは?」
「104部隊が来てるからそっちの応援にいった。
わたしたちは救助に参加するよ」
「ありがとう。 これ要救リストね」

渡したのはまだ中に取り残されているという要救助者リスト。
建物の奥のほうで働いていた人や 迷子になっていた子など
今分かってるだけで50人 現在進行で増えてる。



「落ち着いて見てね 32番の子」
「!!? これ、もしかして・・・」

32番目には [Subaru Nakajima] の名前が入っていた。
続く33番は [Ginga Nakajima]

「アリス、これ・・・」
「スバルちゃんたちがいるってこと。
応援に向かってくれてるゲンヤさんも心配してるんだ。
見つけたら教えてあげて」
「わ、分かった」 「了解」



3人散り散りで救助を開始する。
ボクは空港奥地にある貨物エリアへ フェイトはイーストゲートへ
そしてなの姉さんはウエストエントランスへ










<フェイトside イーストゲート>




外を移動中も あちこちで小爆発が起っている。
密輸品が要因だから人災といってもいいだろうけど。
これほど大規模な人災だと ロストロギアを相手にするよりも難しいかもしれない。
・・・それとも密輸品はロストロギアなのかも?
いや、止めておこう。 今は救護が先決だ。



「ん、誰だ? ここは危険だ、すぐに安全なところへ・・・」
「本局執務官 フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。
こちらの作業に協力させてください」
「あんたがあの・・・ いや失礼した。 俺はここのチームリーダーだ。
早速すまない メインゲートの防壁が降りちまって先に進めないでいたんだ。
ぶち壊したいんだが 頼めるか?」
「バルディッシュ、壁の裏に誰も居ない?」
『 おりません 生存反応、30ヤード先です 』
「ならば一気に突入します 下がってください」










<はくとside ウェストロビー>



ドスンとにぶい音がして
おおきな穴をあけてあげました。


「やったー開いたよ」
「よし 突入するぞ」

どろっぷきっくで防壁を破壊しながら先に進む。
中はすっごい熱い。 奥にいくほど熱いんだって。
だいじょうぶかなぁ・・・


「あっ 誰かはっけーん いしゃはどこですかー」
「ああ、すぐに向かう。
すごいなぁ君は もう3人目だよ」
「きっと野生のカンなのです」

「はくとちゃーん 次こっち頼むわ」
「はーい」

いっぱいがんばって あとでいっぱうい褒めてもらうんだ。






<はやてside 第4部隊司令部>



「ウエストゲート、要救助者7人目を保護したです」
「ははっ さてははくとちゃん"後で褒めてもらう"気やな」
「きっとそうですね」


他の司令部と連携をとりながら104部隊と110部隊の指揮をする
この第4指令も わたしらのほか数名以外は全員現場に出てる。
それくらい人手が足りんのやからしょうないんやけど
頼みの増援はまだ来ないんか。



『本部航空8368より指令』
「第4指令や ありすちゃんやな、どしたん?」
『倉庫作業員10名と合流、でも退路が絶たれちゃって・・・
脱出路確保にデカイの一発ぶっぱなしていい?』
「ちょっとまってな 上空の魔道師待避させるから。
滑走路方向でええか?」
『うん よろしく』

「お姉様もがんばってらっしゃるのですね」
「リインはありすちゃんのことになると
なんでそこまでときめけるんやろかな?
ま、ええわ。 安全確保せんと・・・」






<ありすside 空港貨物取扱所>



『第4指令より8368 進路クリアー 発射OK』
「了解 近くに救護要員待機させといて あと救急車3台」
『了解や』

空港施設のなかではかなり奥にあって
逃げ遅れた作業員さんたちを見つけたボク。
しかし来た道が爆発で埋まってしまった。
そこで思い出したのがもうすぐなの姉さんがぶちかますであろう
大穴開けての脱出というわけ。



「ほ、ほんとに大丈夫なんですか?」
作業員さんたちが不安そうに見つめる。
こっち見んな とも言えないしなぁ職務上w

「大丈夫です こう見えてそこそこ自信ありますから。
グラム、スタンバイ」
『 できてます 』
「さすが さっさといくよ」
『 オーライツ ファイアリングロック解除 射線誤差修正 』
「そんじゃまぁみなさんの不安を吹っ飛ばすくらい景気良く」
『 ルインレイザー 発射!! 』








<アリサside 立入禁止ライン前の人ごみの中>




なんか凄いことが目の前で起ってる。
巨大な建物(空港らしい)が真っ赤になってて
まわりに魔法使いがいっぱい飛んでて・・・
なのはたちも あそこにいったんだよね。



「あっ アリサちゃん、あれ・・・」
「うん あの色はアリスのよね」
奥のほうで光った青紫色の大きな閃光が轟音をあげて空へと消えていく。

「みんな こんな仕事ばっかりしてるのかしら?」
「実際に見たの 初めてだものね」


せっかくの異世界旅行だってのに なんなのよもう・・・









<ありすside 空港貨物取扱所>



さっきまで壁だったところから滑走路が見える。
この区画に取り残されていた作業員さんたちは全員脱出させた。


「ふぅ これでよしと。 グラム、残りの要救助者数は?」
『 最新情報で62名です 』
「助けてるのにもっと増えてるし・・・」
『 救護要員の不足が原因かと 』
「そう言うなって分かってるんだから。 増援は?」
『 航空705部隊と地上188部隊がセンターエリアに参加したようです 』
「うーん それでもまだ手不足かぁ 猫の手でも借りたいとはこのことか」
『 リーゼ姉妹ですか? 』
「ただの言葉のあやだよ」
いやでもそれいいなぁ 借りれりゃ借りたい。



『統合通信本部より空港管制塔および貨物エリア周辺の魔道師へ通達、
該当エリアの要救助者全員の無事を確認しました。
消火・防火作業に入ります。 各自、救助者捜索しつつ他のエリアに展開してください』

ということなので 別のエリアに移動ですね。

「グラム」
『 ウエストですね 』
「よく分かったね」
『 何年マイスターの相棒を勤めていると? 』
なんだかんだいってかなりの年数だもんねぇ。



それじゃ いきましょうか。
邪魔な壁は壊して・・・ 砲撃はまずいよね。
後ろに誰か居ないとも限らないし。

『 粉砕しては? 』
「そうだね。 グラムはそのままサーチよろしく。 ミルフィー」
『 シュヴァルツェ ヴィルクング 』

漆黒の魔力塊を纏った拳で壁を殴る。
実はボク デバイスが手帳だけにベルカ式の近接魔法は苦手だったりする。
今のもちょっと失敗して ちょっと手が痛かった orz
でも それ以上に苦しんでる人がいるんだもの 負けてられない。







<なのはside ウエストホール 商業エリア>





「っ!? このあたりは特に酷い・・・」


わたしは他の局員と一緒に 商業エリアまで突き進んできた。
おみやげ屋とか軽食屋がたちならんでいたこのエリアは
燃え広がりやすいものも多く 火の手が特に激しい。
わたしのプロテクションでも熱気が伝わってくる。



『第4指令より教導隊01 なのはちゃん、聞こえる?』
「うん 聞こえるよ」
『今そっち増援をまわすから もう少しがんばってな。
ありすちゃんも入ってるから ちょっとはラクになるとおもう。
もうすこし増援部隊が来たら わたしもそっちにあがるから』
「了解 はやてちゃんも無理しないでね」
『その言葉 そっくりおかえしするで』



「高町教導官!!」
同じチームの局員さんが呼んでいる。 なんだろう?

「どうしました?」
「これを見てください この先に要救助者の反応が・・・」
スキャナーがこの先にいる生命反応を示している。
小さい反応からしてまだ幼い子 まさか・・・

「この先ですね まっすぐ行けますか?」
「あ、はい。 ですが炎と煙が凄すぎて消火しながらでも時間が・・・」
「リーダー、かといって他の道ではかなり遠回りしないといけませんよ」
「・・・分かりました わたしが行きます。 皆さんは消火と他の人の救助を」
「すみません 俺らがふがいないばかりに・・・」
「この状況でふがいないも何もありません。 みんなが無事に助かるのが1番です」




わたしはひとり、先に進むことにした。
プロテクションの強度を上げればなんとかなると思う。
遠回りなんてしていられない 嫌な予感がする。

廊下じゅうに蔓延する煙で視界がほとんど利かない。
やっと煙が薄い場所に出た。 ここは、エントランス? 


『 マスター 10時の方角をっ 』
「左? あっあれは!!?」








<ありすside センター⇒ウエスト>




『 大丈夫ですか? 』
「・・・微妙」



15枚目の壁を殴り壊したところで手がしびれてきた。
慣れないことをするもんじゃないね。 身をもって知ったよ。


「もちっと鍛えないとダメかなぁ」
『 資質の問題ではないかと思うのですが 』
「ですよねー」
先天性ですもんねぇ資質は
ミッド式ならまだしも ボクはぶん殴るよりぶっぱなす派なんでしょうか。
あーそっか 姉がああですもんね。



『 ところでマイスター 次の壁の先に生命反応があるのですが 』
「ん、要救助者?」
『 そのようですが 識別できるIDカードもデバイスも無いようです
反応の大きさからして 小学高学年程度の子供かと 』
「高学年・・・ この奥は何」
『 ウエストエリアのエントランスですが? 』
「・・・そっか。 そんじゃ痛いけどもう1枚ぶち破るよ」
『 ファイトです マイスター 』






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あとがき



長々するんで続くわけですね はい。
そのまま3話にどうぞ。

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