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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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新しい手法を使って
希薄なネタを埋めれると いいなぁ・・・












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ボクの予想通り そして原作どおりに
その日の出動は空戦スキルのある隊長陣だけになった。
ティアナが大人しくしてたので シグナムの熱い拳を受けなかったのが
少し違うところだったけれど。

774隊からも支援を出すが ボクは残っていないといけないので
はくとに指示を任せることにした。
出発のとき 六課フォワードの様子を見て
少し気がかりそうにはしていたけど・・・






隊長たちの出発を見送った後 フォワード陣をロビーに集合させる。
シャーリーに記録映像と資料を持ってきてもらい 準備は完了。
いつのまにかシグナムさんとシャマル先生 ザッフィー ついでにユーノも来てたけど
気にせず始めましょう。





"" 昔々 ひとりの小さな女の子がいました。 ""
"" ごく普通の子供で 魔法が現実にあるなんて知りもせず ""
"" まして何かに向かって戦うような子でも ありませんでした。 ""




ボクの語りに合わせて シャーリーが映像データを開封する。
映し出されたのは 懐かしい聖祥小学校での生活。
「この前 海鳴にいったときにお世話になった アリサちゃん、すずかちゃん、
そのまま行けばきっとなのはちゃんも 彼女たちのような生活を送っていたかもしれない」
「そう 何も無ければ そうなってたかもれないね。
友人と共に学校へ行き 家族と共に幸せに暮らし そんな一生を送るはずだった少女、
その人生を根本から変えたのは ある事件とひとついの出会い・・・」




レイハさんを首から下げた 傷ついたフェレットの映像に切り替わる。
当時ユーノはこの姿に変身する前の状態で姉さんと出あったとカン違いして
後でえらい目にあったんですよね。

あ、本人思い出してるのか 顔が赤くなって来たよw
でもそんなことは気にせず 続きを語りましょう。




"" 偶然の出会い そしてたまたま膨大な魔力を持っていただけの少女、 ""
"" 待ち受けていたのは たった『実践』という名の訓練、 ""
"" そして もうひとりの少女との 命がけの対決・・・ ""



「これ フェイトさん!?」
映像が変わり 特にライトニングの顔が変化した。
映し出されたのは当時まだ露出度の高いジャケットを愛用していたフェイト、
映像はジュエルシードをめぐって何度か起った 二人の対決風景。



"" フェイトは当時 ちょっと家族関係が複雑で ""
"" 母親の命ぜられるがまま あるロストロギアを集めていた。 ""
"" 同じくユーノの探し物であるそのロストロギアを巡って ""
"" 幾度か二人は 対立し合ったんだ。 ""



ユーノが持参したジュエルシード(ガジェットIII型に入ってたものを再封印したやつ)
実物を見せながら ボクの語りに当事者が補足する。
さらに映像は 二人の最後にして最凶の本気対決を映し出していた。
年齢から想像もつかないほどの強大な収束砲、SLBに一同が唖然する。




"" この10年前の事件の首謀者はフェイトの母親、 ""
"" その名をとって『プレシア・テスタロッサ事件』または『ジュエルシード事件』 ""
"" 歴史の勉強で習ったと思うけど それが全てを始めるきかっけになった。 ""
"" でも それだけでは終わらなかった。 ""
"" それから約半年後 さらに難題の事件が少女を襲った。 ""



さらに映像が切り替わる。
ヴィータが突然襲い掛かってきた最初の攻撃、
このとき姉さんはフルボッコにされて あげく最後はリンカーコアを蒐集される。



「私たちが深く関わった 『闇の書事件』」
「襲撃による撃墜と敗北」
「対抗する策として選んだのは みんなも使っているカートリッジシステム。
ただし当時はまだ危険性も高かったうえに インテリジェントへの実装なんて例は無かった。
ボクも渾身の力を加えて改良して やっと実装できたんだよね。
それでも身体への負担は大きかった」




どんどん映像は次へ変わっていく。
今度は闇の書の意志、初代リインとの対決の場面。



"" 強大な敵に打ち勝つため 少女はボクの警告をも無視して ""
"" カートリッジによる異常なほどの超過魔力を振るドライブで扱った。 ""
"" そうしてでも 守りたいものがあったんだ。 ""





今度の画像は原作には無いものだ。
管理局入りして数年の活動風景 先陣を切って現場に向かう様子が映し出されている。



"" そしてそれは 管理局入局後も変わらなかった。 ""
"" シフトに無い戦闘へも積極的に参加し 戦果を上げていく。 ""
"" 局からは喜ばれ 危険な任務がどんどん回ってきた。 ""
"" あたかも それを望んでるかのように引き入れていたんだ。 ""




"" でも、ここまでやって身体になんの異常もない人間は居ないよね。 ""
"" そう 起るべき事件が起きてしまったんだ・・・ ""







シャーリーが切り替えたく無さそうだったので こっちで映像を切り替えた。
画面はとある世界の雪原に切り替わる。


もうもうと上がる煙 白い雪原に点々と落ちた赤い模様
フレームにヒビが入り 一部は破損しているレイジングハート
普段見せることは決して無い 焦りながら声をかけるヴィータ
そして 身体じゅうを赤く染めながら横たわる なの姉さん



フォワード陣からは 完全に言葉が消えた。
実際の映像を始めて見るユーノもかなりショックを受けている。



「ずっと無茶をして 身体に溜まっていた歪み、
それが原因で いつものなのはちゃんならなんてことはなかった攻撃に
ほんの少しだけ対応が遅れちゃったの」
「相手が強すぎたっていうのもある。
実際 この戦闘で本部隊が壊滅 支援隊も機能しない程度まで落ち込んで
管理局史上稀に見る大惨事になったんだからね」
「本隊って 母さんの所属していた・・・」
「そう 通称ゼスト隊のこと クイントさんが助かったのも奇跡的だったんだ」



「このとき局内でも『空のエースが落ちた』って 大騒ぎになったわ。
そしてなのはちゃんは病院に搬送 その結果が、これ・・・」



画面はなの姉さんの入院生活のものへ。
ミイラ女同然の姿になった姉さん 辛いリハビリの日々・・・



"" このとき 誰かが見ているときはいつも笑っていた。 ""
"" でも実際は リンカーコアの破損による痛みがかなり激しかったんだ。 ""
"" 身体も 二度と自力歩行できない恐れがあったくらい 歪められていた。 ""
"" それでも他人に迷惑をかけるわけには行かないと 必死にリハビリをして ""
"" 奇跡的に 現場復帰を果たした。 そして、現在に至る・・・ ""




「昔話はこれでおしまいだけど
ボクが いや、ボクら熟練組が何を言いたいのか
頭のいいティアナだったら分かるよね」
「・・・なのはさんは 私たちがこうならないように、
絶対に無茶をしないような訓練をしてくれていた ってことかと」
「そういうこと。 結果としてあまり目に見えるような上達はしないけどね」
「・・・」





話し終わったところで 一級警戒は解除され フォワード陣も解散となった。
シグナムさんもシャマル先生も 何事も無かったかのように持ち場に戻る。
本局へ帰るユーノはこちらを心配するように何度も振り向きながら隊舎を後にした。

ボクも一旦自分の隊舎に戻って異常ないか見てこないといけない。
幸いフォワード陣のほかシャーリーやザッフィーが居るので少しは安心だ。













774隊の隊舎に戻り 現状報告を受ける。
管轄のパトロールも 姉さんたちについていった局員も含めて
特に異常なくほっとした。

ほっとしたら今度は六課のほうが心配になってくるから困ったもので。
丁度ヘリが戻ってくるらしいということで 六課隊舎へとんぼ帰りすることにw






ロビーには誰も残ってなかった。
もしかしてと思い 訓練場のほうへ向かうと・・・


いやがりました 岸壁で黄昏てる(もう夜中だけどw)ティアナと
茂みに隠れて そのままオハヨウからオヤスミまで暮らしを見つめそうな皆さん。
そしてティアナがいる方向へ絶賛進撃中(ぇ)の なの姉さんを確認。
これから 少しだけのお説教が始まるわけですね わかります。



ならばボクにできることはあまり無いでしょう。
そのままボクも 見つめる皆さんの仲間に入れさせていただきましょうか・・・






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あとがき




「あの場面」のリリコレバージョン
ちょっと趣向を変えて 語部風にしてみました。
この場面はシャーリーよりも主人公に語らせたかったんですよ 高町の身内として。



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