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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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ここはメインが元々フェイトとシグナムとの戦闘だったから
展開的にはやりやすいですが・・・


7話 さてどうなるやら









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<ヴィヴィオsideからスタート>




「うわぁ」 うわぁ うわぁ

遠くこだましながら消えてゆく自分の声。



クロノさんのお師匠様 リーゼアリア・リーゼロッテさんに付き添われ
ユーノ君と一緒にやってきたのは 途方も無く広大な棚だらけの部屋。
ここは 未来から来たわたしもよく知ってて とても好きな場所。



「管理局の管理を受けている世界の書籍やデータが
全ておさめられた 超巨大データベース」
「いくつもの歴史がまるごと納められた
言うなれば 世界の記憶を収めた場所」
「それがここ 無限書庫」

暗い とても暗い無限書庫の棚には
ずら~~~~っと本が並んでる。
でも実は ただ並んでるだけなんだって。
これ ユーノ君が長い時間をかけて整理したのが
わたしの知る ここよりは少し明るい未来の無限書庫なんだけど・・・

「これ 本当に整理したの・・・」
「何か言った?」
「う、ううん なんにも」
あぶない 声に出てた・・・

「私もロッテも仕事があるし ずっとってワケにはいかないけれど なるべく手伝うよ」
「カワイイ愛弟子 クロすけの頼みだしね」

わたしがここに来たのも お手伝いのため。
がんばるよ 伊達に司書資格最年少保持者の名は持ってないんだから。







<ケイside>




「あいつら今頃 目的地に着いたころかな」
「そうねぇ 本局の中だから 着いてるかもね」

今日はハラオウン邸で待機もといお留守番の俺ら。
なのはも居るんだが フェイトの部屋でくつろいでいる。
今頃すずかとアリサのお稽古の話でもしてるんだろう。




「たっだいまー」

元気にドアを開けて入ってきたのは エイミィさん。
今日はリンディ提督もクロノも仕事で家を空けているため
現状で全ての指揮と管理責任を受け持っている。
が 全然そう見えないのは何故だろう?

「あ"~ やっと着いた・・・」
「おやおや 騎士さんはこれくらいでお疲れかな?」
「つ、疲れてねぇよ 甘く見るな」
買ってきたもの全部もたされたヴィータも元気そうだ。


ヴィータとザフィーラ 自分の意思で管理局に出頭してきた守護騎士の二人。
管理局の対応は【監視しつつ協力してもらう】というものだった。
相手が相手だけに監視には小隊長以上の資格を持つ者が当たることになっている。
だからあくまで外部協力者のなのはやフェイトでは務まらない。
今日は【執務官補佐】の資格をもつエイミィというわけだ。

ちなみに平常時に家に帰るのは許可されている。
その場合も監視用サーチャーを連れていかねばならない。
ザフィーラは今は家、午後にはハラオウン邸に顔を出すことになっている。

たまに夜天の書がついてくることもあるが そこはご愛嬌。
管理局も転生させてまた行方不明にさせるのは惜しいと判断したらしく
今は手を出さないようにと上からお達しがきている。
クロノあたりは最近胃薬を飲むようになってきた その年でかわいそうに・・・
シグナムたちが666ページ蒐集を終えるか
封印する方法をユーノたちが見つけるまで この状態だろう。





買ってきたものを冷蔵庫へしまう。
なのはたちも台所に来て それをてつだっている。
ヴィータはいつのまにか買い物カゴにいれていたアイスをほおばってたりする。


「艦長、もう本局に出かけちゃった?」
「うん アースラの武装追加が済んだから試験航行だって」
「武装というと アルカンシェルかぁ。
あんなぶっそうなもの最後まで使わずに済めばいいんだけど・・・」

アルカンシェルについてはメリーもそこまで原作見て無いので
興味本位で教えてーとエイミィに頼んだら
ご丁寧に映像つきで教えてくれた。
確かにぶっそうな代物だっただ。 例えるなら戦国時代で核ミサイル使うようなもんだ。


「クロノ君もいないですし 戻るまではエイミィさんが指揮代行だそうですよ」
「責任重大だねぇ」
「それもまたぶっそうな。
とはいえそうそう非常事態なんて起こるわけが・・・」

タイミングを計ったように そこで警報が鳴った。
エイミィさん ドンマイ 同情するぜ。











エイミィさんの部屋 アースラの通信司令室のようなその部屋に
スクランブルで駆けつけたザフィーラを含む全員が集められた。

スクリーンには砂丘が点々と存在する砂漠に立つシグナムの姿、
どうやら姿を隠すのを止めたらしい。
原生するヘビ状の生物と戦っている。
シャマルの姿は見えない。

「文化レベル、ゼロ。 人間は住んでない世界だね。
結界を張れる局員の集合まで 最速で45分 まずいなぁ・・・」



「それなら あたしたちが行く」
「えっ 駄目だよ そんな勝手な行動とったら」
「大丈夫だ 何も言わずにシグナムに一発入れるわけじゃねえ。
それにここから【監視】できるだろ? 問題ないじゃん」
「エイミィ わたしたちも行く。 それならどう?」
「そこには俺らもはいってるんだよな」
「フェイトちゃん わたしもだよ」

「みんな・・・ わかった。
もうひとりの シャマルって人だっけ? その人が見当たらないし
例の白い仮面の男もいつ出てくるか分からないから 気をつけてね」








<ユーノside>



無限書庫という名の遺跡を相手に 僕はスクライア一族としての力を
十二分に発揮して情報を集めていた。
数万 数億 いや、それ以上の本を相手にするのは並大抵じゃない。
リーゼさんたちも年単位での調査が必要といっていた。
それでも 現場に立って戦っているなのはたちの役にたてるならば
ぼくは勝負を挑む この強敵に。



「へえ 器用なもんだね」
今 僕は検索魔法・読書魔法をフル回転させて
十数冊の本を一度に読み漁っている。
常人なら頭が破裂するかもしれないが 僕はスクライアの人間だ。
ついでに 読書は得意分野だ。 大丈夫。

もうひとり常人とは思えないのがヴィヴィオ。
彼女もやはり検索魔法・読書魔法を駆使し
一度に4,5冊の本を読み漁っている。 使い慣れたようなそぶりすら見える。
彼女のことは謎だらけだ。 その正体が明らかになる日は来るのだろうか?




「あの、リーゼロッテさんたちは前回の闇の書の事件を見てるんですよね」
「うん ほんの11年前のことだからね」
「その・・・ 本当なんですか?
そのときにクロノのお父さんが亡くなったって・・・」
「・・・本当だよ。 あたしとアリアは父様と一緒だったから 近くで見ていた」

当時 最新鋭の封印措置を施し輸送中だった闇の書、
その道中 突然暴走し出して 輸送艦をまるごと乗っ取ってしまったらしい。
その艦には あのアルカンシェルも搭載されていた。
闇の書は武装システムも手中に収め 護衛艦だったグレアム提督の艦めがけて
発射しようとしたところを 逆に提督の艦のアルカンシェルに撃たれ
輸送艦ごと消滅させられたのだという。
クロノのお父さんは輸送艦の艦長で 船と共にこの世から消えたのだそうだ。



「・・・辛気臭い話はこれくらいにして 続きをしましょう
少しでも早くデータを集めないといけないんだから」
「そうですね・・・」

僕も再び魔法を起動させる。
僕らの行動が この事件の解決に繋がると信じて。








<ケイside>



エイミィさんの操作で転送されたとき
シグナムは原生生物にぐるぐる巻きにされていた。
油断したのか 剣士として情けない格好だ。

すかさずフェイトが一撃を入れてシグナムを助ける。
「フェイトよぉ 助けてどうするんだ?」
『そうだよフェイトちゃん 捕まえないといけないんだよ』
「あ、そっか ごめんなさい・・・」
天然ボケが入ってきたな。 なのは似か?

「礼は言わんぞ テスタロッサ」
「お邪魔でしたか?」
「そうだな 蒐集対象を潰されてしまった」
「まぁ 悪い人の邪魔が私の仕事ですし」
「・・・そうか 悪人だったな 私は」


「シグナム!! てめぇ」
「ヴィータ、ザフィーラも 管理局の側についたか。
闇の書の偽装スキンが消えていたから もしかしたらとは思ったが」
「お前と話がしたかった。
道を違えた将を正しき道に戻すも仲間の務めだからな。
何故、主の意思に反してこのようなことを・・・」
「あの時 お前たちに話さなかった私も悪かったな。
テスタロッサ 先日の勝負の決着をつけたいところだが 少々時間を頂きたい」
「・・・うん わたしもそのお話 聞いてみたい」












「これまで私は 主はやてが1日も早く健康を取り戻し
我々と末永く暮らせるように支えるつもりだった。
だが あの日 私とシャマルが主の家から去った日
石田先生から伺った現状を聞いて 悟ってしまったのだ」
「確か10月の終わりごろだったよね それって」
「主はやての足が動かないのは 病気ではない。
主が生まれたときから共にあった 闇の書、
それが主の魔力を抑圧していたことで まだ未成熟だったリンカーコアを蝕み
健全な肉体活動を阻害していたのだ。」

「!? それじゃ はやての足は闇の書がある限り 治らないっていうのかよ」
「それだけじゃない。
最初の起動を果たし 我々が表に出てきたことで 侵食する速度はさらに加速した。
あの日の時点で 足の麻痺がどんどん上へ進んでいると 先生は仰っていた。
このままでは麻痺は内臓に発展し 生命の危機にも達するとな」

「では、魔力を蒐集し完成に近づいた書は さらなる危険を齎すのではないか?」
「私とシャマルはそうは思ってない。
闇の書が完成し 真の主となったとき 病は消えると思っている。
少なくとも進行は止まるだろう」




「だからって・・・」
「どうだ二人とも 今からでも遅くはない。 我々と共に行かないか?
元々蒐集は我らの使命なのだ」
「だからって はやての期待を裏切る理由にはならねえよ。
はやては シグナムたちが自分に隠れて蒐集してるなんて嘘だって信じてたんだ。
闇の書が隠してたページを見せたときも
気づけなかった自分のせいだって 泣いてたんだぞ。
最愛の主を泣かせることが騎士ってやつなのかよ シグナム!!

「そうか。 主はやてを泣かせてしまったか。
お前のいう通りだ ヴィータ。 わたしに守護騎士を名乗る資格は無いのかもしれん」
「だったら・・・」
「だが、もう後には引けない。 どうやら私たちとお前たちとは共に歩むことができないようだ。
主はやてには すまなかったと伝えてくれ」
「断る!! お前が帰ってきて 自分の口で言えばよい」
「フッ ずいぶんと嫌われたようだ。
全てが終わったら そうさせてもらおう」




「待たせたなテスタロッサ。 決着をつけようじゃないか」
「待てよシグナム お前の相手、あたしが・・・」
「やめろヴィータ、
ヴォルケンリッター同士が戦ったとなれば それこそ主が悲しむ」
「そうだよヴィータちゃん 今自分で言ったじゃない。
"主を泣かせることが騎士なのか"って」
「それは・・・」
「ヴィータ 気持ちはわかる。 でもここはわたしに任せて。
さっきも言ったけど これがわたしの仕事だから」
「クッ わかったよっ!!」

「他のみんなも ゴメン、 シグナムとの決着 わたしもつけたいから」
「・・・おう 手は出すなってことな」
「フェイトちゃん 大丈夫?」
「大丈夫 かどうかは分からないけど やらないといけない気がするから」


一緒に来た俺らを離し 1対1のガチンコ勝負が始まった。
決着がつかないのが分かってる俺らさえ それを忘れさせるような
華麗な剣舞がこれから数十分繰り広げられることになる。









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あとがき


なんだこのシリアスなスーパーヴィータちゃんタイム・・・
しかも危なくヴォルケンvsヴォルケンになるところだった。
キャラが暴走すると怖いね。


本来ならフェイトvsシグナム なのはvsヴィータ
アルフvsザフィーラと3箇所3戦の場面ですけど
ヴィータ・ザフィーラがこっちサイドなんで 注目の一戦だけです。


ヴィヴィオの最年少記録はうちのオリジナル設定、
実際それに近い感じもしますけど 公式には語られてない部分ですね。
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