小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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そろそろ暖めてた中核部 いきましょうか。
6話 どうぞ。
6話 どうぞ。
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「クロノ もう大丈夫なのか?」
「管理局の医療システムは これくらい訳も無い 大丈夫だ」
謎の人物 いや、シグナムを逃がしたあと
全員でハラオウン邸へ引き上げてきた。
あの爆撃で物理被害は無かったが
武装局員に数名軽症者も出ている。
「クロノ君 あの・・・」
「なのは 君が何を言いためらっているかは分かるつもりだ。
ケイスケとの約束だ 3日は待ってやる。
その間に気持ちの整理をつけてくれ」
「えっ あ・・・ 『そうなの?』」
『そういうことだ すまん 3日しか取ってもらえなかった』
『ううん いいの。 ごめんなさい』
クロノとリンディさんは今日の戦闘データを解析するということで
俺らは一旦退席した。
「それじゃその間に ちょっと遅くなったけど
みんなのデバイスに組みこんだカートリッジシステムの説明をするね」
エイミィとアリシアの二人から 内容ほぼ原作どおりの説明がなされた。
システムの危険性 新しいモード そして・・・
「なのはちゃん フレーム強化するまでエクセリオンモードは起動しないように」
と、ご忠告までしっかり頂いた。
「さっき僕とケイスケが逃がした女性 どこかで見たことがあると思ったんだが
ちょっと これを見てくれ」
クロノに呼び出され 最初の部屋に戻ってきた俺らに
見せたいものと称されてある資料が出された。
巨大な空間モニターに映し出されたのは闇の書と
シグナム・ヴィータ・シャマル・ザフィーラ 4人の守護騎士。
「僕らが追っている 魔道師襲撃事件の犯人はおそらくこの4人、
そしてその奥には彼らの そして闇の書の主がいる。
この4人は人間でも使い魔でもない。
闇の書のプログラムが具現化して人の形をとっているだけだ。
闇の書は転生と再生を繰り返してるが この4人はずっと闇の書と共に
様々な主のもとを渡り歩いているんだ」
「意思疎通のための会話は過去の事件でも確認されているんだけど
今回みたいに感情を見せた例はないの」
中にいたシグナムのほうは分からないが
クロノを助けに入った俺をみて シャマルは悲しそうな顔をしていた。
それを指摘してるんだろう。
「まあ それについては捜査にあたってる局員からの情報を待ちましょうか」
「転移頻度から見て主や騎士たちがこの近くにいることは間違いないですから
案外主のほうが先に掴まるかもしれません。
それにしてももう少し詳しいデータが欲しいな・・・」
といわれても まさか実物をもってくるわけにもいかんしなぁ。
「そうだ ユーノ 少し頼みたいことがあるんだが」
「えっ いいけど・・・」
ユーノに頼みたいこと
つまるところ無限物置 いや失礼、無限書庫の捜索は
俺やなのはの話を待ってから行くことになった。
とりあえず今日のところは解散となったわけだが・・・
「大丈夫か なのは」
「うん 平気 ありがとう」
『 心中お察しします マスター 』
「レイジングハートもありがとうね」
「皆がなにか隠し事してるのは さっきのクロノの発言でわかったよ」
この中では唯一まだ何も知らないユーノ 話してないもんな。
「それは 僕らの仲でも話せないことなのかい?」
「そうねぇ わたしたちの素性はともかく
話しちゃったらクロノからの頼みごともバカらしくなっちゃうかもよ」
「にゃはは そうかも」
「・・・はぁ?」
「まぁ 素性は時が来たらちゃんと話すさ。
この事件に深く関係するところは 3日後には話さなきゃならんだろうが」
「?? そう」
いまいち飲み込めてないユーノだった。
高町家の玄関先で3人と別れ
一路八神家へ帰路につく俺とメリー。
「予想はしてたけど あの二人がね・・・
ケイ どうするの?」
「さて どうしたもんかねぇ・・・
とりあえず目の前の課題は これを家の皆に話すべきか だな」
「あー そうよね。 大問題よね」
後でいろいろ見て勉強したい という名目で
管理局で撮影した映像データや分析データを借りてきてはいる。 だがなぁ・・・
「なんやお兄ちゃんもお姉ちゃんも 箸がすすんでないな」
八神家恒例 家族みんなで晩御飯(約2名足りんが)
気づけば俺とメリーはまだ半分以上残っているが
他の皆さんはだいたいおなかの中におさまっている。
「アニキ どこか具合でも悪いのか?」
「いや そうじゃない ちょっと考え事をな・・・」
「ふーん・・・」
そう言ってごまかして 再び箸を動かす。
「シグナムとシャマルのことか」
「ぶっ」 「ゲホッゲホッ」
吹き出してしまった。 それも大層わかりやすく。
「お兄ちゃんもお姉ちゃんもわかりやすいなぁ」
指摘したはやてはしてやったりとした顔だった。
コイツのカンは恐ろしいほど中核をついてくる。
最近は じつはこっそり見に来てるんじゃないかと疑いたくなるほどに。
「二人のことが気になるのはわたしらも一緒や。
そんなに気ぃ落とすほど悩まへんでも・・・」
「・・・いや 確かに二人のことなんだが ちょっと事情が違うんだ」
「ちょっとケイ!?」
「メリー いいんだ。 せっかくはやてがいいタイミングを作ってくれたんだ。
はやて、ヴィータ、ザフィーラ 食後にちょっといいか?
3人には少し酷な話になるんだが・・・」
片づけが終わった後
居間であの戦闘データを見てもらった。
はやては頭の中が真っ白になったようだった。
意識がどこか別の場所にあるように動かない。
「なあアニキ 疑いたくは無いんだが これアニキが作ったんじゃないよな」
「おう 100%時空管理局製だ」
「見なくなってひと月半 まさか我々に隠れて蒐集行為を行っていたとは」
「そんなの 嘘や。 うちの子はそんなことせえへん」
「わたしも最初はそう思ってたんだけど シグナムは自分で名乗ってたし・・・」
「・・・よし もっと分かりやすいところで確認をとろう」
「へっ? どうやって・・・」
「なあに簡単だ 闇の書、ちょっと来いや」
あいかわらずふわーんと飛んでくる夜天の書。
中を開くと当然真っ白 蒐集していれば幾分ページは埋まっているはず。
おそらく偽装スキンがかかってるな。
「闇の書よ これがお前の本当の姿か?」
『・・・』
管制人格が起動してない今 反応が帰ってこないのは分かっている。
「お前、言ったよな "主の命令を絶対視"するって。
お前さんが主を悲しませたくないのはわかるが
その主を騙すのも 主の命令なのか?」
『・・・』
「闇の書 わたしからもお願いや。
考えとうないけど わたしも真実が知りたい」
『・・・』
「闇の書!!」
『・・・ 主の命令を 絶対視 します 』
ポウッと書が光ると 今まで白かったページに文字や図形が浮かび上がってきた。
その数 470ページ 管制人格動かせるじゃん。
「・・・そうか それが真実か」
『 申し訳 ありません 』
「ええよ 闇の書はこうするように言われただけなんやろ。
それがわたしの為と思って そうしとったんやろ。
ごめんな そんなことをさせていた駄目な主で 堪忍な」
ぎゅっと抱いて 涙を流すはやて。
それを見るに耐えなくなったのか うしろを向く騎士たち。
「・・・ケイスケよ 少し話がある 後ほど良いか?」
「アニキ あたしもだ」
「・・・ああ」
<3日後>
「約束だ。 君の知っていることを話してもらおうか」
ハラオウン邸に呼び出された俺とメリー、ヴィヴィオ。
なのはは学校の用事で少し遅くなるということになっている。
と言って同じ学年のフェイトは先に帰ってきていて
この部屋にリンディさん、エイミィさん、アルフと一緒にいるわけだが
「その前に1つだけ確認させてくれ。
この家に越してきたとき 俺がいくつかクロノに質問したよな」
「ああ、していたな」
「そのときの答え 信用していいのか?」
「もちろんだ 僕に二言は無い」
「その言葉を聞いて 安心した。
話を始める前に会ってもらいたい人がいる。 その前に エイミィさん、
この家セキュリティのために記録とってますよね 止めていただけませんか?」
「えっ!? でも・・・」
「いいわ 許可します」
「艦長がそういうのでしたら・・・」
エイミィさんがコンソールを操作する。
「・・・停止させました」
「ありがとう。 『いいぞ、なのは』」
ガチャっと玄関ドアが開かれる。
入ってきたのは4人の人影
1つはなのは 1つはユーノ
残り2つはシグナムのとき同様フードを深々と被っている。
「会ってほしいというのは この二人か?」
「驚かないでくれるといいな・・・」
「二人とも フードはもう取っていいぞ」
ゆっくりフードを取る二人
素性がわかるとハラオウン邸のみなさん 特にクロノの顔はこわばった。
「おい ちょっと待て まさか・・・」
「ああ そのまさかだ」
なのはが連れてきたのは ヴィータと人間形態のザフィーラ
3日前に見せてもらった資料データにも載っていた
管理局が追いかけている闇の書の守護騎士だったのだから。
二人をいれて これまでの経緯を話す。
闇の書が起動してからこれまでのこと
闇の書の主に蒐集の意思は全く無いこと
ひと月半ほど前からシグナムとシャマルが行方不明であったこと
そして蒐集の現状を知ったのが 3日前であること
「・・・その話 信じる証拠は?」
「なにおっ ヴォルケンリッターの証言は証拠にならねえってのか」
「足りなくは無いが 突拍子すぎてな」
「まあ 突拍子なのは否定しないが・・・」
「闇の書本体か主を連れてくるのも少し考えたんだが
それをするとクロノなら目の見えるところに置きたくなるだろうからな。
それをすると闇の書が主を飲み込んで転生しかねん」
「それは 否定できんな。 というか主も知ってるというのか君らは」
「実はクロノも1度会ってるんだがな」
ん、かなりいらついているな クロノ。
目の前に確保すべきものが見えてるのに
指をくわえてみていろと言われてるのだから仕方ないが。
「それで これからあなた達はどうするおつもり?
お話をするためだけに来たわけじゃないでしょう」
リンディさんは冷静に先を読んでいた。
今回の事件では何もしてなくても 過去の事件では実行犯だった二人だ。
話をするだけして そのまま帰らせてくれるほど管理局は甘くない。
「もし許してくれるのであれば 我々も協力させてほしい」
「それは魅力的だけど いいのかしら?
今は離れているけれど あなたがたのお仲間と対立することになるのよ」
「構わねえよ 一発殴らないとあたしの気がおさまらないんだ」
「落ち着けヴィータ シグナムを殴っても仕方なかろう。
向こうの事情を聞きたいから 誇りを捨ててここに来たのであろう」
状況が状況だっただけに 答えはすぐに出せず保留となった。
続いて俺やなのはが守護騎士たちと何故つながっているかの話になる。
「その答えは簡単だ。 闇の書の起動の瞬間に
俺とメリー それになのはも立ち会っていたんだ」
「ということはなにか 君たちは最初から知ってたのか?」
「知っていたからこそ 今このときもシグナムとシャマルが
蒐集行為をしていることが信じられないんだけどね」
「そうか 大声を出して悪かった」
「ううん わたしこそ黙っててごめんね」
その後 クロノが偏頭痛に悩まされ 返答保留のまま一時解散となった。
明日には答えを出すことになっている。
「ほんとに良かったのかなぁ・・・」
「なあに 主もシグナムたちを止めることを望まれているんだ」
はやては自分が障害者で自分ではまともに動けない。
そこでヴィータたちにシグナムとシャマルを止めてきて欲しいと
頼んだのである。
「それはそれとして、コイツらはどうするんだよ」
「どうするって わたしをどうにかする気なの?」
コイツと称されたのはフェイトとアリシア、
管理局としてただで帰すわけにはいかないから と
監視役としてついてくることになったのだった。
お泊りということで なのはもオマケでついてきた。
「まあまあ・・・ わたしたちが泊まりにいくことは 伝えておいたよ」
「なのは 本当に闇の書の主と知り合いなの?」
「フェイトちゃんも会ったらびっくりするよ きっと」
「皆おかえり そしていらっしゃい」
「えっ うそ、闇の書の主って・・・ えええっ!?」
八神家初訪問のテスタロッサ姉妹を
はやては暖かく迎え入れた。
海鳴に引っ越してきた日 アリサ・すずかと一緒に
はやてがハラオウン邸を尋ねてきたことはあるがな。
「うわー これが闇の書かぁ。 どんな構造になってるのかな?
調べてみたいけど下手に触ったら大変なんだよね」
デバイスマイスター資格保有者のアリシアにとっては
ロストロギア指定のデバイスは非常に興味がある一品らしい。
「うーん 主の許可があったら大丈夫か?」
『 ja 』
「ほんなら ええんでない?」
「うわー 感激 それじゃ早速・・・」
手持ちの荷物からさらりと出てくるデバイスメンテツール
アリシア あんたプロだ・・・
「そうか まだ返事もらってないんか」
「クロノが頭痛に倒れたしなぁw」
「仕方ないよ 前代未聞だもの」
「それもそうやな。 せや、晩御飯どうしよか」
「大人数になったから 買出しいってこないとね」
「あ、手伝うよ」 「わたしも」
この日 スーパーにやってきた集団に
店員は驚いたという。
そしてアリシアが入手した闇の書のデータが
後々とても役に立つことになるのだが 今はまだ誰も知らない。
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あとがき
ヴィータ・ザフィーラが出頭してきました。
これがどう傾くかは今後のお楽しみ。
その流れで テスタロッサ姉妹の八神家訪問となりました。
ここは未来の先取り。
はやてを泣かせてしまった。
これは当初の予定には無かったぞ 何処から出てきた?
打ってるとたまに想定と違うことになってるんですよ。
俗に言うキャラの暴走ってやつでしょうね。
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