忍者ブログ
小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
[52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45]  [44]  [43]  [42
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

後を残さないようにさくさく行けたらいいんですけどね。



この先 3話








------------------------------------------------------------------------------------






アースラチームの対応は早かった。
戦闘終結後 すぐに医療チームが到着し
そのまま本局へ搬送することになったのである。
(主にリンカーコアが)重症のなのは
軽くだが怪我が残るヴィヴィオ
戦闘でやられたのだろう フェイトとアルフ
その場では見えなかったが かなりの怪我を食らったメリー
それぞれに医療チームがつき 治療に当たってくれた。
彼女らのデバイス3機は いずれも重症だという。
こちらもすぐにメンテナンス室を貸し出してくれた。




「それで 何があったのか 話してもらおうか」
無事に済んだ俺とユーノがクロノに呼ばれた。

「話すのはいいんだけど そっちの事情も話してくれるとありがたい」
「なんのことだ?」
「とぼけるのは無しにしようぜ。 局も手痛くやられてるんじゃないのか?」
「・・・知っていたか」

情報交換ということで 管理局の話も聞くことが出来た。
やはり原作同様 魔道師の襲撃事件がたびたび起こっているらしい。
発端は今月初め リンカーコアを抜かれるのはこれまた原作どおり。
違う点といえばコアは抜かれても何故か外傷は治療されてるというあたりか。
そして先ほどの戦いで クロノは闇の書の存在を確認している。
俺らと戦ったやつとは別にもう一人いて そいつが持ってたんだそうな。

「今週に入ってからは 特に被害が増えているんだ。
犯行が第97管理外世界を中心に行われているから
君たちにも近く注意を促さねばと思っていたところだったんだが 遅かったな」
「仕方ないさ 魔道師がほとんど居ないのが管理外世界だ。
被害に遭う可能性の高い世界から優先するのも当然だろ」

「それで 襲ってきた相手に覚えは無いんだな」
「ああ 心当たりは・・・ 無くは無いんだが 確証が無い」
「・・・君も意味深に言うからな」
「なのはとヴィヴィオは心当たりが無いって言ってた」
「そうか・・・」


確証が無い というよりは
俺自身あまりその答えにたどり着いて欲しくない。
しかしそれでも まだ何度かめぐり合うことになるだろうから
そのときに確かめればいいだけの話なんだけど。



話をしていると フェイトとアルフがやってきた。
手に包帯を巻いているほかは特に外傷は無い。

「やあ さっきはゆっくり話も出来なかったが 久しぶり」
「はい ケイスケさん お久しぶりです」
「そういえば裁判のほうはどうなったんだ?」
「ああ 決したよ。 フェイトには保護観察がつくことになった。
その面接がこの後あるんだが 今は僕もなのはのことが気になるからね」






「ハラオウン執務官、先ほどの子 目が覚めましたよ」
いいタイミングで看護士が声をかけてきた。
俺らはなのはの収容された部屋へ向かう。


なのはの部屋には 検査をしていたのだろう医者がひとりと
先に部屋に来ていたヴィヴィオ・メリーが居た。

せっかくの再会なので 軽く挨拶したあと
なのはとフェイトを残してすぐに部屋を出る。



デバイスの様子を見に行くというらしいが
俺もメリーと話したかったので
他のメンバーには先に行ってもらった。
「メリーも大丈夫か?」
「うん ちょっと頭打っちゃっただけ もう大丈夫」
「そうか すまんな 俺が行ければよかったんだけど」
「ケイ飛べないもんね しょうがないよ」

「それで 襲ってきた犯人って やっぱり・・・」
「ヴィータじゃない。 あいつはぐっすり寝てるのを確認してきてる。
でも魔力光と身体の動きからして恐らく・・・
なのはの傍らにいたんだが 旅の鏡も確認したし・・・」
「そっか・・・」











なのは・フェイトと合流して 場所を聞いていたメンテナンス室へ向かった。


メンテ室には先に向かったクロノ・ヴィヴィオ・ユーノ・アルフのほか
もうひとり・・・




「お久しぶり ケイさん メリーさん」
「アリシア 久しぶりだな」

コンソールを操作しているのは アリシアだった。
彼女は魔力資質がほとんど無いため 妹のように嘱託にはなれず
事務仕事で役に立つことにしたらしい。
特にデバイスマスターの資格を取得済みだというのが驚きだった。
つまり今 大破したデバイス3機の面倒は彼女が見ているということ。

「こっちの状況はどうなってるんだ?」
「あんまり良くないかな。 けっこう内部まで破損してるの。
特にメリーさんのエルフはデバイスコアも一部損傷してる。
自動修復をかけてるんだけど 部品交換も必要だね」
「そっか エルフ、直撃受けちゃったもんね」
「バルディッシュも ごめん わたしが力不足だったばかりに・・・」
「いっぱいがんばってくれて ありがとう レイジングハート」





「ねえ そういえばアイツの魔法 なんか変じゃなかった?」
「変だと思ったのは術式の違いだよ。
デバイスはミッド式だったけど あの人が使ってたのはベルカ式の魔法だ」
「ああ そのせいで結界を破るのにも時間がかかったんだ」
「ベルカ式?」
「そうか アルフには話してなかったっけ・・・」

改めてベルカ式魔法の話をするユーノ。
実際にベルカ式を使う人物がこの場に二人いて
俺がベルカ式デバイスを持ってたので 実物を見せて説明できた。
何故そんなもんをもってるのかとクロノに聞かれたときには
どうしようかと思ったが。









「っと 時間だ フェイトそろそろ面接に行くよ なのはも少しいいか?」
クロノが二人を連れて部屋を出ていった。
グレアムさんに会いに行ったんだろう。


「アリシア 俺らに協力できることって何か無いか?」
「うーん 部品発注書をもってってもらうことくらいかな。
あとはまだ調べて港分からないことが多いから」
「そうか」
「皆は休憩室で一息いれてくるといいよ。
わたしも少ししたらいくから ね」






ということで 休憩室にやってきた俺ら。
発注書は途中でエイミィに渡す。
彼女はメンテチームと面識があるらしく すぐに向かってくれた。


アリシアも合流し マッタリしてると
エイミィさんもやってきた。

「おまたせ 部品発注してきたよ。 今日明日じゅうには揃えてくれるって」
「そうですか すみません急がせちゃって」
「なんのなんの。 それとね 今回の件 正式にうちの担当になったんだ」
「今回のって 魔道師襲撃事件か」
「あれ でもアースラって整備中なんじゃ・・・」
「そうなんだよねぇ あ、事件資料あるよ 見る?」
「おいおいいいのかい? 一応部外者だと思うぞ俺ら」
「艦長の許可も貰ってあるよ。 君たちなら問題ないって」

事件資料には犯行の行われた世界がリストになって書かれていた。
世界地図を出してもらい 図で確認する。
確かに主に97世界の周辺で犯行が行われているのが分かる。

「本局の転送ポートだけだと このくらいが限度なのよね」
そう言って地図にぐるっと円を書いて示す。
「それより遠いと中継ポートを使わないといけないの」
「それは時間かかりそうだね」
「うん だからできれば巡航艦で近くに居て
そこから転送したいんだけど アースラは動けないから どうするんだろう?」



答えは リンディ提督の口から出された。
その後少しして俺やなのはたち それに主要アースラスタッフが集められ
今後の方針を聞くことになったのである。

これまた原作どおりで 海鳴市内に臨時司令部を設置するということらしい。
そのまま10年後までハラオウン邸になるあのマンションだ。
なのはの家からは近いが 中丘町からは少し離れている。
これにはなのはとフェイトは大層喜んだ。

デバイスの件があるので アリシアは本局に残ることになったが
修理が終わり次第デバイスをもって合流する手はずになった。








そして・・・





















「っあ~ 帰ってきました 海鳴へ~」
「ケイ サボってないで手伝えー」


ただいまハラオウン邸のお引越し作業中
機材搬入がけっこう大変 けっこう重いんだ。




「あーおった お兄ちゃーん」
「ん? はやて アリサにすずかも」
「こんにちわ なのはちゃんいます?」
「ここの最上階 一緒にいくか」


少女3人をつれて 上へ上がる。
エレベータ完備なので 車椅子でも安心。


「こんにちわー」
「いらっしゃい アリサ すずか それと・・・」
「八神はやていいます 初めまして」
「わたしたちが初めまして っていうのも変かな」
同い年の少女が5人も揃うと 会話に付加効果がつくらしい。

「なのはちゃん昨日通り魔に会ったらしいけど 大丈夫だった?」
「え? あ、うん平気平気」
「そうか 災難やったな」
まぁ、そういうことになってる。
はやてはともかく 魔法を知らん二人に真実は話せられないし。






少女5人はそのまま仲良くお茶しに行った。
リンディさんも挨拶しに一緒に出る。


居間ではクロノとエイミィが闇の書について話し合っていた。

「なあ クロノ」
「なんだ?」
「古傷を触るようで悪い 小耳に挟んだんだが お前の親父さんって・・・」
「10年前の闇の書事件で 亡くなったよ」
「そうか・・・」
ここも原作と変わり無い おそらく引導を渡したのはグレアム提督だろう。

「なあ クロノ」
「なんだ?」
「もし もしもだよ 闇の書の主が蒐集を望まなくて
それでも守護騎士たちが主のためと思って勝手に蒐集してたら どうなる?」
「そうだな 過去にそんな事例があったという記録もあるが
その場合は主を罪に問うことは無い。
ただ どの事例も最終的に主は亡くなっている。 闇の書の暴走でね」
「そうか・・・」

「なあ クロノ」
「だからなんなんだ!!」
「何度もすまん あの謎の人物のことなんだが 確証が無いって俺言ったよな」
「言ったな」
「もし 相手がだいたい特定できたときは どうすればいいと思う?」
「そのときは素直に言ってくれ 事件解決に繋がる。
ただ 君の事情も少しは考慮してやる。 ワケありみたいだからな」
「そうか・・・」

すまない 心の中でそう言った。
確証は無いわけでもない しかし自分の気持ちの整理がついてない。
それに このことを家族に伝えるべきかも悩んでいる。
どうしたものか・・・







ピピピッ ピピピッ

何かの呼び出し音が鳴った。

「ん、何だ?」
クロノがスクリーンを切り替える。
「本局からの通信? エイミィ宛だな すまない、呼んできてくれるか?」
「あいよ」
エイミィさんは屋上で外の空気を吸っている。 俺は彼女を呼びに行った。




「ごめんごめん お待たせ エイミィです」
通信元は本局メンテナンス課
相手はアリシアと 彼女の先輩にあたるマリー女史だった。

『あー エイミィさん 助けて』
「え、どうしたの?」
『えっとですね 先輩からお預かりしてるデバイスのうち
インテリジェントの2機なんですけど
部品交換は終わったんですが エラーコードが消えなくて。
今、データの一覧を・・・』

別のウィンドウにリストが送られてきた。
レイジングハートとバルディッシュの構造データらしい。
俺らにはさっぱりだったが エラーコードだけ何故か日本語訳されていた。
そこには・・・







:E203 必要な部品が不足しています:
:解決のため"CVK-792"を含むシステムを組み込んでください:







「なっ 正気か!?」
「え、何 クロノ君 どうしたの?」
「CVK-792だとっ 何かの間違いだろう?」
『そう思うんだけど ずっとこの表示で
ほかにコマンドを受け付けてくれないの』
『わたしも試してみましたけど 同様でした』
「本気なの?」
「なあ 一応聞いておきたいんだが CVK-792って・・・」
「・・・君も使っている カートリッジシステムだ ベルカ式のな」








------------------------------------------------------------------------------------



あとがき



だんだん顔ぶれが揃ってきましたね。
アリシアにはこういう形で関わっていってもらおうと思います。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
当ブログの小説

最新のものは下記『最新記事』から
過去作品は小説一覧からどうぞ
ツイッター
総合ブログ・小説ブログ共通
鉄系orなのセントツイート多し
ブログ更新のツイートも一応あり

相互フォロー・デュエルメイト募集
ツイッターDMでお気軽にどうぞ

 
TweetsWind
ブログ内検索
最新CM
[05/04 ライト]
[02/06 管理人]
[01/28 ライト]
プロフィール
HN:
渡有くれは
性別:
非公開
自己紹介:
そろそろ新人も何ですのでHN更新しました。 
渡有(とある)くれはと申します。 
本日は当書庫をご利用いただきまして ありがとうございます。


当ブログは
メインサイト『総合商事ビルOKIRAKU』の
コンテンツのひとつです。
メインサイトへはリンク『総トップページ』よりどうぞ。
カウンター

Copyright © とある書庫の片隅 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]