小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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物語はじわりじわりと進んでいきます。
4話 いってみましょう。
4話 いってみましょう。
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「それは・・・ どういうことだ」
ハラオウン邸から八神家に戻った俺とメリー。
はやてが晩御飯の仕度をしている間に 2階にある俺らの部屋に
ヴィータとザフィーラを呼び出して話している。
この話しは はやてにはまだ早い。
「管理局が追っている 魔道師襲撃事件、
正式にアースラチーム担当になって 捜査も始まるんだが
俺は シグナムとシャマルが噛んでいると思う」
そう切り出したもんだから 騎士さん二人から反感を買ったところだ。
「あの二人が そんなことするはずねえだろ。
はやてと約束したんだ。 あいつは シグナムはそう簡単に約束を破るヤツじゃない」
「俺もそう思いたいんだが あの身のこなし、魔力光、そのあたりを考えると
その線が1番妥当なんだ。
デバイスはレヴァンティンじゃなく 汎用のものだったけどな」
「あのシグナムが魂と称したレヴァンティンを
そう簡単に手放すとも思えんが」
「正体を隠したいのにレヴァンティン使うのも愚だしな。
それに なのはを襲った旅の鏡もある。
あれはシャマル以外に使えるのか?」
「それは・・・ わかんねぇけど・・・」
ひと時の静寂が流れる。
「・・・俺も 二人が犯人とは考えたくは無い。
旅の鏡以外は俺の憶測に過ぎないしな。
それでもお前らには話しておかないとならんと思った。
はやてを助けたい同志として な」
「同志 か・・・」
『みんなー ご飯できたよ』
はやてのコールで 秘密の会談は一旦お開きとなった。
その日の晩飯で ヴィータがあまり食べなかったので
はやてがどうしたのか心配してたが・・・
それから数週間
フェイトがなのはの学校に転入したり
クロノがいろいろとコネを使って捜査要員を増やしたり
ハラオウン家ではいろいろとせわしなかったようだ。
結局その準備となのはの治療に時間がかかり
月日は12月に入ってしまった。
その間にも襲撃被害は増えていた。
最近は魔道師に加え リンカーコアを持つ野生動物も襲われるようになった。
被害世界も少し遠めになっている。
そして・・・
時空管理局本局医局部の とある部屋で
なのはの検査が行われた。
ふだんの練習でもかなり回復してるように見えるが 果たして・・・
部屋からなのはが出てきた。
「よう お疲れ」
「なのはちゃん どうだった?」
「うん ご心配おかけしましたが すっかり完治ですっ♪」
その顔はかなり嬉しそうだ。
「あっ 丁度いいところに・・・」
通路の向こう(あっちはメンテ課がある)から駆けてきたアリシア。
大事そうに何かの箱を2つ持っている。
「こんにちわ。 アリシアちゃん どうしたの?」
「なのはの怪我はもう平気?」
「うん 今検査してもらったところ すっかり完治したよ」
「それはいいタイミング
レイジングハートたちも完治して 持っていくところだったの」
「ほんと!?」
「よーし快気祝い 今あげちゃおう」
そう言ってごそごそと箱の中から 赤い宝玉を取り出した。
『 マスター ご心配をおかけしました 』
「レイジングハート よかった。 わたし、信じてたからね」
『 ありがとうございます 』
そのまま4人でフェイトたちが待っていた部屋へ行き
バルディッシュも無事フェイトの手へ戻った。
「あとは エルフなんだけど・・・」
「え、何? なにかあったの?」
「うん コアもなんだけど フレームの破損状況が深刻すぎて
そのまま修理することができなかったの。
ストレージだから自動修復機能も無かったし。
それで私の一存で こういうふうにしてみたんだけど・・・」
RHやバルディッシュとは別の箱から出てきたのは
前とは絵柄が違うカードだった。
「起動 させてみて」
「え? うん。 エルフ、ウェイクアップ」
『 OK Stand by Drive Ignition 』
エルフが待機状態から通常状態へ変化する。
しかし変化の時点で以前とは違うことがよく分かった。
まず デカイ 大きさが以前の1,5倍はある。
そして・・・
『 おはようございます マスターメリー 』
「うわっ エルフから話しかけてきた!?」
「コアをそのまま活かして インテリジェントデバイスに作り変えたの。
大きくなったのはデータ量への対応と もうひとつ、
レイジングハートやバルディッシュにも組み込んだ 新システムのため」
『 マスターのため 私は生まれ変わりました。
これからは私のことは【アルベロン】とお呼びください 』
「アルベロン・・・ フランスの妖精王の名前ね。
わかった これからもよろしね アルベロン」
『 はい マスター 』
「実は アルベロンは私が作ったデバイス第1号なの。
いつまでも仲良く使ってね」
もうひとつついでに 点検検査と称して預かっていた
ヴィヴィオのシャイニングハートも返される。
「こっちはロック解除しておいたから」
「えっ できたの!?」
「というか何の問題も無く起動できたよ?」
『 パスワードは正常に受理しておりました 』
「そ、そっか・・・」
ちなみに何がパスワードだったのか後で聞いたら
【全力全開】(フェイトと本気勝負のときに言ってた)と
【信じている】(結界をSLB+で壊すときに言ってた)だった。
『そっかぁ なのはちゃん、完治おめでとう』
「ありがとうございます」
来たときよりアリシアひとりを加えた9人で
本局を後にした俺ら。
道中エイミィさんからの通信が来た。 あれ、たしかこの後・・・
『アリシアちゃんの部屋も用意しておいたから 安心してね。
それで 今どのへん?』
「2番目の中継ポートです あと10分ほどで戻れますから」
『それじゃ戻ったら レイジングハートたちの説明を・・・ あっ!?』
画面の向こうでエイミィさんの顔が強張る。
同時にこっちの画面にも緊急事態を告げる表示が出てきた。
『こりゃマズイ 緊急事態!!』
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あとがき
長くなりそうなので 今回も2つ分けです。
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