小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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O☆HA☆NA☆SHI は
だいたい一方的なものらしいです
だいたい一方的なものらしいです
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【SIDE SION】
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温泉宿ですごす夜
子供は子供でひと部屋あてがわれてて
みんなで布団をならべて寝ることに。
そこに俺も含む 男ひとり 正直ワクテカが止まらない。
子供達が寝たのを確認してファリンさんが静かに退室したのを確認して
むくりと起き上がる。 全員。 良い子は真似しちゃ駄目だよ?
「やっぱり 起きてたか」
「まぁね 昼間の人のこと考えたら 寝てられないわよ」
「ねぇ やっぱりあの人 なのはちゃんたちが言ってた子の・・・」
「うん 関係者だろうね 間違いなく」
「この近くにも ジュエルシードあるのかな」
「あるらしいよ あの人も言ってたし」
「あるの!?」
ただ、一応あのあと宿探検と見せかけて探索魔法かけてみたんだけど
見つからなかったんだよね 宿からちょっと遠いのかも?
「・・・僕ね あれから考えたんだけど
やっぱりここからは僕がh「「駄目だよ(なの)」」ぉりでって駄目!?」
「どうせ 一人でやるっていう気だったんだろ」
「そんなこと言ったら怒るよ。
最初はユーノ君のお手伝いだったけど 今はわたしがやりたくてやってるんだもの」
「私達もいるよ みんなで探せば早く集まるよ きっと」
「そうね 私たちじゃ足手まといっていうなら ちょっと考えるけどね」
「そこかこれから練習していけばいいさ 少なくとも一人で探すよりは効率的だろ?」
「・・・うん ごめん みんな」
ユーノ君は もう少し人を頼ることを学んだほうがいいと 俺は思うんだ。
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なにが起こるか分からないから
少し寝ておこうということになって 1,2時間ほど
『『『『警告-Caution-』』』』
4機のデバイスが一斉に鳴り出した。 念話でだけど。
同時に いつもの波動を感じ取る。
「ジュエルシード!!」
「あの人の言ってたとおりだ。 場所は?」
『距離 およそ1マイル 小川の下流と思われます』
1マイル=だいた1,6キロ 昼間捜索した範囲より先だ。
「すぐ行かなきゃ あの子に先をこされちゃう」
「でも全員で行くのはまずいよ」
ふと部屋を覗かれて もぬけのカラだったら
騒動になりかねないよね。
「なのは、行ってきなさい」
「こっちは 私達がごまかしてるから」
「いいの?」
「さっきも言ったけど 私たちじゃまだ足手まといだし」
「みんなにはナイショだもの 仕方ないよね」
「・・・ごめん ありがとう」
「窓から行けるかな。 なのはさん」
「大丈夫 飛べるよ 行こう!!」
部屋の窓から 満天の星空へ
白い天使と僧侶と賢者が 飛び立ってく。
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【SIDEOUT】
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部屋に残った少女ふたり。
「ふふっ アリサちゃん本当は行きたかったんじゃない?」
「そりゃあね 行きたかったわよ。 でも仕方ないじゃない。
次こそは私達も参加するわよ すずか」
「そうだね 次こそはネ」
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【SIDE NANOHA】
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ジュエルシードの波動を感じて
急いで砂利道を走ってきたんだけど
反応がどんどん弱まっていく。 きっとあの子だ。
前は話しかける間もなかったけれど
こんどこそお名前聞いて おはなしするの。
小川に沿って下流へ。
少しいったところにある橋に あの子がいた。
ジュエルシードの反応はもうない。 きっと封印した後なんだろう。
橋の上にいるのは あの子だけじゃなかった。
「あーらあらあら 子供はいい子でって言わなかったっけか?」
昼間話しかけてきた あのお姉さん。
やっぱり あの子のお知り合いなんだ。
「こっちも言ったぜ それは無理な話だって」
「そうなの それユーノ君の探し物だよ。
どうしてあなたたちは それを集めてるの」
「さぁね 答える理由が見当たらないよ」
なんか おはなしにならないどころか バカにされてる気がするの・・・
そんなこと考えてたら お姉さんがいきなり大きなわんちゃんに変身したの
びっくりしたぁ!!
[[なるほど 彼女使い魔だったんだね]]
「使い魔? なにそれ」
「魔導師が自分の魔力と引き換えに生み出した魔法生命体だよ。
生きていくための魔力を主から分けてもらう代わり 主の命と契約に力を尽くす」
「よく知ってるじゃないか あんたも使い魔かい?」
「違うの ユーノ君はわたしの友達 使い魔なんてものじゃないよ」
「そうかい でもそんなことはどうでもいい。
忠告はしてたんだ それでも来たのなら 覚悟はできてるんだろうねっ!!」
お姉さん もといわんちゃんが高く飛び上がって襲い掛かってくる。
神社のときと違って その動作ひとつひとつに恐怖を感じるの。
でも 負けられないから わたしもここで引き下がることはできないから。
「シオン君 わたし あの子とおはなししたいの」
「だろうと思った」
シオン君が空を駆け(本当に足で駆けてるの すごいよね)
わんちゃんを空中で止めてくれる。
「よぉ使い魔とやら ちょっと俺に付き合ってくれや」
「誰が付き合うか」
「嫌でも付き合ってもらうぜ。
首輪つけてでもな コルタナっ!!」
『オーライツ 【グレイプニル】展開』
あれは バインド? なんかわんちゃんに絡まってる。
そのままシオン君は わんちゃんをつれてどこかに行っちゃった。
「・・・彼 手ごわい」
「シオン君 魔法使うより体動かすタイプだから。
わたしは体動かすより 楽しくおはなししたいなって思うんだけど どうかな」
「楽しく は無理。
ジュエルシードを集めている同士 わたしたちとあなたたちは 敵だから」
「それでも こうやっておはなしはできるよね。
聞かせて あなたたちがジュエルシードを集めてる理由。
ユーノ君もおはなし聞くだけならいいよね」
「あ、うん 話の内容次第」
言葉にするだけで 変わることって多いと思うの。
あの子、何のためにジュエルシードを集めているのかわかったら
もしかしたら わたしたち敵対しないで済むかもしれないし。
「・・・ごめんなさい 今は できない」
「ふぇ!?」
これだけ言わせておいて それはひどいの。
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【SIDE SION】
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どうやらあっちは おはなし決裂みたいだね。
こっちは話す間も隙もないんだけど。
「ちょっとなんだいこれ 全然放れない。
バインドって感じでもないし あーもう気持ち悪い」
うねうねと動く綱や鎖が 彼女をしっかり捕まえて放さない。
「【グレイプニル】って知ってる?
この世界に古くから伝わる神話の1つに出てくる鎖で
巨大な狼を拘束するために作られたもの とされてるんだ。
それをヒントに作った 俺のオリジナル魔法」
[[見たところミッドチルダに住む狼が君の素体のようだから
使いどころが見事に一致したね]]
俺のグレイプニルは ミッド式でもベルカ式でもなければ
機人テンプレートでもない別の術式で制御している。
『アルハザード』とかいうすごい技術を持った世界の標準術式なんだそうな。
その世界名から俺が適当に【アルザ式】とか命名してんだけど。
バインドブレイクをかけようとしても そう簡単には破れないぜ。
「あんたら 一体なんのためにこんなことをしたのさ。
あたしの動きを封じるためなら 最初にできたはずだ」
「1つはなのはさんと彼女に時間を作ってあげるため
なのはさん あのあとずっとお話したがってそうな感じだったんだよね
同い年のカンってところかな」
「1つ? 他には」
「もう1つ 多対一は俺の性に合わないこと。
あーあと 女性に手を出すのもあまり好かないかな」
「よく言うね あんた今あたしに何してるんだい」
縛り上げてますが何か。
「ちなみに俺と君に話し合う余地は?」
「あると思ってたらそれは相当バカだね」
「だよね」
俺が今彼女のような状況でもそうする。
「ま、話くらいはできるでしょ。
自己紹介まだだったよね 俺、八雲紫音。
硬いのは好きじゃない シオンでいいぜ」
[[ちなみに私もリミティでかまわないよ]]
「・・・(彼女はムッとしてる)」
「君は・・・ 彼女からは【アルフ】って呼ばれてたね」
[[悪いけど 昼間彼女と介していた念話 傍受させてもらったよ]]
「ファミリーネームが分からないから アルフさんで呼ばせてもらうよ」
「・・・(彼女は少し驚いているようだ)」
アルフさんが驚いている理由は俺でも分かる。
念話と言うものは大きく分けて 最初にユーノ君が使ったような
資質があれば誰でも聞ける【全周波念話】と
会話する相手を限定して使う【秘匿念話】の2種類がある
後者はトランシーバか携帯電話のようなもので
特定の周波数あるいは解析コードが無ければ通常傍受できない。
簡単なものであればコード看破も傍受も簡単
逆にホットラインのように専用に練られた高度なものは 傍受もソレ相応に難しい。
アルフさんとあの子 通話傍受で下の名前は分かってるのでフェイトさんと呼ぶが
二人の念話は個人が扱うものとしてはかなり高度な回線で行われていた。
リミティがそう言っていたのだから間違いない。
看破には 個人の能力では到底無理だっただろう。
あくまで 個人の能力では である。
リミティの手にかかれば造作もなかった。
魔法技術の中心ミッドチルダで10年先の自称天才学者が作ったものだ。
考えてみれば当然かもしれない。
残念ながらジュエルシードを集めてる理由は分からなかったけど
秘匿回線の暗号高度さからみても 相当重要かつ極秘のものだったに違いない。
リミティは知ってるようだが いつもの教えないほうが云々なので 聞いても無駄。
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その後 一方的に話しかけたけど
アルフさんは聞く耳持たなかった。
まぁ 縛りあげたままだし 当然か。
なのはさんのほうは どうやらジュエルシードいっこ賭けて
イッパツぶちあたったようだけど 相手が悪い。
たぶん正規以上の訓練は受けてるよ フェイトさん。
なのはさん完敗で決着がついた模様。
「うーん あとで愚痴聞きになりそうだな 俺・・・」
「ざまぁみろ とだけ言ってやるよ。
ところでそろそろコレほどいてくれない?」
[[ん、まぁいいんじゃないか?
これ以上彼女を縛っていても得るものは無さそうだし]]
「そだね」
術式を維持してるコルタナにグレイプニル解除を指示して
アルフさんを逃がしてやることに。
さっきも言ったけど 俺は女性に手を出すのはあまり好かないんだよ。
「昼間の忠告返しだよ。
俺らはジュエルシード収集をやめる気は無い。
そっちもだろうから 今後何度か当たるでしょ。
そのときは 何度でも【おはなし】聞いてもらうからね」
「冗談、あたしは御免こうむるよ」
向こうでフェイトさんが去っていった方角と同じほうに
アルフさんも消えていった。
「あ、シオン君 そっちは大丈夫だった?」
「ノープログレム なのはさんは負けちゃったみたいだね」
「うん。 でも今度こそフェイトちゃんに勝つの。
あ、あの子の名前教えてもらったんだよ フェイト・テスタロッサっていうんだって」
ファミリーネームがスーパーカーだった件
時代は低燃費だぜ?
負けてへこむどころか むしろ活き活きしてるなのはさんがうらやましい。
ともかく 宿から抜け出してる身なので
大人たちに見つからないうちに帰ることにした。
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(あと)
後に夜天の主が飛ぶ時に使う
スレイプニルとは語源も効果も全く別物です
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