小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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リミティさん無双のお話
あの部屋絶対どんでん返しとか隠し扉とかあると思うんだ
あの部屋絶対どんでん返しとか隠し扉とかあると思うんだ
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【SIDE SION】
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ジュエルシード集めも後半戦
ようやく援軍もとい管理局の人たちが来ると安心していた頃がありました。
管理局がとんでもない組織だと気づくのは
その日の夕方 次のジュエルシードが発動してから。
昨晩のようなことがあってはならないと
ジュエルシードをおとなしくさせるまでは協力プレイしてくれたテスタロッサさん。
封印も確認し さてどっちが入手するかでなのはさんと激突しようとしてたとき
【彼】は現れた。
といっても この物語始まって以来たまに出てくる【彼】ではなく
見た目たいした俺と年齢変わらなさそうな真っ黒な服装の男の子なんだけど。
黒い少年は 『時空管理局本局執務官』という肩書きらしきものを名乗っていた。
ようやく それっぽい人が来たわけだが
なんだ子供じゃないか と最初は思った。
いや、実際 14歳らしいから日本でいえば子供だったんだけど。
管理局につかまるとやばいらしく テスタロッサさんたちは退散。
ジュエルシードは何故か執務官君の手に。 あれ?
「詳しい話を聞きたい。 艦まで同行してもらおう。
そこの君たちも いいね?」
たち というのは俺とその後ろで見てるお嬢様ふたり そしてユーノ君。
なのはさんの意向で テスタロッサさんと当たる時はタイマンだったので
それを見てるだけの予定だった4人。
「ユーノ、大丈夫なの?
なんか怪しいんだけど」
「管理局員って名乗ってたし 身分証明書も間違いないから
大丈夫だと思うよ」
「当然だろう というか君たち 僕を何か疑ってたのか?」
なにも考えずついてくると思ってたのか少年・・・
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というわけで 海鳴在住の5人が
異世界のテクノロジー満載の【時空航行艦】とかいうフネにやってきました。
すげぇ ここまでSF入ると 魔法という言葉自体に違和感を感じる。
ミッドチルダでは科学の1つに魔法が含まれるので
別になにもおかしくないらしいけど。
むしろおかしかったのは この艦の艦長さんの部屋じゃなかろうか?
「えーっと・・・」
「日本なめてんじゃないの?」
ごもっともですバニングスさん。
艦長室として案内された部屋には 盆栽・お茶道具一式・しし嚇しと
いつの時代のジャパンだよとつっこみたくなるものが多数存在してた。
変な方向にかぶれた外人がこうなるんだろうな。
この部屋なら たとえニンジャがでてきても驚かん。
艦長を名乗る女性 リンディ・ハラオウンさん
黒い執務官君 もといクロノ・ハラオウン君の どうやら母親でもあるらしい。
このハラオウン親子とまずは自己紹介し それぞれの現状説明と確認を行う。
ユーノ君が説明しないと進まない話
というかユーノ君が居ればこと足りる気がする話を聞いていくうちに
いろいろとおかしい点が出てきた。
世の中には いろんな【力】が存在するが
そのなかでも【権力】は社会的に威力を発揮するもののひとつだ。
それゆえ いち個人や数人が独占してはいけない。
たとえば会社だって 名目上は『社長さん』が権力を握ってると見えても
実際は社員さんから選ばれた『重役の方々』や『第三者機関』が支えている。
聞いてる限り 時空管理局という組織には 権力が集まりすぎてると思う。
最悪なのが【司法】と【立法】が同一機関で取り扱われてること。
これだと 【裁判】で不利にならないように【法律】を改正することも容易い。
さらにこの組織 どうやらタテ社会らしい。
上がやってることに 下が抗いにくい。
こうなるとさっきの不利を 上がもみ消すことだってできるし
それを分かってても 下はどうすることもできない。
執務官君は【法の正義】を前面に押し出したように喋ってるけど
実際はどうだろうなぁ 上、真っ黒だったら目もあてられないよ?
[[あぁ、紫音君はあまり深く考えないほうがいいね
結論を言えば 真っ黒だから]]
さいですか。
「あら、その指輪もデバイス?」
「うーん ちょっと違うかな 違うんだよね?」
[[あぁ 違う]]
「デバイスじゃない・・・ ロストロギアか!?」
[[残念それも違う]]
ロストロギアというのは さっき艦長さんとユーノ君が話してた中にあった。
過去に滅んだ世界の技術や魔法 それによって生まれた遺産なんかをそう呼ぶらしい。
リミティは未来から来てるから そもそも前提が違うんだよね。
テスタロッサさんが最初会ったときにも言ってたけど
ジュエルシードはこのロストロギアに分類されるらしい。
そして ロストロギアの保管・管理も
時空管理局の大事なお仕事のひとつなんだそうな。
「その指輪は管理局が真っ黒 と言ったな。
冗談もいいところだ。 馬鹿にしているのか?」
[[ふむ 執務官殿は証拠を希望と見える。
お見せしても良いが どうするかね?]]
「面白い 見せてもらおうじゃないか」
[[それっぽいものが多数と決定的な1つ どちらが良いかね?]]
「当然 決定的なものを多数だ。
啖呵を切ったんだ あるんだろう?」
[[・・・いいだろう。
君が管理局に絶望しても 私は知らないよ]]
リミティをはめている左手を 壁につけるように言われたので
左手で部屋の壁に触れた。
とたんに警報が鳴る。
「な、何をしている!!」
[[君の処望するものを取りに ちょっと回線を借りるよ。
なぁに悪用する気は無い]]
艦の中心であるブリッジから緊急連絡が入った。
本局とこの艦を繋ぐ通信回線がジャックされたという。
やってるのはリミティだろう 自分でも言ってったし。
[[管理局のセキュリティは今も昔も大差ないな。
これならパスコードを知られただけでも痛手だよ]]
「くっ すぐに手を離せ 情報漏洩は困る」
「クロノ、いいわ 私が許可します」
「艦長!!」
「見せてくれるんでしょう? 【管理局の闇】」
[[一角だがね まぁ十分だろう]]
数秒で警報は止んだ。
かわりに俺のまわりに空間モニターがいくつも出てくる。
うちのテレビがこんなんだから 俺はあまり驚かない。
「なっ これは・・・」
「あらあら これで一角?」
[[上層部の専用データベースに隠されていたものさ
お気に召さなければ他にもあたろうか?]]
「リミティ」
[[何かね?]]
「読めない」
[[おっと これは失礼]]
これ、管理局の世界の言葉なのかな?
アルファベッドみたいだけど全然読めないです。
日本語に変換してくれて やっと俺たちにも内容が分かるようになった。
そして それがとんでもない情報ということも知る。
あっちのモニターには とある世界で起こったクーデターの事前計画書
こっちのモニターには 重犯罪人との裏取引の記録
どれも 日本の警察でも表に出れば大手柄になるようなスキャンダルばかり。
「こいつは!?」
「ん、誰?」
執務官君がモニターのひとつを見て声を上げた。
「・・・以前 僕も追いかけていた重犯罪者だよ。
残念ながら 時効が成立してしまったんだが」
そのモニターには犯罪者の潜伏先と
生活費の送金情報が細かく表示されている。
[[上で匿ってたんだね。
下に情報を漏らさないようにしつつ
見つかりそうになれば移動させてたようだ]]
「なんてことだ・・・」
とりあえず上が真っ黒な組織ってことはよーく分かった。
「なぁユーノ君」
「なんだい?」
「ジュエルシード 全部集まったらさ お前さん自分で管理したほうがよくね?」
「偶然だね 僕もそう考えてたところさ」
元々ユーノは管理局のロストロギア管理を行う施設に
ジュエルシードをもっていこうとしてた。
ただ、これを見せられちゃなぁ・・・
[[見せた先で悪いが 私は管理局に任せたほうがいいと思うよ?]]
「え、なんで?」
[[考えてみたまえ たった1個 それもおそらく何万分の一の出力で
昨晩のような次元震が起こせる爆弾を21個 君たちは抱えて眠れるかね?]]
無理だと思う。
[[それなら何か起こっても対処できるところに管理を任せるべきだろう。
同じ管理局といえど 彼らのように真っ直ぐな人間だって少なくは無いからね]]
彼らと称されたクロノ執務官君もその意見に同調。
ユーノ君もその意見を取り入れることにした。
21個集まり次第 今度こそ無事に届ける。
そこまではユーノ君自分で見届けることで合意。
自動的に ユーノ君のジュエルシード収集続投が決まったが
問題は俺と少女組。
「君たちは今回のことは忘れて 今までの生活に戻るといい」
つまり手を引けと。
「冗談もほどほどにしなさい。 ここまで聞いて手を引けなんて」
「そうだよ すぐ近くで事件が起こってて 私たちはそれに対抗できるんだもの。
なにもしないでたた待つなんてできないよ」
お嬢様たちがそれに対抗。
俺もなのはさんも同意見だ。
[[なあに心配せずとも 我々が手を貸すことになるだろう。
そうだろう 管理局戦艦艦長 ミセスハラオウン]]
「あなた本当に何者?」
[[ただの天才科学者 ・・・の頭脳さ]]
艦長さんは苦笑いしていた。
時空管理局は どの部署も万年人手不足。
ユーノ君が言ってたことは本当だったわけだが
そのせいで戦える人も当然人手不足。
しかしその役職の都合上 民間人である俺たちをを
自分たちの意思で戦闘区域に送り込むことができない。
ただこれは管理局側から参加を強制した場合の話である
自分達から志願した場合はその限りではない。
つまり 艦長さんはこちらが参加を志願するように
これから話を持っていこうとしたのだ。
こちら側の 放ってはおけないという意思を利用しようとしたともいえる。
リミティが指摘しなかったら そうしてただろう。
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ズバリ指摘された艦長さんが折れ
現地魔導師の協力者として 全員の参加が認められた。
準備があるので 明日からジュエルシード探しに
管理局艦『アースラ』の機材も使われる。
最初は俺となのはさん・ユーノ君の3人で探してたけど
これでかなり効率アップだね。
元の臨海公園に帰ってきた。
空がすっかり赤くなっている。
「まぁでも良かったわ 私たちだけ除け者にされなくて」
「明日からまた忙しくなるね」
「うん。 えっと、その・・・」
ユーノ君の言葉が先に続かない。
皆さんは気づいただろうか?
アースラに乗り込んだ時点で 頭数にユーノ君が含まれてることに。
ユーノ君が実は人間
しかも同い年の男の子だったことが発覚したのだ。
特に同じ部屋で寝てた上 温泉では無理やり女湯に拉致ったなのはさんの
衝撃を受けた顔が凄かったこと。
それが原因で怒るなのはさんじゃないけど
ユーノ君の気まずさは計り知れない。
「・・・いいわ 温泉のときは私たちも無理やりだったし 不問にするわ」
「そ、そうだね・・・」
若い故の過ちってことでひとつ。
明日からはジュエルシードが見つかるペースも上がる。
それは 思念体との戦闘ペースも上がるということだ。
今まで以上に激戦になる。 お嬢様たちも前線に出ることになるだろう。
そこで 本格的にジャケット作成しておくことになった。
今までは最低限訓練に耐えれればよかったので
あの見た目で実は守備力重視の なのはさんのジャケットをそのまま流用してたのだ。
ジャケット展開してる姿と普段の学校生活の姿があまり違わない不思議。
ただ、すごく硬いんだけど そのぶん機動力を削いでいるんだよね あれ。
『重火力型のマスターはともかく お二方の戦闘スタイルには不都合かと』
「そうだよね アリサちゃんは一点集中・ヒットアンドアウェイの遊撃型。
すずかちゃんは状況によって前衛と後衛の移動があるし」
オールラウンダーは大変だよね。
[[設定変更というよりは 組みなおしたほうが良さそうだね。
デバイスのほうは今夜一晩で 私が構築しなおしておこう。
二人とも希望のジャケットイメージを考えておいてくれたまえ]]
「イメージね どんなものでもいいわけ?」
[[体形が大きく違うものでなければ大抵はオーケィだと思うよ]]
「えっと 家にある本でいいものがないか見てみるね」
さて どんな形になるか 楽しみだ。
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