リリカルフユーチャー ２章-３

お足は犠牲になったのだ

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　　【SIDE SION】
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海鳴市が木々の反乱に遭う事件にカタがつき
買ってきた食材が残念なことになったので
買いなおしにスーパーにやってきた俺。


しぶしぶながら 再び食材をゲットして
いざ帰ろうとしたそのとき
【とある子】と出会った。




「いやぁ助かったわ　ほんまもうどないしよかと・・・」
「うんまぁ　通りすがってよかったよ」
「命の恩人やで」


えらくハイテンションな関西弁の子
さっきのジュエルシードの枝根で　車椅子を壊されたらしく
動けない状態のところを俺が通りすがったという話しだったのさ。



俺、会ったことないのに
なぜかリミティが名前を知ってたんだが。


「八神さんも買い物で？」
「うん　今夜は豪勢にしようかと思ってたんやけど
　それどころじゃのうなってしもたわ」
「車椅子あれじゃねぇ・・・」


八神さん（この子）の車椅子が豪勢に破壊されて
見る影も無い鉄くずになってました。


「いやぁあれ予備なんよ　メインの車椅子、修理に出しててな。
　明日には戻ってくる予定だったから　生活するうえでは問題ないんやけど」
「明日までお足が無いと」
「そゆこと」


通いつけの病院までいけば１日くらい貸してくれるんじゃないかとは八神さんの弁。
しかし　これもジュエルシードの影響　むしろ被害者？
関係者として見過ごすわけにはいくまい。
それに短い間だけど　俺も車椅子生活したことあるから
大変さは並の人よりは分かってるつもりだしな。











というわけで　１日八神さんのアッシー君を買って出ることにしました。
今日は我が家に人影ふたり　八神さんお泊りでござる。
理由？　うちのほうが病院近いことが分かったから。
中丘町のほうらしいからね　八神さんち。


八神さんの家族が心配しないかちょっと考えたけど
都合がいいのか悪いのか　八神さんも一人暮らしなんだそうな。
生体強化してる俺はつゆしらず　車椅子で一人暮らししてる９歳の少女って
それご近所的にどうなんだろう・・・

あ、俺もか。





リミティが表に出られないので
八神さんが我が家の台所で腕を振るってる。
その間に　念話でリミティにいろいろ確認してみた。
見知らぬ少女の情報なんて普通持ってないからね。

そんでもって　聞いたのを後悔するわけだが。







リミティのいた時間軸ではこの年　２つの大きな事件が起こる。


１つは今まさに俺となのはさんが絡んでいる【ジュエルシード事件】
これはジュエルシードが全部集まれば終わり。
事件と言うほどでもないと思うんだけど　リミティ、まだ何か隠してない？


もう１つが　過去何百年と続く管理局未曾有の難事件
そしてこの年に決着を見る【闇の書事件】
管理局でも手を焼き　多くの被害を過去に出しているこの事件に
八神さんが大きく関わっていくらしい。

月日にして　今年の末に本格的に動き出すそうだ。
もちろん俺とリミティが存在するこの時間軸で　正確に事件が起こる確証も無い。
逆に言えば　今回で決着をつけられない可能性もある。
その場合　この世界ごと無くなるらしい。　　なにそれこわい。



『それ何としてでも止めないとまずくね？』
　『[だが私も君も　当事者の彼女も止める術を持ち合わせていない。
　　私が知る事柄が【正史】とするなら　それに沿うようにするのがベターだと思うがね]』


【正史】のとおりいけば　八神さんには家族ができ　魔法と触れあい
やがて管理局屈指の大物に成長するらしい。
彼女は俺が育てた　　ハッ！いかんいかん何を考えてるんだ俺は・・・



『今、なにかできることはないのかな』
　『[未来は簡単に変わるからね　何もせず時の流れに任せることをお勧めするが]』
『せめて何が起こるかくらい知っておきたいんだけど』
　『[君も相当欲望に忠実だね　だが、これはあえて伏せさせてもらおう]』
『またいつもの　楽しそうだから？』
　『[いいや今回は不用意に動くと世界が消える可能性も含めて
　　とりかえしのつかない事になりかねないからだよ]』
『・・・考える時は考えるんだね　リミティも』
　『[君は私をなんだと思ってるのかね？]』


指輪。





八神さん特製ディナーを添えて
今夜は楽しく過ごさせてもらいました。

一方　なのはさんのほうは
人生を変える様な大きな決断をしたそうだけど
自分で決めたことだし　いいんでね？





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　（あと）


狸部隊長登場
あれだけフラグ立てたんだし　いつ出てきてもおかしくないよね　うん




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