リリカルフユーチャー ８章-３

フラグ回収に定評のある原作キャラ
うまいこと立てるのは苦手の模様

------------------------------------------------------------------------------------------



全頁が埋まり　完成した夜天の書



過去の闇の書事件であれば　数時間もすれば全てが無となり
書は次の世界へと転生していただろう。

しかし　今回は違った。
管理局　騎士たち　主とその友人たち　そして書でさえもそれを望む



【闇の書事件の終焉】




------------------------------------------------------------------------------------------
　　【SIDE SION】
------------------------------------------------------------------------------------------



八神さんの手にある夜天の書が起動、
同時に八神さん自身の身体が変化する。


「あれは　管制人格のものだな。
　今あの身体には　主とヤツの２つの精神が入っている状態で
　制御している側の姿が表に出ていると思えばいい。
　おそらくはあれも防衛プログラムの効果だ」
「どうなるの？」
「異常な防衛プログラムによる　正常な【無差別破壊】が始まる。
　あの様子では我々も例外ではなかろう」
「はやてたちが中でがんばってる間　わたしたちで出来る限り食い止めないと」



と、こっちで話してる間に
向こうは最初の一撃の準備を終えていた
それに気づいたのは　ユーノ君。


「!?　まずい　１発目来るよ」







【デアボリック・エミッション】


夜天の書　現闇の書の得意分野は広域攻撃魔法
その主力となる魔法で　術者を中心に爆発的に広がる攻撃範囲で
周囲の相手を一気に攻撃できる優れもの

逆にこっちからは相手にしたくない魔法だね。
範囲内なら何人いても　一撃で全員被弾するから。


すぐに防御魔法を展開する。
広域とはいえこの魔法　基本的に術者から一直線に襲ってくるから
シールド系の防御魔法でも防ぐことが出来る。
俺はエイジスシールドで対処。











デアボリックの爆発にまぎれて距離をとり
近くの廃ビル影に隠れた。



「八神さんの権限奪取まで　どれくらいかかると思う？」
「主は魔法に関しても　デバイスに関しても素人だ。
　管制人格の手助けがあることを考えても　１時間、いや３０分は・・・」
「その間あれを受け続けるのか」
「いや　あれだけではないはずだ。
　書が蒐集した魔力を元に　術式を再構築して使用することがあるらしい。
　過去何度か　そういう記録が残っているからね」



「クロノ君　それって蒐集された人の魔法が使えるってこと？
　ここにいる何人か蒐集されてるんだよ？」





珍しい人が立てたフラグは　だいたい即座に回収される。
なのはさんのフラグなんてレア度高いぜ。

で、防衛プログラムは
ビル影に隠れているなら　ビルごとふっとばす気らしい。
ベルカ式デバイスだけど　ミッド式の魔法陣を形成しながら
周囲の魔力を集めているのが見えた。




「おぉぅ・・・　あれは　ごんぶと破壊光線」
「しおん君それどういう意味なの!?」

かつてNF決戦の決着をつけた　なのはさんの最大奥義じゃないですかやだぁ
しかも　広域攻撃バージョンに再構築してあるっぽい。




「あれ受けて無事でいられる気がしない」
「お前の話を聞いてると　そう思えてくるから怖ぇ」
「防御してもその上からガリガリ魔力削れてくよ」
「テスタロッサが慌てながら言うくらいだ　相等なものなのだろう」

経験者が語る　そしてほぼ全員の顔に焦りが出る
唯一　なのはさんだけ危険度を理解してない
自分の魔法の恐ろしさって意外とわからないもんなんだよね。


文字通り全力で散り散りに逃げた。





------------------------------------------------------------------------------------------



　　（あと）


表に出てる管制人格もどきは　姿は原作と相違なし
意識が裏手に回ってるので喋らないくらいでしょうか
原作より多くの人を蒐集してるけど　なのはちゃんの蒐集がちょこっとだけだったので
総量は変化無し　というか原作より弱くなってそうな気がする





------------------------------------------------------------------------------------------