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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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おとなげないシグナムさん








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  【SIDE ROAR (SION)】
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森の世界から退却した俺とヴィータ
追ってが無いことを確認した後 シグナムたちの状況を見るべく
同じ世界の少し遠い位置に転移した。



そこで 驚きの光景を目にする。




シグナムさんが ”フェイトさん”と”仮面”の魔力を書に蒐集させていた。



一列に並んで だんご三兄妹状態である。
器用なこと・・・   違う、どうしてそうなった?





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「すまない 見苦しいところを見せた」



あのあと 騎士側は無事に帰ってきました。
俺も変装解いてます。 三人称戻してます。
他人に正体隠すのって難しいね。
で、シグナムさんに事情説明させてるところ。



シグナムさんのほうには フェイトさんがやって来た。
同行していたザフィーラさんのところには アルフさんがいたんでしょうね。

フェイトさんも最初は説得に来てたようだけど
バトルマニアの気があるのは聞いてたから 似たもの同士気があって
ガチバトルに発展したらしい。
お互い全力を出して シグナムさんは最後の隠しダマも出すべきか考えたそうな。


そこに水を差した仮面の男。
こっちにも横槍を入れたようだ。
それも フェイトさん不意打ち かつコア出し 奪えと 思いっきり興醒めの形で。
シグナムさん なんのためらいも無く”仮面のほうを”攻撃、
仮面のリンカーコア摘出に成功 搾り取れるだけ獲ったそうな。
フェイトさんのほうは近くにあったのを書が蒐集始めちゃって 仕方なかったらしい。
かけつけたアルフさんには話したようだけど 信じたのかな?
今度さりげなく聞いてみよう。





「とにかく これではっきりした。
 ヤツは 仮面は"敵"だ」
「真剣勝負に横槍いれられたからって決め付けるほどじゃねーだろ」
「大人気ないなぁ」
「っ・・・ 少なくともヤツが我々に味方して得をすることが無いだろう」


敵か味方かといわれると 確かにどうしても味方とは見えない。
なにか裏で陰謀が見え隠れしてるような気がする。


「できるだけ蒐集したなら しばらくは出てこれないとは思うが・・・」
「それはどうかなぁ?」
「どうしてそう思うんだ?」
「あのさ ずっと思ってたんだけど 【仮面の男って一人なのかな?】





俺がそういうのも理由がある。
今までの仮面の男は どちらかというと武術を得意としていた。
クロノ君を一撃で蹴り飛ばしたり 超速フェイトさんに背後から回り込んで不意打ちをあてたり。

だけど 今回ヴィータさんや僕らの前に現れたのは
魔導を得意とする正反対のタイプ。
よほど長けてなかったら あの長距離にいるなのはさんにバインドかけたりはできない。
普通なら届く前に術式が霧散してしまう。

なんでもこなせるオールマイティな人 といえばそれまでだけど
そんな便利すぎる人材を管理局が見過ごすかな?
もしくは 実は別命を受けた管理局員 というのも考えられるけど
それこそ闇の書の守護騎士に手を貸すことが考えにくい。

それに 俺らがいた世界とシグナムさんたちがいた世界、
実は個人転送だとかなりの時間を要する距離が離れている。
しかし先に僕らが転移したのに 仮面が先に到着して
なおかつフェイトさんに一発与え シグナムさんに一発もらっている。
一人なら化け物みたいな能力持ちだけど 複数人いれば簡単だろう。

俺なら それぞれに長けている複数の仮面がいると想定するけどな。




「なるほど一理あるな」
「ということは あたしの前に出てきたほうの仮面は
 今後も現れる可能性があるってことだな」
「警戒はしておこう 我々とて射程外から一方に攻撃されてはたまらん。
 この件はこのへんで保留しておくとして・・・」



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フェイトさんと 仮面の男のおそらくひとりから蒐集できた魔力で
現在の闇の書の頁は7割以上が埋まっていた。
あと3割 この3割が過酷になることは 部外者である俺にもわかる。



なのはさんに続き フェイトさんも蒐集される事態に
きっとアースラクルーは一層力を入れてくる。
本来なら この一件は彼女たちには捜査協力する義務は無く
本人希望で参加しているに過ぎない。
そんな彼女たちを巻き込んでいることで更に本気でかかってくるだろう。

捜査が進んでいるため 局員の目とサーチャーの包囲網が狭くなってきている。
個人転送1回で飛べば すぐに拠点 八神家の位置が特定されるだろう。
何度かフェイクをかまさないといけない。  その分魔力消費も増える。
帰りはより一層厳重に。  尾行されたらたまったものではない。



そして 1番考慮しなければならないのが ほかならぬ主こと八神さん。
どうやら薄々感づいてきてるらしいのだ。
書の完成が近づくと共に 書からの初動アクセスが始まっているらしい。

夜天の書こと闇の書には インテリジェントデバイスのようなAIではなく
総合的に管制する人間に似た高度な人格が設定されている。
彼女、管制人格の完全な起動に400頁と 主の承認が必要なので
何も知らない八神さんが主である限り 完全起動は今現在ありえない。
それでも最低限の機能は書の初期起動と同時に目覚めているらしい。
八神さんが寝ている間に接触してるらしいから 夢と重ねてるのかもしれない。

そしておそらく 闇の書からの侵食も進んでいる。
最近 体の麻痺の進行速度が速まってきているらしい。
(海鳴市にある病院の)主治医が見て 今年末が峠。
タイムリミットは年末 もしくはもう少し早まってクリスマスあたりか。
それまでに蒐集も決着をつけないといけない。







あれ、そういえば・・・


「八神さん今日は寝坊?」


時刻は既に7時。


「言われてみれば 遅いですね」
「普通ならとっくに起きている時間だが・・・  まさか主の身に何か!?」




シグナムさんの予感は的中
八神さんの部屋に様子を見に行くと
八神さんは蹲る形で気を失っていた。


即決で病院送りが決まる 救急車が呼ばれた。
だけど ここから先は家族の問題 俺は救急車には同乗できない。

八神家のみんなは俺も家族と思ってるかもしれないけど
世間一般的には 俺は他人なのだ。
落ち着いたら状況報告をお願いして 僕は八神家を出た。



うーん そういえば結局俺寝てないぞ。
他人の心配より 自分の心配をするべきか・・・



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