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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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ちょっといつもと書き方を変えて
ディアーチェの とある日の手記 的なお話









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12月


世界のどこかで こんなはずじゃなかったことが起ころうとも
変わらず四季は巡ってくる


今年も海鳴に冬が訪れ
外にはちらり ちらりと雪が舞うこともあった



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  【SIDE DEARCHE】
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この街に来て 1年になろうとしておる。
あの日まで  あやつらの手により【闇の書】が消え 我らが召喚されるまで
我らが存在する目的は唯一つ そう思っておった。



[ディ]「・・・変わったものよ 我も、二人も。
    いや、書の関係者全員が この街に来て変わったのか」


それも子烏たちの持つ力 なのやもしれんな。
決して破壊に使われぬ 不思議な力とでもいおうか・・・




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我の日課は この家の誰よりも早く起きることから始まる。




今や管理局でも一目置かれる存在となった家主たる子烏も
学業がある今はこの家から通っておるゆえ
遅くなろうとも夜は帰ってくる。

我は嫌だが 他の者が推すゆえ 今は子烏や鉄騎と同じベッドで寝ておる。
その二人を起こさぬよう そっとベッドを出ねばならない。

夢を見ておるのか おのれ、いい顔をしおって・・・




学業も無ければ 管理局に従事する義理もない我は
気まぐれに散歩に赴くか、図書館に赴くほかは基本的に家に居る。
ゆえに 家のことは我一人でもこなせなければならぬ。

幸い 子烏の好みが我にも伝染ったのか 料理は得意だ。
身体は6歳少女並みだが この家のキッチンは車椅子の子烏にあわせて
普通の家よりも低い位置に器具が取り付けられておる。
だから 我ひとり分のご飯なんぞ目を瞑っていたって作れる。

だがどういうわけか ひとり分を作っているはずが
気づけば家の者全員分を作っておるのだ。
我にはとんと見当がつかぬのだが システムに何か仕組まれておるのではなかろうな?




子烏と黒羽(レヴィ命名)を学校とやらに送り出し
管理局へ赴く者がおればそやつらも送り出し 我は家の掃除を始める。
王の住処として恥じぬ姿にしてやらねばいかんであろう?
我直々にやっているのは何故か 自分でも分からぬ。

掃除中は守護獣が手伝う。
こやつも守護騎士ではあるが 子烏の管理局従事が無いときは
こやつにも任務が回ってこないことになっておる故
平和なときはだいたい家におる。
我は使えるものは犬でも遠慮なく使うぞ。

ん、なんだその目は。
おおかた「狼だ」とでも言いたいのであろうが
その姿(子犬フォーム)では説得力無いぞ。




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どうやら今日は呼び出しも無いらしく
子烏と黒羽が学校から帰ってきた。
このあとこの家で勉強会とやらを開くそうだ。
なんでも出動中の勉強が取り戻せず 試験で良い点を取れそうに無いらしい。
我からすれば ざまぁみろと言いたいところだが。

さて 勉強会となれば あやつらも来るのだな。
今の内に湯でも沸かしておくか。





[レビ]「でねーでねー そのときへいとったらねー」
[シュ]「レヴィ、そのへんにしてあげましょう。
    本人の手が止まってます」

我もその話興味はあるが それでは勉強会の意味が無いからな。


あやつら、ナノハとフェイトと言うたか。
やつらが来れば 当然こやつらも来るわけで
我がめったに出歩かないゆえ 我ら3人揃うのは久々だ。

もちろんなかなかそろわぬからと言って
今までの関係が崩れるわけではないぞ。
思念通話による毎晩の連絡は欠かしておらぬし
シュテルもレヴィも 今でも我の大切な忠臣であり 家族だ。
今は住む場所も変わってしまったがな。



[ディ]「ところでお前たちのほうは不自由なんぞしてないであろうな。
    我はなかなか有意義にすごしておるが」
[レビ]「ぜんぜんっ!! 昨日えいみーにすっごいキレーなオカシもらったんだよ」
[シュ]「私のほうも問題ありません。
    ナノハの教導に引率していると いろんな世界が見れて楽しいです」
[ディ]「ほう 世界とな」
[シュ]「先日は地平線も見える大草原で合同演習で なんの制約も無く砲撃が撃てましたね。
    実は来週も出張任務が入ってまして
    一面の銀世界ということですので なかなか壮観な景色が見れるかと」

任務であろうに。 旅行に行くわけではないのだろう。
しかし シュテルからの連絡を毎日聞いておる限り
ナノハとやら まともに休んでおらぬのではないか?
あれは人間だ。 我らのように休まずとも平気な身体ではなかろう。

[シュ]「私もそのあたりが最近心配ですが
    ナノハは平気といって訊かないもので」
[ディ]「あれが頑固で自分の意思をそう簡単に曲げないのは
    シュテルをみておれば分かるが うーむ・・・」


大事にならねば良いがな。
他人であればどうなっても我はよいが
あれは今、シュテルの主だからな・・・



[レビ]「おうさまー これ(紅茶)にがーい 砂糖どこ?」

お前はもう少し空気を読むことを覚えよ レヴィ・・・




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勉強会も 日が暮れてきたところで打ち切り
客は全員帰っていった。

今夜の夕飯は子烏が作り
それも片付いた頃。


(はや)「リインと王様 ちょっとええか」

子烏がいつになくまじめな顔で呼びつけてきた。
普段なら我は自分の用事優先だが
あの顔は重要な話ということくらいは分かる。





我と黒羽、子烏が揃う。
だが なぜフロなのだ?
ただのスキンシップか? 我は出るぞ。

(はや)「半分はちゃうよ」
[ディ]「ではもう半分は合ってるではないか!!」
(リン)「まぁまぁ  ですが主、わざわざ我々のみ呼んだ理由は・・・」
(はや)「率直に言うで ユニゾンデバイスの話や」



子烏の 魔導騎士としての腕はなかなかのものだ。
闇の書、いや夜天の書が主に選んだだけの事はある。
我のオリジナルなのだから当然だ。

だがこの娘 細かい制御が苦手という欠点を持っておる。
こと大規模戦闘においてはあまり気にしないでよいが
管理局の仕事 救助や救援となると このデメリットはかなり大きい。

今現在は黒羽が調整を代行しているが
あやつは融合騎でも初期型だからな いかんせん運用効率が悪い。
実躯体も主たる子烏と同程度の身体だし 独立運用でデバイスに格納もできぬ設定になっておる。
今のあやつはデバイスというより ユニゾンできる魔法生命体といったほうがよい。
ゆえに 管理局でもデバイスではなく いち個人として登録されておる。

蒼天の書も登録上は黒羽の所有物になっておるらしく
子烏が持つデバイスは 最近やっと安定し始めた杖のストレージデバイスのみ。
あやつとしては ちゃんとした融合騎を持ちたいのであろう。
『リインフォース』の名を継ぐにふさわしい 完成した融合騎が。
我は子烏とのユニゾンは嫌だからな。




(リン)「もちろん私は賛成ですが」
(はや)「ええんか? 『リインフォース』の名を持つ子が
     ふたりできてしまうんやけど」
(リン)「そのときは 私は主を魔導騎士へ導いた初代として
     妹たる二代目をそっと見守ることにしましょう」
[ディ]「お前らしい考えではあるが 同じ性格の融合騎二人も要らぬであろう。
     我が少々手を貸してやるとするか」
(はや)「王様ええの? 反対すると思っとったわ」
[ディ]「貴様さては二人がかりで我を取り込む気だったな。
     後期型融合騎となれば 黒羽の後継と同時に我の後継ともなる。
     それに 家族が増えるのであろう?
     興味が無いとは言わぬが 我とて口入れはするぞ」


忘れてはおるまい 我は【家族】は愛しむほうでな。
少々癪だが 貴様らも一応家族ではあるのだぞ。

それに いちから融合騎を作るとなれば
無限書庫の小僧やあの男も噛んでくるであろう。
あやつらには 借りがあるからな・・・





二代目祝福の風の基本構想(と言う名の単なる希望の出し合い)を考えてるうちに
すっかり長風呂になってしまった。
明日も早いからな 早々に寝てしまおう。
今日は まぁ子烏につきあってやるか。

(はや)「ほな明日から忙しくなるけど 頼むわ」
[ディ]「うぬこそ 途中で投げ出したりせぬようにな」


新たな家族か さて どうなるのか・・・



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  (あと)


なのは撃墜フラグとツヴァイ誕生フラグの2本立ち
どちらもわりと早々に回収されます

空気が読めないシリアスクラッシャー・レヴィは継続中




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