リリカルフユーチャー 17章-4

危ない危ない　５日サイクルを崩しかけましたね

------------------------------------------------------------------------------------------
　　【SIDE SION】
------------------------------------------------------------------------------------------



辛いであろうリハビリを乗り越え
なのはさんが職務復帰したのは　次の年の暮れだった。
正味１年かかったことになる。
本人曰く　リハビリより家族の説得が大変だったとか　なかったとか・・・


エース復帰の報は管理局にも　聖祥の魔導師にもうれしいものだったが
ただひとり　スバルちゃんには少し寂しいお別れだった。
会えないわけではないが　教導再開のなのはさんとタイミングをとりずらいのは確か。
今後ちゃんとオヤスミを取るとはいえ　それが検査の日と重なるとも限らない。

そんな理由があったかは分からないけど
わりと本気で管理局入りを考えてるらしい。
余談である。


ついでに余談中の余談だけど
フェイトさんは試験にまた落ちたようだ　どんまい・・・











それはさておき　今回は海鳴のほうの
嬉しい報告のお話。



八神家に　新しい家族が生まれるのだ。






（はや）「まぁ生まれたいうても既存のシステムからできた子やから
　　　　　そう難しいことはしてへんのやけどな」
（すず）「全然そうは見えないよ　はやてちゃん」


今日が初めての起動となる　純管理局製の完全なユニゾンデバイス
【リインフォース】の名を継ぎ　二人目となる『ツヴァイ』と呼ばれる少女
見た目は着せ替え人形サイズだから　幼女のほうが合ってるかもしれない。

ちなみに名を継ぐという文字のとおり
この子の覚醒を期にリインは表舞台から手を引くそうだ。
今後は海鳴側の八神家のホームキーパーとして
また、はやてさんの良きクラスメイトとして暮らすらしい。
管理局従事には別途従うらしいが。






（リン）「プログラムは第三次まで問題なく進行　次のシークエンスに移行します」
[ディ]「やれやれ　これからこやつの教育が待っておると考えると頭痛いわ」

そうはいっても心配オーラがぬぐえない先輩格ふたり。



ツヴァイは無限書庫に残されていた資料と
現、蒼天の書をベースに作られた後期型。
融合事故は初期型よりも起こりにくいし　効率も良い。
なにより数百年の技術の進歩で　運用技術や燃費が格段に良くなっている。
主の負担を考えて縮んだリインに比べれば　その差は歴然
机上のスペックは起動前の状態で見ても　簡易仕様のディアーチェにだって引けを取らない。

唯一解読に苦しんだ基礎資質の問題は
はやてさんのリンカーコアを複製することで解決した。
リンカーコアが長らく外（闇の書）にあったはやてさんには苦も無く
また不具合も出なかったことが大きい。
リンカーコアがはやてさん製なので　ミッド式の扱いもお手の物だろう。
無限の可能性を　この小さい身体に秘めている。


特に　聖王教会の協力を得られたのが大きかった。
ベルカ文化を遵守する教会でも　実働のユニゾンデバイスは無いに等しい。
今後の発展にも一役買ってくれる。　　メリットは大きい。
それに教会を束ねる少女とはやてさんは　出会ってから長くは無いが非常に仲が良い。
親友が困っていれば　助けるのが彼女たち。




（はや）「ほな、そろそろいこか」
（リン）「はい　ラストシークエンスの実行を承認　『ツヴァイ』覚醒」








　　　　「・・・おはようございます　マイスター」




人形のような姿の　リインとはやてさんに似たその子は
ゆっくりと　その口をひらいた。




------------------------------------------------------------------------------------------


　　（あと）


リインフォース・ツヴァイがログインしました
リインフォース・アインスがカーテンコールしました


これ、正史ならなのはさん襲撃事件と同年になりますが
諸般の事情で１年ズレました






------------------------------------------------------------------------------------------