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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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なのはSS情報サイトへの登録を更新しました。
リリトラ リリコレ共に登録してありますが
主人公の関係で分類を変えてあります。



長くなったので いつもの2つ分けです。
1話から直接続いてますので 続けてご覧ください。







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夜もふけて すっかり闇の世界となった道を
ボクとなの姉さんの二人で駆けてゆく。

家にいた恭兄さん、みゆ姉さんに
「ちょっと 用事」と言って出てきた。
魔法のこと説明してる余裕なんてないもん。







槙原動物病院
静まり返った病院のまで来たとき
かん高い音が鳴り響き なの姉さんは思わず耳を塞ぐ。
ボクはその音が何を指しているのか 知っていた。
これは 広域結界が張られる前兆だ。

まわりの空気が変わってゆく。
ところどころ灰色に染まる風景 生き物の気配が減ってゆく感じ
空間を切り取り外部との接触を絶つ結界魔法の特徴。



「なにこれ どうなってるの?」
「結界の中 外部からの接触を絶つ空間」
「けっかいぃ?」
「詳しく説明してる暇 ないよ」
病院からドカドカと異音がしてるから。



バコンというひときわ大きな音と共に
フェレット1匹と得体の知れない生物1体が病院から出てきた。

「!? あれは・・・」
フェレットが登った木と一緒にぶっとばされる。
その目は こっちを向いていた。

「ユーノ こっち飛んで ジャンプ」
ボクの言葉に反応したのか 適当な破片を足場にジャンプしてくる。
着地地点にはなの姉さん。


「来て くれたの・・・」
「うわ 喋った!?」
「喋るよ なの姉さんもさっき声聞いたじゃない」
「その声・・・ アリス!? 君なのか」
「お久しぶりユーノ。 でもゆっくり話してる暇ないんじゃないのー」






「もー 何がなんだかよく分からないけど
一体なんなの? 何が起きてるの?」
只今ユーノを連れて 逃走中。
後ろから思念体が追いかけてくる。 キモイヨ


「君には 資質がある。 お願い 僕に少しだけ力を貸して!!」
「ししつぅ?」
「アリス なにも話してないの?」
「話せないよ。 ここ魔力文明ゼロの世界だよ」
「そっか。  僕はある探し物のために ここではない世界から来ました。
でも 僕一人の力では遂げられないかもしれない。
だから 迷惑だとは分かっているんですが 資質をもった人に協力してもらいたくて・・・
お願いします 僕に 力を貸してください。 あなたの持つ 魔法の力を」
「ま、まほぉぉ???」


「姉さん立ち止まってる場合じゃないよ」
思念体が突撃してくる。 気づくのが早くて寸前でかわすことはできた。

「お礼は必ずしますから」
「お礼って そんな場合じゃないでしょ」
「そうだよ どうすんのアレ」
うぞうぞと動く思念体。 あれ触るの嫌だなぁ。

「これを・・・」
「えっ?」
首からぶら下げてた赤い球を なの姉さんに渡す。
「それ デバイス?」
「暖かい・・・」
「それを手に 目を閉じて 心を済ませて。 僕の言葉を繰り返して」






「これを使う日が また来るなんてね・・・」
1期が始まったのを確認してからいつかはって思ってたけど
こんなに早いとは思っても見なかったよ。

ポケットから 1枚のカードを取り出す。
青地に白い模様で 表に丸いミッド式 裏に三角のベルカ式魔法陣が描かれたカード、
(と ボクが勝手に解釈してるけど実は表ベルカ裏ミッドなのかもしれない)
使うの2年ぶりだ 海鳴に来てから使ってなかったもんね。

「凍結解除 起きれる? 相棒」
『 ・・・グッドモーニング マイスター 』
「ミッドとベルカ混じってるよ」
『 グーデンモーゲンのほうがよかったですか? 』
「いや、いいよ いつもと変わらない相棒だってのが分かったから。
早速だけど 目の前の問題をどうにかしたいんだ。 起きて早々悪いけど 起動、いいかな?」
『 もちろん 私は貴方のデバイスですから 』
「ありがとね。  久々の起動だからパスワードからいくよ」
『 パスワード認証システム呼び出しました。 どうぞ 』


"" 我ら二人 契約に基づき 其の力 ここに解放せん ""
"" 父なる大空と 母なる大地を 汚れし者 殲滅せんとする ""
"" 我らに聖なる祝福を 与えたまへ ・・・ ""


『 起動パスワード確認 Stand by ready 』
「セットアップ!!」



ボクが普段着ている服のかわりに バリアジャケットがボクを包み込む。
サイズは小さいし色も青基調で違うけど 形は見事に闇の書の意志のもの。
背中の羽と手足のベルトが無いけど 服は全く同じ形でした。
学校で最初起動したとき めいっぱいビックリしたっけ。
この上から学生用ジャケット羽織って授業受けてたんだけど。

やっぱボクの身体は管制人格さんのものなんだろなぁと つくづく思う。
うーん 今年の年末が不安です。



カード型だったデバイスは デフォルトである大剣の形に変化した。

なの姉さんもデバイス(名前たぶんレイジングハートなんだろなぁ)を起動させ
既にバリアジャケットを身にまとっている。

「・・・聖祥の制服をイメージしたね なの姉さん」
「う、うん 急だったから とりあえず。
でも なんなのこれ どうなってるの?」

なんとなくいつも着てる制服に似てる白いバリアジャケット。
イメージは清らかなのに 将来は白い悪魔とか魔王とか言われるんだよなぁ・・・



とりあえず なの姉さんに魔法の概念教えないとなぁ・・・
って そういえば思念体忘れてた!?
ハッとして振り返ると 痺れを切らしたのか 思念体が襲ってきてる。
「うわっ 危なっ」
「きゃっ!?」


『『 プロテクション 』』


なの姉さんとボクのデバイスが同時にプロテクションを発動させる。
2機分の反動を食らって 思念体が一瞬にしてバラバラになった。

「うわぉ エグいなぁ」
「あ、ありがと でいいのかな・・・」
『 どういたしまして 』
『 マイスター、油断大敵です 』
「ごめんごめん 久しぶりすぎてカンが鈍ったかも」









思念体がバラバラなうちに ボクたちは逃走を再会した。


「ねえ 結局魔法って何なの? さっきのは何?」
「僕らの魔法は 発動体に組み込んだ【プログラム】と呼ばれる方式で
その方式を発動させるために 術者の精神エネルギーを使っています」
「ようは【気持ち】とか【想い】とかね」
「そしてアレは 忌まわしい力のもとに生み出された思念体、
あれを停止させるには 封印して元の姿に戻さないといけません」

「よくわからないけど 封印って どうやるの?」
「防御や攻撃などの基本的な魔法は心に願うだけで発動します。
でも 発動に大きな力を必要とする魔法には 呪文が必要なんです」
「封印ってなると けっこう大きいエネルギー使うよ」
「そうなの? その呪文 教えて!!」
「呪文は人それぞれなんです。 心を済ませてみてください。
心の中に あなたの呪文が浮かぶはずです」



なの姉さん 集中のために目をつぶってます。
なので邪魔しそうな思念体をどうにかしないとね。

「攻撃・・・ いや、時間稼ぎでいいかな」
『 オーライツ クリスタルケージ発動 』

思念体を囲む正4面体のケージが出現する。
バインドじゃ引きちぎれそうだからね これで少しは・・・

「ありす ごめん おまたせ」
「って早いなw」
「うん すぐに浮かんできてくれたから。 いくよ!!」
「封印すべきは忌まわしき器 【ジュエルシード】です」
「ジュエルシードだね」





「リリカル マジカル ジュエルシード封印!!」
『 Sealing Mode Setup 』


呪文によって生成されたいくつもの光の帯が 思念体に襲い掛かっていく。
帯は思念体にからみつき 相手の体力を奪っていく。



『 Stand by ready 』

「ジュエルシード シリアルXXI 封印!!」

『 Sealing 』



残っていた帯が全て思念体につき刺さり 思念体は霧散していった。






後に残ったのは凹んだ路面と 青く光る小さな宝石。

「これがジュエルシード。 レイジングハートで触れて」
なの姉さんが杖先で触れると ジュエルシードはコアの中に吸い込まれていった。

『 Receipt number Twenty one 』

同時になの姉さんのバリアジャケットが解除され
レイジングハート(ほんとにこの名前でした)も元の赤い宝玉に戻る。



ボクもジャケット解除して と・・・
「んーと なの姉さん、おつかれさま」
「あれ・・・ 終わったの?」
「はい。 あなたのおかげで ありがと・・・」

全部言い終わらないうちにユーノはまた気を失った。 無理したね君。
「ちょ、ちょっと 大丈夫?」
「ねぇなの姉さん あんましここに長居するのは どうかなぁと・・・」
「えっ?」

まわりの塀や道路は弾けた思念体で穴だらけ
電柱も数本その影響で倒れ 電気がショートしてるのが見て取れる。
ようするに 戦争の跡みたいな風景がボクらの目の前に広がってるわけで・・・

「にゃははは・・・・」
「よし 逃げよう 今すぐに!?」
「ごめんなさーい」

ボクらは現実逃避するかのごとく その場から逃げ去った。




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あとがき



リリトラでは6話まで長引いた展開でしたが
高町家寄りのおかげで すぐにこの展開にたどり着けましたね。



ありすのデバイス 名前を出し損ねたけど
次回なのはさんにいろいろ説明するときに出しましょう。
騎士服(バリアジャケット)に剣という 聖騎士スタイルをイメージしてます。
起動パスワードは某ゲームに出てくる詩を参考にしてます。

デバイスがレヴァンティンやザンバーと被るって?
そこまで考えてませんでした・・・



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