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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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今回は一応 フラグ立てのお話だと思う。








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<なのはsideからスタート>



わたしの目の前に ベッドで横になるフェイトちゃんがいる。
砂漠の無人世界でシグナムさんと交戦し 倒れたフェイトちゃん、
傷はあまり無いみたいだけれど あれからずっと眠ったまま・・・





あ、電話。 発信元は・・・ フェイトちゃんの家だ。

『もしもしなのはちゃん』
「エイミィさん・・・」
『待たせちゃってごめんね さっきやっとシステムが復旧して
艦長たちにも連絡とれたの。 すぐ帰ってきてくれるって』
「そうですか よかった」

海鳴に戻ってすぐにわたしは
アースラの臨時本部 フェイトちゃんちに連絡を取った。
エイミィさんが電話に出てくれたんだけれど
監視や通信など 主だった機械が全部止まっちゃってて
全力で直してるってことだけしか分からなかった。
当然 本局に居るリンディさんやクロノ君に連絡がつかない。



わたしたちはありすの【アテ】に頼るしかなかった。
エイミィさんに電話してる間にありすも電話をかけていた。
数分後に車が来て わたしたちはそれに乗って今いるこの場所にやってきたの。

『みんなはそのままそこで待っていて 艦長が迎えに行くからって言ってたから』
「わかりました」
小声で返事をして すぐに電話を切る。
本来なら電話しちゃ駄目なんだよねここって。

「エイミィさん?」
「うん リンディさんたちもすぐに来るから 待っててって」
「そっかぁ けっこう復旧に時間かかったなぁ」
「うん エイミィさんも大変だっただろうね。
ところでありす なんでココの人と知り合いなの?」
「ん? あー それはちょっとしたワケがあって」









<ありすside 回想 11月 8日 高町家>





「あつっ・・・ くぅ やっちゃた・・・」

レイハさんとバルディッシュの修理をしていた頃
熱機器の取り扱いを誤り 指に火傷をしたことがあった。

『 大丈夫ですかマイスター? すぐヒーリング準備を・・・ 』
「いやぁこれくらいなら無駄な魔力使わなくても大丈夫だから」

と、ボクは思ってたんだけど 後になって化膿し始めて
それをお母さんに見られちゃって「すぐ病院いきなさい」と言われちゃいました。
このときなの姉さんは本局の医療センターにいて
このことは今話すまで知らなかったんだよね。





で、ボクが向かわされた病院は

「また ここですか・・・」
アリちゃんの怪我以来おひさしぶりの大学病院。
どうもご縁があるみたいです。



入り口をくぐり 受付で化膿してる傷をみせてるときに
あの人にまた会ってしまいましたとさ。
いや、車椅子の子じゃないですよ。

「おや、いつぞやの・・・」
「あっ どうもお久しぶりです」
「今日はどうしたのかね? つれの子は居ないようだが」
「あー そのですね 今日はボクが患者さんで・・・」

傷を見せるないなや そのまま診察室に拉致られました。
いや、ボクは嬉しいんだけど待ってる人いないの? 順番とかあるんじゃないの?




診察室で治療を受けるボク
それだけだったらなんのことはない。 ここ病院だし。
ただ治療の仕方があり得ない方法だった。

「・・・せんせー」
「何だね」
「1つ質問して良いですか?」
「ああ」
「なんでフィジカルヒール使えるんですか?」

そうなのだ 魔法使ってるのだこの先生。
ボクが使うのをためらったミッド系の回復魔法を
目の前の医者はごく普通にそれを使っている。

「この前のつれの子は資質を持ってないようだったから使わなかったが
こう見えて僕も昔はミッドチルダで医者をしてたんだ」
「つまりボクが魔法使いだったのは知ってたと」
「ビックリしたよ この世界で資質を持つ人間なんて極僅かだからね。
それなのに君に車椅子の子 その家族もみんな資質持ちときたもんだ。
・・・ああ、資質の無い患者さんには普通の処置をしてるから安心したまえ」



ヒーリングをかけたあと ご丁寧にごく普通の火傷の処置も施してくれた。

「どうもありがとうございます。 えっと・・・」
そういえばこの先生の名前知らないや。

今日は名札がついてる。 えっと 『J.S』
・・・ナンダッテ!?


「ぬぇぇっ!? ジェイルさん?」
「えっ? ああ似ているとは言われるけど違う違う。
僕はジャック ジャック・スカリエッティ ジェイルは僕の兄貴。
でもよく知ってるね君」
マッド博士に兄弟いたの!?
つか 弟さんなんでこんなところで医者やってんの?


「言っておくが医師免許はちゃんと持ってるよ」
クッ 思考を読まれてた。







<回想終わり  12月11日 19:00 海鳴大学病院>



「ってわけだから ジャック先生なら魔法戦の傷でも説明できるし
対処法もわかるんじゃないかと思って連れてきたの」

本局にいたリンディさんとクロノ
さらにいろいろと手続きが遅れてて やっぱり本局にいたアリシアが
臨時本部にいたエイミィさんと合流して病院に到着
まだ目覚めないフェイトになの姉さんが付き添っている間
ボクがアースラの士官さんたちに説明中。
「そう そういうことなら仕方ないとは思うけど」
「よりによってスカリエッティ博士の兄弟がフェイトの主治医とは・・・」
「そんなに凄い人なの?」
「ジェイル・スカリエッティ いくつかの世界で広域指名手配されている重犯罪者さ。
数年前から局全体で行方を捜してるんだが 未だに見つかっていない」




「おや ご家族の方かい?」
噂をすればジャック先生。

「これは・・・ 管理局の方がご家族にいるのか」
「管理局執務官 クロノ・ハラオウンです。
ジェイル博士の弟さんとお伺いしましたが」
「ああ。 ジャック・スカリエッティだ。
確かにジェイルは兄だが 兄とはもう長い間連絡も取れてない。
広域指名手配になってから ずっとね」
「その話を信用する証拠は?」
「僕が今この場にいることが証拠かな。
兄が犯罪者になって 家族である僕も管理世界で暮らすのが困難になってね」
「なるほど それでこの世界にですか」

犯罪者の家族ってどこの世界も似たような扱いなんですね。
特に重罪になるほど。


「それで彼女の容態ですが 傷は対したことないでしょう。
おそらく精神面 またはリンカーコアの問題だと僕は見ている」
「やはりそうですか・・・」
「やはりというと いや、管理局員がこの世界にいるあたりで察するが
何か大きな事件の絡みか何かだね」
「今は何もいえません。 主治医とはいえ貴方は部外者ですから」
「それが懸命でしょうな。 ともあれここでは精密な検査は出来ない。
局員の方がいらっしゃるなら管理局の医務で検査を受けたほうがいいでしょう。
なんなら学校のほうには僕が診断書を書きますよ。 念のための検査とでもしておきます」







その日のうちに 試験航行状態で駆けつけてきたアースラを経由して
フェイトはベッドごと本局に転送された。
ボクやなの姉さんも付き添いでついていく。


ジャック先生も今日は上がりらしく 診断書は明日書いてくれることになった。
まぁ明日は明日ではやてが倒れて搬送されてくるだろうから
診断書どころじゃないかもしれないけどね。














<12月12日  8:00 管理局航行船アースラ 会議室>



「フェイトさんの検査の結果 リンカーコアに酷い損傷を受けてはいるけれど
命に別状はないそうよ」
会議の冒頭 リンディさんからのその言葉で安堵するなの姉さんたち。

今回の戦闘と本部の電子的襲撃を受けて アースラでは臨時会議が開かれていた。
本局医療センターでまだ眠っているフェイトと
無限書庫で調査中のユーノが居ないことを除けばいつものメンバーだ。
加えてリーゼ姉妹たちが参加している。 原作のメンツ+ボクとはくとの構成。



「みんなが出動してしばらくして 監視システムがクラッキングを受けたの。
あらかたダウンしちゃって 指揮や連絡が取れなくなっちゃって
ごめんね わたしの責任だ・・・」
「仕方ないよ 全然想定してない攻撃だったんだもの」
「そうよ 向こうの機材は全て管理局で使っているものと同じシステムなんだから」
「それでも 防壁も警報も全部素通りでいきなりシステムをダウンさせられるなんて・・・
ユニットの組み換えもしてるけど もっと強力なブロックを考えなきゃ」
「それだけ凄い技術者がいるってことですか?」
「かもね もしかしたら組織立ってやってるのかもしれないし」
やってる本人が言うと微妙だよなぁ 知ってるボクとしては。


「最悪を想定して動かないといけないでしょう 艦長、」
「ええ わかってます。 予定より早いですがこれより司令部をアースラに戻します」

こうして臨時から正式な本部に移ったアースラスタッフ
各員が動き始め 運用再開の準備を始めていく。
そんな中ボクやなの姉さんたちは一旦自宅へと戻された。
フェイトを心配するなの姉さんだったけど リンディさんの説得で帰ることにしたようだ。








<12月12日 18:00 本局転送ポート-中継ポート間>



只今ボクはユーノからのデータ資料を持って
アースラへ戻ってる最中です。
かんたんな説明は自分でやりたいからってユーノの考えで
書庫とアースラの間で通信をつないでやってるみたいなので
それをこっちにも分けてもらってます。
ぶっちゃけユーノは出番欲しいだけなんじゃないかと思うんだけどね。



『ここまでで分かったことを簡単に報告しておく。
詳細は資料にしてアリスがそっちに持っていってるから それを解析して』
「はーい大事に持ってってますよ」

『まず闇の書っていうのは本来の名前じゃない。 古い資料によれば・・・』




ユーノの報告は原作そのまんまなんで省略 重要なところだけ抜き出すと

正式名称 【夜天の魔導書】
本来の目的 主と共に各地をまわり魔法を蒐集・研究するための資料本
どっかのアホ主により改造されて現在の姿へ
旅をする機能 → 転生機能   破損の自動修復機能 → 無限再生機能
一定期間蒐集が無いと主の能力を侵食
完成次第 主を際限なく破壊行為に走らせる

聞けば聞くほどどっかのアホを一発殴ってやりたいねぇ。





『停止や封印方法についての資料は?』
『それは今調べてるけど 完成前の停止はたぶん難しいと思う。
闇の書が真の主と認識した人物でないとシステムへの管理者権限が使えない。
プログラムの停止や改変ができないようになってるんだ』
ボクの場合 ≒管制人格=闇の書そのもの だから中身いじれたんだろうなぁ。

『無理に外部から操作しようとすると 主を吸収して転生しちゃうプログラムも入ってる』
『そうなんだよね だから闇の書の永久封印は不可能って言われてる』
あ、それボクが消しました  なんて今言えない。
そんなクロノに地獄まで追いかけられそうな冒険したくない。



『調査は以上か?』
『現時点では。 まだいろいろ調べてる。
でもさすが無限書庫 探せばちゃんと出てくるから凄いよ』
君がよっぽど凄いよ とはアリアさんの言葉。 ボクもそれ賛同。
ユーノの検索能力ってロストロギア級だと思うんだ。 歩くロストロギア2号とでも名乗っとけ。

『引き続き頼む。 アリス、君はどれくらいで戻ってこれるんだ?』
「んー 2番のポート通過したからもう5,6分かな」
『なるべく早く戻ってきてくれ それだけ捜査の進展につながる』
「はいはい やるだけやってみますよ」





通信を切る。 たぶんクロノたちは今頃仮面さんの分析に移っただろう。

やるだけやってみる ね・・・
ボクが正直に全部明かせばすぐにでも終わるんだろうけど
タイミング間違えるとバッドエンドにしかならないもんね。

「・・・グッドエンディングのフラグはどこにあるものやら」
ふぅ と思わずため息をついてしまった。




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あとがき



ジャック先生登場 今の時点ではちょっとだけキーキャラクター
家族関係がらみで3期ストーリーでいろいろいじってもらう予定

あと存在が空気になってたアリシアちゃんを引き戻すべく出してみましたが
いまいち空気のままな気がする・・・
もう少し出しても良かったかな? 今後検討



伸びに伸びて10話までいっちゃいました
とりあえず5章ここまでとします
この調子で6章いったら何話になるんだろう(汗
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