小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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こういう結末もアリということで。
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<ありすside 12月23日 20:00 高町家>
クリスマス商戦前日のこの日 テスタロッサ姉妹を呼んでの食事会
テーブルひとつ完全に取り囲んでの夕食は 盛大なものでした。
明日は終業式 そのあとは冬休み突入
ちなみにアリシアちゃんは公立学校通いってことになってるけど
そっちも明日終業式ってことになってます。
(そういう設定で本当は学校いってないんだけどね)
で、只今ボクらは6人で2階の自室にあがってきてます。
「夕食すごかったね さすが喫茶店の店主さん」
「うん なのは、いつもああなの?」
「うーん 今日は特別はりきってたかなぁ」
「量もかなりあったよね お母さんがんばりすぎです」
それをたいらげた使い魔二人組もすごかったけど。
「明日の病院行き 大丈夫かな・・・」
「はやてちゃんにもナイショだからなぁ」
「まぁ 大丈夫でしょう 都合悪かったら先生に渡してもらうとか」
むしろ病院行った後が大変なんだよ。
<12月24日 海鳴大学病院>
午後のことは原作そのまんまだから簡単に済ませるね。
はやちゃんの病室にサプライズ突撃
┣ シグナムさんたちとご対面 あちゃー
┣ ヴィータに睨まれる はやちゃんがそれを叱る
┣ シャマルさんシグナムさんに見送られてさよ-なら
┗ なの姉さん・フェイト・ボクの3人は残って 近くのビルへ ←今このへん
「ってソレ短縮しすぎじゃない」
「なの姉さん なんでモノローグに介入してるの!!」
「悲願はあと僅かで叶う」
「邪魔をするなら はやてちゃんのお友達でも・・・」
「ま、待って ちょっと待って 話を聞いてください」
とりあえず声だけは原作どおりなんだけど
その間にボクと向こうで裏あわせしてるなんて
なの姉さんたちでも思ってもみないだろなぁ
『どのへんまでページたまってます?』
『完成まで後5ページだ。 聞いたとおりギリギリで抑えてある。
しかし本当に大丈夫なのか? にわかに信じ難いのだが』
『そりゃそうでしょうね 気持ちは分かりますが まぁ任せてください』
横からヴィータがなの姉さんに殴りかかり
シグナムさんとフェイトの獲物が交わる。
はたから見れば第4戦の幕開けってところかな。
「管理局に我らが主のことを伝えられては 困るんだ」
「私の通信防御範囲から出すわけにはいかない」
「邪魔 すんなよ。 もうあとちょっとなんだ」
ザッフィーがこの場にいないので
なの姉さんvsヴィータ フェイトvsシグナムさん という
基本対決だけが始まった。
ボクが手出そうか聞いてみたら 1対1でやりたいんだって。
それはそれで願ったり叶ったりだけど。
第4戦は またまた決着つかずで終わってしまう。
ヴィータがなの姉さんの呼びかけで悩み始め
フェイトたちが硬直状態になり始める頃・・・
「・・・来た」
なの姉さんの周りを取り巻く 青いリング
仮面の男のバインドだ。 あっけなく縛られるなの姉さん。
フェイトがすぐに隠れ場所をあばき 攻撃を仕掛けるも・・・
横からさらにもうひとり現れ 蹴り飛ばされる。
落下直前でフェイトにもバインド
続けてシャマルさん シグナムさん ヴィータと
騎士たちもどんどん縛り上げられていく。
おっとこっちにも来た。
しかしながら予測済みのボクは対策もバッチリ。
たとえ縛られても自動破壊するプログラムを走らせてあったりする。
これ、闇の書に入ってた便利なプログラムのひとつ。
「残念でした ボクにはバインドは効かないよ」
「む 何故だ・・・」
「まあいい。 一人残ったところで我らは二人、何もできまい」
「確かに 恥ずかしながらボクじゃなんもできないと思う・・・」
「だがこの人数だとバインドも通信防御もあまり持たん 早く頼む」
「ああ・・・」
ああと答えた格闘担当のほう(ロのほう)が右手を上げる。
その手の先に現れたのは 闇の書。
「ああっ いつの間に!?」
「それを待ってました!!」
「何?」
「夜天の聖騎士の名において 同じ名を持つ同志に命ずる。
其の力をもって 彼の者を封じよ」
『 Beschränkung 』
仮面の男の手にある闇の書が答え 黒紫のバインドを召喚
その男と 後ろにいるもう一人を即座に縛り上げた。
「な、なんだと!!」
「くそっ 外れん」
「ボクじゃなにも出来ないから 闇の書にやってもらいました♪
自分達の手にあることで少し安心してたでしょう。
実際はその手の中にあることで あなたたちを苦しめることになったけどね」
『 Sammlung 』
直接触れている男の手を伝って 魔力が蒐集されていく。
ボクがページを残しておくよう指示したのはこのため。
『 Vollendung 』
「はいご苦労様」
仮面の男たちはげっそりしている。
「あ、ありす なにがどうなってるの?」
「話すと長くなるから後でね」
半年前 ボクの前にひょっこり現れた闇の書
内部プログラムの書き換えついでにいれた小技のひとつがこれ。
キーワードを含んだボクの命令があるとき それを優先して実行していく。
"同じ名を持つ同志" がそのキーワード
最初は騎士の行動を阻止する用だったんだけど 途中でこの方法を思いついた。
つまるところ 阻止する相手を騎士から仮面の男たちに替えたわけ。
「おねえちゃん!!」
「グッドタイミング はくと」
ビルの陰からボクご自慢の使い魔登場
はくとにはお見舞いにいく時から待機してもらってた。
「はくと、バインドブレイク できるよね」
「もっちろん」
「それじゃヨロシク 全員ね」
「えっ みんな? 騎士さんたちも?」
「騎士さんたちも 全員ね」
仮面の男の青いバインドで縛られてた面々が次々開放されていく。
これで大局は 騎士 vs 管理局魔道師 から
騎士+魔道師 vs 仮面の男's となった。
ボクはおもむろにケータイをとり出す。
通信妨害内は念話・思念通話は無理でも電話は通じるんだよね。
「もしもし ボクでっす」
電話の相手は
『誰かと思えば こんなときに何だ 今忙しいんだ』
空気読めないことで定評のあるクロノ執務官。
「もしかして本部のシステムクラッキングした相手 大体わかった?」
『君は時々突拍子もない事を言うな。 ああ、だいたい目星はついた』
「これももしかしてだけど 今、大学病院のほうに向かってる?」
『もしかしなくても向かっている。
君は通信妨害の中か? そっちは一体どうなってるんだ』
「見たい?」
『ああ 見れるものなら見たいね。
アースラでも妨害突破を試みてるが なかなか進まないんだ』
そのままボクは目で合図する。
意味を悟ったシャマルさんが通信妨害を解除した。
『!? なんだ、いきなり妨害が晴れたぞ』
「そりゃ良かった。 で、今の状況見える?」
「ああ よく見える。 というか現場に到着して自分の目で確認している」
「おおっ クロノ早っ!?」
「で、これはどういう状況なんだ?」
きっと今 クロノの目には
和気藹々したボクらと騎士 それに縛られて何故かグッタリな仮面の男が映っている。
「さっきなの姉さんにも言ったけど 話せば長いよ?
それよりクラッキング相手 目星ついてるんでしょう」
「そういう君はまるで犯人が分かってるような口ぶりだな」
「犯人というか "この事件の行く末をある程度知っている" って言っておこうか」
これ言うの2回目だね。
今のところボクの正体知ってるの この場ではなの姉さんだけだからねぇ。
(2章3話参照)
「まあいい つまり、こういうことだろう?」
何の予告も無く振り向くクロノ、向いた先には仮面の男、
そして 何事も無かったかのように始まるあのシーン。
黒紫のバインドの上から さらに水色のバインドを重ねられる仮面の男。
しかしこのバインド ただのバインドじゃない。
「おー ストラグルバインド 考えたね」
「ああ 相手を拘束しつつ強化魔法を無効化するバインドさ。
あまり使いどころのないものだけど こういうときは役に立つ」
「変身魔法だって打ち消せるもんね」
それを聞いてゾッとする仮面の男。
でももう遅い。 バインドの付加効果が動作し始め 変身魔法の強制解除が始まった。
すっかり元の姿に戻り そこにいたのは
ここ数日間いろんな意味でおせわになりました 猫姉妹。
「リーゼさん・・・」
「そんな・・・ なんで・・・」
「やっぱり 君たちが実行犯といことは・・・」
「つまりそういうわけだね。 クロノ、執務官のお仕事だよ」
「分かっている。 私情は挟まない」
「こっちはボクらに任せてさ いっておいでよ」
「・・・いいだろう。 君たちの事情はあとでゆっくり聞かせてもらう」
アースラの転送装置で収容されるクロノとリーゼさんたち。
操作するエイミィさんも信じられないような感じだったなぁ。
リーゼさんたちは消える直前までくやしがってたっけ。
これで邪魔する人は居なくなった。
そう思ってた時期がボクにもありまして それが隙になった。
「それじゃいよいよ グッドエンドのフラグ立てようかね」
「それはいいけど 何をする気なの?」
「さっきのリーゼさんたちでページは揃ったから
内部プログラムを正常に起動するようにして 破損箇所を修復するの。
今までは欠落部を防御プログラムが代行してたからいじれなかったんだよね そこ」
「ちょ、ちょっと待ってアリス 外部からの改変は・・・」
「主を飲み込んで転生するってプログラムは だいぶん前にボクが消しておきました」
「「「「「ええっ!?」」」」」
まさか何かするにしても邪魔だったプログラムが既に無かったなんて
夢にも思わなかったでしょう。
「なんでそれを秘密にしていたの」
「というかどうやって消したんだよ」
「そのへんはいろいろ理由があるけど 1番はさっきの代行かなぁ。
さて さっさと終わらせよう ボクも早くクリスマスしたいし」
「ねえ おねえちゃん」
「ん どしたの?」
「あれ何?」
あれってどれ? ああ、それか。
カードっていってね 使い捨ての魔法触媒で・・・
「ってなんでそんなもんがここにあるんだ!?」
存在に気づかれたカードが発動する。
この魔力光はリーゼ姉妹の青 きっと転送前に置いていったんだ。
「この魔法陣・・・ 個人転送?」
「ただの転送じゃない 転送先がココになってる
だとすると・・・ しまった 転送されてくる相手が一人しか思い浮かばない!!」
予想通り 転送されてきたのは・・・
「あれ、何処やここ?
あ みんな・・・ 甲冑着てどないしたん?」
やっぱし はやちゃん・・・
存在に気づいたのか まっすぐはやちゃん目指して飛んでいく闇の書。
「あれ 闇の書もある なんでや?」
「はやちゃん それ触っちゃ駄目ぇぇ!!」
「へ?」
寝ぼけ気味のはやちゃんは なんの疑問も無く闇の書を手にとってしまった。
『 Ich freilassung eine Versiegelung 』
「な、なんや どうなって・・・
や、やめて そんなあかんて ヤメテェェェ!!?」
黒い光に包まれるはやちゃん 駄目だ、遅かった・・・
「あのバカ猫姉妹 盛大な置き土産を置いていった。 構想がメチャクチャだよ」
「はやてちゃん・・・」
「ありす、どうなるの? これからどうなるの?」
「そうだなぁ 1つだけ自信を持って言えるのは・・・」
これが 現時点における最悪のシナリオってことかな
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あとがき
2期軸に入ってずっと アリシア嬢が全然目だたねぇ・・・
久々に主人公の持ち呪文出せました。
ついでに4章で立てといたフラグがやっと現実味を帯びてきましたね。
いつの間にか騎士たちと和気藹々してるなのはさんたち・・・
で、どうやって決戦に持ち込むか考えた結果
こういう結論に至りましたとさ。
というわけで次回から決戦が始まりますよ。
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