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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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長かった2期軸も終わりが見えてきました。











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<ありすside 12月25日  4:45 海鳴市某所>





「事件 終了かな」
「うん・・・」
「そうだねぇ」
「でも ちょっと寂しいかな」


一連の そして永きにわたる【闇の書事件】にケリをつけたボクたちは
とりあえずはやちゃんを病院に戻すのに苦労してきた。
警備員に見つかり 当直に見つかり 果ては出勤してきた石田先生にまで見つかって
これから騎士たちのスーパーお説教タイムが始まるってところで
ボクら3人は抜け出してきたわけですが。

ユーノには先に帰ってもらった。
アルフさんを連れて朝の散歩を装いながら合流してもらう予定になっている。
たぶん はくとは寝てるだろう。 そのまま夢をみさせてやることにした。





「クロノが言ってた。 ロストロギア関連の事件はいつもこんな感じだって。
大きな力に魅かれて 悲しいことが連鎖していく」
「負のドミノを止めるストッパーが管理局ってところだね」

「わたし 管理局の仕事 続けようと思うんだ」
「ん、何か思うところでも?」
「うん 執務官になりたいって思って」

「次期お兄さん(クロノ)の影響かな?」
「あれ、わたし二人にその話したっけ?」
「にゃはは ごめんね ずっと前にエイミィさんから・・・」
「そ、そっか。 それはまだ決まってないし でもそれも一応あるんだけど
母さんみたいな人とか 今回みたいなことを 少しでも早く止められるようにって」
フェイトがハラオウン家入りするのは桜が咲いてからだから まだちょっと先の話。


「いやぁでも リーゼさんたちも言ってたよね かなり難関だって」
「それでも挑戦してみなきゃ なにも始まらないから。
なのはたちはこれからの事 何か考えてる?」
「わたしは執務官は無理だと思うけど 方向はたぶんフェイトちゃんと一緒だよ」
「ボクもそうなるかなぁ とりあえず資格取って がむしゃらに行こうかって。
はやちゃんや騎士たち同様 ボクも残された身だから」

あの白い本を取り出しながら そう言った。
そう ボクも "あの子" の遺志を継いでいかないといけない。








予定通りユーノが合流し そのまま仮本部(現在もフェイトの自宅として使用)へ。
ユーノが連れてきていたアルフさんとフェイトとは そこで分かれた。



「おつかれさんユーノ」
「うん 二人もおつかれさま」
「でもせっかく戻ってきてくれたのに ほとんど一緒にいられなかったね」
「あはは・・・ ずっと調べものだったからね」
本の虫属性に一段と磨きがかかった数ヶ月だったよねぇw

「ユーノ君 このあとは?」
「うん 局の人から『無限書庫の司書をしないか』って誘われてるんだ」
「司書の部署あったんだw」
あれだけの散らかりようだったから 信じられない。

「一応、名前だけの部署は前々からあったみたいだけど
今回の事件解決で本腰いれて整備しようってことになったみたい。
本局に寮も用意してもらえるらしいし 発掘も続けていいって話だから
決めちゃおうかなって・・・」
「でも本局ならミッドチルダよりは近いから わたしは嬉しいかな」
「本当?」 「うん」

ものっすごく仲のいい二人。
もしかして ボクの知らない場所でお付き合いとかやりだすんじゃないだろうか
とか密かに考えたりもするクリスマスの早朝。 (まだ夜も明けてないけど)


「アリス、君にもお話来てるけど どうだい?」
「ボク? うーん・・・ 常勤はちょっとなぁ・・・」
本の虫に誘ってるとしか見えないw
とりあえず考えておくということにしておいた。






しばらくアースラで過ごすというユーノとは 高町家の玄関前で別れ
ボクらはやっと はくとが寝てる自室に帰ってくることができた。


「改めておつかれさま なの姉さん」
「そうだね おつかれさま ありす。 それに ありがとう」
「えっ 何が?」
「いろいろ。 春先に魔法と出会ってから
ううん、わたしとありすが出会ってから今日まで いろいろありがとうって」
「それは当然この先も含むんだよね」
「もちろん」
そう言って二人でほほえむ。

ボクはもう完全に高町の人間だ。
前の人生に未練が無いというと嘘になるけど それももう過去の話。



「あっ」
「どしたの? ああ、メールかぁ」
すずちゃんからのメール 律儀にボクのケータイにも来てた。
クリスマス会へのお誘いだ。

「もちろん行くよね」
「当然 あーそうだユーノも誘ってやろうか」
アリちゃんすずちゃんはフェレットモードのユーノしか知らないから
すっごいサプライズになるよ。











<12月25日 13:00 海鳴大学病院>




あのあと短いながら睡眠を取って はやちゃんを迎えに病院へ向かうことになった。
すずちゃんの家で行うので ユーノとはくとには最寄のバス停で合流することになっている。



「「「おはようございまーす」」」
「あっ おはよう 迎えに来てくれたん? ありがとな」
はやちゃんは既に準備万端で 車椅子に移ればいつでも行ける格好になっていた。

「あれっ」
「どうしたの もう退院?」
「残念 もうしばらくは入院患者さんだよ」
「そりゃまぁ一晩で治りましたーなんて信じる医者は居ないだろうねぇ」
ジャック先生ならありうるかもだけど 主治医じゃないのでその判断はできない。

「まぁ もうすっかり元気やし
すずかちゃんたちのお見舞いはお断りしたよ。 クリスマス会直行や」
こう見ると本当に元気だよなぁ まるで何事も無かったかのように。

「昨日はいろいろあったけど 最初から最後までほんまありがとう」
「ううん」 「気にしないで」





「せやけど ありすちゃん見てるとあの子のこと思い出してまうな」
「まぁ瓜二つですから。 こればっかりは整形でもしない限りどうにも・・・」
「よし 整形しよか」
「ちょっ!!」 「冗談や」
マジかと思ったじゃないか。 はやちゃんならやりかねない。



「あの子といえば 首から下がってるの・・・」
「あっ リインフォース」
「うん。 あの子は眠ってもうたけど これからもずっと一緒やから」
しっかり首にかかってます 夜天の書の破片。
(ところでなんで落ちてきたときから首飾りになってたんだろうね?)

「新しいデバイスも この子の中に入れるようにしようと思って」
「えっ はやて 魔道師続けるの?」
「うん。 あの子がくれた力やから」
後の管理局随一の腕を誇る 八神部隊長誕生の瞬間である。




「そういうアリスのほうはどうなったんだ?」
「ん? ああ、あの本?」
「そやね ただのメッセージを書いただけの本じゃないやろ」
「ご名答」

ヴィータの質問に答えるべく ポケットから件の本を取り出した。
今朝ちょっと内部を調べて ついでにボク流にカスタマイズした本は
真っ白でしかなかった表紙は鉄紺色の下地になり
白文字でグラムとお揃いのミッド・ベルカ魔法陣を書いた本に模様替えしている。

「この本、一見ただの文庫本だけど 調べてみてびっくりしたよ。
夜天の書の構造と同じなんだ。(夜天の書からできてるからおかしくはないけど)
システムが完全にストレージなのが大きな違いかな」
「どういうことだ?」
「蒐集してコピーした魔法を記録するのが主な使い道だね。
不要なもの(管制システムや防御プログラムなど)を省いてこの大きさになったみたい。
まぁ、これもリインの贈り物ってことで」
「それはまた盛大なクリスマスプレゼントやなぁ」

やっぱりあの子はボクを二代目にさせたかったんじゃないだろうか?
と、本気で思ってしまうプレゼントだった。


「名前とかつけてあげたん? リインフォースの名は譲れへんで」
「ちゃんと考えてあるよ。【ミルフィシュトラーセ】って付けてあげたんだ」
「・・・なるほど 夜天の聖騎士らしい名だ」
「どうもありがとう」
この子もグラム同様 長いお付き合いになりそう。






「はやちゃんは 今後の予定とかあるの?」
ミルフィーをポケットに入れて あえて尋ねてみた。
ボクはどうなるかは判ってるけど なの姉さんやフェイトは知りたいだろうし。

「わたしらは退院した後 夜天の主として本局に出頭せなあかん。
わたしとシグナムたち 保護観察を受けることになっとるんよ」
「管理局任務への従事という形での 罪の償いも兼ねてます」
「クロノ執務官がそう取り計らってくれた」
「任期はけっこう長いんですが
はやてちゃんと離れずにいられる たぶん唯一の方法だって」

そう 夜天の主とヴォルケンリッターはそのまま管理局入りが待っている。
慢性的人材不足な局にとって これほど使い勝手がいい高ランク魔法使いも
そうそう居ないだろうからね。



「わたしは嘱託扱いやから なのはちゃんたちの後輩やね」
「いやぁ わたしとありすはあくまで現地協力者であって・・・」
「一応、まだ管理局とは(全くではないけど)無関係ってことになってるんだよ」

と、ここでは説明したんだけど
数日後、ボクらは本人が知らなかった事実を知ることになる。
ボクとなの姉さんも 2ヶ月前から嘱託扱いになってたのだった。
リンディさん いつのまに・・・


シグナムさんたちは一路自宅へ戻り
はやちゃんを含むボクらは月村邸へと向かう。
クリスマス会 兼 事件解決記念パーティへと・・・






いろいろあったクリスマスと共に一連の事件も終わって
第97管理外世界は何事も無かったかのような平和を取り戻し
根元のロストロギアは消滅 敵対勢力も消え
加えて夜天の主以下有能な魔道師を編入と
管理局にとってはこのうえない結果となった。
一方 英雄グレアム提督の辞任という深手を負ったのも事実だけど。

あのあと はやちゃんと騎士たちは本局へ出頭し
検査やら聴取やらに振り回され 年度じゅうの海鳴帰還が難しくなったと
はやちゃんの涙目で打ったであろうメールが来たっけ。
みんなガンガレ 超ガンガレ・・・




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あとがき



本家エピローグにシャマル風味付けを添えて・・・


新デバイスにあたりますミルフィーは
カートリッジ非搭載アームドの扱い(ただしほとんどストレージ状態)
名称はドイツ語でつけています。 詳細いつものように設定ページにて。





これにて6章は終了となります。
リリトラはここでネタ切れ、終章となりましたけど
リリコレはさらに先に行きます。 未知の領域ですね。

7章ではSS03ネタを少しはさんだあと
A's本編とエンディングの間 いわゆる『空白の6年』ってのに突入します。

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