小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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年末年始くらい皆で楽しく過ごしたいよね。
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<65年12月31日 18:00 高町家>
翠屋の今年の営業も一昨日終わり
高町家もやっと年越しの準備を始めました。
手始めに大掃除を午前中に済ませ
午後からは新年に向けて餅をついてます。
年越しソバと明けましてお汁粉は
例年アリちゃんと月村家の皆さんを招待してみんなで食べるのですが
今年はさらにユーノとハラオウン家・八神家が増えて
つく餅の量が3倍になりました。
ところでお父さんと恭兄さんが餅をつくと
なぜか10分で餅米が立派な餅になるんですが なんででしょう?
庭で杵を超高速で振るうお父さんカッコイイんですが
たまに地震(あるいは小規模次元震)が起るんです。 怖いです。
手伝うはずのクロノとザッフィーは唖然としてました。
大人の女性たちで総勢23人前のソバをゆでてるので 家の中も戦場です。
外見上大人とみなされたアルフさんとはくとがこっちに拉致られました。
逆にシャマルさんは追い出されたけど。
というわけでお子様達(女子一同 ヴィータ含+ユーノ+追い出されたシャマルさん)は
一旦我が家の道場に避難してます。
「んと、なにはともあれ今年1年ありがとう かな」
「そうだねぇ これ以上ない濃度の1年だったけどねぇw」
春先から年末にかけて大事件2回も起きたからねぇ。
「えっと はやてちゃん、これはどういう儀式なのかしら」
「儀式というか行事な。 1年間の締めくくりと始まりを祝うんや」
「大人の方々にはお財布の中身が危険になる恐ろしいイベントでもある」
「ああ、"オトシダマ"ってやつだね」
「はやてー どんな球落とせばいいんだ?」
「その球やのうて・・・ イチから説明せんとあかんなこれは」
笑う現地住民と 戸惑う魔法世界の住人
そんな日常がこれからずっとやってくると思うと
ボクがしてきたことも多少は役に立ったんだろうか。
はやちゃんはクリスマス会のあと 3日ほどで退院した。
痛みも引き 麻痺の進行も止まったので経過を見ながらということになっている。
同日、ヴォルケンリッターと共に管理局へ出頭
今日はリンディさんたちがいるイベントということで特別外出許可を貰っている。
クロノの話では はやちゃん自身にそれほど罪は無いそうだ。
蒐集の指示を出さず ただ普通の家族として暮らしたかったというのが局に正しく伝わり
裁判でも【ロストロギアの不法所持】のみを問われることになっている。
これも実際に使っていたのは騎士であり そのロストロギアも今はもう無くなったため
そんなに深く追求されることはないとのことらしい。
ただ、はやちゃんはそれとは別に管理局入りを決めていた。
リインから受け継いだ力を役立てたいのと 騎士たちが局従事となったためだろう。
高ランク(現時点で暫定S-)魔道師の志願による入局ということで
管理局人事部の方々は大喜びだとか。
守護騎士たちのほうは過去の罪なんてのも絡んで 長期間の従事が科せられる。
はやちゃんが局入りするので そのまま彼女たちも局入りの方針でいくだろう。
10年後、新部隊設立まではバラバラの部隊配置になるけど
それなりに自分達の仕事をこなしてくれると思う。
「えっと こう?」
「違うよアリシア お箸はこうもってね・・・」
ちょっと離れたところで まかない昼ごはんに苦戦するアリシアと
箸の使い方を教えるフェイト。
アリシアは現在通っている公立小学校を3年後に卒業後
中学へは進まず そのまま本局に就職してしまう気らしい。
魔法資質が無い彼女はエイミィさんに影響されて 事務・通信系の仕事を目指している。
裏方からフェイトを ひいてはハラオウン家のみんなを
支えていけるようになるのが当面の目標なんだとか。
既に経理系の資格の勉強にも手をつけていたりするスーパー小学3年生。
フェイトはどうやら原作どおり 学校には通いながらまずは候補生、補佐を経て
正式な執務官には最速で2,3年後という計算。
まぁ ほんとうに原作どおりなら2度ほど落ちる。 ガンバレ。
「・・・それじゃ年明けの旅行には参加しないの?」
「うん 一応自粛せなあかん身やから ごめんな」
「ううん いいの。 それよりもわたしたちだけで楽しんでくるみたいで
むしろわたしたちのほうがごめんなさいだよ」
旅行に参加できない八神家に残念がるアリちゃんすずちゃん。
この二人には クリスマス会のときに改めてボクの正体(結論版)と
魔法に関する一切を打ち明けた。
話が飛びぬけていたこともあって 理解するのに時間はかかったけど
とりあえずそれぞれなりに理解したみたい。
ボクら魔道師組は学校には行くけど 管理局のお仕事があればそちらを優先する。
なので授業をちょくちょく抜けないといけなくなるんだけど
その間のノート取りなんかを引き受けてくれた。 これも原作どおり。
ただ原作より魔法への興味は大きそうだ。(これは関わりが長いこともある。)
だからもしかしたら何かしらの形で10年後に関わってくるかもしれないね。
「うーん それにしても暇だなぁ」
「誰か一発芸でもする?」
「よーし 1番、高町なのは 花火だしまーす♪」
「ちょっ なのは!!!」 「ここ室内だって・・・」
うちの姉さんは相変わらずのノリです。
なの姉さんも将来の進路は管理局員 それも武装局入りを目指してるみたい。
将来は "戦技教導隊" 入りを視野にいれてるんだろう。
そのためか最近いろんな分野の魔法を勉強している。
苦手だった補助魔法や ベルカ式魔法に関する資料まで読み漁ってたりして
どうやら 本気みたいです。
ユーノはこのメンバーの中では1番早く局での勤務が始まる。
"管理局本局 情報処理部 無限書庫課" なるものが年明けに正式に発足
発足時の司書数は小隊程度(ユーノ含む)
旅行のあとすぐにお仕事開始なんだそうだ。
とりあえず無限書庫の大掃除から始めるらしい。
一応ボクも手伝いに行くことになっている。 めんどくさい。
そして ボクはというと やはり局入りはみんなと同じ。
というかどうやら強制になりそうな予感(なの姉さんとリンディさんの手引き)
入り口はなの姉さん同様武装局員だろう。 あーでも教導隊は無理があるかな。
はやちゃんみたいに捜査官って道も捨てがたいし。
ユーノの推薦で司書資格も内定で貰っている。(年明けにユーノと一緒に交付)
つまるところ何処にでも行けるわけだけど それくらいは自分で決めさせて欲しいね。
<同日 23:30 高町家>
鏡餅を設置し ソバも食べた。
あの山のようなソバをたいらげた自分達が凄いと思う。
除夜の鐘が聞こえている。 興味を持った数名が突きに行った。
(とりあずアイゼンは預かっておいた 鐘壊されちゃかなわんしw)
「今年ももう終わってまうな」
「そうだね」
「今年はいろんな人にありがとうとごめんなさいの年やったわ」
「わたしも。 特になのはとアリスに」
「わたし?」
「うん PT事件でいろいろと」
「それならわたしもありがとうの年だったかな ユーノ君とありすに」
「ボク、言われるだけですか? どういたしましての年ですか?」
「それでもいいんじゃない? それだけのことはしたんだし」
そう言われると照れるじゃないですか。
「ミッドチルダにはこういうイベントは無いの?」
「うーん "四季"の感覚も無いからなぁ」
「1年が12ヶ月ってのは同じなんだけどね」
「そっかぁ」
「だからこういうのは初めてなんだ 斬新で すごく楽しい」
「これも こうやって出会えたからこそだよね」
「運命の出会いってあるもんやね」
出会いと別れが繰り返して 10年後の事件解決になるわけだから
そういう観点ではすばらしいことこのうえないよね。
鐘つきに行ったメンバーも帰ってきて 新年のカウントダウン。
カウントダウンといえばこのお方。
『 というわけで皆さんを代表しまして 私が勤めさせていただきます 』
レイハさんのカウントがテレビのカウントと重なる。
『 来年も良い年でありますように カウント 5・4・3・2・1... 』
ポーン と、テレビからひときわ高い時報が鳴り響いた。
『 新年 あけまして・・・ 』
「「「「「おめでとーございまーす」」」」」
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あとがき
事件後の報告と進路の話がメインのお話。
レイハさんのカウントダウンは後付で 打ってる最中に思いついた。
空白期 というよりはもう少しだけコミック・SS03がありますので
その合間も入れての物語展開になると思います。
あわせて今回からミッド新暦の年号を入れてあります
1・2期はおなじ年(65年)の出来事ですが 以降は年度が替わるので。
ミッドと日本が同じ時間の進み具合ってのも凄いですけど。
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