リリカルマジカル トライアングル 終章-２

後処理は　しっかりと　ね。



２話　どうぞ。

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夜天の書本体を見送った後　やはてを病院へ送り返した。
結果として無断外泊となったので　石田先生にごっつ怒られたが・・・





夜も明けて　１２月２５日


月村家のクリスマスパーティに向かうため
はやても俺らも早々から準備していた。
今日は絶対に戻ってくること　という条件付で外出も許可された。
なのはたちが迎えに来ると言うことなので　バスの時刻からしてそろそろだろう。


「「おはようございまーす」」
「あっ　おはよう。　なのはちゃん　フェイトちゃん」
来なすったな　仲良し二人組。
ヴィヴィオもロビーで待っている　と、さっき念話で聞いている。


その病室には　本来いるべき人物が居ない。
シグナムとシャマル
ふたりは今回の事件の実行犯として本局で事情聴取をとられている。
クロノがついててくれてるようなので悪いようにはならんだろうが
しばらくは帰ってこれないかもしれない　とのこと。
はやても残念そうだったが　こればかりは仕方ない。
というわけで　かわりにリインがはやてを車椅子に移動させている。


無いものと言えば　はやての首からかかるはずのものも無かった。
夜天の書のかけら　ちゃんと首飾りにはなっているが
それを今身に着けているのは他でもない　リイン。
はやてがそうするように薦めたらしいが
リイン本人は時期を見てお返しする考えだという。










クリスマス会で　なのはたちはアリサ・すずかに
魔法の存在や管理局のことなど　あらかた説明したという。
アリサあたりはけっこう反発したんじゃないかなぁ。
なのははさらにその日のうちに　高町家の皆さんにも説明するのだが
そのへんは略させてもらおう。



その間　俺らは八神家へ戻って
年末の大掃除も兼ねて　はやての退院受け入れ準備を始めた。
実はダラダラ生活してたせいで　あちこち見苦しいことになってる。
はやてに見られたらラグナロクが飛んでくるかもしれんｗ


その最中
「騎士たちが持っているのなら　私も欲しいのだが」　というリイン。　
ヴォルケンにあって彼女にないもの　それは　姓。

半年前　ヴォルケンが出現した日に決まった彼女たちの苗字、
とある夏の日　ゲートボール大会を見に行ったとき
ヴィータが「高町のお嬢ちゃん」と呼ばれてたのは印象深い。
そう　あの苗字をヴォルケンたちは律儀にちゃんと使っていたのだった。

最近出現したリインには　それが無い。
なければ持てばいいだろう　と進言したら
「それなら皆が使っていないものを使わせてもらおう」
と、彼女が選んだのは俺の姓。
ここに日向リインが誕生したのだった。　ちょっと恥ずかしい。

クリスマス会から帰ってきたはやてに　めいっぱい笑われたのはいうまでもない。








１２月２８日


本人が無駄に元気　検査結果も良好ということで
はやては病院を退院し　八神家に戻ってきた。
とりあえずその日　ラグナロクが鳴くことは無かった。



「今年もあと３日で終わってまうな」
「そうだな　いろいろあった１年だったな」
夕飯の後片付けも終り　家族団らんの時間を過ごしているとき
ふと　はやてがそう言い出した。

「１年かぁ　ほんまにいろいろやった。
春先に車椅子のブレーキ壊れて　お兄ちゃんに突撃したのがそもそもの始まりやった。
わたしはお姉ちゃんの上に落ちたんやったよね」
「うん　あれはほんとに痛かった・・・」

「魔法の存在も知った」
「今のはやてなら　なのはちゃんとも対ばれるよね」
「経験の差で負けるかもしれんが・・・」

「大切な友達も出来た」
「その絆　大事にしろよ。　絶交したら１０年後に世界が大変だから」
「なんやスケールのでかい話やな」

「誕生日には　新しい家族ができた。　八神家も今は立派な大家族や」
「本局のふたりも　グレアム提督がいろいろ手引きしてくれてたらしから
新年度までには戻ってこれるらしいしな」




「わたしの欲しかったもんは　今年１年でみんな揃ってしもうたな。
やっぱりあのお守りのおかげやろか」

お守りこと　八神家のジュエルシード　シリアルは４と１１
以前は夜天の書と一緒に棚に並んでた。
今は書が無くなってジュエルシードだけが２個並んでいる。

「なあ、はやて　あのお守り借りたいんだがいいだろうか？
その・・・　無事に帰せるかどうか怪しいんだが・・・」
「・・・なんや　ワケありみたいやな。
今言ったけど　わたしの願いは全部叶ったから　ええよ」
「ああ、すまん」
「？　ケイ、何に使うの？」
「ハッピーエンドのために　な」
「？？？」






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あとがき


作者に代わり　はやてに今までを振り返っていただきました。
こんだけいろいろ爆走してますが　打ちはじめてから１月半しか経ってないんですね・・・