小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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4話の一部に違和感があったので
少し修正しました。
そんでもって こちらは5話です。
少し修正しました。
そんでもって こちらは5話です。
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ユーノをかかえたなのはたちが見えなくなって
やっと俺の口は開放された。
「ぶはっ 苦しかった」
「大きい声出そうとするからだよ」
「それは・・・ それに関してはすまなかった。
だがなぁ・・・」
改めて少女を見る。
だが どう考えてもこの子がこの場にいるはずがない。
背丈は今の俺らと同じくらい。
金色の髪に2つのリボンをなびかせ
優しくみつめる赤と緑の瞳が印象的。
「どうみても ヴィヴィオです。
ありがとうございました」
「あれ、わたし自己紹介したっけ?」
不思議そうに問いかけてくる。
してないよ自己紹介 むしろ俺は聞かなくていいや。
「ねえケイ この子、知ってるの?」
「ん? あーそうか メリーは知らないわな。
2期途中までしか見てないって言ってたっけ。
後で説明してやるから」
「うーん よく分からないけど わかったことにしておく」
「なんだか変な感じだけど あらためて自己紹介ね。
わたし、高町ヴィヴィオ 9歳 St.ヒルデ魔法学院に通ってるの」
今の一言で年代が整理できる。
彼女が9歳というとSSイクスあたり 今いるこの世界からだと13年後、
3期以降 4期前ということになる。 ここを突くべきか・・・
「わたしはメリッサ・クライム こっちは日向啓祐。
年は・・・ たぶん10歳」
「たぶんって・・・」
「ちょっとした事情で よく分からないの」
「へぇ やっぱりよくわからないや。
メリッサさんだっけ フェイトママに似てる気がしたんだけど」
「・・・ヴィヴィオちゃんちょっと待っててくれる?
ケイ、ちょっとカモーン」
「ああ、何言いたいか分かったから そんな怖い顔で俺を呼ばんでくれ」
「今、聞き違えてなかったら フェイトのことママって言ってたんだけど」
ヴィヴィオから少し離れ こっそり俺に尋ねてきた。
俺自身の気持ちの整理がついてからゆっくり話したかったんだけどなぁ・・・
「ああ、ヴィヴィオな 3期のキーキャラクターで
なのはが養子として引き取って 娘になるんだ。 だから苗字が高町。
フェイトが後見人 彼女は二人ともママと呼んでいる」
「あー それで似てるってことか。 今の私テスタロッサ姉妹とソックリだもんね。
それにしても3期かぁ わたしまだ見てないからなんともいえないなぁ。
はやてだけで精一杯」
「俺だってもう何がなにやらだぜ。
なんせ3期は2期の10年後の話だ。 しかもヴィヴィオ当時6歳」
「・・・ちょっと待って 今彼女9歳って言ってた?
13年も先の人物ってこと?」
「正しけりゃそういうことだ だから余計わからん」
「お話終わった?」
「ああ、一応な」
メリーへのレクチャーは終わった。 今度はこっちの番。
「とりあえず1ついいか?」
「うん」
「なんで ヴィヴィオがこの時代にいるのかな?
さっき見てのとおり 今のなのはママはヴィヴィオと同い年くらい、
君は本来 10年以上先の住人だろう?」
「10年以上・・・ そんなに離れてるんだ・・・」
「は?」
「なんでか知らないけれど ケイスケさんはいろいろ知ってるみたいだから
なにも隠さず全部話すね。 あのね・・・」
<メリーside>
10年以上未来から来た ヴィヴィオちゃん。
彼女の説明ではここに来たのは ちょっとした事故みたい。
ある日 学校の社会見学で
ヴィヴィオの学級はデバイスを製作・調整する施設を見学していた。
でもその途中 補完されていたデバイスのひとつが誤作動を起こし
あたり一帯を高エネルギーフィールドに包んでしまったという。
そこに偶然ヴィヴィオちゃんが居て 友人をフィールドから放すのに精一杯、
自分自身がフィールドに巻き込まれていることに気づかず
気づいたらわたしたちの今いるこの世界に飛ばされた というわけ。
元の世界に戻る方法を悩み尽くし 一途の望みをかけて
ユーノ君かなのはちゃんを探してみようと思った矢先
あのヘルプコールを受信した というのが彼女のお話。
「まさかママとユーノ君が出会った日まで飛ばされてたなんて」
「ま、まぁ 二人とも存在しない世界よりはよかったんじゃ・・・」
「あ、そうかな そうだよね」
へこんでた彼女に少し笑顔が戻った。 うん、笑ってる顔のほうがいい。
「ちなみに聞くけど その誤作動したデバイスは?」
「あ、わたしがそのまま持ってきちゃったんだ」
ヴィヴィオちゃんのポケットから出てきたのは 青色の球。
「なんだろう 色違いだけどどこかで見たような気が(苦笑」
「うん なのはママのレイジングハート(RH)をもとに開発してる量産型なんだって。
なのはママの指導を受けて 大丈夫だって認められた人に渡されるって
お話してくれたお兄さんが言ってた」
つまり RHのお子さんみたいなもの(それも変か)なのね。
「おい 隠れろ。 なのはたちが戻ってきた」
ケイの指示で 再び草むらに入るわたしたち。
さっきの3人 なのはちゃん・アリサちゃん・すずかちゃんが通過していった。
きっとユーノ君を病院で治療してもらったあと 塾へと大急ぎで向かったのね。
「ということは ユーノ君は病院でひとりってことよね」
「ああ だが気絶してるかもしれん。
今日接触するのは厳しいんじゃないか?」
「うーん 絶好の機会だと思ったんだけど」
せめて彼の協力でも得られれば わたしたち3人がそれぞれ
元の世界に戻ることもできるかもしれないのに・・・
<ケイside>
「それじゃ こんどはわたしの番ね」
そう言ってにっこり笑うヴィヴィオ。 その笑顔が逆に恐怖を誘う。
ああ 君は間違いなくなのはさんの娘だよ うん。
問われたのは たった1つ
俺たちがどうしてそこまで知っているか だった。
当然といえば当然だろう。
彼女の場合なのはなりユーノなりに昔話として聞かされていれば
知っていてもおかしくは無い。
しかし俺らは日本人 この魔法技術も発展していない国の出身、
未来のこと以前に魔法知識がまずないはずと踏んだか。
「ヴィヴィオも包み隠さず話してくれたもんな」
「ケイ!? あなたまさか・・・」
「仕方ないだろ はやてとは事情も違うし」
俺らも 打ち明けれることは打ち明けることにした。
元の世界のこと あのひき逃げ事故のこと 縮んだ俺らのこと・・・
ヴィヴィオが1番反応したのは やはり俺らの世界から見たこの世界のことだろう。
そりゃ自分達が作られた物語を演じている出演者と言われりゃなぁ。
「だが、俺らの知る物語では
今この場には俺も、メリーも そしてヴィヴィオ、君も出てはこない。
完全にイレギュラーなんだ。
イレギュラーがいる以上 今後俺らの知るストーリーどおりに進むとは
だれも保障できないと思うぜ」
「そんな・・・ それでも 納得できないよ」
「だが事実だ。 納得してもらわないと困る。
それに9歳って言ったな。 1年後には新しい冒険が待ってるんだ。
それなにの君がここにいちゃどうもならんだろ」
「ちょっとケイ それってどういう意味?」
「第4期ってこと。 俺もまだ詳しくは知らないけどな」
「・・・そっか それまでにはわたし 帰らないとね」
「おっ 調子戻ってきたか。 そうだ 帰らないとな」
「うん よくわからないけど わたしも帰りたい」
「さて 辛気臭い話はこれで終わりだ。
俺もう腹ペコでたまらんからな」
「ケイったら相変わらずね この体育会系」
「言ってろ どうせ俺のとりえは体動かすことくらいだからな」
「まあ もう買い物も終わってるでしょうし
さっさと合流して帰りましょうか」
「あの、帰るって何処に?
さっきの話だと ケイスケさんたちって別世界から来たんだよね」
「ん、ああ ちょっとした【協力者】がいるのさ。
ヴィヴィオも今日は変える場所ないんだろう 一緒に行こうぜ」
「協力者???」
「まあそういう事なら うちはかまわへんよ」
スーパーではやてと合流した俺たち。
ヴィヴィオとはやてを会わせるのは俺も気がかりだったが
もう会わせてしまった今となっては 後の祭。
「しかしまたカワイイ子やな 同い年くらいか?」
「残念 1歳ほど上だ」
「ほー せやったらお姉ちゃんその2か」
「数字で呼ばれるのはさすがにちょっと・・・」
「冗談や わたし、八神はやていいます。 あなたは?」
「えっ えっと ヴィヴィオです」
「ヴィヴィオちゃんか よろしくな」
「よ、よろしく・・・」
さすがに対応に困らせてしまったか。
本来ヴィヴィオからすれば10歳年上のお姉さんだからな。
「でもほんまに1日でええんか?
わたしは何日でもかまわへんけど」
「ん、ああ。 さっきの声があっただろ あの関係でちょっとな。
今夜には事情も変わるだろうから」
「んー またわたしの知らん場所で何かするんやな。 さすがにスネるわ」
「そう言うな はやてのためなんだから」
そう ユーノが助けられた日の夜、
順調に行けばなのはとRHが出会うはず。
俺らはともかく ヴィヴィオが介入できるチャンスと俺は見た。
それまでは短い時間だが 4人で楽しく過ごしたいのだけど・・・
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あとがき
いきなり湿っぽい展開になっちゃいましたが
終盤で復帰できたかな?
だいぶん主要キャラが出揃ってきました。
ヴィヴィオも動かしてて楽しいです。
特に年齢設定がSSXくらいにしてありますが
これはこの小説打ち込んでる今現在まだ4期連載中なことがまずあります。
時間を越える魔法は無いと 1期でユーノ君に明言されちゃってますんで
この壁をどうぶち壊すかが今後の課題ですね。
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