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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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3話で長い1日がやっと終わります。 
そろそろ1期キャラ出したい・・・
でももうちょっと我慢・・・




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この世界に来て 初めての夜、

いろいろあって 八神家にお世話になってる俺ら・・・




「あーほら そこええ具合やないの?」
「えっ? ほんとだスゴーイ」
「なんでもお見通しだな はやては」
「そんなことない カンがええだけや」

今夜は3人で鍋をつついているわけだが
どういうわけか はやての指摘するところが全部食べ頃だったりする。
煮え具合をまんべんなく把握してるのだろうか?
さすがは将来の指揮官候補。

はやてには呼び捨てで呼んでもらっていいと本人からの希望で
俺とメリーが呼ぶときは呼び捨てで
逆にはやてから俺らを呼ぶときは君・ちゃん付けで呼ぶことにしている。
はやてが年下だからというのが理由らしい。
この時はやて 再来月に9歳の誕生日を迎える予定の小学生、
学校にはいってないけど。








「いやー久々に楽しい食事やったな」
「なに いつもは寂しいの?」
「ひとりやからね」
「うっ、ごめん 嫌なこと思い出させちゃったかな・・・」
「気にせんでええって メリッサちゃんは心配性やな」

ご飯の後は3人でお片づけ。
しかしこの家 見事としか言いようがないほどなバリアフリー住宅、
キッチンひとつとっても 低めの水周り 完備されたスロープに手すり
スイッチの類もすぐ手の届くところにある。
少子高齢化が進み 身体障害者も増えるだろう日本の家は
どのお宅もこうなるんだろうか?





「さて 一息ついたところで
二人のこと いろいろ聞かせてくれへんかな?」
居間のソファーでくつろがせてもらってるときに
ふいにはやての口からそんな言葉が出てきた。
「いろいろといわれてもなぁ はやては俺らからナニを聞き出したいんだ?」
「ま、いろいろや。 例えば生まれ故郷の話とかな」
ちょっとドキッとした。

「これでも人を見る目には自信あるんよ。
二人とも 海鳴の人間じゃないな」
「そりゃこの街の住人だったら 夜過ごす場所も困らないだろうけどな」
「そ、そうね・・・」
「まぁ、これはわたしの自慢のカンなんやけど・・・」




「実は二人とも 某国のスパイとか」
「いやそれは無い」




「それじゃ 駆け落ちか?」
「この年でそう思う?」




「ほんなら薬を飲まされて子供になったとか」
「はやて それはマンガの読みすぎだ」
「何処の探偵よ」




「んー 実は地球を侵略しに来た宇宙人で・・・」
「どこからその発想が出るのか問いたい」
「想像力豊かとしか言えないわね」


なんとも方向性が突き抜けているはやての予想、
俺らはその想像力に 少し油断していたのかもしれない。







「よーし分かったで 二人とも実は
この世界じゃない別の世界から来たんやろ。
ついでにこの世界がこの先どうなるか知っている。  どうや?」
「え” ・・・」

ずばり正解をつつかれ 思わず顔が引きつってしまった。



「・・・もしかして 図星なんか」
言った本人(はやて)もビックリした顔で言う。
最後の問いには 俺もメリーも何も答えられなかった。













こうなってしまったからには 何もかも隠すわけにもいかず
自分達の素性や身体変化など 言っても問題ないであろう最低限のことだけ
はやてに明かすことにした。
さすがに魔法うんぬんは言えなかったが・・・



「そうか それはえらい大変だったね」
「ああ、大変だった。 って全部信じる気か?」
「受け止めれるもんは受け止めるよ。
とにかく事情は分かったわ。 遠慮することは無い
何日でもうち使ってくれてええよ」
「いやでも はやてはそれで良くてもわたしたちが・・・」
「家主がええって言ってるんや。 気にすることはない。
それに元々の言いだしっぺもわたしや」



どうやら言い出すと引き下がる気は全く無いらしい。
最終的に俺らが折れ しばらく居候させてもらうことにした。

「すまんな、いろいろと気使ってくれて」
「これもなにかの縁や。
それにわたし この体やから時々不安になることもあるんよ」
その不安には車椅子のことも入っている。
結局病院から借りれたのは ごく普通の車椅子だった。
電動タイプのものはさすがに予備を置くことができないらしい。
今まで電動タイプを使っていたはやてにとって 不安要素になるのは仕方ない。
「わたしたちにできることだったら 手伝うわよ。
タダで居座るほどずうずうしくも無いし」
「うん ありがとうな」






その後の話し合いで
一時的ながら俺らは『八神家の家族』として
ひとつ屋根の下で生活することになった。
同時にはやてから俺らへの呼称が兄・姉になったが
これくらいは仕方ない。 こそばゆいが了承することにした。








はやてとメリーがお風呂に入っている間
俺はひとり はやての部屋に来た。
はやてには【これから起こるであろう事態の確認】として了承を得ている。
目的は言うまでもないだろうけど 【あの本】の確認。

結論を言えば あの本はすぐに見つかった。
本棚に堂々と 存在感をかもしだるように置かれている。
1ヵ月少々後にはここから家族が4人飛び出して
年の瀬には大事件を巻き起こすことになる  はずである。

「ま、それよりも先にPT事件か。
ジュエルシードがあったんだから そう遠くないはずだろうし・・・」
振っても逆さにしても何も起こらない本を元の場所に戻し
俺はその部屋を後にした。







<メリーside>



ケイが 先にお風呂でもどうだ と言うので
せっかくだからと はやてと一緒にお風呂タイムを楽しむことにした。
ひとりのときはお風呂どうしてたのだろうという疑問もあったけど
その疑問はすぐに解決した。

浴槽に リフトがついている。
リフトの上に上がってボタンを押すと ゆっくり浴槽の中に入れるという仕掛け。
よく考えたものだと思わず関心してしまった。


「まあ、しばらくはお姉ちゃんがいるから
リフトはしばらくお休みやね」
そう言って先に浴槽にリフトを下ろすはやて。
「ん、お姉ちゃんどないしたん?」
「え、ああ ごめんね。
お姉ちゃんって呼ばれるの初めてだから ちょっと恥ずかしくて・・・」
「他に姉妹おらへんかったん?」
「いるんだけど 私が末っ子だったの」
「へぇー そしたら斬新な体験やね」
「そうね」

一時の仮の形とはいえ 妹ができて
嬉しいやら恥ずかしいやら わたしはさらに困ってしまった。



「そういやお兄ちゃんは なんでわたしの部屋見たいゆうとったんやろ?」
「うーん・・・」
今は答えられない問いだった。
きっとケイはアレを確認したかったんだろう。
「ま、きっと必要なときになったらケイが話してくれるわよ」
「なんやお姉ちゃんも知っとることか。
ほんなら例の未来の話やね 気になるなぁ」
「そう言っても話せないものは話せないから ね」
「わかっとる タイムなんたらやろ。
でもわたしの部屋にそんな大それたもの あったかなぁ?」
はやては気づいてないらしい。
もしかして起動するまで主にも気づかれないような処置があるんだろうか?





「お姉ちゃんの体 綺麗やなぁ。
縮んだいうてたけど元の体はもっと綺麗だったん?」
「もっちろん この体からは想像もできないくらい
って言いたいところだけ残念 今の体とあまり変わらないかな」

なんてことを話しているとき ふと自分の体の異変に気が付いた。
裸になって鏡を見るまで気づかなかったのだが
左胸 鏡を使わないと見えないところに小さなアザができている。
こちらの世界に来るまでは無かったアザが・・・

「どないしたん?」
「え いや なんでもないわ うん」
きっと気づかないうちに擦り傷をつけてしまったのだろう。
そう思うことにした。







<ケイside>




はやての家の2階 ふたつある部屋、
普段はまず使われない部屋をひとつ借りることにした。
再来月にはもうひとつのの部屋にも住民が入るだろう。
はやてが寝静まったことを確認して 俺らは部屋に入った。



「はぁ えらい1日だったな」
「本当ね。 今日だけで1週間分くらい疲れた」
「メリーは運動苦手だからな」
「知っててあちこちふりまわしたくせに・・・」


「で、どうだった? はやての部屋」
「ああ、しっかり置いてあったぜ 【闇の書】
しかしあんなもんがあって不信に思わないのかね はやては」
「それなんだけど どうもはやては闇の書の存在に気づいてないようなのよ」
「なんだ ステルス機能搭載ってか? 俺はすぐに見つけられたぞ」
「起動するまで主から見つからないように
何かしらの処置が施されてるのかもしれないわね」
「流石だなメリー そういうのに目が無い」
「わかる? なんかこうゾクゾクしてくるのよね そういうの」
「最近知ったんだぜ メリーが工学的なもの好きってことに」
「知ってるからこそリリなのシリーズ教えてくれたんだと思ってたわ」

「ま、その話は置いとこう。
闇の書だって起動するのは再来月 はやての誕生日の日だろう。
その前にまずPT事件が起こるだろうからな」
「そうね ジュエルシードもあったし。
ねえ ユーノのヘルプ 聞こえると思う?」
「無理だと思う。 あれは魔法資質が無いと聞こえないだろ。
別世界から来た俺らにそんなもんあるとは思えない」
「夢が無いわね」
「ほっとけ 寝るぞ おやすみっ」

俺が一方的に話を終わらせ その日は幕を下ろした。
この世界で過ごす最初の夜は 綺麗な星空だった。




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あとがき



うわぁどうしましょ 会話文の特盛りになっちゃいました。
まいっか 大事なことだからたくさん言いましたってことで。


3話は終始八神家オンリーでした。
でもまぁ はやてちゃんのお宅事情はいろいろ書けましたかね。
ついでに闇の書の存在も確認。 フラグも少し立てれたし・・・


ズバリ はやてちゃんが言うわよw  言いすぎです。
カンが鋭すぎるのもネックですよね。


次回あたりから やっと1期キャラが出せそうです。
はやてちゃんも動かしてて面白いけど もっと楽しそうなキャラが出てくるはず・・・
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