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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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2話です。
今回は砲撃だけで戦闘シーンが無いところなので
少し気が楽です。









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海鳴大学病院

この街で1番大きい病院の前に
俺とはやては来ていた。


「でけぇ」
「そら 全科診察治療対応の総合病院やからな。
はよ行こお兄ちゃん 予約時間ギリギリやで。
休日やから予約をはずすと時間かかるんや」

そりゃイカン 急がねば・・・







<メリーside>



ケイ、そろそろ病院に着いたかな?


わたしのほうは集合場所になっている翠屋に来ました。
なのはちゃんは朝の開店準備を手伝うために中へ
ユーノ君とヴィヴィオちゃんはわたしと店の前にいます。




「あっ あの子じゃない? 肩にユーノ君乗せてる」
「きっとそうね。 すみませーん」
声をかけてきたのはアリサちゃん、その隣はすずかちゃん。
二人ともわたしたちと直接対面するのは今日が初めて。

「メリッサさんとヴィヴィオちゃんよね」
「ええ、そうです。  あなたたちは?」
「わたし、アリサ・バニングス」
「月村すずかです。 なのはちゃんの友達で・・・」
「あー わたしなのはに知らせてくるね」
「うん よろしく。  アリサちゃんにすずかちゃんね」




今日は5人(とユーノ君)で サッカーの試合を見に行くことになっている。
なのはのお父さんがチームのオーナーなんだそうで  すごいわね。

「メリーさん 今日はケイさんは来ないんですか?」
「アレは別に用事があるんだって。 間に合えば来るとは言ってたけど」
「そうですか。  ケイさんも男の子だから
サッカーに興味あるのかなって思ってたんですけど・・・」
無くは無いと思うけど どうかなぁ?
チーム戦より個人プレーのほうが合ってる気もするけど。

『ケイ  どう、抜け出せそう?』
『難しいな・・・ がんばってはみるが 担当医が話をしたいって言ってな』
『そう・・・  あまり無理しないでね。 発動までに間に合えばいいから』



結局 サッカーの試合が終わる前に
ケイが顔を出すことは無かった。







<ヴィヴィオside>



試合に見事勝利した翠屋JFCのメンバーと
わたしたち5人は チーム本部にもなっている翠屋へ戻ってきました。
店内はチームの人たちでいっぱいなので
わたしたちは外のテーブルでひと休みです。

「あらためて見ると この子フェレットとはちょっと違わない?」
「そういえば そうかなぁ」
「あ、えっと ちょっとかわったフェレットってことで・・・」
まさにユーノ君危機一髪 昔はこういうこともありました ってことね。


「すまん 遅くなった」
ケイスケさん、今頃になって・・・
「ほんとよ さっき伝えたけどもう試合終わっちゃってるわよ」
「これでも急いで来たほうなんだ 許せ」

「なのは この人が例の・・・」
「うん ケイスケさん。 メリーさんと同い年なんだって」
「日向ケイスケだ。 よろしく、えっと・・・」
「こっちはアリサ・バニングスちゃんで こっちは月村すずかちゃん。
二人ともわたしの大切なともだちだよ」
「「よろしくおねがいします」」




ケイスケさんに挨拶した後
アリサとすずかはそれぞれ用事で帰宅することになった。
なのはも特にすることが無いということで
みんなで高町家に向かってます。

「今日は ゆっくりできるといいね」
「そうだね。 なのはの魔力もゆっくり休めば全快するよ」
「毎日出かけてたもんねー」
そんな暢気な会話をするなのはママとユーノ君
ごめんね 二人しか知らないんだ。
この後 街全体を包む事件が起こることを・・・

「そういえばさっき びっくりしたような顔になってたけど何かあったの?」
「あ、うん  たぶん気のせい」
「そう?」
これが気のせいではなかったのを 後で後悔することになるんだよね。







<メリーside>



高町家に到着後 なのはちゃんはまだ眠いということでお部屋へ。
わたしたち3人はリビングにて作戦会議を行うことにした。


「というわけで もうすぐ起こるであろう暴走に対して
俺らがどうするか 今のうちに考えておこうと思う」
「なのはちゃんが探索魔法と砲撃魔法で封印するアレよね」
「そんでもって なのはがユーノの手伝いから自分の意思で
ジュエルシードを集めはじめるきっかけにもなる」
「というかそこまで知ってるんだ 二人とも。
今でもあまり信じられないんだけど・・・」
「今のところは俺らが知っている歴史とそう狂いはないわな」
「わたしたちがいるのを除けば ね」
「そっか・・・
で、わたしたちはどうするの?」
「正直何もしなくてもいいんだが それじゃ後味悪いからな。
探索くらいはサポートできるかなと踏んでいる。  どうだ?」
「わたしは大丈夫 エリアサーチいけるよ」
「エルフに登録されてれば・・・ どう?」
『データベース照合  登録されています』
「なら問題ないかな」
「俺はまた何もできんから いつものように後処理でがんばろう」
「役立たずさんね」
「俺もデバイス欲しい・・・」





「あっ・・・   来た!!」
ヴィヴィオちゃんがそう言うのと同時に 上が慌しくなる。
どうやらジュエルシードが発動したみたい。

「皆さん ジュエルシードの波動をキャッチしました」
「お休みは終わり  行こう」







<ケイside>




近くにある高層アパートの屋上に立ったとき
知っているはずの俺らも唖然となる光景が目に入った。


海鳴市全域にわたって 超巨大な木が生えている。
人工物を壊して根を張り 葉を茂らせた木があちこちから頭を出していた。
「ひどい・・・」
「たぶん人間が発動させちゃったんだ」
「やっぱり あの時の・・・」

「気持ちはわかるが へこむな なのは。
こうなっちまった以上 これ以上の被害を抑えるのが適切だと思うぞ」
「・・・そうだね 被害が拡大する前に封印しなきゃ。
レイジングハート お願い」
『Stand by Ready Set up』
「エルフも よろしく」
『OK Stand by』



二人がデバイスを起動 バリアジャケットを構築していく。
なのははいつもの白いジャケットに杖型RH、
メリーはどちらかというと西洋鎧に近いジャケットを展開した。
本人曰く 北欧神話のヴァルキューレを元に構築したんだとか。


「ユーノ君 こういうときは どうすればいいの?」
「あ、うん。 封印するには接近しないといけないから
まず元となっている部分を見つけないと。
でもこれだけ広い範囲に広がっちゃうと どうやって探せばいいか・・・」

「元、ジュエルシードの場所がわかればいいんだね」
「うん でも・・・」
「遺跡発掘が生業のスクライア一族としてはどうかと思うぞ その発言」
「そうだね。  ちょっと意外かも。
シャイニングハート、北西部にエリアサーチ展開 探索対象・ジュエルシード」
『了解 できる限りのことはします』
「エルフ こっちも」
『市内南西部にエリアサーチを展開しました データを他のデバイスと共有します』

「レイジングハートも できるの?」
『もちろんです マスター』
「それじゃお願い。  探して、災厄の根源を」
『エリアサーチ 展開します』



二人が北西、南西に展開したのに対し
なのはのエリアサーチは東部、中心部と広範囲に展開している。
これが なのはの実力。


「「「!? 見つけた」」」
『探索対象を補足しました』 『方角・南東 座標特定』 『距離を算出中』
デバイス3機でやると早い早い
あっという間に場所を割り出した。

「すぐ封印するから」
「ここからじゃ無理だよ。 近くに行かないと・・・」
「できるよ 大丈夫。  そうだよね レイジングハート」
答えるように形状を変えるRH
今後何度も使うことになる シューティングモードへと・・・

『シーリングモード Set up』
別に封印するのに形状は関係ないらしい。
そういやユーノは待機状態で封印してたっけ。



「行って 捕まえて!!」
その言葉をトリガーに 第1撃が飛ぶ。
シーリングモードのせいか 衝撃波が凄い。

『Stand by ready』
「ジュエルシード シリアルX 封印!!」
さらに高出力の砲撃 もう目の前が桃色しか見えない。
『Sealing』








衝撃が収まり 目をあけると 木々はすっかり消えていた。
破壊された人工物がその存在が現実のものだったと証明する。
そして彼方から 今回の事件の原因である
シリアル10のジュエルシードが飛んできた。

『Receipt number Ten
RHに収められ 封印は無事に終了。
「ありがとう レイジングハート」



「しかし改めて見ると あちこちに被害が出ちまったな。
復旧までしばらくかかるかな?」
「うん いろんな人に迷惑かけちゃったね。
わたし チームの子がジュエルシードを持ってたことに
気づいてたのに 気のせいだって思っちゃった。
あのとき封印していたら こんなことにはならなかったのに・・・」

「かもしれない だが、そうならないかもしれない」
「でも みんなに迷惑かけたくないからユーノ君のお手伝いを始めたのに・・・」
「こうなっちゃったんだもん 終わったことにくよくよしてても始まらないよ」
「そうよ 今度同じ失敗を繰り返さないように がんばりましょう ね」


なのはの初めての失敗、それは未来への大きな1歩。
はやてのところにはメリーを走らせ
悲しい顔をした少女を 今日も背負って家へ送る俺。
それくらいしか 俺にはできない。  そう考えて俺も悔しくなった。







<メリーside>



「・・・そいでな 外から綺麗な光がパァーって入ってきてな。
なんだったんやろね あれ」
「うーん なんだったんだろうね」

さっきのなのはちゃんの砲撃 どうやらはやてちゃんも病院から見ていたみたい。
これから先 はやてちゃんの目の届く場所では戦闘が行われない保証も無いし
どうしたらいいんだろう・・・




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あとがき


デバイス会話がハンパに日本語表記になってますが
問題なければこの状態でいこうと思います
なお会話文中のデバイス名省略は試験的に止めてみました
そのほうが見栄えが良い気がします  会話文外は略称で


メリーのバリアジャケットは
これがイメージ元  www.asahi-net.or.jp/~CS7T-FTM/fantasy/valkylie2.htm
露出度の高いフェイトのジャケットに対して
ほとんど露出の無いスタイルで差をだそうかと思ってます
銃器使うのには似合わん気もしますが


はやての定期検診は 水曜・日曜の設定
この病院土日もやってるなら365日開いてるんでしょうね きっと


エリアサーチが3機がかり 1機よりは早いでしょう
しかしエルフはストレージ SHが待機状態ということで
RHがきっと1番がんばってます
あとこの魔法 本来は呪文詠唱が必要なんですよね
リリカルマジカル のアレ
そのへんは3機がかりで負担が減ったということで
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