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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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物語も中盤、
第3勢力 時空管理局も介入してきます。
どれだけ原作に沿っていけるかわかりません
(原作クラッシャーになるかもわかりません)が
章もかわり気持ち一新で参ります。









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突然だが 俺らは今
煌々と光がともる通路を歩いている。
先導するのは黒い服を着た少年。
外は見たことも無いうねうねした風景。

ぶっちゃけると ただ今俺たち
次元航行船の中に居たりして・・・













話は2時間ほど前に遡る。




その日俺とメリーは はやてと共に晩御飯の買出しに来ていた。
そこにユーノからジュエルシード発見の念話が飛んできたのである。
事情を把握してるはやては躊躇無く俺らを送り出してくれた。
場所は 臨海公園、 なんとも俺らとご縁のある公園だねぇ・・・






俺らが到着したときには ジュエルシード剥き出し状態だった。

「ジュエルシード シリアルVII」
「・・・封印!!」
『『 Sealing 』』

なのはとフェイトの魔力が当たり ジュエルシードは安定状態になった。
ここまでは前回と変わらん。



「・・・ジュエルシードには 衝撃を与えたらいけないみたい」
「うん レイジングハートも フェイトちゃんのバルディッシュも
夕べみたいになったらかわいそうだもんね」
「だけど 譲れないから」
「わたしはフェイトちゃんと 話がしたいだけなんだけどな」

どうやらシリアル7をめぐって第4戦 って感じになってるな。
こうなると俺らでも ユーノやアルフでも手出しは禁物 見守るしかない。


フェイトがバルディッシュを、なのはが珍しくRHを武器にして
ふりかぶった その時だった。






「ストップだ!!」



突如 ふたりの間に割ってはいる人物が現れた。
いや、俺もメリーも来るのは知ってたんだが 本当に突然現れたから・・・


「ここでの戦闘は危険すぎる。
時空管理局執務官 クロノ・ハラオウンだ。
詳しい事情を聞かせてもらおうか」





クロノ執務官の登場で なのは対フェイトの第4戦は立ち消えた。
彼は 二人に武器を引くよう命じ 地面へ降り立たせる。



「フェイト 撤退するよ」

アルフの砲撃で土煙が起き その隙にフェイトがクロノから脱出、
ついでにジュエルシードに手を伸ばすが 流石にクロノはそこまでは許さなかった。
射撃魔法で追い払い フェイトは何も収穫を得ずまま逃走していった。




「逃がしたか 僕としたことが・・・」
「あ、あのー・・・」
「何だ? 君も逃げようというんじゃないだろうな」
「いえ そうじゃないんだけど」
「ああいい。  そこの物陰に隠れてる4人、こちらに来てもらおうか」

4人とはつまり 俺 メリー ヴィヴィオ ユーノのこと。
隠れても無駄だったか・・・




というわけで時空管理局に目を付けられた俺らは
クロノの上司(リンディさんな)の指示で 航行船アースラにご招待された。






<メリーside>




「ああ、いつまでもその格好というのも窮屈だろう。
君たち バリアジャケットとデバイスは解除しても平気だよ」
「そ、そっか そうですね」
「そういえばずっと着っぱなしだったもんね」
なのはとわたしはジャケットを解除し デバイスも待機状態に戻した。


「少し気になってたんだが そのデバイスは?
見たところ僕と同じタイプのようだが」
「え、ああ  ユーノ君にお借りしてるものです」
「それは以前発掘調査したときの縁で頂いたものです。
形式番号を調べてもらえればわかると思いますが」
「ふむ ちょっと失礼」

空間モニターを出して調査するクロノ君。
「なるほど 確かに記録では {報酬として譲渡} となっているな。
君はスクライアの一族なのか。 それなら君も元の姿に戻っても良いんじゃないか?」
「ああ ずっとこの姿だったから忘れてました」

光と共にユーノ君の姿が変わっていく
同時になのはちゃんの顔もかわっていくのが面白かった。
「え・・・ ふぇぇぇぇっ!?」
「な、なのは どうしたの」
「だってユーノ君ってその えぇぇぇ」
「ちょっと待て 僕たちが最初に出会ったときって・・・」
「最初からフェレットだったよぉぉ」
「えぇ・・・ じゃあぼくのこの姿見たの初めて・・・」
「そうだよぉ びっくりしたー」



「・・・君たちの事情は知らないが
艦長を待たせてるんだ できれば早めに話を訊きたいんだが」

そう言うクロノ君に やっと落ち着いたなのはがついていく。
わたしたちもその後を追った。








「艦長 来てもらいました」
クロノ君にそう言って通された場所は なんとも変わった雰囲気の
日本を間違って理解している外人さんのような部屋だった。


「お疲れ様。 皆さんどうぞ楽にして」
部屋で待っていたのは 先ほど臨海公園にいたとき
空間モニターの先に映っていた女性、リンディ・ハラオウンさん。
まだ名乗られてないから こちらからは言わない。




わたしたちとリンディさん、クロノ君 それぞれの自己紹介のあと
代表してユーノ君が事情説明が始まった。
ユーノ君がジュエルシードを発見したところから始まり
移送中の謎の事故  なのはやわたしたちとの出会い
フェイトちゃんに対する自分なりの見解などを淡々と話して行く。



「これより ロストロギア ジュエルシードの回収については
時空管理局が全権をもちます」
「・・・どういうことだ?」
「君たちは今回のことは忘れて
それぞれの世界で元通り暮らせ ということさ」
「で、でも・・・」
「君たちは民間人だ。 そしてこれは次元干渉にかかわる大事件、
もう民間人に介入できるものじゃないんだ」
「そんなこと言われたって ねぇ・・・」
「まあ急に言われても気持ちの整理が付かないでしょう。
今晩一晩ゆっくり考えて それから改めてお話をしましょう ねっ」






<ヴィヴィオside>



わたしたちは もと居た臨海公園に戻ってきた。
クロノさんはアースラに帰って もう居ない。

「一晩考えろったって なぁ・・・」
「そうね ここで手を引くわけにもいかないわよ」
「うん・・・ とりあえず帰ろうか」



夕暮れ時の高町家、
なのはママとわたしの部屋に わたしとなのは、ユーノ君
ケイスケさんとメリッサさんの5人が集まっていた。
はやてちゃんには遅くなると伝えてある もちろん念話で。

5人で話し合った結果 ジュエルシード集めからは手を引かず
管理局の手伝いをすることでそれを継続させてもらうことにした。
その過程で どうしてもフェイトママとは当たると思う。
それでも 1度やると決めたことは最後まで突き通したいから。





次の日 再びアースラを訪れた私たちは
5人で決断したことを報告した。


「なるほど 考えたわね。
条件は2つ まず皆さんの身柄を時空管理局の預かりとすること。
それからこちらの指示を必ず守ること  良くて?」
「「「はい わかりました」」」
「随分と釘刺してくるぜ」
「仕方ないですよ」

「それじゃ皆さんにはしばらく家を空けてもらうことになりますから
家族の方にそれを伝えにいかないといけないわ。
一旦昨日の場所まで送ります。 明日の朝までに話してきてくださいね」
「「「「「はい」」」」」






「っと ヴィヴィオさんだけ少しいいかしら?」
「えっ わたし?」
何故かわたしだけ呼び止められた。
「・・・そいつは俺らがいちゃ言えない話なのか?」
「そういうわけじゃないけど 聞かれる人数は少ないほうがいいわね」
「あの、ケイスケさんとメリッサさんは一緒に居てもらえますか?」
「・・・わかったわ。 クロノ、なのはさんたちをお願いできる?」
「わかりました」



クロノさんのほか 局員が退室し
部屋にはリンディさんとわたしたちのの4人だけになった。
「リンディさん この部屋の会話は記録されてますか?」
「いいえ エイミィや他の局員にも それはしないよう指示してあるわ。
ここでの会話はここにいる4人だけが知ることになる。
それでヴィヴィオさんだけにと思ったんだけど 二人がいていいのかしら?」
「はい。 リンディさんが話そうとしてることはだいたい予想ついてます。
わたしの戸籍情報ですよね」



リンディさんはかるく頷くと 空間モニターを操作した。
そこには数百人規模の名簿が映し出される。
「ザンクト・ヒルデ学院に今年度在学している生徒の名簿よ。
この中に【ヴィヴィオ】の名前は 残念ながら見当たらなかったわ。
さらに過去の名簿もあたってみたけど結果は同じ。
どういうことか 説明してくれるかしら?」

「・・・わかりました お話します。
今から話すことを口外しないと誓ってくれますか?」
「いいわ。 ケイスケさんとメリッサさんには?」
「二人には以前話したことがあるので 問題ありません」
一度深呼吸する。 信じてくれればいいんだけど・・・








<なのはside>




「うーん 皆遅いなぁ・・・」
「そうだね 何を話してるんだろう」
呼び止められたヴィヴィオちゃんと 一緒に残った二人を
わたしは臨海公園で待つことにした。
ユーノ君もつきあってくれてる。


「あーおった なのはちゃーん」
「あれ はやてちゃん? どうしたの」
「お兄ちゃんたちが昨日遅かったやろ。
今日も遅くなるのかな思うて念話使うたんだけどつながらなくて・・・
なのはちゃんのとこ行く言うてたの思い出して翠屋行って
こっちに来てるって聞いたんよ」

あはは そういえばはやてちゃんだけ仲間はずれにしちゃったんだよね。
魔法の存在を知ってる人同士なのに・・・

「で、お兄ちゃんたち こっちにもおらへんのか?」
「あ、そのことなんだけどね・・・」
はやてちゃんに話しちゃおう。 後でケイスケさんたちが話すだろうけど。







<ケイside>


素性を話すヴィヴィオを リンディさんはお茶を飲みながら聞いていた。
さすがに自分のママの話は出さないが それは当たりだと思う。
義理とはいえ 目の前の人はおばあちゃんになるのだから。

最後にこれが証拠と出された魔法学園の学生証、
発効日が新暦の78年となっている。 ちなみに今年は65年。


「過去を遡る か・・・
アルハザードを見つけるくらい無理な話だけど 信じるしかないようね」
「はい 真実を信じてもらわないと わたしにはどうすることもできません。」
「それで この話を事前に聞かされていたというお二人さんも
相当な訳ありなのかしら。 できればそちらも聞いておきたいのだけれど」
「・・・リンディさん自身の耳を疑うかもしれませんよ」




俺も以前ヴィヴィオに話したものと同じ話をした。
やはり自分が作られた物語の出演者というところは驚いてるようだった。


「だがこれだけははっきり言っておく。
俺らが知るこの先の出来事と 実際に起こることは違うと思う。
既にいくつか大きく違うところもあるからな。
俺らやヴィヴィオが来たことで別の未来を歩いてると思ってもいい」
「そ、そう・・・ そうであることを願いたいわね」
さすがのリンディさんも頭を抑えている。

「とにかく いろいろ細かいことは違うけれど
あなたがた3人は【次元漂流者】ということになるわね。
それも元の世界に帰すことが限りなく難しい ね」
「そうですね わたしなんてこの姿のまま戻っても困るし」
「私たちの技術では返すことは難しいと思うわ。 ごめんなさい」
「いいですよ 俺とメリーは半分諦めてますんで。
ただヴィヴィオは何とか戻してやりたいですね」
「そのへんのお話はまた後日しましょう。
先に帰ったなのはさんも心配しているでしょうから」







臨海公園に帰ってきた俺らは
遅いとなのはに怒られ はやてには呆れられ 散々な1日だった。
明日からはアースラに寝泊り いよいよPT事件も後半戦。





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あとがき


アースラ登場で いろいろとカミングアウトなお話でした。

今回初めて<主人公以外side>を使ってみました。
今後もたまにこういう場面あると思います。


過去を遡る魔法は存在しない という原作の壁を
ぶちやぶる方法検討中。
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