小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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どうやら2期までの数ヶ月間が
当小説2度目の峠になりそうです。
2話 始まります。
当小説2度目の峠になりそうです。
2話 始まります。
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6月3日 ただ今午後10時半
八神家では住人がまだ動いていた。
いつもなら9時に家主のはやてが就寝し
俺とメリーも片付けを終わらして この時間には2階の部屋に入る。
居間にいてはすぐ隣のはやてが起きてしまうからな。
しかし今日は特に特別な日 ・・・になる予定。
夜天の書の起動と ヴォルケンリッター出現 正史ではそうなる。
もちろん必ずそうなる保証はない。
PT事件もあれはあれでいろいろ改変してしまったんだし。
「うん こんなもんやろ」
はやてが台所から居間に戻ってきた。
夜更かし用にココアと ウェルカムドリンクなのかミルクが
コンロの上にのせてある。
今回はやてには最低限のことだけ話してある。
といっても 今夜素敵なことがあるかもよ 程度だが
彼女は俺らが今後どうなるか知ってることを知っているので
それとなく理解しつつワクワクテカテカな夜更かしをする気らしい。
そして今夜は八神家メンバー3人に もうひとり・・・
「で、なんでお前がここにいるんだ?」
「にゃはは・・・」
笑って誤魔化してるのは 管理局の白い魔王さま
失礼 高町なのは
俺らの知らん間に本日お泊りをはやてと約束していたらしく
夜遅くに来訪したとき 驚く俺らに対しはやては平然と迎え入れていた。
一昨日の思惑はこれだったらしい。
曰く ヴィヴィオが寝静まってからこっそり窓から抜け出したそうで
高町家の住人は誰もなのはが抜け出したことに気づいていない。
さすがの俺も この予想外の人物の存在が今後どう動くか検討もつかない。
本来ならなのはは12月になって ヴィータに突然襲われる。
それがヴォルケンリッターとの出会いである。
既に主であるはやてとかなり親密(対フェイト級)な関係を築いているから
それよりは早いだろうと思ってはいたんだけど
おいおい出現から顔見知りかい? 早すぎだろw
なのはと管理局(主にアースラスタッフ)も結びつきは強い。
原作でも なのはの護衛かねての海鳴市移住(移住か?)なんだし
今は裁判であまり頻繁に連絡が取れないとはいえ
話では向こうから定期的に通信で現在状況を送ってくるらしいし。
んーむ 不安要素の大売出しだ・・・
午後11時半 運命の出会いまであと30分
夜天の書 と俺とメリーは称している今現在【闇の書】を
居間のテーブルの上に起き
俺らはソファーの後ろから監視する体勢になっていた。
書の存在感と漂うオーラに気づいたのか 不安げななのはと
逆に何が起こるのかワクテカしっぱなしのはやて、
その二人のギャップを見てどうしようか困る俺とメリー
4人が見つめるなか 時刻は刻々と過ぎてゆく。
午後11時55分
一旦ココアを飲んできたはやてが戻ってくる。
一方RHを握りっぱなしのなのは
手に汗握る様相 汗まみれのRHがちょっと可愛そうになる。
午前0時になる 10秒前
居間を含む家全体の明かりを薄暗くする。
ちょっとした雰囲気作り。
といってる間に5秒前 3・2・1・・・
3本の針が 縦に重なった。
同時に書から薄紫色の光が漏れ出す。
書をとりまいていた鎖が勢いよく弾け
真っ白なページがぱらぱらとめくれていく。
『 Releasing Seal Activating 』 (封印解除 起動します)
書がバタンと閉じられ まばゆい閃光が部屋を包み込む。
光が収まったとき テーブルの向こうに
4つの人影があった。
「闇の書の起動 確認しました」
「我ら 闇の書の蒐集を行い 主を守る守護騎士めにございます」
「夜天の主に集いし駒」
「ヴォルケンリッター なんなりとご命令を」
こいつら転生した先でいっつもこのセリフ言ってたんだろうか?
かなり言い慣れている。
「頃合か。 全員面をあげな。
そんな膝ついて待ってたら疲れるだろ」
「はっ ご命令とあら・・・ あら?」
「お言葉に甘え・・・ て・・・」
「・・・えっと」
「う うーむ・・・」
あら なんか困らせちまった。 なして?
「あ、あの 非常に失礼とは思うのですが」
「その、どちら様がこのたびの主なのでしょうか・・・」
・・・あぁ~ そっか そうだよな。
いきなり目の前に4人もいたら わからんわな。
4人とも魔力資質あるし 君ら膝ついて下向いて現れたんだし・・・
部屋の明かりをつけて 俺らもソファーの前に出てきた。
立ち話もなんなので とりあえず騎士たちもソファーに座らせる。
ザフィーラだけ獣モードになったので 床。
皆にホットミルクを渡し 俺らも対岸のソファーに腰掛けた。
「いやー悪かった 俺もこの展開は想定外だったわ」
「もう お兄ちゃんおちゃめやわ」
わははと笑う俺とはやて メリーもクスッと笑う。
笑えないのが状況が飲み込めず 思考停止中のなのはと
主がわからず ただ見ていることしかできない騎士の皆さん。
「あの、それで主は・・・」
「ああ その書の持ち主ってことやったら 私やな。
八神はやて この家の主でもあるよ」
「俺はただの同居人 日向啓祐だ」
「私も 左に同じく メリッサ・クライム」
「あ、あの 偶然居合わせた友達 でいいのかな・・・ 高町なのはです」
「ええんちゃうの。 で、お名前聞かせてもらってもええかな?」
「・・・ヴォルケンリッターの将 剣の騎士 シグナム」
「鉄槌の騎士 ヴィータだ」
「湖の騎士 シャマルです」
「盾の守護獣 ザフィーラ いつでもあなたのお側に」
「さて自己紹介も終わったところで 話の続きはまた明日。
はやて いいかげん寝ないと明日に響くぞ。 ってもう明日か。」
「あぁ そうやね もう限界や」
「わたしも~ こんなに遅くまで起きてたの初めて」
そういやなのははもっと早く8時就寝だったよな そら眠いわな。
「あの、我らは・・・」
「そうやねぇ 2階の部屋はもうひとつ空いてるけど 4人はちょう狭いな」
「いえ お気遣いなく。 場所さえ頂ければそれで」
「そうか? そんなら詳しいことはまた明日や。 眠うて頭がまわらへん」
睡魔には勝てず この日の夜はそれでお開きとなった。
はやてとなのはが1階にあるはやての部屋へ
俺とメリーは2階のいつもの部屋に落ち着く。
そしてヴォルケンたちは暫定的にあてがわれた部屋で寿司詰め状態で寝たらしい。
次の日 6月4日 はやてのバースディ
さすがにはやてもなのはも 起きてきたのは10時をまわってからだった。
当然朝練は本日お休み。
俺とメリーはその間 シグナムたちの相手をしたり
8時開店の店に騎士たちに着せる服を買いに行ったり
置いてけぼりを食らったヴィヴィオの愚痴を聞きにいったり
いろいろと済ませてきた。
「おっ 起きてきたな」
「おはよう はやてちゃん なのはちゃん」
「おはようございます 主」
「おはようさん いや おそようさんやな」
「む~ まだねむいよぉ」
「ほい タオル 二人とも顔拭くとシャキっとするぞ」
「うわー ありがとー」
「べ、別に 主のついでだ」
「うわーヴィータちゃん照れてる カワイイ」
「照れてねぇー」
この二人地味に友好関係築いてないか?
「主が寝ていらっしゃる間に
お二人からいろいろとお話をお伺いしておりました」
「あー なんもはやてでええよ。 で、なんの話をしてたん?」
「いえ、あの では主はやてと。
この街の ひいてはこの世界のことを少々、地理や文化について少し」
「それで 枠組みは 国 でしたよね。
この国では名前に姓と名をつけるとお聞きしたのですが
その、私たちはどの姓を名乗ればと思いまして・・・」
ひとつ屋根の下で暮らしているとはいえ
この家の住人は苗字がバラバラなのだ。
というか迷うことなのか? 八神でよくね?
「うーん 皆の好きなの使ってもええんちゃう?」
それでいいのか 夜天の主よ。
いや確かにこの家の表札も苗字3つ掲げてるけどさ・・・
ヴォルケンたちであーだこーだ会議して
結局決まったのは4人ばらばらの姓だった。
八神 シグナム
将は将らしく 主の苗字を選択したらしい。
当初みんな八神姓を使うと思ってた俺にとっては想定内。
ザフィーラ
獣は苗字いらないという結論らしい。
犬(失礼、狼だ)として生きる気まんまんの決断。
シャマル・クライム
1番外人っぽい人がこの中では1番外人っぽい苗字を選択。
金髪同士 並ぶとちょっとした姉妹だな。
ここまではいいんだが
最後が俺の予想の遥か斜め上をゆく珍プレー。
高町 ヴィータ
「ちょww おまwww」
「なんだよ いいじゃんか。
はやては【好きなの】を使っていいって言ってたぞ」
「いやまぁ言ってたよ 言ってたけど・・・」
何故そこで他人である友人の姓かね しかもお前さんが。
結局はやてもなのはも意義無しということで
ほんとに高町姓になったヴィータでした。
ひと夜でどんだけ友好関係高めたんだよお前w
ただ名乗るだけで住居は八神家なんだけど
あぁ 不安要素がまたひとつ・・・
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あとがき
ヴォルケンリッター出現のお話
なんか想定してたよりすっごいカオスとギャグになってるし・・・
早々となのはちゃんに介入していただきましたが
彼女が居ると何故かギャグ傾向にあるようです 当小説。
高町ヴィータが構想に出てきたときは
自分でもこの先の展開が不安になってきました。
日向姓 人気ないなぁw
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