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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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どうやら4話は完全にオリジナルとなりそうです。









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8月初め



今日も俺らは朝練のため 桜台へ来ていた。
この朝練も始めて3ヶ月以上が過ぎ
さすがのなのはも少しは体力がついてきたらしく
往路のランニングも楽々こなしてくるようになった。

学校も夏休みということで
なのはの時間が空いているときは昼間でも練習に励んでいた。
結界を張りながらなので他人に見つかることも無い。

そんななのはは 今日もシューターのコントロール練習に励む。
劇中にやっていた空き缶を使うアレだ。
昨日たたき出した記録は60回 この調子なら12月には100回もいけるだろう。

メリーはエルフのデータベースをいじっている。
登録されているもののうち 使わない魔法を消去し
空いたスペースに新たに術式を書き足すらしい。
数は少ないが直接攻撃魔法なんかがあるんだそうだ。
メリーは射撃・砲撃魔法しか使えないから その類はあるだけ無駄というわけ。
ちなみにオリジナル魔法はまだ生み出せるほど技術が無い。
RHから術式をコピーしてもらうそうだが 何をもらう気なんだろう?





で、俺はというと・・・

「いくぜ シュタールエングリフ 4連!!」
「オッケー 全部受け止めるよー」

ヴィヴィオ相手に攻撃練習中。
ん、俺が攻撃魔法使えたかって?
これにはちょっとした訳がある。 それじゃそのへんの話を少し・・・










<引き続きケイside 2週間前 八神家>





「デバイス?」
「ああ できないだろうか?」

はやてが図書館に出かけている間に
俺はちょっとした質問をシグナムにぶつけていた。
ヴォルケンリッターたちは ジャケットは主に想像してもらわねばならないが
己の武器であるアームドデバイスは最初から持っている。
その応用で 俺にもデバイスを作れないか という質問。


「唐突だな。 ケイスケは立派なデバイスをもう持っているだろう」
「あるにはあるんだが H6Aは捕獲・防御魔法のサポート用。
俺が欲しいのは攻撃魔法のサポートはできるデバイスなんだ。
ほら 俺ってミッド式の攻撃魔法にめっぽう適正ないだろ?
それでダメモトなんだけど ベルカ式だったらどうかなって思って」

PT事件以降 いろいろと試してはみたが
ミッド式は射撃・砲撃・広域・近接 いずれの魔法も俺には適正なしという
なんとも虚しい結果が明らかになったのだった。
結界魔道師としては優秀らしい。 師であるユーノにもよく褒められた。
しかしそれでは今後置いてけぼりを食らうのは必死だろう。
3期のユーノみたいに完璧に裏舞台はさすがに嫌だ。


「うーむ そうは言われても今までそんな事例が無かったからな。
これまでは戦力は我らだけでこと足りたし・・・」
「んー 製作元に直接聞いてみるか。 闇の書、ちょっと来いや」
そう言うと ふわーんと闇の書が飛んでくる。
最近は主であるはやて ヴォルケンたちのほか
俺やメリーが呼んでもちゃんと来てくれる。
とりあえず家族であることは認めてくれているらしい。
「今の話 聞いてたよな。
お前さんとしてはどうだ 俺の希望、叶えられるか?
この際正直に答えてくれ」
『・・・』
「どうだ?」


『・・・ Ja 』










「つーわけで 主であるはやて お前の許可も必要になった」
「なんや兄ちゃん突然 何の許可がいるんよ」
図書館から帰ってきたはやてに まず最初にかけた声がこれだった。

闇の書曰く 作ることは可能だった。
しかしそれには俺の生体データ・H6Aの保有データベースが必要なのと
作り出すために魔力 つまりページが必要になるという。
4,5ページもあれば良いそうなのだが それはつまり
蒐集行為を行わなければならないということになる。


「せやかて 何処から蒐集させる気なん。
他所様にご迷惑かけさせへんためにシグナムたちに約束させたんやで」
「分かってる。  だから 俺のリンカーコアを使う。
ついでに生体データも取れて手間が省けるしな」
「お、お兄ちゃん 正気か? どこかで頭打ったんとちゃう?」
「正気だよ。 なあに自分で使うもんを作ってもらうんだ。
そのために対価を支払うだけだ。 それならどうだ?」
「・・・ほんとはそんなこと してもらいとうないんやけどなぁ。
わかった 許可する。  ただし今回だけ、必要最低限だけや」
「分かってるさ。  闇の書、そういうわけで頼むわ」
『 主の命令を絶対視します 蒐集開始 』




はやての言いつけどおり 必要最低限のコアを蒐集する闇の書
5ページ分の蒐集は 俺の全魔力の6割ほどで済んだ。
劇中で見るほどの痛みは無い。 根こそぎ持ってかれるのとの違いか?

続いてデータ蒐集のため 待機状態のH6Aを取り込む。
これは数分後には終わり 排出された。

『 データを元に生成します 少々お時間を頂きたい 』
「ああ、よろしく頼む」
『 受け持った以上はベストを尽くします お任せを 』


「はぁ 自分でやらせとうないことを 目の前で見てしもうたな」
「そのへんは すまんとしか言いようが無いな。
俺もまさか蒐集が必要とは思ってなかったから」
「まぁええわ ほんまに今回限りやで 闇の書もな」
『 ja 』






そして一晩おいて出来上がったのは
鉤のついた手甲と それに似たようなデザインをした脚絆。
脚絆のほうには足腰の強化作用がついていて
バランスをとるために尻尾のついたベルト型のパーツがつく。
カートリッジはベルトに 機関銃の弾のようについている。

合計5パーツの黒系のアームドデバイス。
鉤爪で裂いてもOK 蹴ってもOK 尻尾で叩いたってOK
デバイス名【シュヴァルツァ パンター】 訳すと黒豹。
ちなみに本体は脚絆。 マッハキャリバーと同じかい?
パーツ全体の構想はザッフィーに似てるが
イメージはイヌ科よりネコ科。 ヒョウだから当然っちゃ当然。
俺の生体データを解析した結果 格闘戦闘に特化したタイプのものが
一番俺に合っているという結果が出たのだという。
実は元の世界で小学生の頃拳法を少し噛んだことがあるのだが その関係か?

待機状態は他のアームドデバイス同様 ペンダント型。
H6Aと同時起動対応 データ共有処理済み
攻撃時以外はH6Aが優先処理されるようにプログラムされているという。
ちなみにH6Aのほうも守備範囲が従来の手の甲から 手首~腕に変わっていた。








<現在 桜台公園>




まがりなりにもコアを蒐集された俺はというと
やはり2,3日は療養を余儀なくされた。
が、以降は特になんの問題も無く こうやって練習に付き合っている。

ちなみにさっき使ったエングリフは
聖王の鎧をもつヴィヴィオには痛くも痒くも無いと言われた。
ちょっと残念 精進せんとな・・・
























最近は練習が終わると なんの予定も無ければ
みんなで八神家で過ごすことが多くなった。
特になのはははやてから宿題を教えてもらえる。
図書館通いのはやては 国語にめっぽう強い。

ヴォルケンたちはというと それぞれ遣り甲斐を見出したらしく
シグナムは臨時講師として剣道場に出向くことが多くなり
ヴィータはゲートボールクラブのアイドルになっている。
シャマルとザフィーラが一応家にいるが それもいつまで続くか・・・




「そうだ 今朝フェイトちゃんからビデオメール来たの。
はやてちゃんたちも一緒に見ない?」

というなのはの一言で 午後はビデオメールの鑑賞会となった。
シャマルも買い物に出て 居間にいるのは俺ら朝練組とはやて・ザフィーラ
シャマルにはまだ詳しい話してないから 都合は良かった。




ビデオメールにはフェイト・アリシア・アルフのほか
応援に行っているユーノにハラオウン家の皆さんが出てきた。

「こっちの二人はお姉ちゃんに似とるな」
「あー そうねぇ 一応血縁になるかしらね」
そりゃ オリジナルとそのクローンだもんな。

「終わり際に出てきた二人が 以前話していたやつらか」
「ああ リンディ・ハラオウン提督とクロノ・ハラオウン執務官、
前回の闇の書事件で 夫(父)を亡くしている」
「ふむ 可能なら詫びたいところだが そうもいかぬか・・・」
「私情より公務優先だからねぇ 特にクロノ君」




ビデオの内容によると 聴取・裁判ともに順調で
この秋には全部終わるだろうと言ってきた。
原作より早い 本来なら2期が始まってから最終公判が行われるはず。
2期は総じて12月の話だし。


そのことは その場で話した。
「・・・たぶん PT事件自体がいろいろ変わったから
フェイトへの罪も軽く済んだんじゃないかね」
「アリシアちゃんもいるしねぇ」
「そっかぁ 良かったんだよね」
「良かったと一丸に言えるか分からんが この場合は良かったんじゃね?」

そう 判断するにはまだ早すぎる気がする。
このズレが後にどう響くのか まだ分からないから。





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あとがき



前半にかなり力入ってしまいました。
書き足りない部分もありますが そのへんは詳細ページにでも。


時間軸はだんだんと2期に近づいていきます。
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