小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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今月頭に始めた小説、
1期軸が終わるまで1ヶ月とかかりませんでしたね。
きっとどこかでスランプになるんじゃないかなぁって思ってます。
3章7話 1期軸最後のお話をどうぞ。
1期軸が終わるまで1ヶ月とかかりませんでしたね。
きっとどこかでスランプになるんじゃないかなぁって思ってます。
3章7話 1期軸最後のお話をどうぞ。
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<アースラ ブリッジ>
「全局員の待避を確認 発動まであと5秒 3,2,1」
カウントがゼロになると同時に 空間モニターに映る時の庭園は
あちこちから火を噴き 崩れ落ちていった。
あれから床に落ちたジュエルシードを拾い
捜査官が庭園を調べた後 プレシアの遺体と共にアースラに帰還、
時の庭園は動力封印のうえ解体処理となった。
そのままにしておいては 庭園に数多く残る資料から
いつか彼女の研究を継ぐ者が現れるかもしれない。
人造魔道師の製作なんて これ以上例を作ってはならないのだ。
数年後にはDr.Jがやるけど・・・
「庭園の完全崩壊を確認しました。 作戦を終了します。
第3船速で離脱、通常航路へ戻ります。 艦長 よろしいでしょうか」
「ええ そうしてちょうだい。 皆お疲れ様」
<ケイside>
俺らは戦いの傷を癒すため 医務室に来ていた。
「あれ フェイトちゃんは?」
「フェイトとアルフは この事件の重要参考人だからね。
申し訳ないが護送室でしばらく隔離になる。
アリシアも彼女の希望で フェイトと一緒だ」
「そんな・・・」
「一歩間違えれば次元断層さえ引き起こしかねなかった重大事件なんだ。
管理局としては関係者の処遇については慎重にならざるを得ない。
それは君にもわかるね」
「・・・うん」
「まぁ彼女達の場合 抵抗することも逃げることもないだろうから
枷や手錠はやめておいたわ。
医療用具もアルフに渡してあるから 治療するのも問題ないだろうし
なにも心配いらないと思うよ」
「そうですか・・・」
「フェイトちゃん これからどうなるのかしら」
「・・・事情があったとはいえ彼女が次元干渉犯罪の一端を担っていたのは
紛れも無い事実だ。 普通なら数百年以上の幽閉になるんだが」
「そんなっ」 「ええっ!?」 「百年単位かよ」
「君たちは揃って人の話を聞かないんだな。 普通ならの話だ。
今回は状況が特殊だし 彼女が自らの意思で犯罪に加担していなかったのは
今までの画像データや庭園の資料ではっきりしている。
あとは偉い人たちにそれをどう理解させるかだが
そのへんにはちょっと自信がある。 なにも心配しなくていいよ」
「・・・クロノ君」
「何も知らず ただ母親の願いをかなえる為に一生懸命だっただけの少女を
罪に問うほど時空管理局は冷徹な集団じゃないから」
「うん」
その後 資料整理をするとクロノが医務室を出てゆく。
俺らは腹も減ってきたので 食堂へ向かった。
食堂には リンディ提督がいた。
彼女に奨められ 近くに座らせてもらう。
「ほんとうに皆 ご苦労様。
特にケイスケさんたちは大災害を未然に防いでくれたことですし
個人的には表彰したいくらいね」
「はぁ それはどうも・・・」
「でもね あのときの中規模次元震のせいで
ミッド方面の航路が不安定で しばらく通れそうにないの。
数ヶ月か半年か 空間が安定するまではどうにもできないわね。
ユーノさんをスクライアの皆さんに会わせてあげたいんだけれど
残念ながら今は叶いそうに無いわ」
「そうですか。 まぁうちの部族は遺跡を探して流浪していますから
急いでかえる必要も無いとは思いますけど
それまでの間 こちらにお世話になるのも・・・」
「それなら今までどおり うちに居ればいいよ」
「なのは いいの?」
「うん ユーノ君さえよければ。 それにヴィヴィオちゃんもね」
「えっ あ、あの・・・ ありがとう お世話になります」
リンディ提督と話をしていると
いつのまにかクロノとエイミィが列に加わっていた。
「ところで プレシアさんが言ってた【アルハザード】だっけ?
それってどういう場所なのかしら?」
「それなら 聞いたことがある。 旧暦以前 前世紀に存在していた空間で
今はもう失われた技術がいくつも眠る土地、
とうの昔に次元断層に落ちて 滅んでしまったって」
「あらゆる魔法が究極の姿に辿り着き
その力を持ってすれば叶わぬ望みはないとされた アルハザードの秘術。
時空間を遡り 過去を書き換えることができる魔法、
失われた命をもう一度蘇らせることができる魔法、
プレシア女史は それを求めたのね」
「でも 魔法を学ぶ者なら誰でも知っている。
過去を書き換える魔法 死者を蘇らせる魔法
そんなものはこの世に決して存在しないことを」
「それじゃ アリシアちゃんは?」
「あれは魔法じゃない。
プレシア・テスタロッサの想いに ジュエルシードが反応したんだ」
「強き想いは巨大な力となる か。
彼女の場合 自分の命を引き換えにしてでも叶えたかったんだ。
その力は計り知れなかったってわけだな」
「そして ジュエルシードはその想いに答えるべく
最後の最後で本来の名に恥じない働きをしたんだ。 【願いを叶える石】としてね」
「ねえ 過去を書き換える魔法は無いっていったけど
それじゃ時空を超える魔法ってのはあるの?」
ヴィヴィオがそう言った。
あるのなら彼女を元の時代に帰すこともできるかもしれない。
「あるには あるんだが・・・」
「その魔法は昔から何名もの研究者によって研究されているんだ。
だが 2つの問題が克服できず 今はまだ実用できるものでは無い」
「その2つの問題ってのは何だ?」
「まず【魔法を使う者の技術】
SSSランクの魔道士でも これをまともに扱うことはまずできない。
そもそも術式が高度すぎるんだ。
そして【桁違いに膨大な必要魔力】
この魔法を人間に使うとなると大戦艦動力炉クラスの魔力が必要になるんだ」
「一昔前 Sランク以上の魔道士10名が集まり 実験を行った記録があるけど
それだけの人数と魔力を集めても ゆで卵1個を飛ばすのが精一杯だったらしい」
「仮に人間を飛ばせたとしても 片道切符の旅だ。
帰る手段が無いから成功したのか失敗したのかも判別できない。
そういうわけだから 時空間を越える魔法も無いといっていいだろう」
ヴィヴィオが沈むのが 傍目で見てもよく分かった。
だがこのとき俺の頭の中には ある作戦が思い浮かんでいた。
うまくいけば ヴィヴィオを帰すこともできるかもしれない。
「なあエイミィさん 後でちょっと相談があるんだが・・・」
<なのはside>
いろいろあった1日、フェイトちゃんのことが気がかりだけど
わたしたちができることは全部やりとげた。
あとはクロノ君たちががんばってくれるから
わたしたちは家へ帰ることにした。
事態の進展があるまで元の生活に戻る。
なにかあればすぐに連絡してくれるみたいだから ちょっと嬉しい。
「それじゃ 今回は本当にありがとう」
「協力に感謝する。 フェイトの処遇は決まり次第連絡する」
「うん ありがとう」
「ここにはいつでも遊びに来ていいんだからね。
事件が起こらない限り 皆暇だから」
「ははは・・・ まぁこういう組織だと暇なことはいいことか」
「ふふっ それじゃそろそろいいかな?」
「うん さようなら またね リンディさん クロノ君 エイミィさん」
わたしたちの体を 光が包み込む。
そして気づいたときには フェイトちゃんと戦ったあの臨海公園。
時間は夕方 お日様が海に沈んでゆくところだった。
「・・・帰ろうか ユーノ君 ヴィヴィオちゃん」
「うん」 「そうだね」
「それじゃなのは またな」
「明日からまた 朝練しようね」
「うん またね」
それぞれの家へ帰ってゆく。
でも 永遠の別れじゃない。 これは明日への始まり。
それからわたしは学校にも戻り 何事も無かったかのような生活に戻った。
アリサちゃんもすずかちゃんも普段どおり接してくれるし
ユーノ君はあいかわらず二人に遊ばれているし。
そんな生活の中でも たった1つだけ気がかりなことが残っていた。
フェイトちゃん 元気かな 今後どうなっちゃうんだろう・・・
<ケイside>
「そか それは心配やね」
フェイトのことで いてもたってもいられなくなったなのはは
ユーノとヴィヴィオを連れて八神家に来ていた。
どうやら俺とメリーに今の気持ちをぶつけたいらしい。
心のサンドバックか?
「心配なのはわかるが ここは管理局の仕事だからなぁ
俺らにはただ見守ることしかできないと思うぞ」
「うん そうなんだけど・・・」
なのはが困った顔をしたとき 彼女のケータイが鳴った。
「あれ 誰だろ・・・ ああっ!?
も、もしもし なのはですっ」
「誰からだろね?」
「あの反応やと 噂をすればなんとやら かもな」
「えっ 本当ですか うん うんうん・・・・」
電話のあと 内容を俺らにも説明してくれた。
フェイトたちは本局へ移動 その後裁判が始まるらしい。
移動は明日の昼 そしてその前に例の臨海公園で
短い間だがフェイトたちと面会できるという。
「それじゃ明日の朝練は無しだな 俺らも行っていいか?」
「もちろん」
次の日の朝 最早おなじみとなった海鳴臨海公園
なのはたち高町家組と合流した俺とメリーは
海に面する広場へと急いだ。
待ち合わせの場所には
クロノ フェイト アルフの3人がいた。
なのはとフェイトを二人きりにしてあげて
俺らはクロノたちと一緒に少し離れた場所へ移動した。
「クロノ 事情聴取と裁判って どれくらいかかるんだ?」
「聴取はそれほどでもないが 裁判は半年はかかるだろう。
首謀者であるプレシア・テスタロッサが亡くなってるから
被疑者死亡で送検 フェイトは実行犯として罪に問われるわけだが
ほぼ確実に無罪になると思う」
「私もフェイトと一緒 なのはたちにもだけど 迷惑かけちゃったからね」
「その間あの二人は離れ離れ か・・・」
「一応 連絡手段は用意した。
通信は不可能なんだが文通やビデオメールは認められているからね」
「そうか アリシアは?」
「彼女は当時の死亡診断書に誤りがあったということにした。
今まで意識不明だったんだが 先日目を覚ましたことにしてある。
医者にDNA鑑定を迫られたが快く受けさせてやったよ。 本人だからね。
それにプレシアの娘としての戸籍が残ってたから
フェイトを彼女の妹として戸籍登録するのが非常に楽だった。
それから彼女は今回の事件では被告としても遺族としても扱えない。
裁判には証人として参加してもらおうと思う」
「二人は 裁判の後どうするんだろうね」
「母親を亡くした9歳の姉妹 だからね・・・
母さn、いや リンディ提督が何か考えているようだが」
「そっか・・・」
将来は君の妹たちになるんだよ とは言えないな。
「さて そろそろ時間だ。
僕らもしばしの別れだが 何かあったらすぐ連絡する」
「うん 裁判がんばって」
「またな クロノ」
クロノとアルフがなのはたちのほうへ寄っていく。
向こうでは例のリボン交換が行われていた。
そしてそれが終わると アースラへ戻る3人が光に包まれ
転送されていった。
「なのはちゃん フェイトちゃんと話して どうだった?」
「うん ちょっと寂しいかな。 しばらく会えないし」
「ま、それだけ再会を楽しみにできる。 そう思えば辛くないさ」
「そうですね うん」
「それじゃ 帰ろうか。 そろそろはやてが朝飯作ってる頃だ」
「そうですね」
「なのはちゃんは早く授業追いつけるように 勉強もがんばらないとね」
「にゃはは 努力します・・・」
5人で 公園を後にした。
いろいろあったPT事件は 一応これで終わり。
あとは俺らが手出しできない クロノたちの仕事。
俺の 最近頼りない原作の記憶では しばらくはゆっくりできるはず・・・
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あとがき
駆け足で 1期軸エピローグまでたどり着けました。
過去を遡る魔法は存在しない という原作の壁を
ぶちやぶる方法 見つけてしまいました。
フラグもしっかり挿しました
これを生かすには2期終盤までいかないとですが・・・
いつもの設定ページを経て
じわじわと2期へ移行していこうと思います。
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