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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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リリフユ1期の最終話


ちなみにストック状況ですが
現時点でBoAまで 10章に突入してます
今までのうちの小説と比べると かなりローペースです
StS終わるまでに何章いくんだろう?







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  【SIDE SION】
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プレシア女史が手の届かないところへ行ってしまったことで時の庭園に用事は無くなり
動力炉の封印に成功していた別働隊 テスタロッサさんたちを含む全員で脱出した。
庭園は 数分後に全て虚数空間へと飲まれ 次元震も大規模にまでは発展しなかった。





無事にアースラに帰ってきた俺たちに
まず訪れたのは一時の悲しみ。

テスタロッサさんの隔離である。
事実上 実行犯は彼女なので
管理局としても自由にさせるわけにはいかなかったらしい。

ただ、首謀者である母親が実娘と共に罪も持って去ったことで
テスタロッサさん本人への罪はかなり軽くなるようだ。
場合によっては 保護観察程度の実質無罪もあり得る。
それだけの証拠は揃う目星がついていた。




そして 戦いの後の休養。
次元震の影響ですぐに海鳴に帰れなかった俺たちは
もう数日の間 アースラにお世話になることになった。
戦いは終わったので 気を張る必要は無かったが
特になのはさんは テスタロッサさんのことが心配だったようだ。




さらに  ・・・いや、これは俺個人の話だが


庭園の一件でクロノ執務官に要らぬ目をつけられてしまい
執務室が一時拷問部屋になった。
【俺がプレシア女史と知り合い】と思われたらしい。

誤解を解く手は1つしかなかった。
この日、リミティの正体をカミングアウトする。
なのはさんたちは知ってるので絶対秘密と言うわけでもないが
事が事なので クロノ君の胸の内に留めてもらうようにしてもらう条件で
リミティのこれまでの経緯と アルハザードの真実を直接伝えた。

クロノ君はその後 数日頭を悩ませてたようだが・・・







なんだかんだで数日後
次元の揺らぎは 海鳴への転送ができるくらいまで回復した。

「ただミッドチルダのほうは まだ転送できるほどの状態にないのよ」
「だったら うちにいればいいよ 今までどおり ネッ」


というわけで ユーノ君の高町家滞在も決定
5人揃って帰れることになった。

テスタロッサさんたちの身体がどうなるかが ちと気がかりなんだけどな。
リミティ曰く 大丈夫だろうとは言ってるが・・・




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テスタロッサさんがどうなるか
連絡が来たのは 海鳴に帰り 通常生活に戻って数日後




「そっか しばらくは缶詰か」
『仕方ないだろう 無罪ほぼ確実とはいえ 実行犯であることは事実なんだ』


管理局本局で 形だけの裁判を行うらしい。
今回の事件 テスタロッサさんは管理局側の操作妨害と管理外世界での違法魔法行使、
ロストロギア違法所持の現行犯として身柄を移される。
しかし アルフさんの証言 テスタロッサさんの体に残る虐待跡という物証
庭園でかろうじて入手できたデータと 偶然発見されたプレシア女史の使い魔の日記
ついでにリミティが拾ってきた上層部の黒い記録を携えて
敏腕執務官殿は確実に無罪をかち取れるところまで もっていってくれた。



『裁判は半年くらいかかると思う。
 だからその前に 短いんだがフェイトたちと話す時間を設けた。
 すぐ、あの公園に来てくれ 彼女も会いたがっている』
「ああ、分かった。   なのはさんたちには?」
『なのははもう向かっているんじゃないか?
 連絡を入れた様子じゃ かなり喜んでいたからな』


だろうね なのはさん、かなり肩入れしてたし。
それじゃ待たせないように 俺も急ごうかね。













臨海公園に到着。
既に女の子たちは全員顔を出していた。
俺最後じゃないすかやだー



「やっと来たわね 紫音もこっちいらっしゃいよ」
「いや俺が入っていいのか 貴重な時間だろうに」

テスタロッサさんの元気そうな顔見れたし
ユーノ君たちと一緒に傍らで見ててやろうと思ったんだが。

「わ、わたしも 参加して欲しいかな」
「だってさ 紫音君もおいでよ」
「・・・ゲストのご指名がはいっちゃ仕方ないな」




テスタロッサさんに言いたかったこと
いろいろあったんだけど なんでかな
顔見たらどっかふっとんでった。
どうやら テスタロッサさん含めて全員そうらしいので
公園に棲むもののけの仕業とでもしとこう。




事件が解決して ゆっくり話が出来る状態になって
テスタロッサさんが切り出してきたのは 先日の竜巻鎮圧後のアレ、
おともだち発現の返答。

長い間 というかおそらく 生まれてこのかた
家族以外の付き合いがなかったであろうテスタロッサさんには
どういう形で付き合えばいいかわからないらしい。

そこで なのはさんが提案したことは ただひとつ。



「お互いの名前を呼び合うの。
 全てはそれからだよ」


なるほどわかりやすい。
テスタロッサさんも ひとりぎとりの名前を呼んで 確かめ合って
最後は女の子みんなで抱き合って泣いた。

俺? さすがに女の子と抱き合うには抵抗がな・・・



「【フェイト・テスタロッサ】としてのスタートラインに立てたんじゃないか」
「スタートライン?」
「そう 今までは【プレシア女史の娘】としてしか行動してなかったんだろ?
 これからは【自分自身】として 自分の想いで 自分の責任で歩けばいい」
「・・・うん そうだね そうしたいな。
 そうだ スタートラインに立てたわたしのお願い いいかな?」
「俺にできる範囲なら」


テスタロッサさんの おそらく生涯初めてのおねだりか。
で、なんだったと思う?



「わたしのことも【フェイト】で呼んで欲しいなって。
 わたしもシオンって呼びたいし テスタロッサさんだとなんかおちつかなくて」

なのはさんに感されたか?




「そりゃ構わんが 【テスタロッサ】の姓は嫌いか?」
「ううん嫌いじゃないの。 プレシア母さんも わたしにとっては母さんだし
 これからはアリシアの分まで がんばって生きていかなきゃって思うんだ。
 でも わたしは今まで以上に【フェイト】としてがんばりたいし
 そっちで呼んでくれたほうが 親しみやすいかなって思って」
「・・・分かった でも【さん】付けはやめる気無いぞ フェイトさん」

それくらいなら まぁいいか。
別にファミリーネームを嫌ってるわけじゃないようだし。



「あとね シオンとは今度こそ決着つけたいなぁって・・・」

あれ、フラグ立ってた?
いつ・・・  もしかして初戦か?
あのときはなのはさんと二人対フェイトさんだったからなぁ。
フェイトさん バトルジャンキだったのかな?
触らずの戦神に祟られた的な・・・







その後もいろいろと話ははずみ
面会できる時間も ほとんど無くなってきた。



「すまない そろそろ時間だ」

クロノ君がそう告げる。  しばしのお別れだ。
フェイトさんたちを回収後 アースラはそのまま管理局本局へ向け出発する。
次に会えるのは 裁判が終わってから
早くても今年の終わりくらいになるらしい。



「フェイトちゃん、これ 思い出にできるものが他に無くて・・・」

なのはさんが 自分のリボンを差し出す。
これに 海鳴在住少女3人分の気持ちがこめられている。
個人個人で渡すとフェイトさんが交換するものに困るから だそうな。


「ありがとう それじゃわたしも」

フェイトさんも 自分のリボンをほどいて それぞれ交換した。
誰が唱えたか アースラでしっかり撮影されていたこの映像、
後に【英雄のリボン交換の儀】と呼ばれるイベントだ。





「クロノ君たちは このあと通常業務か」
「ああ 君たちには世話になった。 協力に感謝する」

といいながら何か手渡ししてきた。

「通信アドレス?」
「アースラの 僕の部屋に直通する番号だ。
 君と彼のことだ 次元通信できる設備くらいあるだろう?
 今回のこともだが 他にも君にはいろいろ借りを作ったからな
 魔法関係で困ったことがあったら 相談に乗ろう」
「・・・ありがとな」

男の友情ってのも いいもんだぜ。
クロノ君は帰ったら リミティが差し出した【一角】をもとに
管理局の闇を叩く気らしい。  うん、お前なら出来るさ。


ユーノ君とアルフさんもなにか交換したらしいが割愛する。





アースラの転送術式が地面に浮かび
フェイトさん アルフさん クロノ君は公園から転送された。
最後まで 涙を浮かべながらも笑顔で手を振るフェイトさんが印象的だった。






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フェイトさんを送り出した後


「そういえば あんた私たちのこともファミリーネームで呼んでたわよね。
 丁度いい機会だから わたしたちのことも呼び方変えなさいよ」
「そうだよ 差別だよ」


そんなこともあったが 今日も平和な海鳴だ。





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