小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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展開上 ちょっと未来を織り交ぜてみたりもして
しかし基本は原作沿いですからね
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【SIDE NANOHA】
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消えたユキちゃんを探しに 屋敷の近くの林にきたわたしたちを
ジュエルシードは盛大に出迎えてくれたの・・・
(ティ)「・・・おっきい」
(アリ)「なに あれ・・・」
(すず)「ユキ だよね きっと・・・」
たぶん ユキちゃんだと思うんだけど
超ビッグになってるの。
(なの)「ユーノ君 あれ、どうなってるのかな・・・」
(ユノ)「た、たぶん あの子の『大きくなりたい』って想いを
ジュエルシードが叶えたんじゃないかなぁ と・・・」
(なの)「そ、そっか・・・」
大きくなってもユキちゃんはユキちゃん。
ティルちゃんにじゃれついてくるんだけど
ビッグすぎて顔を近づけてくるだけでも怖いの。
(なの)「これは さすがにすずかちゃんも困るよね」
(すず)「うーん 私はいいんだけど」
(アリ)「いいの!?」
(すず)「でもあの大きさだと うちの塀も越えちゃうかなって」
(なの)「外に出ちゃったら大騒動だよね」
今はユーノ君の結界で隔離してるから大丈夫だけどね。
あ、すずかちゃんたちは ユーノ君が結界内に入れる設定にしてるんだって。
他の人に秘密にしたいトレーニングとか便利そうだよね。
わたしも教えてもらおうかなぁ。
(ユノ)「じゃれついてくるけど 襲ってくる心配はなさそうだから
物理型の僕が出る幕じゃないみたいだね。
ぱぱっと封印して 元の姿に戻してあげようか」
(なの)「そうだね 痛くないように最低限のパワーで・・・」
(ティ)「!? ユー兄 なのは なにか くる」
ティルちゃんの言葉と ほぼ同時に
ユキちゃんに着弾する”なにか”
ううん あれは間違いなく 魔力弾。
[レイ]「直射型です」
(なの)「ということは・・・」
飛んできた方向に 発射元が?
よーく見ると すずかちゃんちの敷地境界あたりに誰かいる。
(ユノ)「魔導師!? そんなまさか・・・」
(なの)「ダメ、きっとまた来るの ユキちゃんを護らなきゃ」
思ったとおり 第2波が飛んできたけど
目のまえでユキちゃんが被弾するのを見てるわけにはいかないの。
わたしが盾になってでも 護ってみせるよ。
ティルちゃん 手伝って。
ユーノ君は アリサちゃんたちをお願い。
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【SIDE YUNO】
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管理外世界で 魔法の資質を持った人が生まれるのは極めて希。
そのかわり そういう環境で生まれた資質は大きな力を持つことが多いらしい。
これは 学校で教わるちょっとした雑学。
なのははその希なほうにはいるんだけど
それだけに同じ街で2人も資質を持った人が生まれるのは
天文学的な確率。
だから 僕はこういう仮設を立てた。
あの正体不明の魔導師は 他の世界
それも 僕と同じ世界の住人なんじゃないか と。
ならば 管理外世界に来ている理由は自ずと限られてくる。
事故などで不本意ながらこの世界にやってきてしまったか
僕たちの事故を見て 僕らの救援もしくはジュエルシードが目的でやってきたか。
そして僕らを狙って攻撃してくる以上 不本意と救援は無い。
射撃魔法は なのはが全て防ぐ。
彼女の魔法防御力は異様に高い。
それを確認したのか 向こうから直接やってくる。
それは 黒装束を身にまとった金髪の少女。
手に持った武器状のデバイスを 軽々と扱っているところからも
きっと正規訓練を受けた魔導師。
(??)「同系の魔導師 ロストロギアの探索者・・・」
(ティ)「だとしたら どうするの?」
(??)「申し訳ないけど ロストロギア『ジュエルシード』 頂いていきます」
鎌状に変化したデバイスを構える。
まずい いくら鍛えてるからと言って なのはは魔法による接近戦は未経験だ。
(ユノ)「なのは気をつけて!!」
(なの)「たぶん大丈夫 ユーノ君はそっちに専念してて」
なのは たくましくなったなぁ・・・
黒衣の魔導師は やはり正規の いや、それ以上の訓練を受けている。
ミッド式で近接攻撃に長ける魔導師はそうそう居ない。
加えて 高速で数も多い直射 幅広で小回りが利く誘導
おそらく魔力変換持ちなんだろう 電撃を使った広域
それらを駆使して なのはを確実に追い込めている。
なのはも 得意の誘導弾と守備力で応戦してるけど
彼女が魔法に触れて まだひと月と経ってない。
経験差がありすぎる。
それに なのはは彼女と対話を求めている。
大して彼女は聞く耳を持っていない。 この差も大きい。
ティルは 別の相手と戦っていた。
どこから現れたのか オレンジ色の大型獣。
黒衣の魔導師と連携を取ってることから 彼女の仲間、
それもかなり息の合った相棒ってところかな。
僕の後ろで ぽかんとする二人。
(アリ)「何あれ 特撮でも見てるような・・・
あの子いつもあんなことしてたわけ?」
(ユノ)「いや ここまで激しいのは初めてだよ。
黒い子が強すぎる たぶん なのははもう持たない」
(すず)「そんな・・・」
僕が出て行きたいところだけど
そうすると この二人を護る人がいなくなってしまう。
今更遅いけど 結界に入れたのを後悔している。
不幸中の幸い
彼女の狙いはジュエルシード 僕らではないことだ。
あれを渡せばこの場は収められる。
でも 今後常にその形で終わらせられるとは思えないし
なにより あれを他人の手に渡すことは避けなければならない。
良くて この前の大木事件、 最悪 次元断層が起こる。
(なの)「あっ・・・」
なのはの首元に 黄色い魔力刃があてがわれる。
勝負は決した。
彼女が冷徹で手段を選ばない人物なら
なのはの首は もう無かったかもしれない。
(??)「あなたでは わたしには勝てない。
分かったら おとなしくしていて」
(なの)「どうして こんなことを・・・」
(??)「話しても たぶん意味はない」
ジュエルシードは封印された。
ユキちゃんには なんの外傷は無い。
目的遂行を最優先にして無駄な力を使いたくないのか
根は優しい子なのか たぶん両方じゃないだろうか。
(なの)「待って!!」
(??)「待てない。 わたしはジュエルシードを探す。
邪魔するなら 容赦しない」
(なの)「違うの 名前、聞かせて。
わたし 高町なのは」
(??)「・・・ フェイト・テスタロッサ」
それを最後に 彼女は去った。
ティルのほうも 相手が一緒に去ったようだ。
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月村邸は 何事も無かったかのように
猫まっしぐらの時間をすごしていた。
ユキちゃんも ティルにゴロゴロと擦り寄ってくる。
だけど 僕らは暗かった。
(なの)「ゴメンねユーノ君 負けちゃった」
(ユノ)「いや 相手が悪かったんだよ。
術式や衣装、魔法の使い方なんかを見る限り
彼女は僕と同じ世界の魔導師だ」
(ティ)「あたいも まけた あのいぬ アルフって いってた」
(ユノ)「たぶん 彼女の使い魔だね。
使い魔持ちの魔導師は 僕らの世界でもそう居ない。
動きを見ても かなり優秀だよ 彼女は」
(すず)「あれってユーノ君の落し物なんだよね?
なんで それを集めてるのかな・・・」
(ユノ)「分からない。 けど なんとか返してもらわなきゃ」
(なの)「わたしも 次は負けないの。
帰ったら訓練メニュー追加だね」
(アリ)「・・・なのは 無茶しようとしてないでしょうね」
(なの)「ダ、ダイジョウブデスヨ・・・ タブン」
アリサちゃんには筒抜けだった。
さては徹夜で訓練しようとしてたね?
駄目だよ 家族も僕らも なのはが無茶するのが1番心配なんだから
全力で身体は休めてもらうからね。
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(あと)
会話文は一部温泉のものも含んでます 仕様です
隠し事がバレたりしてて困るとデスマス調になるなのはさん
カナ表記にするとわかりやすくてグッド
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