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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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【不定期更新期間中】

日付上は一応30日です うp時間帯も不定期・・・



なのはさんの はじめての○○







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  【SIDE NACHT】
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異変があったのは 夕飯の支度中だった。

特にやることがないときは 私ははやてと共に台所に着く。
だからそのとき はやてもすぐ近くにいた。



(ナハ)「・・・ぬ?」
(はや)「どないしたん もしかして味付けおかしかった?」
(ナハ)「いや 味は完璧だ いつもながら。
    ちと よからぬ気配を感じた」
(はや)「なんやこの時間にオシゴトか」



厄祓いで私が家を出るのを はやてはなぜか『オシゴト』という。
ま、やらねばならぬ仕事ではあるが。


(ナハ)「はやては何も感じなかったのか?」
(はや)「んー 特にこれといって。
    魔法使いはみんな感じ取れるん?
    わたしってほんまに魔法使いの資質だか あるんかいな?」


というわけだ。 はやてが覚醒するのはまだ先らしい。
今しばらく一般人として幸せに暮らして貰いたいものだ。
・・・ん、本当にそれでいいのか私?



(はや)「厄とやらに興味もあるけど
    今は火のそばから離れられんし 今日は断念しとくわ」
(ナハ)「そうしてくれ 気配はかなり遠いようだし。
    では行ってくる 夕飯までには戻れるようにする」
(はや)「そうしてや できたてが一番おいしいし」








さて家を出たはいいが
気配を感じた場所は本当に遠い 歩いて数十分はかかる。
その間に被害が出てはたまらん。 仕方あるまい。
幸いこの時間 うちの周辺は人目がほぼ無いし。



(ナハ)「羽ばたけスレイプニル まずはなのはの家へ」


私の掛け声に呼応する漆黒の羽が 私の身体を夕空へ導く。
急ぐときはこれが一番だ。
人目を避けて飛べば 高町家まで5分とかからん。



!? あれは 発動地点があのあたりのはず。
あれが今回の厄だというのか・・・




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  【SIDE NANOHA】
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大変、ジュエルシードが発動しちゃったの。
これでお休みなんていってられないよね。
べ、別に嬉しいとかじゃないよ ほんとだよ。



(ナハ)『おい、なのは』


着替えおわったところにナハトさんから念話。
なんか急いでる感じ ううん、急がなきゃいけない事態だよね。


(なの)『はい なのはです』
(ナハ)『今日はオフの予定だったが緊急事態だ。
    先ほどの波動は感じ取ってるな』
(なの)『もちろん ユーノ君とこれから家を出るの』
(ナハ)『すまんが事は急を要する 庭で待っててくれ』


庭?
そっちは道場しかないの うちの玄関とは方向が違うよ?
・・・あれ、念話切れちゃった。
なんだろう? とにかく言われたとおりにするの。







庭に出ると ナハトさんがすっごい勢いで飛んできたの。
すっごい 魔法使いってほんとに飛べるんだ。


(ナハ)「準備できてるな」
(なの)「はいなの!! でもなんで庭に?」
(ナハ)「さっきも言ったが急がねばならんからだ。
    だから先に謝っておく すまない」


って言って うにゃーお姫様ダッコ!?
はずかしいよぉ・・・


(ナハ)「行くぞ しっかりつかまってろよ」
(なの)「えっ」


ふわっと やさしく身体が舞い上がったの。
すっごい 空を飛ぶって なんか感激なの。
例えるなら白馬の王子様と草原を駆けるような、
女の子みんなの憧れを 今身をもって体感してるの。



でもできれば ダッコよりオンブのほうがよかったの。
よけいはずかしいよぉ 誰かに見られたらどうしよう。


(ユノ)「ほんとだよ 誰かに見られたら 確実に違法だよ・・・」
(ナハ)「仕方なかろう 今回は結界を張る余裕も惜しい。
    これでもなるべく人目を避けて飛んでいる」


違法ってどういうことだろう?
魔法世界の法律なのかな?
むずかしいことは分からないけど。






(ナハ)「それよりも、だ。
    見えてきたぞ 正面だ」
(なの)「正面?  あっ!?」
(ナハ)「急いでくるべきだっただろう」


なにあれ 巨大な木?
街を壊しちゃってるの。



(ナハ)「あれでは今更結界を張ったところで意味は無いからな」
(なの)「どうしてあんなことに・・・」
(ユノ)「ジュエルシードは『想い』に反応して効果を発揮する。
    あの規模だと たぶん人間が発動させちゃったんだ」


!? もしかして昼間の・・・
あれってやっぱり ジュエルシードだったんだ。
わたし 気付けてたのに・・・







適当な距離に降りれそうなビルがあって
わたしたちは そこに降りた。
これ以上は空から近づくのは難しいみたい。


(なの)「わたしのせいなの 気付けてたのに。
    あのとき行動していれば こうはならなかったかもなのに」
(ナハ)「ほう やはりあの時・・・
    いや、それを言えば私にも責任はある。
    しかし今は目の前の事態をなんとかしよう」
(ユノ)「でもあれじゃ どこが中心点か分からないよ。
    もっと近づいて モトとなってる部分を見つけないと」



つまり そのモトってやつを探せばいいんだよね。


(なの)「それならわたし できるかも。
     レイジングハート アレお願い」
[レイ]「Yes プリーズコール」
(なの)「リリカルマジカル、『エリアサーチ』発動。
    行って 探して!!」



ユーノ君からも教わってない魔法だから 二人とも驚いてるけど
実はこれ このまえ落し物したときにレイジングハートに聞いて使ったんだよね。
範囲が全然違うけど 呪文も使って大規模にすれば・・・


[レイ]「ヒット!!」
(なの)「見つけた ジュエルシード」



すぐに封印するの。
接近してる時間も惜しい。
だから封印する手段を、ここからでもできるはず。
めいっぱい力をこめて 封印できるだけの威力を飛ばせれば・・・

レイジングハートがわたしの想いを受けて 変形する。
いつもの【杖】じゃない 【砲】の形へ。
そう わたしのイメージどおりだよ。
つまり可能なんだね。  わたしの思ったとおりでいいんだよね。



(ナハ)「遠距離砲撃魔法 だと・・・」
(ユノ)「なのは無茶しないで それは上位クラスの魔法だ」
(なの)「大丈夫 絶対できる。
    ユーノ君言ったよね 魔法はイメージだって」

テレビアニメでしか見たことないからイメージがそういう感じだけど
わたしにだってできるはずなんだ だから・・・




届いて、この想い!!





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  【SIDE NACHT】
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今日は驚かされっぱなしだ。
なのはは私もユーノも教えてない魔法を2つも見せてくれた。
探索魔法に 砲撃魔法まで。
聖夜に見たなのはと そっくりの彼女が目の前にいる。
だが不思議と 不安は無い。

なのはは宣言どおり この場から根源を突き止め
封印までやってのけた。





木が幻影のごとく消えていく。
だが壊された街はそのままだ。
結界を張ったところでこの結果は変わらない。
だから張っても仕方ないと言ったのだが・・・



(なの)「いろんな人に迷惑かけちゃったね」


どうやら なのははこの結果 自分に責任を感じているようだ。
先ほども言ったが 感づいて動かなかったのは私も同罪、
なのはだけが気に病むことではない。


(なの)「ユーノ君、わたしユーノ君のお手伝いやめる。
    わたしが『できるから』 じゃない。
    これからはわたしの意志で わたしが『やりたいから』
    これからジュエルシード集めをやるんだ」
(ユノ)「なのは・・・」
(なの)「だからこれから そのための術を、
    魔法をもっともっと教えて」
(ユノ)「それは かまわないけど・・・」


なのはにとっては 一大決心だったな。
自分の意思で物事をやりとげたいと 強く想ったわけだ。
魔導師として。


(なの)「ナハトさん」
(ナハ)「ぬ?」
(なの)「その、ナハトさんにもいろいろ教えてほしいんだ。
    さっきみたいに空を飛ぶ方法とか 駄目かな・・・」


そうだ この子は空を飛ぶ事が好きだった と記憶してる。
その第一歩を私が教えてしまったわけだ。
摘むべき芽を育ててどうするのだ私・・・  まぁいい。


(ナハ)「私の指導はユーノほど甘くはないぞ」
(なの)「うん ありがとう」


毒を食らわば皿まで 育てるなら木まで とな。
やるからにはジュエルシードに負けぬ大木まで
育ててやろうじゃないか。



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  (あと)


摘むのすらあきらめられる芽
巨木事件だけに 木に例えてみる


ナハトさんの魔法講座『空を飛ぶ』編
原作でもこのあたりから飛び始めてますし 丁度いいかなぁと
ナハトさんが なのはさんの師ないし憧れの人になりつつある


この時点のはやてさんの資質は
一般人とさほど大差ないアリシアクラスくらいを想定
おぼろげに念話が感じ取れる程度
プロに気のせいと思われる程度の波動なんて感じられなかった



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