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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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【不定期更新期間中】
現状はツイッターでみてもらってのとおりですの(´・ω・`)


猫って自由でいいですよねぇ・・・(遠い目









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  【SIDE NACHT】
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あっという間の一週間
厄が破壊した街も復旧が進むなか 次の週末。


この数日で なのはの魔導師具合は格段にあがった。
『飛ぶ』ことすら2日でマスターしてしまった。
あれはあれで上位クラスの術式なのだが。

他にも 防御魔法、補助魔法など基本的なものから
誘導射撃魔法、白兵戦など実用的なものまで
教えるそばから吸収し 自分のものにしていくなのは。
こういうのを天才というのだろうな。
教えがいがあるというものだ。

とはいえ ジュエルシード捜索の合間をぬっての授業だから
焼付け感は拭えん。
もっとヒマをみつけて 集中的にできたら良いのだが。







さて今日は 先週約束していた『お茶会』の日だ。
はやてを車椅子に乗せ 丘をあがるのは思いのほか一苦労でな。
屋敷についた時点で 私は汗だくになったほどだ。
玄関に『迎えに来た』メイドにまずタオルを手渡されたほどに。
さすがに一般人宅に向かうのに飛んでいくわけにはいかんし。


玄関に迎えに来るほどに 月村邸は広い。
もちろん調査済みだ。 だが想定してた以上に広い。
そして どこを見てもネコがいる。 ネコ天国だ。
早速一匹に懐かれた。 いや私はネコは嫌いなほうじゃないから良いのだが。




なのはとバニングス、いやここは読みを揃えよう アリサは到着済みだった。
高町家から なのはの兄も来ているようだが
こちらはまた別の用事があるらしく まぁなんだ お楽しみというやつだ。
通された部屋には二人+一匹と 家の住人すずかの3人が居た。


(はや)「お招きありがとうな これ、食べてや」
(すず)「わー ありがとう でもいいのに 今日はお客さまだよ」
(はや)「いやぁお茶会って人生初なもんで
    どないしたもんかなぁと考えて持ってきたもんやし 受け取ってや」


ティータイムに合う手土産で はやてはまる2日くらい悩んでた。
悩んだ結果 手作りクッキーという結論を出したわけだが
それでいいんじゃないか? 喜んでたし。





天気もいいので場所を庭に移して お茶会は始まった。
とはいえ 優雅なティータイムを楽しむには3人には幼すぎるな。
会話が弾む賑やかな女子会といったほうが正しかろう。

もちろん ネコはどの場面にも出没する。
ユーノがたまに襲われてるが ごくごく平和だ。
安全そうな高いところ つまるところ 私の肩上で怯えている。

話題も自然とネコになる。
玄関で懐かれたネコが膝上まで上ってきたが それもまた良かろう。
ユーノがネコ嫌いになりそうだが 大丈夫か?


(アリ)「その膝にいるネコは前には居なかったわよね?」
(すず)「うん 4日前にまた・・・」
(なの)「拾ってきたんだね わかるよ」
(すず)「里親が決まってる子もいるんだ。
    だから 近々お別れしなきゃいけないんだけど・・・
    子猫たちが大きくなってくのを見るのは嬉しいから」
(はや)「せやなぁ 生命の神秘や」



生き物と触れ合う事は良いことだ。
月村邸はこのとおりだが バニングス邸も負けていない。
あちらはイヌ天国だ 調査済み。
なのはにはユーノがいるし。
・・・ん、それはちと違うか。



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本当に有意義な時間だが
こういう時こそ よからぬ事が起きるものだ。
フラグというより テンプレというほうかもしれん。
いや、これははやてに教わったものだが。




キーン と甲高い音が脳内に響く。


これは ジュエルシードが厄になりつつある兆候。
まもなく発動することを意味する。
これは 前回と違ってかなり近いぞ。
この屋敷の敷地内じゃないか?



(ナハ)『二人とも 感じるか?』
(なの)『うん ジュエルシードなの』
(ユノ)『参ったな 近すぎるよ。
    みんなを巻き込んじゃう前に結界張らないと』


だがここでは張れん。
魔法の存在を知らん子がふたりもいるし 巻き込みたくもなかろう。
今はジュエルシードが近くにある としか分からんし・・・


(ナハ)『よし、ユーノ走れ』
(ユノ)『えぇっ!?』
(ナハ)『お前が囮となって気をひきつけろ。
    それを追って私となのはが行く。
    これで自然と場所を移動できる。
    道中 ネコには気をつけろよ』
(ユノ)『なるほど 分かった 今はそれしかない』


私の肩にいたユーノが突然走り去っていく。
何匹かネコが追っていったが まぁあいつなら大丈夫だろう。
見えないところまで走れば 自己防衛くらいできるヤツだ。



(アリ)「あらら、ユーノ危ないぞ」
(すず)「ほんとだ大変 連れ戻さなきゃ」
(なの)「あ、それはわたしが行ってくるの。
    みんなはここで待ってて 戻ってくるかもしれない」
(ナハ)「運動オンチが出しゃばるな 私も行く 保護責任というやつだ」



いい流れで私となのはだけ この場を離れるよう取り繕えた。
魔法は知っても状況は知らん はやてがどう出るか分からなかったが
『こっちは任しとき』 とアイコンタクトしてきたので 大丈夫だろう。
子猫の話に話題を振って ごまかしてくれているようだ。











月村邸は広い。
少し屋敷から離れれば ちょっとした林が生い茂っている。
財閥の強大さを象徴しているようだが 今回はそれで助かった。

お茶会場から見えない位置までいったところで
ネコに球遊びされるユーノ(全周防御魔法展開中)を回収。
ネコを追い払って 結界を展開させる。 もう時間が無い。


結界はユーノの十八番、
月村の敷地を被いつくすくらいの規模は容易い。

結界展開と ジュエルシード発動はほぼ同時期だった。






だが厄よ
そんな愛おしい姿とは 何か狙っての事か?
攻撃しにくいではないか・・・




(ナハ)「大きい子猫 とは如何に」
(なの)「えっと、どうなってるの・・・」
(ユノ)「そ、そうだなぁ あの子の『大きくなりたい』って願いを
    正しく叶えた結果 じゃないかなぁ・・・」
(なの)「そ、そっか・・・」


短直に大きくしただけでは正しいとはいえまい。
じゃれてきただけで相手をするのに一苦労しそうだ。
さすがのすずかも手を焼くだろうし 敷地外に出ては厄介。
やはりここで元に戻すのが一番だと私は思う。



(ユノ)「あの子から攻撃はしてこないだろうから
    さっさと封印しちゃって すずかさんに返してあげようよ」
(なの)「すずかちゃんが見たら嬉しさで卒倒しちゃうかもだよね。
    それじゃ 痛くないように最小限の出力で・・・」



このまま何も問題なく祓えればよかったんだがな。



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