忍者ブログ
小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
[639]  [638]  [637]  [636]  [635]  [634]  [633]  [632]  [631]  [630]  [629
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【不定期更新期間中】


この場面、通常は金色の圧勝ですが 今回は・・・








------------------------------------------------------------------------------------------
  【SIDE NACHT】
------------------------------------------------------------------------------------------


エネルギー結晶体、ジュエルシード
ロストロギア判定もされている 危険な代物だ。
内包した純魔力エネルギーは 一粒でそこそこの都市数か月分にもなる らしい。

そんなもの故 よからぬ事に使用しようとする輩くらいはいると思ってはいたが・・・





大きな子猫という矛盾した存在になった厄
それ自体が攻撃意思を持たんゆえ 祓うのは簡単と思われたがそうではなかった。
現れたのだ そういう輩が。
それも なのはと同年代という幼い輩が。


相手は子猫相手に力づくで封印を試みようとした。
大きくなっても子猫は非力だ 攻撃に怯み よろける。
なのはが見逃すがずがない。 覚えたての飛行魔法で子猫を護りにいった。
それが 相手との対立意思と取られた。





襲撃者の名を 私は知っている。
警戒対象のひとり フェイト・テスタロッサ。
こちらに来て唯一所在が掴めなかった魔導師。
どうやら なのはとはこれが初対面らしい。
射撃は防がれると考え接近し お互い知らぬ者同士の会話をしている。
私はてっきり昔からの馴染みだと思っていたが・・・



(ナハ)「ジュエルシードを狙う理由はなんだ」
(フェ)「言えない 言う理由も無い。
    そして邪魔するなら わたしも容赦しない」

エモノもといデバイスをこちらに向けて威嚇してくる。
だがいいのか? 私がいうのもなんだが
うちの弟子は・・・  堅いぞ。




どちらも引かないなのはとフェイトの第一ラウンド。
白兵戦を仕掛けるフェイトを 自前の防御力で受け切るなのは。
攻撃がほとんど通っていない。
あれの防御は私が文字通り叩いて鍛えたからな。
ユーノは叩くまでも無く堅かったが。


フェイトは射撃も織り交ぜて 多方向から包囲する体型にシフトしたが
疎かになった正面を狙い 今度はなのはが攻勢に転ずる。
誘導射撃の火力で今度はフェイトを圧す。



ここでなのははひとつ間違いを犯した。
今回は 大きな子猫を護りきればよかったのに
なぜ攻撃に転じたのか?




目の前でちらちらと動く小さい何かを見れば
猫なら何をするか分かるよな?

あぁ、遊んでくれてると思ったんだろう。
大きなニクキュウが二人を襲った。

今回の勝者は子猫だな
二人とも気絶して引き分けだ。



------------------------------------------------------------------------------------------



そのままにもしておけないので
二人にはしばし安静にしてもらおう。
封印は時間はかかるが ユーノにやってもらった。
もっふもふの小動物が怯えながら
封印してる様はなかなかシュールだった。




先に目が覚めたのはフェイトだったな。


(フェ)「!? あなた一体何を・・・」
(ナハ)「何って 膝まくらしてやってただけではないか。
    お前は母親にしてもらったことはないのか?」
(フェ)「ある・・・  いや、ない」


ぬ、なにか訳ありのようだな。


(ナハ)「訳ありなら深くは聞かん。
    おおかた ジュエルシードを欲する理由もそこであろう。
    だがオイタはいかんな フェイト・テスタロッサよ」
(フェ)「何故名前を知って・・・  いたた・・・」
(ナハ)「無茶はしないことだ。
    これにも言ったが 若いうちにした無茶は後でしっぺ返しがくる」
(フェ)「・・・」


おとなしくなったか。
しかしこの子の反応は過敏だな 特に優しさに対する反応に。
まるで今まで母の愛情を受けてないようだ。

優しさ か・・・
私には無縁の言葉だったはずだが どうしてこうなったのやら・・・






なのはも目を覚まし これでこの場が収まればよかったんだが


まさかなのはのマシンガントークタイムとはな。
見知らぬヒトに突然襲ってきた事や
無抵抗の相手に射撃をあてた事で小一時間。
全てフェイトのためを思ってのことだったんだが



(ユノ)「ねぇなのは」
(なの)「なに、今いそがしいの」
(ユノ)「ほどほどにしないと彼女もうメンタル面が持たないよ」

フェイトのHPはもうゼロだ。
涙目だ。 慣れぬ正座に足にもきているだろうし。



(なの)「わかってくれればいいの。
    わたしもあなたの事 きづいてあげれなくてごめんね」
(フェ)「ウゥッ いいの わたしが悪かったんだから・・・」
(なの)「わたし もっとあなたのこと知りたいな。
    だから 今度いっぱいお話しようよ。
    今日はわたしばっかり話しちゃったし 今度は楽しく」
(フェ)「それは駄目 わたしにも譲れないことがあるから
    楽しんでる暇はないの ごめん」
(なの)「・・・いいよ ジュエルシード探すんでしょ
    時間取れなくても 今度現場であったときでいいからさ。
    次回わたしが勝ったらお話聞かせてよね。
    お話すれば わかることだってあるはずだよ」
(フェ)「君は強引で お話ってやつにこだわる 理解しがたい。
    でもわたしは 次は勝つ」


これは歪んだ友情といえばいいのだろうか?
次は勝つ お互いそれだけは主張できてるようだし
対峙することに嫌気はないようだし。



足の痺れが取れたところで どうやら撤収するようだ。


(フェ)「わたしは『フェイト』、フェイト・テスタロッサ。
    君の名前は?」
(なの)「高町なのは 『なのは』でいいよ フェイトちゃん」
(フェ)「なのは、次は勝つ そしてジュエルシード、貰い受ける」
(なの)「わたしだって負けないよ 約束だからね」



戦いの中で生まれる友情というものもあるらしいしな。
好敵手 というやつだ。
よかったななのは 戦う目標ができたじゃないか。


(なの)「ううん わたしはお話するために戦うの。
    勝って何か得るわけじゃないの ジュエルシードは戦うための口実」
(ユノ)「どうしてなのははそんなに『オハナシ』にこだわるの?」
(なの)「フェイトちゃんのこと もっと知りたいから。
    最終的にはお友達になれたらって思って。
    だから お話するために わたしは勝ちたい」


やれやれ フェイト嬢はとんでもない話師に目をつけられたようだ。



------------------------------------------------------------------------------------------


  (あと)

勝者:子猫
しかし誰もケガしなくて良かった

いつもはシュテルあたりが持ってるマシンガントーク属性ですが
今回はなのはさんについてます
喋りだすと止まらないお年頃なの
球切れまで受けてもらいましょうフェイトさんに

当初の予定ではフェイトさんには
情につぶれてもらうはずだったんですが トークと足の痺れにつぶれてる
あれぇ?


------------------------------------------------------------------------------------------


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
当ブログの小説

最新のものは下記『最新記事』から
過去作品は小説一覧からどうぞ
ツイッター
総合ブログ・小説ブログ共通
鉄系orなのセントツイート多し
ブログ更新のツイートも一応あり

相互フォロー・デュエルメイト募集
ツイッターDMでお気軽にどうぞ

 
TweetsWind
ブログ内検索
最新CM
[05/04 ライト]
[02/06 管理人]
[01/28 ライト]
プロフィール
HN:
渡有くれは
性別:
非公開
自己紹介:
そろそろ新人も何ですのでHN更新しました。 
渡有(とある)くれはと申します。 
本日は当書庫をご利用いただきまして ありがとうございます。


当ブログは
メインサイト『総合商事ビルOKIRAKU』の
コンテンツのひとつです。
メインサイトへはリンク『総トップページ』よりどうぞ。
カウンター

Copyright © とある書庫の片隅 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]