小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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複数の場所で同時にストーリーが動くと
どこに焦点をあわせようか迷いますね。
今回はとりあえず主人公のいる場所に近いところにしました。
以降をどうするかは決めてませんが・・・
どこに焦点をあわせようか迷いますね。
今回はとりあえず主人公のいる場所に近いところにしました。
以降をどうするかは決めてませんが・・・
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<75年 9月12日>
これ以上ないほどの厳重警戒のなか行われた
時空管理局地上本部 公開意見陳述会、
グラシア騎士団長の予言と聖王教会からの忠告も無視し
鉄壁と歌われた守備体制に絶対の自身をもって強行したレジアス中将、
それに付き合わされる各部隊からの増援や参加者、
予言を真に受け止め対抗するため 万全の体制をとる機動六課と教会騎士団、
それぞれが それぞれの思いで陳述会の推移を見ていた。
そして 開始から4時間
何事もなく終わりそうだと安心感が芽生えてきた頃を見計らったかのように
『敵』はやってきたのだった。
防衛システム 通信システムなどを含む 全コンピューターへの進入に始まり
何処からともなく現れたガス弾による司令部の制圧、
動力炉への攻撃によるシールドの弱体化、
召還魔法を使った大量のガジェットの進入などなど
『鉄壁』の名をあざ笑うかのように侵攻していく。
特にガジェットの進入によりAMF慣れしていない大半の局員は
なんの抵抗も出来なくなっていた。
さらに司令部が制圧される前に陳述会を行っている講堂を含む
会議室全体の隔壁が下ろされてしまっており
本来指揮をしなくてはならない各部隊の隊長陣が隔離されたのも大きい。
中には八神二佐ら機動六課のメンバーもいたが
高濃度AMFの影響で念話も次元通信も使えず 手も足も出ない状況だった。
<???side 16:30 地上本部中層>
会議室の手前 予想では最終防衛ラインになると思われていたこの場所、
でも 敵は外側の守備隊を倒して 本部を囲うように展開している。
まわりでは状況が分からない地方局員に落ち着くようにと声をかける本部局員、
敵の目的がなんなのか分からない以上 下手に動くことも出来ないんだよね。
ただ 下に居るみんなが心配・・・
「会議室や非常口への道は完全に隔壁ロックされているね。 中とも連絡がつかない」
「エレベータも動かないし 外への通信も繋がらない。 なのは どうする?」
「うーん・・・」
と、そこに その場にいるはずの無い人影。
「いやぁ参った参った 帰れないの」
「って ええっ!? ありす何でこっちにいるの」
「ちょっとトイレ我慢できなくなっちゃってw
恥をしのんで許可貰って 途中で抜けてました」
「・・・よく許可下りたね。 というかよく言い出せたね」
「あそこで出ちゃうほど恥なものはないからね。
"言うは一時の恥言わずは一生の恥" なんちゃって」
「それは "聞く" だと思うんだけど・・・」
<ありすside>
「でも良かった 二人でどうしようか考えてたの」
「AMF濃度が高くて わたしたちでも通信が届かないんだ」
「だろうと思った。 そこでボクの出番」
ロッカーからもってきたボクのカバンをごそごそ・・・
「パンパカパーン 大出力無線機ー (○ラえもん風に)」
「・・・はぁ?」 「なんでそんなものが入ってるのっ」
「"備えあれば嬉しいな" なんちゃって」
「それは "憂いなし" だと思うんだけど・・・
でも確かに魔力を伴う次元通信はダメでも 電波なら届くかも」
「でも相手も無線機持ってないとダメだよね 誰か持ってたっけ?」
「そのへんはぬかりなく ちゃんと持たせてますよ」
無線機を起動させ 所定の周波数に合わせる。
「アーアーテステス
こちら『不思議の国のアリスちゃん』 聞こえましたら応答ください どうぞー」
[...ステス こちら『六人のちいさな小人たち』 ばっちり聞こえてますー]
[オイ 誰が小人だって!?]
[うわぁ ごめんなさい ありすさんがそう言えって・・・]
あーこれは悪いことしちゃったかなw
無線機を持たせてたのはスバルでした。
これでなんとか情報交換 状況を読むことが出来た。
外はだいぶガジェットにやられてるらしく 正面ゲートの部隊は壊滅、
司令部とも連絡はつかず(多分ガスでやられたね)統制も取れてない状況
ガジェットはさっきから破ろうとしているのか 全機がシールドに突撃中で
外のほうは今のところひと段落(?)しているみたい。
[それとこっちに向かって アンノウンが飛んできてやがるらしい。
そっちはあたしとリインが対応する]
[わたしたちは緊急合流地点に向かいます]
「了解 気をつけてね」 [はいっ]
たぶん機人戦あるからねー なんて言いかけた あぶないわぁw
「アリスのおかげで助かったね」
「うん わたしたちも急ごう 合流地点、地下ロータリーホール」
「あのー エレベータ止まってるんですけど・・・」
「ありすー こういう状況、訓練校で無かった?」
「・・・オーケィ理解」
あれですね 手のひらに魔力集めてズサーっと。
安全の確保されてないフリーフォール 実はちょっと苦手なんだよなぁ・・・
エースの名に恥じない転機と素早さで すぐさま行動を開始するおふたり。
しぶしぶついていくボク。
このとき 合流後どうしようかと考えてたボクは
地上本部だけでなく六課も大変なことになるのを すっかり忘れていたのだった。
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あとがき
フリーダムな主人公
無線機のコールサインは 打ち込んでるときに思いついた童話つながり。
「備えあれば嬉しいな」は私のお気に入りだったりします。
使いどころも選ばない優秀さ たぶん以降作でも使うんじゃないかな。
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