小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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そろそろ最終決戦のプロット考えないとなぁと。
遅すぎる気がしないでもないんですがw
遅すぎる気がしないでもないんですがw
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<チンクsideからスタート 75年 9月14日 16:00 聖王医療院>
「やれやれ 何もしないというのも難しいものだ」
本日何度目かの溜息を履く。
目が覚めて十数時間、 医者が帰って5,6時間あまり
そろそろ『何もしない』ということが 少々苦になっていた。
体が動かせられないので致し方ないのだが
今までずと『任務』に勤しんできた私には縁の無かった行動だから
何をどうすればいいのやら見当がつかない。
幸い首は動くので窓越しに外の風景が見れるのはありがたかったが
見えるのは『平和』の文字がよく似合うものばかり、
今の私には理解しがたい。
「はぁ・・・」
何もできない自分の体が恨めしい。
正確には自分の体ではなく 医者が用意した仮のボディなのだが。
いくら溜息をつこうとも どうにかなるものではない。
こうなると 自分のことよりも姉妹のことが気になってくる。
特に一緒に任務についていたノーヴェとウェンディ、
あの二人は無事に脱出できただろうか?
そういえば 意識はあまりはっきりしないが
あの局員に何故か回復措置をとられていたとき
途中でセインも来ていた気がするのだが・・・
「呼ばれた気がして ジャジャジャジャーン」
「セイン・・・」
なんという登場の仕方をしているのだこの子は・・・
「っ!? セインお前その格好・・・」
「これ? ここで借りたんだけど他に着るものがないからってさ」
セインはいつものバリアスーツの上に 窓から見える人間と同じ服を着ていた。
確か『修道服』とかいうものだ。
「そういえば 何故ここにいる?」
「うん?」
「お前のISを使えば簡単に逃げられるんじゃないのか?」
「ああ まぁここから出るだけなら簡単だよ うん。
でも チンク姉を見捨てていくなんて できるわけないじゃない」
何を言っているんだお前は、
『任務』に失敗した私を 置いていけなかっただと?
そんなことで 管理局の息がかかるこんな場所に居座っているというのか。
あれ、なんか目から汗が・・・
「それに チンク姉は動けないから無いと思うけど 私は監視がついてるし」
「監視? 部屋の外に誰か居るのか」
「誰かというか ここにね」
セインが自分の腰を指す そこにはガンホルダーと その中に銃が一丁。
ご丁寧に『 Hello 』とか挨拶してくるし。
脳内記録が間違ってなければ それはオレンジの娘のデバイスじゃなかったか?
セインのツッコミどころが多すぎて どこから突けばよいか考えてると・・・
コンコン...
「ん、誰か来たようだな」
「おかしいなぁ 私らが居るのは数人しか知らないはずだし
私が知ってる人間にノックする人なんていないし・・・」
「姉も知らん」
あの医者でさえ「やぁ 気分はどうだい?」とか言いながらノックなしで入るからな。
では誰が来たのか? 部屋を違えたのだろうか・・・
仮にも管理局の息がかかる場所 変な者は来ないだろう。
(ドゥーエがからかいに来るくらいはあるかもしれんが)
相手を確認せねば判断も出来ぬ とりあえず通してやることにした。
入ってきたのは なんとなく一昨日完全敗北させられた局員に似ている
しかし物静かそうな女性の局員だった。
「突然お邪魔してごめんなさい。 チンクさんにセインさん でいいのよね」
「あ、ああ・・・」
「わたし、管理局地上部隊で捜査官をしています クイントです。
ああ、そんな身構えなくてもいいわよ。 事情は聞いてるから」
捜査官と聞いてセインが動こうとして 動く前に見破られた。
この局員 デキる・・・
「で、その捜査官殿がこんな怪我人に 何の用があるのか」
「ちょっと お話したくてね」
「・・・高町式か?」
「普通のお話だけど そっちのほうがよければ」
「いや、この体では抵抗も出来ん やめておこう」
「そのほうが賢明ね。 お伺いしたいのは一昨日のことと
もうひとつ 8年前のとあるラボで起こった事件のことよ」
「8年前・・・ 確かゼスト殿を回収した年だったか」
「そう 当時わたしが所属していた部隊と貴方達戦闘機人が対峙した あの事件よ」
<ありすside 同日 18:00>
あのあとスバルに行った検査の結果待ちと
キャリバーの最終調整に時間がかかることが分かったので
今晩はスバルと教会ですごさせてもらうことにしました。
病室の後片付けもしないとだしネ。
「そっかぁ 時空航行船が六課の隊舎になるんだぁ」
「地上の本隊舎が修理できるまでの仮部署だけどね。
スバルはもう少し復帰が伸びるけど 今日から捜査も再開するっていってたから
前線復帰したメンバーはもう向こうにいったんじゃない?」
「そっかぁ みんなに迷惑かけちゃってるなぁ。
ありすさんにも。 ごめんなさい。」
「そのごめんは何に対するごめんかな? 一昨日のかな?」
「うん・・・」
「ならば ボクは気にしてないよ。 あの話を分かってくれれば。
それよりも謝らなきゃいけない相手がほかにもたくさんいるでしょう」
「ティアには 昨日二人っきりになったときに。
あと なのはさんに エリオやキャロに 八神部隊長に・・・」
「・・・それよりも もっと身近な相手に謝ろうねぇ」
「身近?」
実は隣の病室にチンクさんがいたのをまた教えてない。
驚く顔が楽しみだったりしてw
しかし 驚く顔をしたのは
スバルだけではなかったのでした・・・
「あれ?」
「あらっ?」
件の部屋から クイントさんが出てきただとっ!?
ボクも聞いてないよ!!?
スバルが驚く前に ボクが驚いちゃったよ・・・
そんなサプライズもありましたが
とりあえず部屋の中へ。
驚きで声が出ない子が約2名。
そりゃ2日前に死闘を繰り広げた者同士ですからねぇ。
お互い喧嘩両成敗ということで決着もついて
あらためて5人でシェンキングタイム。
クイントさんはどうやら
一昨日出現したゼストさんらしきおっさんが気になってたようです。
らしきというか本人なんですけど。
そのへんはチンクさんから事情説明
8年前 ちょうどなの姉さんが落とされたあの事件のとき
クイントさんを除くゼスト隊は全滅
その際 隊長ともうひとり クイントさんの相棒であるメガーヌさんが
レリックに対する適合適正に当たったんだそうです。
つまり今のゼストさんはプロジェクトA.M.の被験者というわけです。
槍ふりまわすと強いですけど ああ見えて実は故人なんですよ。
同時にルーちゃんの目的もこれではっきりしました。
メガーヌさんの娘である彼女(クイントさんも面識あるそうです)
探してるのはメガーヌさんと適合するナンバーIVのレリック
(必要なレリックナンバーはセインが思わず暴露)
そしてルーちゃん本人もまた被験者という事実も・・・
「クイントさん これ、報告書には・・・」
「書かないわよ。 というより書けないわね。 情報の出所が証明できないもの」
「ですよねぇ」
それ聞いてちょっと安心した。
「でも、あの子にそんなことがあったなんて かわいそう・・・」
「そうだねぇ それも母親の為という理由があるからで・・・
なんとなく昔のフェイトに似てるなぁ」
「フェイト隊長に?」
「そう。 彼女もね 昔はそんな人だったんだよ。 母親の為、姉の為ってね。
今は違う母親になったけど 気持ちは変わらないだろうし。
スバルだって ギンガの為だったら何するか分からないでしょう。 実際やらかしたし」
「うぅっ 反省してます・・・」
「家族の為 姉妹の為 か・・・」
その日はそれっきりチンクさんは口を開かなかった。
セインさんと何か相談してるようだったけど
あいにくナンバーズの念話は傍受できないので何を相談してたかは分からない。
特に進展も無く ボクらはそのまま部屋を後にした。
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あとがき
事態が再び動くまで
しばしこの状態で進行していきます。
次回少しだけ進展がありますよ 予定では。
前回同様 やはりまともに出たの何話ぶりーなクイントさん登場。
前線に出なくなっても捜査官ですからね 仕事してもらいました。
しかも機人の娘持ちというわけで かなり適任だったという。
クロスミラージュも絶賛任務中。
あとセインが少しフライングしてますが気にしないw
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