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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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フラグを立てる予定地が多くて
なかなか進みませんねぇ・・・









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<75年 9月15日  2:00 聖王医療院 同伴者用の宿泊施設>





草木も眠る丑三つ時とはよく言ったもので
歓楽街とかいうものに縁が無い教会敷地内は異様に静かだった。

ちょっとトイレに行きたくなってちょうど起きてたボク。
その静けさの中に異様な気配を感じるのに さほど時間はかからなかった。




「・・・グラム」
『 気づかれましたか? 只今索敵中です 』
「ガジェット ではないね。 AMFの反応は無い」
『 賊が入れるような場所でもなんでしょうし 気になります 』

医療院も聖王教会の敷地内に建っている。
敷地の境目には騎士団の目が光っており
泥棒程度が入ってこれる場所ではない。








「あっ 高町三佐」
「・・・その呼び方いろいろとやりずらくないですか?
姉さんとかぶるし 今は三佐権限無いですし」

廊下でシスターシャッハに出くわした。
最近ナンバーズのアジトを探すのに遠出してて
帰りが遅くなっているとは聞いてたが。

「ボクのことはありすでいいですから。 それよりも・・・」
「ええ 何か居ますね。 私も気になって調べようとしたところです」






『 聖王教会敷地内全域のサーチ完了。
周囲に教会訪問登録のない{魔導師}{騎士}および{ガジェットドローン} の反応ありません 』
グラムがそう告げる。 ノーマルに考えれば怪しいヤツは居ないという返答だ。
「反応なしですか? おかしいなぁ この私としたことが勘違い?」


「・・・グラム」
『 なんでしょう? 』
「もったいぶらずに言おうな」
『 ・・・そうですね 誑かしている場合でもないですね 』
「はぁ?」

シスターは分かってないようだ その索敵結果には1つ重要なのが含まれてない。





『 {レリック機関}の反応が1つあります。 戦闘機人と推測 』












ジェイル博士の手がける戦闘機人には リンカーコアのかわりにレリックが使われている。
人造魔導師の被検体でもあるお二人にも使用されている。
ジェイル博士はレリックの扱いがお得意らしい。

ナカジマ姉妹にはこれが無い。 そのへんはきっと『研究企画』の違いだろうけど
それは置いといて レリックを使っている以上レリック用のセンサーには引っかかる。
最近戦闘機人を探知するのに使っているのもレリックセンサーを改良したものだったりするし
チンクさんの内部構造で実際に使われているのも見た。

聖王教会には『まる裸のレリック』は無い。 見つかったものはすべて局の調査ラボだ。
チンクさんとセインは患者と同伴者として訪問登録されている。 偽造戸籍でだけど。
ということは・・・


「ナンバーズの誰かが二人を連れ戻しに来たか」
「偵察 または教会へ何かしらの工作に来たというわけですね。
どうします? 八神さんたちのアースラは少し遠出していて
すぐにこちらに来れる場所には居ませんよ」
「困ったね 騎士団は?」
「何か事件が起こったわけではないので すぐに動かせられるかは・・・」






「ん、どしたの難しい顔して」
「あ、起こしてしまいましたか」
「いや 起きてくれてむしろ良かった」

ボクらに割って入ったのは すぐ目の前の部屋に居たセインだ。
来ると予測してるのは彼女の姉妹 またはゼストさんたちのどちらか
ゼストさんならまだ会話の余地あるけど ナンバーズじゃどうしようもない。
彼女が居れば少しは改善するかな?



セインに事情説明。
& シスターに事実説明 機人の件知らないんだよね。

「・・・そっか まぁ 何とかなるよね」
「ちょっ 大丈夫なんですか?」
「まぁ 大丈夫でしょう。 優秀な監視いるし」
「誰が来てるかは・・・ 分からないか。
通信回路が強制切断になってる。 極秘任務モードになってるや」
「便利なモードついてるなw」


『 レリックナンバー照合 過去の事件に一致者がいます 』
「へぇー 誰?」
『 Dr.ジェイル・スカリエッティ一派の戦闘機人 ナンバーIV
先日の本部襲撃事件でスバル・ナカジマ二士と交戦
かろうじてマッハキャリバーに記録が残っていました 』


「ノーヴェかぁ・・・」

セインは口が軽いほうらしい。
名前まで出してない(というか局では多分ボクと潜入中のドゥーエしか知らない)のにw


「ノーヴェだったら場所分かったらすっとんで来るだろうからなぁw
あいつ チンク姉にゾッコンだから」
「対話、大丈夫かい?」
「ああ 多分ね。 むしろクア姉とかじゃなかっただけ全然マシ」
それは同意したいね アレは対話に持っていける確率ゼロに近い。













レリックセンサーを駆使して
数分後 どう侵入しようかうかがってたノーヴェを捕獲。

最初は反抗してた(そりゃそうだ)んだけど
セインが丸くおさめてくれて なんとか対話の席につけた。




セインの予想通り どうやらノーヴェの単独行動の模様。
しかも何ふり構わずアジトを飛び出したようで
帰りの手順はもとより チンクさんと合流してからどうするかも考えてなかったらしい。
というかこんな時間に起きてるわけが無いでしょうにw

なんつーか そのへんクイントさん似なのかなぁ
ナカジマさんとこ そんな人ばっかりだからなぁ・・・






「で、彼女どうします?」
シスターが疑問に思うのも当然。
3人目の機人を保護となればかなり戦況はこちらに向く。
ただ、ボクとしては別の道をとりたいわけだね。


「ノーヴェ、だったよね」
「何だよっ」
「1つ頼まれものしてほしいんだけど」
「管理局の人間の言うことなんて 誰が聞くかっ」
「んー そんなにツンツンしなくても・・・」
「当たり前だろ あたしら敵同士だぞ!!」

なんだろう ナカジマ姉妹よりヴィータに近い気もする。


「頼まれもの チンクさんにも関係することなんだけどなぁ~」
「うっ・・・」
「聞く気になった?」
「うぅ・・・ 聞くだけ聞いてやる」



ノーヴェに頼みごと
それは何通かの『手紙』を秘密裏にアジトへ持っていくことだった。
もちろん管理局は全く関係無い。
1通はボクとなの姉さんの連名でジェイル博士へ
1通はジャック先生からジェイル博士へ
1通はチンクさんとセインの連名でジェイル博士とナンバーズ全員へ
他に何通かあるけど 重要なのはこの3通。
セインにでももっていってもらおうか考えてたところだったんだよね。


「あたしを メッセンジャーにしようっていうつもりか」
「んまぁ そうなりますね」
「逃がすことになるんだぞ?」
「手紙がちゃんと届けば問題ない。 監視もつけない。
ただ 確実に届けてくれるかだけ約束してほしい。 悪くはないと思うけど どうかな」



しばし沈黙した後 ノーヴェの首が縦に動いた。
彼女としてはたぶん チンクさんを人質にとられてると思ってるんだろう。
特に目だって対立するわけでもなく事が運んでよかったよ ボクとしては。









他の騎士も見張りで回っていることですので そのまま敷地外まで送っていった。
ノーヴェには巡礼者用のコートを1着貸したので
見張りも教会信者と思ったみたい。



「そういえば」 とノーヴェ。
「まだ何か聞きたいかい?」
「そうだよ。 よく考えたらセイン、IS使えば難なく脱出できるじゃんか」
「ん、まぁね」
「それじゃ何でここに留まってるんだよ みんな心配してるんだぞ」
「それに関しては手紙にも書いてあるんだけど・・・」













"" チンク姉と二人で決めたんだ。 ""
"" 『自分たちが何の為に戦えば真に良いのか』 それを見極めたい。 ""
"" 自分の為か 姉妹の為か それとも生みの親であるドクターの為か ""
"" そのために身勝手だけど 時間がほしいんだ。 なるべく迷惑はかけない。 ""
"" だから管理局には極力協力しないけれど ""
"" ドクターの手伝いも 当分できそうになさそう。 ""












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あとがき





ここにきて やっと他のナンバーズの会話が出始めましたが
いいねぇノーヴェ。 Wikiにもあるんだけど
『悪口調』で『チンクっ子』で『セインに面と向かって逆らえない』という
なんともこの場面に適した素敵な公式設定してるんですよ彼女w






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