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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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いやぁ やっと終わりが見えてまいりました。
長かったです いろいろと・・・








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上昇するゆりかご
キリがないくらい出現するガジェット
そして総動員のジェイル博士一味とその協力者


それらに対抗する管理局もまた 総動員で事態の対処にあたっていた。
軌道上に上がれば ミッドチルダの消滅は避けられない。
なんとしても阻止する。 全員の想いは同じだった。



そしてその戦いは ついに決着を見ることになる。









『アーアーテステス ミッド市外および本土上空で戦闘中のすべての人へ通達します
こちら時空管理局 本局情報処理部無限書庫課司書 ありす・スクライア・高町
局員ナンバー STX02516-008472904
聖王のゆりかごの掌握に成功 繰り返す ゆりかごの掌握に成功。
戦闘中のナンバーズおよび協力者は 速やかに武装解除ののち最寄の局員の指示に従うこと
そして局員は彼女たちを丁重に保護することを徹底してください 繰り返し通達します・・・』


ゆりかご自体から発信された全周波通信、
同時にスイッチが切れたかのごとく落下していくガジェット、
路上で防衛ラインを作っていた者は喜びと安堵に満ち
ゆりかご付近で戦っていた者は近くの同胞と抱き合って喜んでいた。



その頃 追って突入していた八神部隊長とヴィータ副隊長も
主動力炉の破壊任務を終え 玉座に向かっていたときにこの報を聞いた。
ゆりかごは予備動力を使い 徐々に高度を下げつつある。
第一種特別警戒体制も そう遅くなく解かれるだろう。















「どうやら あなた以外のナンバーズは全員保護されたみたいね」
「・・・らしいな」



足を負傷しながらも状況を逆転させたティアナ
姉妹を倒され 最後まで抵抗していたノーヴェ

廃ビルの中には 戦闘でできた穴から太陽の光が入り込んでいた。
その光が二人を照らしている。


「それで 貴方はおとなしく保護される気はないの?」
「洒落でもないことを言うな こちとら戦闘機人 戦う為の兵器
戦って 勝ち残っていく以外の生き方なんて無ぇんだ!!」








「ふむ 違うな」





一触即発の空気を破壊する否定発言。
二人が驚き声の元を見ると そこにはひとりの少女。





「チンク  姉・・・」
「どうして ここに?」

中立の姿勢を崩さなかった ナンバーV チンクだった。







「こうなるだろうと 予感してな。
ノーヴェのことだから素直には従わんだろう と」


「チンク姉 何しに来たんだよ。
この戦いにはどっちにも味方しないって聞いてたんだぞ。
それとも 気が変わって助けに・・・」
「それも違うな。 私はお前たちを 妹たちを説得しに来ただけだ。
管理局との約束どおり 手を出しに来たわけじゃない。 口は出すがな」

「・・・どういう意味なんだ? さっぱりわかんねぇ」
「ノーヴェ お前今『私たちに戦う以外の行き方は無い』 そう言ったな」
「ああ。 だってそうだろ? そのための戦闘機人なんだ」



「あの時 地上本部を攻撃したあと 姉は管理局側に保護されてしまった。
そのときは大失態を犯したと思っていたが 実はそうでもなかったんだ。
お前も対峙した プロトタイプの姉妹 よく知ってるだろう?」
「ああ アイツとはいっぺん決着をつけなきゃならねぇ」


「あの姉妹、今までずっと我らのように兵器として
たたのいち戦力として育ってきたと ずっと考えていた。
おそらく他の姉妹もそう考えている。 だが 実際は間違いだった」




病院で療養していた数日の間
チンクはあまりにも斬新過ぎて 脳をやられるかと思ったほどの経験をしてきた。

なにより驚いたのがタイプゼロ ナカジマ姉妹の生活ぶりである。
育ての母 いや、おそらくは実の母でもある捜査官と話したとき それを確信した。
彼女たちは兵器としてではなく ごく普通の人間の少女として育てられ
自分の意思で戦法を学び 管理局へ身を置いたのである。



自分たちには『ごく普通の生活』という文字すら縁がなかった。
故に兵器としての自分しか 持ち合わせていなかったのである。
この話を聞いたとき チンクは自分の存在価値を改めさせられた。
それが 戦闘行為における中立という今までに無い選択肢を生んだのである。






「私も スバルのことは本人の次によく知ってるつもりよ。 長い付き合いだから。
だからこそはっきり言える。 彼女は決して『ただの兵器』なんかじゃない。
誰よりも人間らしく 馬鹿みたいに笑って 一生懸命に生きている。 そんな子よ」
「我々とて 完全な機械ではない。 それならば、彼女のように生きることも
できるんじゃないかと 姉は思うんだが どうだろう?
姉を信じて 一緒に来てくれないか? 今までの罪は 姉も一緒に償っていくから な・・・」
























「・・・どうやら 地上の危機は去ったようだな」
「そのようですね」




所変わって 地上本部では
元首都防衛隊長ゼストと起動六課シグナム副隊長による
一対一の戦闘が決着を見たところだった。


レジアス中将の執務室で繰り広げられたこの戦闘
部屋の主はすでに亡く 中将を手がけた女性、ナンバーII ドゥーエは
その場に居合わせたゼストにより仇討ちされている。
そして現在 ゼスト元隊長に最期が訪れていた。



「こいつを 受け取ってくれ。 俺の知る限りの 事件の真相を収めておいた」
「お預かりします」
「アギトとルーテシアのことも 頼めるか」
「私で よろしければ」





一度は黄泉より帰ってきたゼストも
レリック実験素体としての寿命も尽きかけていたことに気づいていたのかもしれない。
なにより 最期を強き者との一騎打ちで終わらせれたのは
騎士として最高の贈り物だっただろう。

その日 先へ旅立った古き友を追って
ゼスト元隊長は再び息を引き取った。



















場面はゆりかごに戻る。



ヴィータ副隊長の救護を済ませた八神部隊長が 玉座へとやってきた。
道中のガジェットは完全に停止しており
直前で保護されたディエチの護送にヴィータを同行させたので
同伴者はユニゾン中のリインのみである。






「おまたせ お疲れさんやった  な・・・ ?」
『お姉さまー おつかれですぅ リインもがんばりまし・・・ あれ?』

玉座に入るなり 目の前の光景に一瞬自分の目を疑った二人。






そこにはゆりかごの制御パネルであるキーボード型のコンソールを叩くありす司書と
その後ろで激しくぶつかり合う二人の人影が・・・





「えっと ありすちゃん どうなっとるん?」
「んとね 姉さんと戦ってるの あれヴィヴィオなんだけど ちょっと事情があってね」
「え"っ ヴィヴィオなん!? しばらく見ないうちに大きくなって・・・」
「あーそのネタボクが使っちゃったから」
「あちゃー そらあかん 残念やわ」
『ちょっ はやてちゃんもお姉さまも そんな暢気なこと言ってる場合じゃないですよぉ』
「せやな ちゃんと説明してもらうで ありすちゃん」
「はいはい 実はね・・・」






話は数十分前にさかのぼる...
のだが 長くなるので次回へ続く







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あとがき





初の誰でもない視点で進行してみました。




チンクさんにまさかの出番がw
いやまぁ本部で確保したときからこうなる予定でしたんで
しっかり押さえられて良かった良かった。



外は喜びにあふれてますが
一転、本部のほうはしんみりムードに。
思えばゼストさんあまり出番なかったよなぁ
ルーちゃんやアギトも・・・




最後のは ここまできたら是非やってみたかったことを
楽しみは後にとっておこうということで次回にまわすことにした次第。
というわけで次回お楽しみに。

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