小説置き場
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取り扱い:リリカルなのは二次SS
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一挙放出 3/4
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なのはさんの意識が戻ったところで ユーノ君の話を聞くことができた。
フェイトさんの裁判は無事に終了。
保護観察がつくことで何もなければ罪を問わないという
アースラのシナリオどおりの判決が出されたわけだ。
それをフェイトさんは いち早くなのはさんに連絡したかったんだけど
なのはさんはその時既に結界に閉じ込められ 通信が繋がらなかったそうな。
原因を調べて 結界が張られていることが分かった。
いてもたってもいられなくなったフェイトさんと
ユーノ君、アルフさんが3人で急ぎ海鳴にかけつけた というわけだ。
後追いで アースラも向かってきてるらしい。
整備入庫する予定だったそうで 大した設備もないけど
できればなのはさんを早く収容して 管理局のちゃんとした医療施設で治療したいところ。
ちなみになのはさん
名前すら聞きだせず突然戦闘になったので
ヴィータのことはまだ紅い子としか分からないようだ。
ごめんね 今回は俺の口からも言えないんだ。
下手すると地球がなくなるから。
『ユーノ なのはの様子は?』
フェイトさんの念話だ。 俺にも向けて発信されている。
『ごめんね フェイトちゃん わたしが力不足で・・・』
『なのは!? ううん、いいんだ こんどはわたしがなのはを守る番だから』
友情以上のフラグ立ってませんか?
『でも、ごめん 新手が出てきて ちょっとピンチなんだ。
できればユーノにも手伝ってもらいたいんだけど』
『あ、うん わかった』
「というわけで なのはのことお願いできるかな ロア」
「拒否する理由は見当たらないな 俺らの仲だろ スクライア」
「なのはは動いちゃ駄目だよ。
応急処置しかしてないし レイジングハートもこの状態なんだから」
「・・・わかってるの 大丈夫」
分かってる気がしないのは何故?
さっきヴィータとフェイトさんが出て行った壁の穴から
ユーノ君も戦闘の最前線に戻っていった。
攻撃系得意じゃないって言ってたのに やるなぁユーノ君。
「・・・あの ロアさん でいいんだよね」
「とりあえずそうしておいて」
ばれてる気がするけど なのはさんに正体は隠す気は無いよ。
今は管理局と騎士さんたちから隠れてればいいんだし。
「無理を言ってるのは分かってるの。
でもお願い みんなが見える場所に連れて行ってほしいの」
「動くなと言われたばかりだろうに」
「それでも みんなが心配だから・・・」
みんながなのはさんを心配してるのは分かってるよね?
『[ま、そう言っても彼女は聞かないだろ?]』
『たぶんね・・・』 「分かった だが、見るだけだからな」
「約束なの」
「破ったら飲ますハリセンボン買ってこないとね」
どこで売ってるんだろう ハリセンボン?
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なのはさんを救出したビルの屋上に 転送魔法で移動。
まわりに魔法陣が見えるだろうから 転送魔法はミッド式にした。
魔力光もちゃんと変わってるんだね 黄色だったよ。
最前線では ユーノ君がヴィータさんと、
フェイトさんが 恐らく増援で来たシグナムさんと、
アルフさんが 予想通りザフィーラさんと戦っていた。
皆、手がいっぱいなのは見て取れる。
この結界から強制転送で脱出するなら 最低でもアルフさんかユーノ君の手を借りたい。
できれば二人とも借りたいところ。
結界を消す手段も俺には無い。
おそらくアースラが到着済みだろうが 結界が残ってるところを見ると
向こうも結界無効化の手段を模索してるのだろう。
ミッド式と術式が違うからね この結界。
『さっきのシルバーなんたらでなんとかならないのか?』
『[結界を維持してるのが誰か分からないと無理だね。
付け加えるなら 維持しているのが一人とも思えん]』
『物理的な破壊は?』
『[戦艦砲が欲しいな。
もしくはそのクラスの大火力かつ高出力の純魔力攻撃]』
高出力な攻撃ね
思い当たる人がひとり すぐ近くにはいるんだがなぁ・・・
「それ、わたしならできるよね」
おいおい、動いちゃ駄目って言われたのに移動したことに飽き足らず
さっき約束したことをもう違える気か?
「万全の状態なら問題なく出来ただろうが
今の自分の状況を考えろ 高町」
「それでも 戦況を考えたら他に手段がないもの。
それに レイジングハートもやる気なの」
『当然です』
本気でハリセンボン買ってこないと駄目か。
でも確かに 他に打開策は無い。
結界さえなんとかできれば 近くにいるはずのアースラがなんとかしてくれる。
最悪、アリサさんすずかさんの増援は期待できるだろ。
「・・・絶対無理をするなよ。
でないと 俺がスクライアやテスタロッサに怒られる」
「大丈夫だよ 分かってるから」
大丈夫に見えないから心配なんだが・・・
結界をどうにかする方法はいくつかある。
術式にハッキングをかけたりジャマーを利用したりして
結界術式を中から壊して正常に機能できなくする方法、
術者を探し出し 解いてもらうか倒す方法、
結界にブレイク系の魔法か攻撃を加え
結界そのものを物理的にぶちこわす方法などなど。
なのはさんがやろうとしているのは最後の方法、
それも 数ヶ月前に偶然発現した 結界完全破壊効果を付与した砲撃。
当時は砲撃の威力アップを狙ってただけなんだがな・・・
「俺は砲撃は苦手だからな サポートだけでもしてやってくれや」
『オーライツ レイジングハートの演算をサポートします』
『助かります 術式を展開 テンカウント発射で宜しいですねマスター』
「うん お願い」
レイジングハートの先に 周辺の魔力素が集まっていく。
収束砲撃は 己の魔力と周辺の魔力を使い 威力を上げている。
なのはさんは特に 使用済みの魔力を集めるのが得意で
戦闘区域で使われる魔法が多ければ多いほど 終盤に近いほど有利になる。
最初にヴィータさんが撒いた紅い魔力を筆頭に
フェイトさんと 対峙するシグナムさんが散らした残蝋、
ユーノ君が使った防御術式の使い古し、
ついでに俺が今こっそり垂れ流してる未使用魔力、
全てが1箇所に集まっていく。
『 ファイブ フォー スリー すりー three ...』
「レイジングハート・・・」
「カウントが進んでないが大丈夫か?」
『ノープロブレム』
大丈夫だ問題ないと申すか。
問題があるようにしか見えない。
全く いらんところを主人に似たな。
カウントが再度進み 次でゼロというところ
なのはさんがレイジングハートを振りかぶって・・・
萎えた。
「っ!?」
「なっ・・・」
信じられるか? 腹から手が生えてきたんだぜ。
なのはさんから生えたのは
リングを2つつけていて 緑色の袖から出てる手。
これも 俺には見覚えがあった。
まさか アンタがそんなにグロいことをするなんてな・・・
"手"は なのはさんの魔力の源
綺麗な桃色をした【リンカーコア】を捕らえていた。
『おい これって・・・』
『[蒐集する気だろうね]』
『だろうねって なんとかならないのかよ』
『[正史どおりのことだからね ただ、全部持ってかれるのは勺というものさ
幸いリングがこちら側に出ている わかるだろう?]』
なるほど さすがリミティ 頭が切れるぜ。
なのはさんに生えた"手"を 鷲づかみにする。
向こうはきっと驚いて どうにか引き戻そうとするだろう。
だが ただでは返さないぜ。
「IS発動 干渉開始」
シルバーカーテンで手についている【クラールヴィント】に干渉し、
あとで問いただす時に証拠となるよう 除去不能な【目印】をシステム内部に残す。
ハッキング対策プログラムが入っていたが ISの前にはファイアウォールは障子より薄かった。
ついでに【旅の鏡】の術式も展開できないように一時的に掌握してしまおう。
これでなのはさん もしくは俺に向けられる次の一撃の心配は無くなる。
俺が”手”を放すと 手はすぐに鏡の向こうに逃げていった。
「高町、大丈夫か?」
「な、なんとか・・・」
手が逃げるまでの間に 1割ほど魔力を持っていかれたようだ。
何もしなかったら半分以上はもっていかれてたところだろう。 きっと正史はそうだ。
あまり正史から外れたくはないが 目の前で友人がやられてるのを
黙ってみていられるほど俺は冷徹じゃない。
『マスター カウントゼロです これ以上維持できません』
「うん いくよ。 強化版【スターライトブレイカー】発射!!」
『スターライトブレイカー シュート!!』
その瞬間 目のまえが桃色一色になった。
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(あと)
なんだかんだ言って
おもいっきり干渉してますね主人公・・・
ここで蒐集しきれなかった魔力は
あとで "どこかから" 蒐集してきます
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