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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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いつうpられるかは神のみぞ知る
なにせ 作者たる私でも分からない  不定期の怖さ


もう数話は前置きタイムです













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再び広い空間に ひとりぼっちのユーノ。
しかし 一人になったユーノは明らかに
学校戻りのそのへんにいる普通少年とは違う気配をかもし出していた。

というのも・・・






(ユノ)『な、なにこれ 身体がいう事を聞かない。
     それに 声も勝手に・・・』


【そこにいるユーノ】の身体は【ユーノ・スクライア】が動かしてるわけではなかったからである。
手も口も 別の何かが動かしており 当の本人は困惑するばかり。




(ユノ?)「少し黙っていろ 検査中だ」
(ユノ)『検査・・・ もしかして腕輪の』
(ユノ?)「ああ 名乗ってなかったか。
      俺はこの国を治めし長に長年仕えてきた
      アーモルデバイス『フェリクス』 フェルとでも呼べ。
      今、お前の身体と記憶を 調べさせてもらっている」





アーモル(装甲)デバイス


古代ベルカにおいて開発されたデバイスのひとつで
アームドデバイスが武器であれば こちらは防具を基礎フレームとする。
ある領主がその家族を護るため着せたのが始まりとされている。
主を護るためならば その主自身を操ってでも任を全うしようとするという。

後に ”攻撃こそ最大の防御” の精神が広まったため
アームドデバイスに押され歴史の渦に消えたが 技術の一部は武装戦艦へと受け継がれた。
カートリッジシステムは搭載されず かわりに魔力貯蓄装置(スパーラー)が装備され
最大稼働時間を延ばしているのが特徴。


(ユノ)『(古文献でもほとんど語られてないデバイス 本当にあったんだ・・・)』

魔法学校在籍時代 図書館の本をほとんどコンプリートしてしまったユーノでも
この類のデバイスが書かれた文献は 片手で数えられるほどしか見た覚えが無い。
作り話とも思える数だっただけに ユーノの想いは膨らむ。
考えによっては このデバイスだけでもこの探索は大収穫だ。

・・・その大発見を 何事もなく表世界に発表できればの話だが







自分で自分の身体に探査用とおぼしき魔法陣を通すユーノ。
ユーノのほかに誰かが居れば おかしいことに気づいただろう。
その行為にもだが 魔法陣が【三角形】であるあたりで、
その間 はたから見ればずっと独り言を言ってるように見えることも。
幸い 広い部屋には再びユーノひとりだけになっている。



(ユノ[フル])「なるほど 賊ではないようだ 疑ってすまない」
(ユノ)『分かったら 僕の身体返してよ』
(ユノ[フル])「その前にひとつ やるべきことがある。
     それが終われば 返すことを約束する」



ユーノの手が 木製タイルのひとつに触れる
固定されていると思われたタイルが押し込まれ 放すと元に戻る。
いくつかのタイルが同様に押し込まれた。
どうやら 隠しスイッチが奥にあるらしい。
順番に押さないと機能しない 原始的なパスワード方式のものが。

16個目のタイルが押されると その付近の壁が音も無く動いた。
奥に通路がある。
躊躇無く ユーノはその先へ進んだ。

正確には ユーノ自身は躊躇っていた
しかし まだ身体の制御はフェリクスが握っており
体は勝手に進んでいく ユーノにはどうすることもできない。




ほどなくして 下り階段を降り始めた。
地下深く続いており 先が見えない。
罠でもあれば見つけるのも一苦労だろうが
ここでも何も問題ないかのように体は進んでいく。


(ユノ)『ここは?』
(ユノ[フル])「この地の長が数代かけて作った 小さな研究所。
    俺も そこで作られたうちのひとつ」
(ユノ)『研究所!? 凄い、歴史的発見のオンパレードだ』
(ユノ[フル])「・・・お前達からすれば 歴史的なんだろうな。
    俺からすれば まるで昨日の出来事だが」



ユーノの学校帰りの”記憶”から フェリクスは自分が使えし長の時代が
数百年も昔のことであることを把握している。
ベルカ自体が既に少数派であることも この世界の現状も である。



(ユノ[フル])「そういえばお前 さっき律儀に名乗っていたな。
    もし俺が危険な呪われたロストロギアで
    真名を取られたら一生憑かれるとか 考えなかったのか?」
(ユノ)『・・・そっか 全然考えてなかったや』
(ユノ[フル])「相手が俺で良かったな。
    安心しろ 俺にそういう意図はない。
    【使命】を終えたらお前から離れ 本来の主の元に仕える」
(ユノ)『やるべきこと って言ってたやつだね。
    ・・・その使命って 聞いていいかな?』
(ユノ[フル])「構わん どうせここを降りれば目の当たりにすることだ」



フェリクスに与えられた使命は
研究所で眠る 長の【公子】【公女】や 長に仕えし【臣】たちを起こすこと。
戦乱の世から自らの子供たちを逃すため 冷凍封印した彼らは
当時の技術ではどうしても外部から覚醒させなければならず
その役目を担ったのが 公子愛用のフェリクスだった。
元々 フェリクスは時期国王である息子のものなのである。


ちなみに公女にも フェリクスと同型のデバイスが与えられていた。
ところが彼女が封印の際 駄々をこねたため
彼女が見える場所に置かれ そのまま研究所と共に封印されている。

アーモルデバイスはその性質上 スパーラに魔力が残っていれば単独自走することもできるが
数百年の年月で 貯蓄はすっかり無くなっていた。
そのうえ この世界は放棄され 誰一人住んでおらず
起こしに行くに行けなかったところ現れたのがユーノたちだった というわけである。

偶然にも ユーノ自身知らなかったことだがベルカ式の適正があったようで
スパーラの残存魔力はユーノから供給され 既に半分を回復していた。
ゆえにユーノから離れ 自走で先に進むこともできるのだが
現在もユーノの身体を借りているのは ユーノが悪い者ではなかったことと、
なによりフェリクスの負担が軽いから  つまりラクをしているわけである。
会話を思念通話(念話)ではなく直接クチにしているのも このほうがラクだかららしい。





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(ユノ[フル])「なっ・・・」



最下層に着いたユーノとフェリクスだったが
ここまでの道中 和気藹々とした雰囲気が一気に冷めた。



(ユノ)『これは ひどい・・・』




研究所 とおぼしき部屋は その半分ほどが崩れ落ち
瓦礫が機器を押しつぶしていた。
当然機器は壊れており モノ言わぬ機械の塊となっている。


(ユノ[フル])「一体何が・・・  主は、姫は無事なのか!!」


ユーノはがれきを吹き飛ばすごとく 奥へ掛けていった。
冷凍封印装置は この区画でも最奥の部屋、
区画手前の機器とは別系統 こちらが壊れていても 生きている可能性がある。





しかし最奥の部屋へ通じる通路を がれきが完全に塞いでいた。


(ユノ)『これは除けるのに数日はかかるよ 他に道は無いの?』
(ユノ[フル])「無い。 この通路が唯一だ。
    だが数日なんて待ってられん」


スクライア伝統の変身魔法でも 通れる隙間が無ければ意味は無い。
それほどに ぎちり詰まっている通路をどうやって通るか?


手は ひとつあった。


(ユノ[フル])「ユーノ、と言ったな。
     すまないが 勝手に力を貸りるぞ。  この瓦礫、破壊する」
(ユノ)『ええっ 無茶だよ 僕攻撃魔法とか苦手だし 筋力あるわけでもないし・・・』
(ユノ[フル])「・・・気づいてなかったのか 己が持つ【チカラ】に」


フェリクスの本体えある腕輪が輝く。
ほどなく ユーノの身体を包む軽鎧が形成された。
アーモルデバイス本来の姿、
初期段階だが これだけでも十分防護鎧の役目を果たす。



(ユノ[フル])「他のデバイスがそうであるように アーモルデバイスも使い手を選ぶ。
    検査段階で お前にその資質があるのは把握済み。
    つまり そういうことだ」

デバイスが扱えるほどの資質 つまり、ベルカ式の術式が扱えるだけの力をユーノは持っている。
ベルカ式は本来戦闘に特化した 戦うための術式
デバイスが護ることを重点に置いても その本質は変らない。
基礎能力がなければ 力を発揮することはおろか デバイスの起動もままならないのだ。



(ユノ[フル])「慣れない術式で若干反動があるかもしれんが
    いい経験だと思ってくれ」

ユーノの身体が 何かの武術の型のように拳を構える。
足元には 本日何度目かの三角形の魔法陣 ベルカ術式であることは疑いない。
ユーノ自身は触ったこともない術式 だが体はすんなり受け入れ 奥底から不思議な力が湧いてくる。
適正な資質をもっている証拠だ。  この時点でユーノ自身 少しわくわくしてきた。


破っ!! と気合の掛け声(出させたのはフェリクス)とともに
術式を乗せた拳を勢いよく当て 一撃で瓦礫をふっとばした。



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   (あと)

超展開設定&オリデバイス登場
今回ユーノ君には 最前線でバリバリやってもらいます
原作初期なのはさんくらいなら返り討ちにしてくれるはずです
といっても なのはさんはこれ以上に強化される予定があるんですが(爆

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