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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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更新遅れ補償で2つうpしてます
しかも 今回のが長めですので
ひとつ前もお見逃し無く











戦局は 魔法少女たちに不利なほうへ傾いていた

速度を上回るのみで決定打に欠けるフェイト、
凝固な壁を破れずにいるアルフ、
どこで戦っているかも知れなくなったティル、
そして知人を守りに向かい 連絡が取れなくなったユーノ


なのはは ただ一人自由に動け、ただ一人やることを見出せずにいた。




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   【SIDE ALF】
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結界が展開されて あたしの腹時計でだいたい20分くらいが経過
結界の除去に手間取っているのか 未だにアースラからの支援は無い。
あたしもフェイトの応援に駆けつけたいけれど
目のまえの男が邪魔で 全く近づけられないでいた。



(??)「少しはやるようだが そんなことでは俺は落ちぬ」
(アル)「喋る余裕あるなら あんたも反撃してきたらどうだい。
    ただ攻撃を受けるだけのサンドバックかい?」
(??)「生憎護るのは得意だが攻めの決め手に欠けてな。
    それに お前はカウンタータイプだろう さっきまでの攻撃で読んでいる。
    分かっていて攻撃するほどお人よしではない」


バレてら。
確かに カウンターはブレイク系の魔法に次いで得意分野だし
あたしも一撃が軽くて攻めの決め手を欠くのは一緒。
つくづく似たもの同士だね アイツとは。


なのはにフェイトの応援をお願いしてもいいんだけど
フェイトから伝わってくる情報をみる限り 向こうの相手は一回りもふた回りも上。
機動力に欠けるなのはが行っても それこそマトにされかねない。
いくら防御に自信があっても 手数で圧倒されちゃうだろうね。



(アル)『というわけだから こっちには来ないようにね』
(なの)『わかりました ちょっと残念だけど アルフさんのいうとおりですし
    アースラって まだこれないんでしょうか』
(アル)『結界の術式が あたしらの知ってるものじゃないからね。
    戸惑ってるんじゃないか?
    なんとかして 結界から脱出できればいいんだけど・・・
    そういえばなのは、ユーノはどうしたんだい?
    さっきから気配がつかめないんだけど』


ティルは 場所はつかめなくてもなんとなく居る方角は読める。
だけどユーノの気配がさっきから全く読めないんだよね。
ユーノ自身がそうしてるのか まさかやられたのか・・・
どっちも考えづらいんだけど。


(なの)『ユーノ君 さっきからわたしも探してるんですが・・・』
(アル)『そっか・・・   仕方ないね 奥の手使おうか』
(なの)『了解です 射線に入らないように注意してください』




あたしとなのはが言う 奥の手、
それは先日 なのはが独自に編み出した収束砲撃の強化失敗バージョン。
あのときは 凝固なユーノの結界すら簡単に抜いちゃって
アースラでも謎の魔力反応として観測 クロノにめいっぱい怒られてたっけ。

それを使えば この謎の結界も抜けるんじゃないかって
最初に提案したのは なのはから。
あれは使う魔力も尋常じゃないし 使用後なのはもしばらく魔法使えなくなるしで
フェイトもあたしも最初は反対してたんだけど 他に手が思い浮かばないんだよね。

ユーノが居たら 他の手も浮かんだかもしれないんだけど・・・
まったく どこにいったんだい?







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   【SIDE YUNO】
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(シャ)「結局 あなたの予想通りの展開ね・・・」
(ユノ)「そうみたいですね」



みんなには悪いとは思うけど 僕は傍観していた。
いや、傍観するしかなかった。


シャマルさんが得意の探査妨害で 僕の居場所も分かりにくくし
各地の状況を見て 騎士たちが脱出できればとも思っていたけれど
どうやら なのはが収束砲を使って結界を抜く手段に出るらしい。
シャマルさんも通信傍受してるし 予測していた行動パターンも教えてあった。
ほかの騎士たちにも 伝わっている。

ここでアースラに拘束されるのは 僕としても好ましくない。
はやてを助ける手段がほぼ無くなるからね。





結果 なのはたちは 僕の予測する最終手段に出た。
だから こっちも最終手段を使わざるを得ない。
その結果が 現状。




(シャ)「蒐集終わったあとで言うのもアレだけど 本当によかったの?」
(ユノ)「いずれ そうする予定だったのが 今になっただけです」



僕は 蒐集された後の状態 緊急時のフェレットモードになっていた。
万が一クロノあたりに見つかったときのしのぎとして
いざというときには 僕を被害者にすることで騎士と僕の接点をごまかすことになっている。
もとより はやてを助けるため 僕はいつかは魔力提供する気だった。
僕の自主献上なので 自己反撃できるフェルもおとなしくしてくれている。

ただ、少し提供量が多すぎたらしく 現在僕は魔力不足で動けない身になっていた。
フェルを介すにしても 今どうしても動かなければならない状況ではないし
おとなしくしているしかない というのが正しい現状かな。
肉体的な傷は シャマルさんが癒してくれてるから問題ないけど。



(シャ)「あなたには 本当に世話になりっぱなしね。
    全部終わったら 何かお礼させてもらうわ」
(ユノ)「はは・・・ 期待しないで待ってます。
    そのためにも 無事に終わらせましょう」
(シャ)「そうね あとは隙をみて撤退するわ。
    隙を作るために あそこの『なのはちゃん』にも手伝ってもらわなきゃだけど」
(ユノ)「・・・説明して納得してくれるといいなぁ」


O☆Qだけで済めばいいけど。



ちなみに闇の書は シャマルさんの手から消えていた。
おそらく今頃は・・・






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   【SIDE FATE】
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結論と事実だけいう事にする。
わたしは 負けた。

そして 本型のデバイスらしきもので魔力を奪われている。
おそらく 最近の魔導生物襲撃事件も この人たちのせい。
体が動かず 抵抗もできない。  すごく悔しい。



目のまえの剣士に スピードは勝てた。
でも そのほかの全てにおいて 相手のほうが上手だった。
経験と戦術の差が特に大きい  とは相手の威。



(??)「良い師に学んだのか ミッド式にしてはなかなかだった。
    そう 久々に本気を出したくなるような・・・」

あれで、本気じゃないんだ。
わたしが強いとは言わない けど、もっと訓練して強くなりたい。
この人に勝ちたい。




(??)「ほう 蒐集されているのに 諦めが見えないヤツは初めて見た。
    いずれまた対峙することもあるだろう。  名を聞いてもよいか?」
(フェ)「・・・フェイト  時空管理局嘱託 フェイト・テスタロッサ」
(??)「ぬ、管理局の魔導師だったか。
    知らなかったとはいえ 関係者に手を出してしまっては 後戻りはできんな。
    私は闇の書の守護騎士 シグナムだ」
(フェ)「どうして こんなことを・・・」
(シグ)「主の為 としか今は言えぬ。
    いずれ全てを終えたら 出頭なりも考えているが 今はその時ではない。
    すまんな 私たちが未熟なばかりに」
(フェ)「守護騎士の 主・・・」
(シグ)「テスタロッサ、お前も疲れただろう もう何もいうな。
    私たちが望むのは魔力だけだ 命までは取らんし 悪いようにはしない。
    我が剣、レヴァンティンに誓う。 個人的にもお前とはまた戦いたい」



本型デバイスが閉じ 魔力の減少は止まった。
それでも さっきまでの戦いの疲労も重なって わたしは動けそうにない。
シグナムと名乗った女性を 見送るしかできなかった。

シグナムが見えなくなった頃 アルフが近づいてくるのが感じ取れた。
たぶんアルフも守護騎士の誰かに足止めされてたんだろう。
いつもより接近速度が速い。  わたしがこの有様だからかな。

そういえばシグナムが去り際 何かをわたしの手に握らせていった。
体が動かせられないから何が手に収まってるのかわからないけど・・・
ううん、今はアルフと合流して それからのことを考えよう。





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   【SIDE YUNO】
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自己転送で帰ってきた闇の所を片手に
シャマルさんがなのはの魔力を蒐集し始める。
局員を多く救護に割かせることで追っ手を減らすことが目的だから
なのはの保有魔力量は多いけど 収集量はあまり多くないそうだ。


そして 蒐集されているにもかかわらず
なのはの切り札【スターライトブレイカー】が空めがけて発射されていくのが見える。
周辺の戦闘が激しかったのに 威力は落ちているようには見えない。
なのは 君はどれだけハイスペックなんだい?



砲射が見えた時点で 守護騎士は全員撤退体制をとっている。
シャマルさんも もう居ない。
つまり 現在ひとりぼっち。
フェレットモードなんだけど 無事に帰れるかな僕・・・




(??)「あぁ、それくらいなら手を貸しますよ」
(ユノ)「え? あ、そっか・・・」


そういえば僕 彼女を護るためになのはたちと分かれたんだっけ。
事情説明しなきゃいけない相手が ここにもうひとりいたよ・・・






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