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小説置き場  通常は3の倍数日に更新します   取り扱い:リリカルなのは二次SS
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消化されながらも立つフラグ回
器用貧乏は辛いね








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   【SIDE YUNO】
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テレフォンショックing後も 捜査は続けられた。
実行犯である騎士さんたちの行方が分からず 小規模ながら襲撃の事例は増えている。
とはいえ対象が小動物が中心ということもあり 証言も取れず
かなりの難航が想定された。


はやてに関しては 監視兼護衛として
家事ができるアースラスタッフの誰かが常に付き添っている以外は普通の生活をしている。
特に掃除と風呂のときは助かっているそうだ。
今まではシャマルさんが担当していた あれ以来、4人とも八神家に戻ってこないらしい。
お灸はいいから早く帰ってきて欲しいと 最近よくつぶやいてるという。

とはいえ騎士さんたちも 主をおきっぱなしというわけにもいかないだろうし
時々でも様子を見に近くに来ているとクロノは見ている。
サーチャーを駆使し 僕らも暇なときははやてのそばにいるようにはしているものの
残念ながらいまのところ その形跡は見られない。
隠密取材が十八番のシュテルさんでも 存在をつかめないから困った話だ。
シャマルさんの補佐参謀としての腕が凄いからかもしれないけど。







結局 なんの進展も無いまま数日が過ぎていった。
世の中は近づく『クリスマス』という行事に向けて動いている。
翠屋も大戦争前の準備に励んでいるなか 事情が事情ということで
なのはと僕、ティルは準備作業を免ぜられていた。
ありがとう ごめんなさい 翠屋のみなさん・・・





(クロ)「捜査は非常に難航 実のところ打てる手も打ちつくしている。
    そんな中でその提案はありがたいが 本当にいいのか?」
(はや)「それでええんです。
    みんなが早く見つかって 帰ってきてくれるなら」



見つかり次第次々送られてくる書庫の資料、
今回そこに 『魔導書の管制人格』に関するものが入ってきた。
それによると 騎士4人のほかに設定された5人目の人格が書の本体であり
書の機能を統括する上位システムになっているらしい。
そして管制人格の初期起動に蒐集400頁と 主の承認が必要なのだという。

闇の書もとい夜天の書自体は 基本的にはやての手元にいる。
時々いなくなるそうだが蒐集作業に使われているのだろう。 終わればまた戻ってくる。
一緒に騎士たちも戻ってくれれば苦労はないんだけどね。
そして今現在 蒐集された頁は既に500を突破。
以前は真っ白に偽装されていたけど クロノたちにバレたあたりから偽装は解かれている。

上位システムならば騎士たちの強制帰還ができるのではないか?
隠れ場所だけでも見つかれば  という案が出て今現在に至っている。



(はや)「管制人格さんいうのも なんとなーく察しはついてるんや。
    たまに夢の中に出てくる綺麗な人がおってな あまりよくは覚えてへんけど」
(なの)「これでヴィータちゃんたちが見つかればいいんだけど。
    はやく蒐集やめさせなきゃ 大変なことに・・・」


蒐集が完了した後に起こることも 発掘済みだ。
たとえ主が望まずしても 世界が終わる。
そういう改悪が夜天の書には施されている。
施した何代目かの主のカオが見てみたいよね。



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ほどなく 今まで完全無口だった書本体から
知性反応が出た。



(??)『グゥーデンモゥゲン 我が主
     それとも おはようございますと言った方がよろしいですか?』
(はや)「もう昼過ぎとるけどな おそようさんや。
     初っ端からそういうってことは 日本の知識はあるんやね」
(??)『騎士たちを通じて幾分かは。
     それから 初めまして 小さな魔導師たち それに 管理局の方々』


管制人格は律儀な性格のようだね。
これなら好意的に話し合いできるかもしれない。
ただやっぱり 人格は起動しても躯体生成はできないみたいだ。
これには 全頁蒐集が必要になるらしい。
はやてが綺麗と賞しているだけに ちょっと興味はあったんだけど・・・





書の管制人格は 基本的に書の主、はやての意思を尊重する。
が、当初想定していた成果には遠い結果が提示された。


(??)『すまない 確かにシステム上 上位なのは私のほうだが
     私はどちらかというと全てにおいて汎用的に設定されている。
     騎士たち 特にシャマルは補助の専門 私といえど簡単には探知できない』
(クロ)「騎士たちの居場所は特定できないと?」
(??)『不可能ではないが 今すぐは無理だ。
     できる限りの探索はするが もうあまり時間もない』


はやてへの侵食が さらに加速しているのが確認されている。
それをおして起動に踏み切った管制人格でも プロにはなかなか勝てないとは・・・

はやての麻痺は 足から重要器官に迫ってきていた。
医者から入院を推されてるらしいけど はやてはそれを断ってここにいる。
最悪 年末にも間に合わない。



(??)『だが、騎士に対して上位指示をだすことは可能だ。
    騎士たちがそれを受けて行動してくれるかは別だが
    行動を改めさせる証拠があれば動いてくれると思う』
(ユノ)「クロノ、これまでに出てきてる資料って渡せたりしないの?」
(クロ)「基本的には持ち出しはできないが 他に打てる手もないか。
    分かった 手配しよう。 今夜には選定する」
(??)『私が役立たずなばかりに・・・』
(はや)「そんなことはないで 可能性はまだある それだけでもめっけもんや。
    シグナムたちならきっと分かってくれる 信じて待とう なっ」



(ティ)「そういえば かんせーじんかくさん おなまえ ないの?」
(はや)「せやな そういえば名前聞いてなかったわ これはうっかりやで」
(??)『いえ 私は元々プログラムとして書に付随する身、
    かつて【夜天】とは呼ばれることはありましたが 騎士たちのような名は・・・』
(はや)「ないんか!?  あかん、それは問題や。
    せやったらわたしがええのを考えたる 主としてのお仕事第一号や。
    ティルちゃんもええとこ気づいたで はなまる印あげたるわ」
(ティ)「やったー あたい えらい ♪」


はやてが楽しそうなのを見ると
人格起動もあながち失策ではなかったのかもしれない と思う。
そう 思っておこう。




(??)『あの紋章・・・』


うん 夜天さん何かいった? 声が小さくてよく聞き取れなかったけど?




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